「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート144(追記・訂正あり)

北朝鮮の人権状況改善なくして経済支援なし(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=4684
 三浦らウヨがこんな「きれいごと(?)」をいうのはほぼ「中国と北朝鮮」限定ですからねえ。
 例えばミャンマーやエジプト、タイの軍事独裁などには何も言わないのだから全くインチキ極まりない。
 それどころか、三浦らウヨは韓国朴チョンヒやチリ・ピノチェトの独裁を擁護した過去もあるわけですし。
 しかし、安倍の対中国外交(最近の日中韓サミットでの李首相歓迎)についてはやはり三浦も「人権問題を抱える中国と経済利益目当てにつきあうのか」などと、「安倍批判するわけにいかず」、一方で安倍を礼賛するわけにもいかず、だんまりを決め込むようですね。全く卑怯な男です。まあ、そうした卑怯な態度は三浦だけでなく「安倍信者ウヨ」はみなそうですが。


朝鮮人徴用労働者の労務管理(昭和16年度)興味深い資料です(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=4682
 「興味深い」と書きながら「あえて解説はつけない」などと言い訳し、最後まで「三浦にとって何が興味深いのか」説明しないあたり全く意味不明です。まあ、どうせ「朝鮮人に対して否定的な見方の部分」を文在寅大統領や金正恩委員長などへの罵倒に利用したいが、「昔から朝鮮人はホニャララなんだよ」なんて公言することをさすがに躊躇してるって話でしょう。三浦も全くゲスな男です。
 なお、この資料については
1)あくまでも「当時の日本人労務管理者による朝鮮人理解」にすぎない。当然ながら「ボク(この場合、日本人労務管理者)はA(この場合、朝鮮人労働者)についてホニャララだと思うんです」というのは必ずしも「Aがホニャララであること」を意味しない。
 まあ

未就学者:六六名、八五・七一%

という「単なる事実の指摘」についての部分は「誤認識や事実わい曲」でもない限り「事実と見なしていい」でしょうが、例えば

(ホ)技術ニ対スル向上心乏シ

なんてのは「価値判断を含んでる」ので安易に事実と見なしていいもんではありません。
 「やる気の有無」なんて主観的なもんは客観的な評価が難しいですからね。それに「在日朝鮮人に対する偏見」の可能性も当然あるでしょう。
2)朴慶植朝鮮人強制連行の記録」(未来社)に収録された資料である以上、「朴氏がどういう意味合いでこの資料を収録したのか」について「たとえ朴氏の考えに賛同しない場合でも」、触れるべきでしょう。
 朴氏の見解を無視して、「朴氏と全く逆の見解を唱え、朴氏も同意見であるかのように印象操作する」なんてのは論外です。


前原一誠と古川薫(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=4680
 古川氏というのはウィキペディア「古川薫」によれば「山口県下関市生まれの小説家」で

桂小五郎 (上)(下)』(1984年、文春文庫)
失楽園の武者:小説・大内義隆』(1990年、講談社文庫)
漂泊者のアリア*1』(1993年、文春文庫)
吉田松陰:独り、志に生きる』(1993年、PHP文庫)
高杉晋作:わが風雲の詩』(1995年、文春文庫)
毛利元就と戦国武将たち』(1996年、PHP文庫)
『幕末長州藩の攘夷戦争』(1996年、中公新書)
『剣と法典:小ナポレオン山田顕義』(1997年、文春文庫)
『山河ありき:明治の武人宰相・桂太郎の人生』(2002年、文春文庫)
『花も嵐も:女優・田中絹代の生涯』(2004年、文春文庫)
『夢はるかなる:近代日本の巨人・久原房之助』(2009年、PHP文庫)
『斜陽に立つ:乃木希典児玉源太郎』(2011年、文春文庫)
『花冠の志士:小説久坂玄瑞』(2014年、文春文庫)
松下村塾』(2014年、講談社学術文庫)
『維新の商人:語り出す白石正一郎日記』(2017年、毎日新聞出版

など、「大内義隆*2」、「桂小五郎(後の木戸孝允)」「桂太郎*3」、「久坂玄瑞*4」、「久原房之助*5」、「児玉源太郎*6」、「白石正一郎*7」、「高杉晋作*8」、「田中絹代*9」、「乃木希典*10」、「藤原義江」、「毛利元就」、「山田顕義*11」、「吉田松陰*12」など、山口県出身者(特に「久坂玄瑞」「高杉晋作」「吉田松陰」など明治維新関係者)についての小説を多数書いている方です。
 で、前原一誠というのは「元参議」、つまり「木戸孝允ら長州出身政治家」の同志で、木戸らとの意見対立から下野し、「萩の乱」を起こす人物です。
 まあ、前原のような人間としては他にも「佐賀の乱江藤新平(元参議、元司法卿)」「西南戦争西郷隆盛(元参議(陸軍大将、近衛都督兼務)」などがいますが。
 まあ、「前原、江藤、西郷ら反乱者」、あるいは「彼らを粛清する立場にあった岩倉具視*13木戸孝允大久保利通など」をどう評価するにせよ、明治維新とは前原らを粛清することによって進められたわけで、その意味では「フランス革命」「ロシア革命」などと比べて平和的であったとはとてもいえません。まあ、前原らの「士族反乱」の鎮圧以前にも戊辰戦争による流血があったわけですが。
 結果的に「明治維新」の方が死者は少ないでしょうがそれは単に「薩長の軍事力が幕府や士族反乱などに対し圧倒的に優位だったために戦争が短期で終わったのに対し、フランス革命ロシア革命の場合、そこまでの軍事力の差が政府軍と反政府軍の間でなかったので内戦が長期化したから」つう結果論にすぎないでしょう。

「奥平謙輔については、先般、山口新聞に、宮塚蹟氏が「会津人の所感」として一文を載せている。
『私は会津の出身である。萩市に旅した時、会津人には忘れることのできない恩人である奥平謙輔の旧家を探し求めた。彼は官軍でありながら、よく会津の心情を理解し、会津の土地を愛し、焼土の中から立ち上がる希望を植え付けてくれた人である。私はせめてその霊前に香を手向けようと、何日も探しまわった。ある日の夕方、萩刑務所の路傍に、倒れかけた碑石を見つけた時は、思わず眼がしらが熱くなった。』
(後略)」(古川薫「山口県人」)

 奥平については
会津若松市・戊辰150周年記念事業『会津の先人たち:奥平謙輔』
http://boshin.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/person/569/

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO26315670Q8A130C1EAC000
 旧会津藩の城下町、福島県会津若松市。市内には「維新」ではなく「戊辰150周年」ののぼりが立っています。
 「維新より戊辰のウエートが大きい」。
 6代にわたり市内に住む小林輝雄さん(68)は街の雰囲気を語ります。
(中略)
 ならぬことはならぬ。
 宗像精さん(84)は会津藩校日新館の館長として全国の子どもたちに会津藩士の教えを伝え続けています。安倍首相が年始の演説*14で言及した元白虎隊士、山川健次郎*15を顕彰する会の会長も務める宗像さんに、戊辰戦争150年に寄せる思いを聞きました。
(中略)
記者
「2017年11月に旧長州藩山口県萩市を訪れて講演したそうですね。」
宗像氏
会津と長州は仲直りはできないが、仲良くはできると訴えた。戊辰戦争薩長は目的のために手段を選ばず、権謀術数の限りを尽くした。官軍と賊軍という区分けもその中から生まれたこと。結果的に勝った薩長が官軍、負けた会津が賊軍となったが、長州も(ボーガス注:蛤御門の変で敗れて)一時は賊軍だったし、会津が朝敵となったことはない。だから双方とも賊軍などと言ってはいけないのに、会津だけが長く賊軍の汚名を着せられた。そういう歴史の事実を消すことはできない。歴史をなかったことにして握手する仲直りはできない」
記者
「それでも仲良くはできるというのはどうしてでしょうか。」
宗像氏
「心ない人間は会津にもいるし、長州にも立派な武士はいた。私が萩を訪れたのは会津人の思いを伝えるためと、山川健次郎の学業を助けた長州藩士の奥平謙輔と前原一誠の墓参りをして感謝するためだ。両氏の子孫は丁寧に出迎えてくれ、萩の人の誠実さと優しさを感じた。」

などという記述があるので、福島においては比較的に好意的に評価されてるのでしょう。


■【6月17日 東京飯田橋】アジア自由民主連帯協議会 第34回主催講演会のお知らせ「北朝鮮問題と中国の今後」
http://freeasia2011.org/japan/archives/5430

講師 河添恵子氏(ノンフィクション作家)

という時点で呆れざるを得ないですね。大体、河添は「自称中国ウオッチャー」ではあっても、自称ですら「北朝鮮ウオッチャーではなかったはず」ですが。
 なお、前も書きましたが

『中国人の世界乗っ取り計画』(2010年、産経新聞出版
『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(2011年、産経新聞出版
『だから中国は日本の農地を買いにやって来る:TPPのためのレポート』(2013年、産経新聞出版
『中国崩壊カウントダウン』(2013年、明成社
『世界はこれほど日本が好き:No.1親日国・ポーランドが教えてくれた「美しい日本人」』(2015年、祥伝社
『トランプが中国の夢を終わらせる:プーチンとの最強タッグが創生する新世界秩序』(2017年、ワニブックス

ということで2010年以降の河添の著書がウヨ本(特にアンチ中国)ばかりなのに

『セクシャルトリープ:性欲動 30歳の女たち』(1994年、恒友出版)
『性の誤解:性転換 男の体を持った女』(1997年、恒友出版)
『ふりむけば父の愛:娘から父へ 有名女性14人*16が贈る心の手紙』(編著、1998年、日本文芸社
尾崎豊 15の夜』(2001年、フリーハンド)
『警察に頼らないストーカー対策』(2001年、全日法規)
『世界がわかる子ども図鑑』(2004年、学習研究社
『海外自由旅行にチャレンジ!!』(2002年、学習研究社
『アジア英語教育最前線:遅れる日本?進むアジア!』(2005年、三修社
『脳力アップインド式速算術』(2007年、フロム出版
『エリートの条件:世界の学校・教育最新事情』(2009年、学研新書)

ということで「ウヨ本商売に乗り出す前の2009年以前の河添本」とのあまりの違いを考えるに河添のこうした右翼言説は明らかな「金儲けのための商売」でありまともに相手するだけ馬鹿馬鹿しいと考えるべきでしょう。
 2009年以前の「非ウヨ本商売」が成功してれば河添も「ウヨ商売」には行かなかったんでしょうけどねえ。「でたらめなウヨ本で金儲けができる」つうのも「おぞましい話」ですが、まあ、物書きとして河添は明らかに誠実さに欠けますね。

 南北・米朝首脳会談と続く不気味な北朝鮮外交政策が、いま、東アジアに大きな危機をもたらしています。

 言ってることがまるきり意味不明ですね。首脳会談による「北朝鮮核廃棄の可能性」が出てきているのに何が「不気味」「危機」なのか。


■酒井信彦『日本にはびこる「精神的中国人」』
http://sakainobuhiko.com/2018/04/post-319.html
 話が酒井の記事からずれますが「精神的何とか」というなら米軍基地問題で、沖縄側の批判を無視し、日米地位協定改正や米軍基地縮小などの措置を何も執らず、米国にへいこらする酒井のような輩こそが「精神的米国人」つうか「米国の忠犬ポチ」でしょう。まあ、そう言うとご本人怒り出すのでしょうが。

 中国の精日問題を、産経メディアが熱心に報道しているが、8日の王毅*17外相の会見から、十日以上たってからの報道である。ただし他の主要新聞*18各紙に至っては、4月8日現在において、全く報道がないようである。
(中略)
 この事実が中共にとって不名誉きわまることであり、しかもそれが日本と直接的に関係する問題であるからなのであろう。
つまり日本が関係する、中共の不名誉な事実は、日本人の読者には知らせたくない、と判断していると理解せざるを得ない。

 何の根拠もないただの邪推ですね。「ニュースバリューを感じなかった」で説明のつく話です。

 習近平*19終身国家主席*20を決めた全人代が閉幕した直後の、「習政権2期目 社会の変化は阻めない」と題する、朝日の社説は、習主席の権力強化は進行したが、他方で国民の自由を求める声も強まっているとし、「習政権が市民のネットでのやりとりを監視したり、街頭に監視カメラを並べたりするのは、社会の力量が増したことへの警戒感のためでもあろう」と、終身独裁者*21に対して、驚くほどの同情と理解を示すのである。

 単に「朝日の中国政治についての情勢認識を述べただけ」であって「習政権に同情も理解もべつにしてない」でしょう。
 そもそも「社会の力量が増したことへの警戒感のためでもあろう」というのは「そうした背景がある」以上、習政権が言論規制を強めようとしても、言論の自由を求める「社会の変化は阻めない(社説タイトル)」という話であってむしろ中国政府に批判的ではないのか。
 なお、朝日が中国べったりであるかのような酒井の物言いは

https://www.asahi.com/articles/DA3S13475690.html
朝日新聞(社説)中国の人権 劉暁波*22夫人に自由を
 劉霞(リウシア)さん(57)という女性のことをご存じだろうか。
 中国共産党の独裁を批判して投獄され、昨年7月に亡くなった劉暁波(リウシアオポー)氏の妻。そして、本人も2010年、劉暁波氏のノーベル平和賞の受賞が決まる直前から、北京の自宅で軟禁状態に置かれている。
(中略)
 支援者たちは健康状態の悪化を心配している。中国を離れ、海外で暮らすことを希望しているといい、すでに複数の国が受け入れの準備に動いている。
 共産党政権を批判する人々が獄中に送られるだけでなく、その家族たちも自由を奪われる。こんな理不尽なことが、いつまでも許されていいはずがない。中国当局はすぐにも劉霞さんを自由にすべきである。
(中略)
 日本を含む国際社会は、この問題を引き続き注視し、声を上げ続けなければならない。

などを見れば明らかにデマだと解るでしょう。


チャップリンが最後に撮ろうとしていた映画「フリーク」 これは是非みたかった(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=4678
 「フリーク」についてはウィキペディア「フリーク」の記述を紹介しておきます。

■フリーク(ウィキペディア参照)
チャールズ・チャップリンが晩年に製作を構想していた映画。チャップリンは生涯の最後まで作品の完成に意欲を持っていたが、最終的には1977年12月25日のチャップリンの死で作品が完成することはなかった。作品に関しては、チャップリン家に脚本や絵コンテなどの各種資料が残されている。
・主役のサラファにはチャップリンの三女ヴィクトリア・チャップリンを充てる予定であった。ところが、1969年、ヴィクトリアはフランスの俳優で「理想のサーカス」を作ることを夢見ていたジャン=バティスト・ティエレとの交際を開始し、ティエレの夢に手を貸す形で出奔して結婚の末、サーカスのパフォーマーに転身してしまった。「ヒロイン」が思いがけない形で去ってしまったことにチャップリンは相当なショックを受けたとされる。
・なお、日本においては映画評論家の淀川長治*23が『フリーク』に関する情報を伝えていたが、その際に淀川が「『フリーク』はミュージカル映画になるはずだった」と語ったためか、チャップリン研究家の大野裕之をはじめ「『フリーク』=ミュージカル」という認識が広まった。しかし、チャップリン家に残されている『フリーク』に関する資料が徐々に明らかになり、これを踏まえて大野はのちに「ミュージカルではない」と訂正している。

チャップリン 作品とその生涯」(大野裕之著 中公文庫)

大野氏についてはウィキペディアの記述を紹介しておきます。

大野裕之(1974年〜:ウィキペディア参照)
 脚本家、チャップリン研究家、日本チャップリン協会会長。個人サイト(https://ameblo.jp/onohiroyuki/)。
■略歴
・1995年、ミュージカル劇団『劇団とっても便利』(http://www.benri-web.com/)に参加。
・2005年、初の単著『チャップリン再入門』(NHK出版)を発刊。
・2006年、NHK教育テレビで「知るを楽しむチャップリン なぜ世界中が笑えるのか」に出演。
・2009年、チャップリン映画の完全版DVDセット「チャーリー・チャップリン メモリアル・エディション」の監修。
・2012年 チャップリン映画の初期短編集DVDセット『チャップリン・ザ・ワールド』の監修。
・2014年公開の映画『太秦ライムライト*24』で、脚本・プロデューサーを担当。
・2015年、『チャップリンヒトラー:メディアとイメージの世界大戦』(岩波書店)で、サントリー学芸賞受賞。
■著書
チャップリン再入門』(2005年、NHK生活人新書)
チャップリン暗殺:5.15事件で誰よりも狙われた男』(2007年、メディアファクトリー
チャップリン・未公開NGフィルムの全貌』(2007年、NHK出版)
チャップリンの影:日本人秘書・高野虎市』(2009年、講談社
チャップリンヒトラー:メディアとイメージの世界大戦』(2015年、岩波書店
チャップリン:作品とその生涯』(2017年、中公文庫)

参考

http://honz.jp/articles/-/44562
■『チャップリン自伝 栄光と波瀾の日々』文庫解説 by 大野裕之(2017年11月、脚本家・日本チャップリン協会会長)
(前略)
 チャップリンは最後に、『フリーク』という作品を作ろうとしていた。羽の生えた少女が、新興宗教の教祖に祭り上げられ、しかしある事件に巻き込まれてからはバッシングを受けて大騒動になるという、現代的なテーマを持つファンタジーにして(ボーガス注:一流のコメディアンとして成功しながら赤狩り時には極右の攻撃対象になり米国を去った)彼自身の生涯を思わせるストーリーだ。そのラストで、羽の生えた少女は本当の自由を求めて飛び上がるも力尽きて海に落ちてしまう。チャップリンは、「人間の魂は翼を与えられ」ていたという『独裁者』のラストの演説の通り、最後まで羽ばたくことを夢見ていたのだ。本書も、人生を締めくくろうとしている人の文章とはとうてい思えない。今を生きるクリエーターの葛藤や矛盾と夢に満ちている。そして、矛盾と夢に満ちたあの放浪紳士のキャラクターも、いまだ自由な足取りで歩み、私たちに温もりに満ちたユーモアを与え続けてくれている。

https://ameblo.jp/onohiroyuki/entry-12270321617.html
■新著『チャップリン 作品とその生涯』(中公文庫)出版!
(前略)
 (ボーガス注:日本チャップリン協会の名誉会長を務める)黒柳徹子さんから帯に推薦文をいただきました。このうえない光栄です。お忙しいなか、ゲラを全て読んでくださり、愛に溢れた素敵なお言葉を頂戴しました。
 もともとは、2005年に出した『チャップリン再入門』(NHK新書)の改訂版を出しませんか、というお話をいただいたのですが、いざ「再入門」を読み直してみると、12年間のあいだに研究は進み、以前の文章のほとんどは使えないことがわかりました。
 その間、先日のBlu-rayBOXセットのために書いた6万字のブックレットをはじめ、アシェットのDVD全集のマガジン、2010年のオハイオ州立大学の国際シンポジウムでの講演、2014年のボローニャ映画祭のチャップリンデビュー100周年記念シンポジウムでの講演など、さまざまな機会に発表させていただきました。
 さらにNGフィルムの研究、最新刊の『チャップリンヒトラー』での成果も踏まえて、今回の著作は、それらをまとめて大幅に加筆修正した文庫書き下ろしです。

https://ameblo.jp/onohiroyuki/entry-12221061671.html
チャップリンの孫ジェイムズ・ティエレとランチ
 チャップリンの孫ジェイムズ・ティエレと東京でランチ。
 フランスで大ヒットした、オマール・シーとのダブル主演作『ショコラ』が、日本でも来年*25公開予定。そのキャンペーンのために来日されました。喜劇王の血を最も受け継いだヴィクトリアの息子にして、おじいさんと容貌、髪質・若白髪・目の色激似。天才道化、そして天才俳優です。僕も1993年にジェイムズと母ヴィクトリア・チャップリン、父ジャン・バティスト・ティエレの舞台を大阪のドラマシティで見たことがあります。本当に素晴らしいものでした。


■【5月20日 東京 市ヶ谷】アジア自由民主連帯協議会 第33回主催講演会のお知らせ「ミャンマー民主化の現状と『ロヒンギャ』問題」
http://freeasia2011.org/japan/archives/5423

講師 ラエイマウン(ミャンマー民主活動家)

さてこのラエイマウンですが

http://gekkan-nippon.com/?p=13288
【特集④】これが、ミャンマーロヒンギャ問題」の真相だ
・ラエイマウン ロヒンギャは不法移民だ

ですからねえ。ロヒンギャ問題に真面目に取り組んでる人からすれば怒りを感じる話でしょう。よくもまあ協議会もこんな人間を呼んできたもんです。
 ロヒンギャを敵視しているらしいミャンマー人多数派にとってはそれで済む話かもしれませんが、もちろんそれで済む話ではないでしょう。そもそも「不法移民相手なら何してもいい」つう話でもないわけです。


■「ロシアにおける広瀬武夫*26一流の国際人とはこういう人(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=4673

 今年は明治維新150周年、明治という時代を知るための良書などを時々紹介していきたいと思います。

・まあ明治維新150年なんて安倍が騒いでるだけですし、「大久保利通*27西郷隆盛*28黒田清隆*29松方正義*30など(薩摩)、木戸孝允*31伊藤博文*32井上馨*33山県有朋*34など(長州)、板垣退助*35後藤象二郎*36など(土佐)、江藤新平*37大隈重信*38大木喬任*39佐野常民*40副島種臣*41など(肥前)、明治新政府メンバーの出身地である薩長土肥(鹿児島、山口、高知、佐賀)」など「観光に利用したいらしい地方自治体」はともかく、安倍の思惑は「佐藤栄作*42首相の明治100年記念」的な戦前美化ですがそれはさておき。
 「本の紹介」といっても三浦のことだから「士族反乱」「自由民権運動」「日本政府の中国、朝鮮侵略」「足尾鉱毒事件」「大逆事件(でっち上げえん罪)」「アイヌ同化政策」などの「政府批判の動き」や「政府の問題行為および不祥事」を「政府を批判的に論じる形で取り上げた」著書は紹介しないのでしょうねえ。
 せめて「東中野修道南京事件否定論本や秦郁彦河野談話否定論本」のような「明治時代テーマの歴史修正主義本の紹介」だけは勘弁してほしいですが三浦だとその危険性すら否定できません。
・なお、今年は「シベリア出兵100年」「米騒動100年」でもありますね。

「ロシアにおける広瀬武夫」(島田謹二*43

 ウィキペ「島田謹二」によれば「平川祐弘小堀桂一郎の師匠」だそうですから要するにウヨなのでしょう。そして本業は歴史学ではなく「英米文学」だそうです。

 本当の愛国心とは他国に対し深い理解と敬意を持つものだ、という真理をこれほど教えてくれる本はありません。

 南京事件否定論河野談話否定論で中韓を侮辱して恥じない「つくる会理事」三浦がこんなお為ごかしを言っても何の説得力もありません。

 明治維新150周年記念で、テレビドラマくらいにしてくれないかなあ

 まあそんなん、ないでしょうが三浦的にどうしてほしいのか。

 広瀬とロシア人女性の交流が美しく描かれています。

つうことでラブストーリー仕立てにでもしてほしいのか。まあそれはともかく今のところ明治150年関係のドラマって言うとNHK大河の「西郷どん」しかないんですかね。

参考

広瀬武夫(1868〜1904年:ウィキペ参照)
 1904年(明治37年)より始まった日露戦争において旅順港閉塞作戦に従事。頭部にロシア軍砲弾の直撃を受け戦死した。即日、中佐に昇進した。日本初の「軍神」となり、出身地の大分県竹田市には1935年(昭和10年)に岡田啓介*44首相(当時)らにより広瀬を祀る広瀬神社が創建された(神社内には竹田市出身の陸軍大将阿南惟幾*45の顕彰碑がある。碑文は岸信介*46首相の書によるものである。)。また文部省唱歌『廣瀬中佐』の題材にもなっている。
 明治末期に、銅像が国内に3体建造された。
・1905年(明治38年)3月、岐阜県高山市の城山公園中佐平に胸像。
・1910年(明治43年)5月に東京の旧万世橋駅前に銅像(杉野孫七像とあわせての群像)が建てられたが、1947年(昭和22年)東京都によって撤去された。
・1912年(明治45年)5月に誕生地大分県竹田市に立像が建てられた。
 上記3体のうち、現在は高山市の城山公園と竹田市の広瀬神社に銅像が存在するが、明治に建造されたものは戦時中に供出されており、2体とも復元である。
 2010年(平成22年)10月、竹田市立歴史資料館の広場にブロンズ立像が建立された。10月22日の除幕式では、竹田市ゆかりの作曲家・瀧廉太郎の「荒城の月」が演奏され、首藤勝次・竹田市長は「今は政治も文化も混迷の時代だが、広瀬武夫像が私たちの大きな羅針盤となって未来を指し示してくれると思う」とあいさつした。


■書評 フィリピン 井出穣治著 中公新書(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=4669

 ドゥテルテ*47大統領登場後、南シナ海における中国の覇権主義膨張との関連から、フィリピンに対する注目は日本でも高まっている。

 いやいや「ビジネスや観光ならともかく」そういう反中国的意味でフィリピンに注目するのなんて三浦のようなウヨだけでしょう。

 フィリピンが(中略)その平均年齢は25歳という、きわめて若く、発展の可能性が高い国であること

 それ単に衛生状態が悪いなどで早死にする人間が多いだけの話では?

参考

http://www.chuko.co.jp/shinsho/portal/101997.html
■著者に聞く:『フィリピン―急成長する若き「大国」』/井出穣治インタビュー
インタビュアー:
 本書を執筆した動機を教えてください。
井出:
 私は、国際機関のIMF国際通貨基金)に勤務していた頃、フィリピン担当のエコノミストとして、フィリピン政府に経済政策のアドバイスをする仕事を行っていました。その当時、財務大臣中央銀行総裁をはじめとして、経済政策の舵取りを担っている方々と突っ込んだ意見交換を行う中で、フィリピン経済が飛躍しており、大きな潜在力を持っていることを肌で感じました。
 しかし、日本でフィリピン関連の書籍を探すと、アジアの病人と揶揄されていた過去のイメージが強いのか、最近の高度成長をしっかりと解説した書籍がないことに気付きました。同じ東南アジアでも、タイであれば末廣昭*48先生の『タイ 開発と民主主義』*49インドネシアであれば佐藤百合さんの『経済大国インドネシア*50と新書が思い浮かぶのですが、フィリピン経済については、これを読めば全体が分かるという新書がなかったのです。
インタビュアー:
 フィリピン経済が急成長しているとは知りませんでした。その特徴を紹介していただけますか。
井出:
 フィリピンの経済規模は10年強で3倍となっており、高度成長が続いています。大きな原動力となっているのは、世界各地の出稼ぎ労働者からの送金と、BPO*51(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)と呼ばれる新しい産業です。
(中略)
インタビュアー:
 弱点といえばどこでしょうか。
井出:
 大きな弱点は、インフラが十分に整備されておらず、製造業が育成されていない点です。自動車産業を例に挙げてみましょう。フィリピンでは、自動車の販売台数が毎年大きく伸びているにも関わらず、自動車の生産台数はなかなか増えておらず、輸入車が増え続けています。最大の理由は、フィリピンではインフラが不足しているため、国内で製造しようとするとコストが嵩んでしまうためです。もっとも、最近では、前向きな動きも出てきています。例えば、政府は自動車産業の支援策として、国内生産を行うメーカーに対して実質的な補助金を付与する政策を打ち出しています。こうした取り組みが奏功すれば、製造業とサービス業のバランスの取れた経済成長を実現できるかもしれません。
 もうひとつの弱点は、貧富の差です。フィリピンを訪れると、貧富の差は誰もが実感するはずです。スラム街の様子、幹線道路沿いで物を売っている少年少女の姿を目にすると、貧困が深刻な問題であることが分かります。格差が固定化されてしまっていることも大きな問題です。この問題は、スペイン植民地時代に大土地所有制が広がり、少数の富裕層と多数の貧困層に社会が分断されてしまったことにも原因があり、解決は簡単ではありません。国民全体に行き渡る経済成長を実現して、中間所得層を増やす努力を続けるほかない*52と思います。
インタビュアー:
 ドゥテルテ大統領に注目が集まっています。批判的な報道が多いですが、本書を読むと、井出さんは比較的評価されているように見えるのですが?
井出:
 ドゥテルテ大統領は、麻薬犯罪対策と称して超法規的殺人を容認しているほか、長年の同盟関係にある米国との決別を宣言するなど、何かと物議を醸し出しています。超法規的殺人は、フィリピンが培ってきた民主主義の土台を覆す可能性がありますし、米国から離反する動きも、冷静に考えるとフィリピンの国益を損ねる行動に思えます。
 そうした中にあって、私自身がドゥテルテ大統領に可能性を感じているのは、彼が、階層を超えた国民的連帯を実現している側面があると考えているからです。2016年の大統領選挙で、ドゥテルテは、経済成長の恩恵を十分に受けていない貧困層からの支持を多く集めましたが、それだけでなく、中間所得層からも相応の支持を受けました。貧困層、中間所得層がドゥテルテに票を投じた動機はまったく一緒ではありませんが、「フィリピンが抱える構造的な問題を解決して欲しい」という思いは共通しているように思います。その意味では、構造的な問題の解決に向けて、階層を超えた国民的連帯が実現した面もあるのでないでしょうか。従って、私自身は、(大統領選挙を通して国民の分断が深刻となった)米国のトランプ大統領の誕生とは意味合いがまったく異なると考えています。
インタビュアー:
 最後に、フィリピンに行ったことのない読者に、フィリピンでぜひ訪れたほうがいいところ、体験したほうがいいことなどあれば、教えてください。
井出:
 初めてフィリピンを訪れる方に対して、スラム街に行けとはなかなか言えませんが、セブ島のリゾートやマニラの高級街だけでなく、フィリピン市民の生活を感じられる空間も体感して欲しいと思います。例えば、ジプニーと呼ばれる乗り合いのタクシーは、難易度は高いですが、市民の生活の足となっているので、是非一度は乗って欲しいと思います。
 フィリピンの歴史を感じるには、リサール記念館がお勧めです。ホセ・リサールと言うと、世界史の教科書で必ず出てくる名前なので、聞き覚えがある方も多いかもしれません。リサールは、現在でもフィリピン国民の間で崇拝されており、この記念館を訪れると、「権力への抵抗」が国民共通の原体験として根付いていることを実感します。リサール記念館のそばのサンチャゴ要塞にも是非足を運んでみて下さい。フィリピンは、太平洋戦争において激戦地となり、日米間の戦闘に巻き込まれる形で100万人を超えるフィリピン人が犠牲になったと言われていますが(この事実は多くの日本人にあまり共有されていないかもしれません)、この要塞に行くと歴史の重みを感じられるはずです。

 井出氏のいう「ドゥテルテへの期待と不安」については以前書いた拙記事を以下の通り紹介しておきます。

http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20160715/5421309876
【フィリピン新大統領】(和田幸子)
(内容紹介)
 フィリピン大統領がドゥテルテ氏になった事はプラス面とマイナス面がある。プラス面としては「アキノ大統領の後継指名(アキノ政権のマヌエル・ロハスjr*53内務・自治相を後継指名)」が成功しなかったこと、つまり支配層の権力たらい回しが挫折したことである。
 これは「アキノ氏の思惑を民衆が否定した」と言う意味で民主主義的意味で意義があると言えよう。
 過去のフィリピン大統領は「映画俳優出身のエストラダ*54」を除けば

コラソン・アキノ(大統領位:1986〜1992年)
・サン・ミゲルビールで知られるフィリピン有数の財閥コファンコ財閥の一族出身(結婚前の名はコラソン・コファンコ)。これまたフィリピンを代表する名門政治家一族出身であるベニグノ・アキノjrと結婚。マルコス一派による夫の暗殺後は夫の遺志を継ぎ反マルコス運動の旗頭となる。1986年、大統領選挙に出馬。マルコスに「敗北」するが不正選挙の疑いを主張。マルコスをハワイ亡命に追い込み、大統領に就任。
フィデル・ラモス(大統領位:1992〜1998年)
 父が元外相という名門の出身。1986年、国軍参謀次長であった際、エンリレ国防相と共に、コラソン・アキノを支持しマルコス政権崩壊に貢献した。その後、アキノ政権下で国軍参謀総長、国防相を歴任。アキノ大統領により後継者に指名され、1992年6月30日、大統領に当選。
グロリア・アロヨ(大統領位:2001〜2010年)
 フィリピンの第9代大統領ディオスダド・マカパガル(大統領位:1961〜1965年)の娘。1998年デヴェネシア大統領候補の副大統領候補として立候補したが、フィリピンの大統領選挙は正副大統領の選挙が別に行われるため、デヴェネシアは落選、アロヨは副大統領として当選した。同年6月エストラダ政権の副大統領に就任。2001年1月20日、不正蓄財疑惑によるエストラダ大統領に対する弾劾が成立しエストラダが失職すると大統領に昇格した。大統領引退後の、2010年5月10日、長男のマイキー・アロヨ下院議員から、パンパンカ州第2区を選挙区として譲り受け、下院議員選挙に立候補して、当選。しかし2011年11月18日、2007年の上院選に絡んだ選挙法違反容疑で逮捕される。大統領経験者が逮捕されるのは、ジョセフ・エストラダ以来。
ベニグノ・アキノ3世(大統領位:2010年〜2016年)
 ベニグノ・アキノjrとコラソン・アキノの息子。南シナ海で領有権問題を抱える中国に対しては、常設仲裁裁判所に仲裁手続きを取るなど強硬な態度を取っており、中国とは事実上の没交渉状態にある。アキノの出身・コファンコ一族は華人だが、この中国との対決姿勢や、過去に「華人たちが脱税や逃税に熱心」と批判したことなどから、フィリピンの華人社会はアキノへの不信があるとされる。

といわゆるエリート層、富裕層が就任してきた(大統領の経歴についてはウィキペディアを参照)。民衆がこうした「富裕層の権力たらい回し」にいい加減あきあきしてきたことがドゥテルテ氏の大統領就任のバックにはある。
 そうした意味(既成政治家に民衆が不信感を抱いてる)でも「彼はまさにフィリピンのドナルド・トランプ」なのである。
 マイナス面としてはドゥテルテ氏がダバオ市長時代、「死刑執行人」の悪名をもつほどタカ派だったことである。今後のドゥテルテ氏の動向が注目される。
参考

http://lib21.blog96.fc2.com/
 フィリピン全土でもうひとつの大問題は、16世紀以降スペインから来た植民者が大土地所有者となり、4世紀余を経た今日でもその子孫が権勢を奮っていることである。南米の旧スペイン植民地にも共通する大土地所有者は、日本で言えば江戸時代の封建諸侯のような存在だが、現代の彼らの子孫はその富をバックに政治家、財界人として幅を利かせている。フィリピンの上下両院議員の多くは、大土地所有者の家系の出身者である。
 歴代のフィリピン大統領、マルコス、アキノ*55イメルダ*56といった名前は、いずれも歴代の大土地所有者の流れをくむ人々である。


月刊日本2018年5月号

http://gekkan-nippon.com/?p=13288
【特集①】安倍首相に議員辞職を勧告する
平野貞夫*57  安倍政権では国が亡ぶ
玉木雄一郎*58 安倍政権に正当性はない
藤井裕久*59  官僚を政局に巻き込むな
・菊池英博*60  大失敗の外交を正すには安倍首相退陣以外にない
【特集②】破綻した安倍朝鮮外交
・石井一*61   約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ
・菅沼光弘   日本は蚊帳の外に置かれている
東郷和彦*62  新・日朝平壌宣言を締結せよ
・池口恵観   安倍首相は朝鮮半島の新たなパラダイム構築に全力で取り組め
【特集③】権力批判を封じる安倍政権:東京都迷惑防止条例*63改悪
・大山とも子  労働運動や市民運動も規制の対象になりうる
・望月衣塑子*64 メディアは権力に屈するな
小林節*65    安倍政権による言論統制
【特集④】これが、ミャンマーロヒンギャ問題」の真相だ
・ラエイマウン ロヒンギャは不法移民だ
・小野耕資   イギリスよ、お前が言うな!! 問題の本質は植民地支配の残滓だ
【連載】
<政治・経済・社会>
植草一秀*66   秒読み態勢に入った安倍内閣崩壊
青木理*67    日米メディアの恥ずべき差

 特集4は「ロヒンギャ問題を騒ぐな」というウヨテイストですし、寄稿論文には

西村眞悟 我らは如何なる防御ラインを構築すべきか
・三浦小太郎 今、新疆ウィグル(東トルキスタン)で起きていること
・酒井信彦  日本にはびこる「精神的中国人」

なんてウヨテイストな代物にあふれてますが、特集1〜3は寄稿者の顔ぶれ*68と言い、論文タイトルと言いびっくり仰天です。まさかウヨ雑誌で大山とも子・共産党都議の名前を見るとは思いませんでした。
 なお、石井氏曰く

http://gekkan-nippon.com/?p=13334
石井
 まず僕は1990年7月に金丸訪朝団の先遣隊の団長として訪朝しました。
(中略)
 当時は1982年に第十八富士山丸の紅粉勇船長と栗原好雄機関長がスパイ容疑で拿捕された後、7年間も拘束されたままでした。この事件の解決のため長いこと協議し、救出できそうだという心証を得て、金丸訪朝団の実施を決めたわけです。
(中略)
 その結果、紅粉さんと栗原さんは無事に解放されて帰国しました。
 ところが、日本国内は文句と北への批判ばかりで、アメリカや韓国も横槍を入れてきました。金丸はこの抵抗に抗しきれず、日本は国交正常化交渉のテーブルから降りてしまったわけです。
(中略)
 金日成金正日は親子2代にわたって日朝国交正常化を求めました。金丸信*69小泉純一郎*70はその要求に理解を示したものの、最終的に国内・国際情勢に抗しきれず約束を守ることができませんでした。日朝国交正常化交渉において約束を破っているのは、北朝鮮ではなく日本だということです。

とのことです。小生も概ね同感です。


id:noharraこと八木孝三のツイートにコメント

■野原燐がリツイート
■[コラム] 文在寅政権の北朝鮮政策を見誤るなかれ (徐台教)(2017-06-27)
https://thekoreanpolitics.com/archives/284#QqtWjWT.twitter_tweet_ninja_l
北朝鮮の指導者は若い三代目に代わり、核技術は飛躍的に発展した。米中の関係も変わり、韓国内の世論も北朝鮮に対し必ずしも好意的でない。こうした中、韓国は「統一」ではなく前段階としての経済的な「統合」を目指している。不本意に思う人もいるだろうが対立でなければ、共存共栄を目指す他にない』
>そうかなあ。民衆が数万人、軍事境界線に向かってパレードすれば、国境線などすぐ消える! と考えた。

 「そうかなあ。」以下が野原の発言です。まあいつもながら現実性のない放言をして恥じない馬鹿野郎ですね。それで国境がなくなるのなら日本人としてid:noharraこと八木孝三先生が「日本人のお友達と一緒に」「日露国境」のある、まず北方領土あたりでパレード(?)をやってみたらいかがでしょうか?(皮肉のつもり)
 つうかそんなんで簡単になくなるなら「ベルリンの壁」も速攻でなくなってたろうし。
 まあそれはともかく「対立して戦争など最悪の事態が発生してもかまわない」とか「対立したほうがむしろ国益になる」とか言う理解をしない限り、確かに「共存共栄しかない」わけでこれは何も南北関係に限りません。

■noharraがリツイート
■KAJITANI Kaiがリツイート
‏ 「一帯一路」によってより周辺化が進みつつある*71ウィグル人などの少数民族こそ「サバルタン」と呼ぶのにふさわしい存在だと思うが、スピヴァクはそういった人々に寄り添った発言をするつもりがあるのだろうか。
■gefushi
‏ サバルタン研究で有名なガヤトリ・スピヴァク*72が中国雲南師範大学「一帯一路」沿線文明比較研究センターの主任に就任。

 梶谷氏*73はともかく、「つくる会理事というデマ右翼」と交際して恥じないid:noharraこと八木孝三には「中国雲南師範大学「一帯一路」沿線文明比較研究センターの主任に就任した」という、サバルタン理論主張者・スピヴァクの振る舞いを非難する資格は全くないでしょう(なお、俺個人はスピヴァクについて知識も興味もないので彼女の理論については特に論じません)。
 「三浦がつくる会理事の排外極右だろうが三浦と一緒に守る会活動をやりながら、『俺はアンチウヨだ』と言って何が悪い」とid:noharraが言うなら「スピヴァクの行為」だって「サバルタン研究をしながら、一部で『ウイグルサバルタン化してると言われてる中国』に存在する政府系研究機関の研究者をやって何が悪い」といって何一つ問題はなくなります。よくもまあid:noharraもこういうツイートをリツイートできるもんです。
 まあid:noharraだと恥知らずにも「俺とスピヴァクは違う」「スピヴァクは問題だが俺は問題じゃない」と強弁するのでしょうが。
 まあ善意に理解すれば「スピヴァクはそういった人々に寄り添った発言をするつもりがある」のかもしれません*74が、そのあたりはなんともいえません。


■5月1日発売の「正論6月号」に、私のウイグルについての原稿と岩田温氏*75との対談が載ります(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=4667
 対談相手(岩田温)といい雑誌(正論)と言い、三浦の非常識極右ぶりには改めて呆れます。
 まあ、よくも自称アンチウヨのid:noharra(八木孝三)もこんな非常識極右・三浦が役員を務めるウヨ団体「守る会」の会員なんか恥ずかしくもなくやれるもんです。アンチウヨの俺なら退会してますね。いやその前に入会しないか。
 そして「ウイグル」て。ウイグル専門家でも何でもない男が何とち狂ってるんでしょうか?


■天知美女シリーズと日活ロマンポルノ(ネタばらしあり)
 http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20080809/1307052595で触れた天知美女シリーズ話の続きです。
 まあネット上でも指摘がありますし、ご存じの方も多いでしょうが、天知美女シリーズの売りの一つ(売りの全てではありません、他にも天知の変装シーンとかいろいろあります)は「女性のヌード」であり、さすがにヒロイン役は

・第16作「白い乳房の美女:江戸川乱歩の『地獄の道化師』」(1981年)の片桐夕子*76*77

くらいしか多分脱ぎません*78が、脇役女性は結構脱ぎます。で、まあ、その脇役女性の皆さんが予想通りと言うべきか日活ロマンポルノ出身の訳です。
 ちなみに後でも触れますが、ヒロイン役・片桐も日活ロマンポルノ出身であることがウィキペ『片桐夕子』を見ると解ります。失礼ながら良く主役級の役が回ってきたとは思います(他の日活ロマンポルノ出身メンツの役ははっきり言って片桐程おいしくありません)。YouTubeで見た限りでは「名演技かどうか」はともかく、片桐の演技は十分見ていて楽しめるレベルの演技かとは思います。
 ちなみにウィキペ「江戸川乱歩の美女シリーズ」に出てくるメンツのうち

・第3作「死刑台の美女:江戸川乱歩の『悪魔の紋章』」(1978年)、第9作「赤いさそりの美女:江戸川乱歩の『妖虫』」(1979年)に出演した三崎奈美
・第5作「黒水仙の美女:江戸川乱歩の『暗黒星』」(1978年)に出演した泉じゅん*79
・第8作「悪魔のような美女:江戸川乱歩の『黒蜥蜴』」(1979年)に出演した加山麗子
・第11作「桜の国の美女:江戸川乱歩の『黄金仮面』II*80」(1980年)に出演した田中真理*81
・第16作「白い乳房の美女:江戸川乱歩の『地獄の道化師』」(1981年)の片桐夕子、北原理絵*82
・第17作「天国と地獄の美女:江戸川乱歩の『パノラマ島奇談』」(1982年)の宮下順子*83
・第18作「化粧台の美女:江戸川乱歩の『蜘蛛男』」(1982年)の志麻いづみ*84

ウィキペディア「三崎奈美」などによれば日活ロマンポルノ出身だそうです。


六四天安門事件犠牲者への鎮魂歌
http://666999.info/noharra/2018/04/23/r/

 それにしても日本人は、「どうして、我々は人殺しの足もとに跪いてしまったのか?」と問いを立てたことは一度もない。
 天皇制を糾弾する声を上げる人は居るが、自分が天皇を全面肯定した憲法1条の下に戦後の繁栄を享受したことを抑えた上で批判するのでなければ無効であろう。

 意味がよくわからないんですが、id:noharra(八木孝三)先生が「日本人が足下に跪いた」人殺し呼ばわりするのって具体的に誰ですか?
 天皇制云々ってことは「日中戦争、太平洋戦争を始めた昭和天皇」ですか。つうことは「人殺しの足もとに跪かないこと」つうのは「天皇制廃止」とか「昭和天皇の退位(あるいは戦犯裁判による処罰)」とかですか?。もう少しはっきりわかりやすく書いたらどうですか?。三浦小太郎とか、id:noharra先生がお付き合いのあるウヨの友人が怖くてそんなことは書けませんか?


■余傑『劉暁波伝』を読む
http://666999.info/noharra/2018/05/16/
六四天安門事件犠牲者への鎮魂歌
http://666999.info/noharra/2018/04/23/r/
■幽閉された詩人 劉霞
http://666999.info/noharra/2018/04/08/si/

http://666999.info/noharra/2018/04/23/r/
 劉暁波の詩集『独り大海原に向かって』が劉燕子・田島安江訳編で、書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)という福岡の出版社からこの3月に、刊行された。

http://666999.info/noharra/2018/04/08/si/
 劉霞の詩集『毒薬』が劉燕子・田島安江訳編で、書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)という福岡の小出版社からこの3月に、刊行された。

 素朴な疑問ですが何でそんな地方のマイナー出版社から出すのか?
 劉霞(劉暁波の妻)はともかく、劉暁波は既に

『現代中国知識人批判』(1992年、徳間書店
天安門事件から「08憲章」へ』(2009年、藤原書店) 
最後の審判を生き延びて』(2011年、岩波書店

ということで少なくとも「書肆侃侃房なんてマイナー出版社」よりは大きなところから出版されたことがあるのに。なお■id:noharraがほめる劉暁波は怪しい人間らしい(追記・訂正あり)(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20110326/2543109876)でも書きましたが俺個人は劉をあまり評価していません。


■書評 アジャ・リンポチェ回想録 著者 アジャ・リンポチェ 発行 集広舎(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=4665

「もしもダライ・ラマが認定したパンチェン・ラマ11世を受け入れれば、チベット人と中国政府との間の対立はある程度緩和しただろう。中国政府にとって、願ってもない機会だった」

 本気でダライ一味がそう思うなら、中国を無視して、一方的にパンチェン11世選出を発表したりはしないでしょう。よくも心にもない出任せが言えるもんです。


■ゆずの「ガイコクジンノトモダチ」(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=4662

 ゆずの「ガイコクジンノトモダチ」。靖国の桜、とかいう歌詞があることなどから、やたら右翼的とか批判されたり変に解釈されたりしているらしい。

 この時点で、俺はゆずの歌を聴いていませんし、批判者の主張も読んでいません。そもそもそんな歌があることも知りませんでしたが、たぶん批判は正しいんだろうと思います。
 なぜそう思うか。
 第一に「靖国が歌詞に出てくる」というゆずの歌が靖国批判だったら「左翼はふざけるな!」というウヨからの批判が来ることはあっても左翼の批判はあり得ない。
 第二に

・あゝ上野駅井沢八郎
津軽海峡・冬景色石川さゆり
・いい湯だな(デューク・エイセスザ・ドリフターズ
・柳ヶ瀬ブルース(美川憲一

のような、歌のタイトルや歌詞に地名が出てくる歌と、ゆずの歌はあまり変わりないのか。単に靖国の名前が地名として利用されただけで「靖国の桜」ではなく「千鳥ヶ淵の桜」「伊豆の河津桜」など他の桜でも実は何ら問題ないケースと言うことはあり得るのか(そもそもそんなケースはあり得ないように思いますが)。
 仮にそうだとしたらさすがに批判しないんじゃないか。
 第三に「右翼的な歌詞を左派が批判するからこそ」しかもその右翼的な歌を歌ってるのが、それなりに人気もある歌手・ゆずだからこそウヨの三浦は必死にゆずをかばうのではないのか。
 まあ、三浦曰く「批判がある」というのでまずはググって批判を探し、ヒットしたものを紹介しましょう。

http://lite-ra.com/2018/04/post-3944.html
■リテラ『ゆず「ガイコクジンノトモダチ」はやっぱり「愛国心扇動ソング」だ! 中立を装うもネトウヨ的被害妄想と靖国美化』
 今月4日に発売された、ゆずの最新アルバム『BIG YELL』に収録された楽曲が、「愛国心扇動ソング」ではないかと物議を醸している。
 それは「ガイコクジンノトモダチ」という楽曲。北川悠仁が作詞作曲を手がけたこの楽曲は、タイトルの通り〈外国人の友達ができました〉とのフレーズから始まり、〈外国人の友達が言いました/「私、日本がとても好きなんです。あなたはどこが好きですか?」/僕は少し戸惑った だって君の方が/日本の事をよく知ってそうだから〉と続く。
 いきなり流行りの「日本スゴイ」を感じさせる歌詞だが、サビではもっと直接的なフレーズが飛び出してくる。
〈この国で生まれ 育ち 愛し 生きる/なのに どうして胸を張っちゃいけないのか?/この国で泣いて 笑い 怒り 喜ぶ/なのに 国歌はこっそり唄わなくちゃね/平和な日本 チャチャチャ/美しい日本 チャチャチャ〉
 この歌詞について、映画評論家の町山智浩*85が同日、「総理とご飯食べてないか」とツイートした上で、「『国歌はこっそり歌わなくちゃ』なんて、どっかの国に占領されたレジスタンスか? 現実は、君が代に起立しない教師は減給されるのに」とツイートしていたが、そのとおりだろう。
 国旗国歌法成立以降、この国の教育現場では君が代の斉唱が強制され、拒否した教師は処分を受けることが当たり前になり、大阪では教師が本当に歌っているかどうかをチェックする監視システムまでつくられた。また、スポーツの国際大会では、日本代表選手が「君が代」をハッキリ口を開けて歌わなかったために、袋叩きにあうという事態もしばしば起きている。いったいどこをどう解釈したら、「国歌はこっそり歌わなくちゃ」という話になるのか、意味がわからない。
 2番も同じだ。こちらは〈外国人の友達が祈ってくれました/「もう二度とあんな戦いを共にしないように」と〉というセリフから、〈TVじゃ深刻そうに右だの左だのって/だけど 君と見た靖国の桜はキレイでした〉と唐突に靖国神社をもちだし、再びサビで、今度は国家の代わりに国旗を持ち出し、〈国旗はタンスの奥にしまいましょう/平和な日本 チャチャチャ/美しい日本 チャチャチャ〉としめる。
 たしかにこれ、どう読んでも愛国心扇動ソングだろう。しかも、そのロジックは、現実には“愛国心が強制される”状況が進行しているのに、“愛国心が抑圧されている”と被害妄想をわめきたてるネトウヨとそっくりだ。
 ところが、ネット上では“ゆずは別に右でも左でもない、国を愛する素朴な気持ちの行き場のなさを歌っただけ”“歌詞は中立的、なぜ叩かれなければいけないのか”“靖国だの国歌だのという単語が出てきただけで左翼は発狂し過ぎ”といった内容の擁護論、愛国ソング批判への反論が溢れかえっている。
 たしかに、北川は歌詞で〈右だの左だの〉と書いてイデオロギーを超えたような体をとっている。サウンドアコースティックギターの弾き語りを中心にすえた、ゆずのイメージど真ん中の優しい曲調だ。
 しかし、実際のメッセージはまったく逆だ。〈右だの左だの〉関係ないと言いながら、国を愛することを絶対的真理のように描き、国民の命を国家に捧げさせるために作られた靖国神社をまるでイデオロギーと無関係な「不戦の誓い」の場所のように登場させる。イデオロギーを隠しながら、素朴で善意のあるファンを「思いっきり右」の価値観に誘導していく構造になっているのだ。
 しかも、そこには“愛国心を表現することが抑圧されている”というような完全に間違った前提、ネトウヨ的知識がすりこまれていく。
 そういう意味では、つるの剛士の手法に似ていて、むしろ、露骨に右派思想を煽る百田尚樹櫻井よしこらよりも、タチが悪いとも言えるだろう。
 それにしても、ゆずというか北川悠仁はなぜ、こんな歌詞を書いたのか。たしかに、北川自身がもともと右派的思想の持ち主だったというのはあるのかもしれない。北川の母は新興宗教「かむながらのみち」の教主であり、本人も信者*86だが、この「かむながらのみち」は日本会議に参加している解脱会という宗教団体から分派した宗教で、真言宗をベースとしながらも、天照大御神を祀るなど、国粋主義的な傾向が強いといわれている。
 また、北川の公式サイトの06年の「diary」では〈今年も呼人さんと靖国参拝!〉と書いて、プロデューサーの寺岡呼人*87靖国に赴いたことを報告するなど、ひんぱんに靖国参拝をしていることも、ファンの間では知られた話だ。
 しかし、だとしても、北川はこれまで、そうした政治的メッセージを一度も、発していなかった。それが突然、どうしたのか。
 おそらく、それはマーケティング的な戦略にもとづいたものではないか。実は「ゆず」は、3年前に1度紅白に落選するなどここ数年人気が頭打ちで、北川はこれからの方向性を模索し、試行錯誤を繰り返していた。北川は、ウェブサイト「ORICON NEWS」のインタビューでこのように話している。
「進むべき道の先が二つに分かれていて、一つは「老成する道」。今の状態を保って、それまでのゆずのイメージを大事にしていくやり方ですよね。もう一つが、「イメージを壊してでも新しいことに挑戦していく道」。僕は、ゆずにまだまだ可能性があると思った。もっと面白いことができるはずという予感がしていて」
 このインタビューの言葉からも北川の焦りは伝わってくるが、その北川が現状打破のきっかけとして考えついたのが、安倍政権的な「右の空気」に迎合した政治メッセージソングだったのではないか。
(中略)
 今回、ゆずが映画評論家の町山氏から「総理とご飯食べてないか」とつっこまれていたことは先に紹介したが、北川にはもしかしたら、(ボーガス注:AKB48の仕掛け人・秋元康のように)国家的イベントや安倍政権周辺のビジネスに食い込もうという狙いがあったのかもしれない。
(中略)
音楽と人」インタビューで北川は「ガイコクジンノトモダチ」について、このように解説していた。
「これは清志郎さんの〈あこがれの北朝鮮〉じゃないけど、文章にして読み上げるとかなり危険そうな内容も、ポップソングにしちゃえば、何だって歌にできるな、と思って書いてみたんだよね」
 あのね、忌野清志郎は「サマータイムブルース」や「原発音頭」で敢然と反原発を主張し、「君が代」パンクバージョンで「君が代」の権威を相対化しようとしたんだよ。ビジネス狙いで安易にネトウヨ的愛国ソングをつくったあんたといっしょにしないでくれ。

 ということで
1)ゆずが批判されてるのは靖国がでてくることだけでなく「国歌はこっそり唄わなくちゃ(日本では国歌を歌うと白い目で見られる)」「国旗はタンスの奥にしまいましょう(日本では国旗を飾ると白い目で見られる*88)」などという事実に反する内容の歌詞*89など、「歌全体の右翼的世界観」が批判されてるのだということ
2)批判者の中には町山智浩のような「極右ではないにせよ」左翼とはいえない人物がいること
がわかります。
 三浦の言い訳とは違いこれではゆずが批判されるのは当然でしょう。つうか靖国にしか触れない*90、「日本では国歌を歌うと、国旗を飾ると白い目で見られる」などという事実に反する歌詞には触れない三浦は端的に言って嘘つきと言っていいでしょう。リテラの記事も触れてるように日本の各種スポーツ大会で国歌は当然のように歌われています。
 三浦のような恥知らずの嘘つきを「役員として処遇する右翼団体・守る会」の構成員でありながらアンチ右翼を自称するid:noharraこと八木孝三も「恥知らずの嘘つき」というべきでしょう。
 しかしガチでウヨなのか、商売ウヨなのか、自主的にやってるのか、事務所にやらされてるのか、昔からこうなのか、最近こうなったのかは知りませんが、ゆずも哀れな連中ですね。ゆずの岩沢厚治が1976年生まれ、北川悠仁が1977年生まれなので年齢としては「1970年代後半生まれのオッサン」である俺に近い年齢の二人ですが。
 そして町山の

・総理とご飯食べてないか
・『国歌はこっそり歌わなくちゃ』なんて、どっかの国に占領されたレジスタンスか? 現実は、君が代に起立しない教師は減給されるのに

つうのはなかなか痛烈な皮肉でしょう。それはともかく、もはやこのリテラ記事の紹介で三浦らウヨの主張「ゆずの新曲は右翼的ではない」への批判としては十分だと思いますのでこれ以上は特にコメントしません。


■やまと新聞『鈴木信行葛飾区議、当選後初の区政報告会 朝鮮学校への補助金廃止に向けた取組等報告』
https://www.yamatopress.com/local-assembly/29290/

 鈴木氏は、昨年11月の葛飾区議選に、無所属で出馬し初当選。区議選挑戦前から、外国人の生活保護朝鮮学校への補助金支給を問題視しており、選挙では、これらの廃止を訴え、当選を勝ち取った。

 そんなくだらない差別行為がお前のやりたいことなのか、そしてこんなくだらないバカウヨを当選させるのが葛飾区民なのかとげんなりします。
 つうか朝鮮学校については「北朝鮮金正恩崇拝教育ガー」というにしても*91、「外国人への生活保護否定」て全く何考えてるんでしょうか?。こんなウヨ新聞に寄稿できる三浦小太郎は非常識な恥知らずですし、そんな三浦が役員を務めるウヨ結社・守る会に平気で入っていられるid:noharraこと八木孝三も非常識な恥知らずです。


■やまと新聞『日本共産党の実態:恐ろしい道徳破壊の日本共産党共産主義研究家 安東幹
https://www.yamatopress.com/contribution/29540/

 日本共産党は恐ろしい価値理論を主張している。すべての価値観、道徳、善を否定している。

 もちろんそんなことはないですね。「すべての価値観、道徳、善を否定」してたら例えば「加計森友追及」なんてありえない。つうかそれ以前に「すべての価値観、道徳、善を否定」してたら政治活動自体が不可能です。
 「ある種の政治道徳」に基づき「あるべき政治を主張する」のが政治活動ですから。あまりにもレベルの低い反共発言で笑ってしまいます。安東がやまと新聞くらいでしか使われないのもまあ当然でしょう。

 不破哲三の好きなフレーズは、「これまでの哲学者は世界をさまざまに解釈してきただけだ。大切なことは世界を変革することだ」であるが、要するに、これまでの哲学はすべて無意味なものであり、共産主義革命を実現すれば哲学は価値のないものとなるという、哲学への侮辱である。

 そういう意味じゃないことなんか説明するまでもないでしょう。まあ安東ですら自分の主張がデマだと解ってるでしょうし、わからないようなら、精神病すら疑われます。
 なお、このフレーズ、マルクスのいわゆる「フォイエルバッハに関するテーゼ」(ウィキペ参照)であり、「これまでの哲学」とは「マルクスにとってのマルクス哲学以前の哲学」です。
 また、こう発言したマルクスにしても「マルクス哲学以前の哲学は全く無価値だ」といってるわけでもないでしょう。「過去の様々な哲学の長所を生かし、短所を是正してマルクス哲学が生まれた」、そしてその短所の一つはマルクスの理解では「哲学が事実認識にとどまり、社会変革につながってこなかった」つう話の訳です。


■やまと新聞【大阪万博誘致】自民幹部が愛知万博誘致実現したトヨタの裏話披露「(票固めに)工場プレゼントも十分あり得る」
https://www.yamatopress.com/the-diet/29268/
 真偽はともかく「愛知万博誘致のために工場プレゼント」なんて完全な不正行為、買収行為じゃないですか。
 トヨタだって面と向かって「本当ですか」と聞かれれば否定するであろうことをさも「頭のいい行為」であるかのように自慢し、「大阪万博誘致でも(以下略)」というのは正気じゃない。
 さすが非常識メディア・やまと新聞だけのことはあります。


■やまと新聞【論説】変化の時代に変われなかった財務事務次官
https://www.yamatopress.com/contribution/29264/
 福田次官が辞任してから福田への悪口を始めたことといい、福田批判しても麻生財務相や安倍首相は批判しないことといい、ウヨメディア・やまと新聞らしいでたらめさです。


■やまと新聞『元自衛官現職国会議員、PKO派遣部隊日報公開のリスクに言及「(部隊情報詰まった日報は、)私がテロリストだったら最も欲しい情報だ」』
https://www.yamatopress.com/the-diet/29228/
 「日報はあるけど機密上、出せない」とか「出すけど機密情報は黒塗りする」とかいうならともかく「ないという虚偽答弁」をこんな屁理屈で正当化できるわけもない。
 そもそも野党側が情報公開を求めていたのは「現状がPKO五原則に反しないか確認したい」という話であって「テロの危険性があっても全て公開しろ」なんてことは最初から言っていません。


■【やまと新聞特報!】青林堂・蟹江幹彦*92社長 自民・武井俊輔議員の「ヘイト本」発言受けてコメント、「青林堂は『ヘイト本』を出版したことはない」
https://www.yamatopress.com/social-issues/29206/
 全くもって面の皮の厚い恥知らずです。

*1:山口県出身のオペラ歌手・藤原義江を主人公とした小説。1990年下半期の直木賞受賞作品。

*2:戦国時代の武将。家臣の陶隆房に謀反を起こされ自害。

*3:長州藩士の息子として生まれる。台湾総督、第3次伊藤、第1次大隈、第2次山縣、第4次伊藤内閣陸軍大臣、首相、内大臣を歴任

*4:長州藩士。蛤御門の変で戦死

*5:実業家、政治家(1869〜1965年)。1912年(大正元年)に久原鉱業所(後に日本鉱業と改名、現在のJXTGホールディングス、JX金属)を設立して社長となる。鉱山経営を足がかりにして企業を拡大し、久原財閥を形成する。しかし、短兵急に事業を拡大したために経営が行き詰まり、大正末期に中核だった久原鉱業を「日産財閥総帥」である義兄の鮎川義介に譲渡。昭和に入ると、政界に進出。田中義一内閣逓信相、立憲政友会幹事長(犬養毅総裁時代)など歴任。

*6:長州藩士の息子として生まれる。台湾総督、陸軍参謀総長など歴任

*7:長州藩の豪商。奇兵隊に経済支援したことで知られる。

*8:奇兵隊創設者。幕府の第2次長州征伐での長州藩勝利に活躍。

*9:女優(1909〜1977年)。代表作として映画『恋の花咲く 伊豆の踊子』(1933年、五所平之助監督、ヒロインの踊り子役)、『愛染かつら』(1938年)、『西鶴一代女』(1952年、溝口健二監督、ヴェネツィア国際映画祭国際賞受賞)、『雨月物語』(1953年、溝口健二監督、ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞)、『楢山節考』(1958年、木下惠介監督、キネマ旬報ベストテン第1位、キネマ旬報女優賞受賞)、『サンダカン八番娼館 望郷』(1974年、熊井啓監督、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞、芸術選奨文部大臣賞など受賞)など。また、晩年は、日本テレビ『前略おふくろ様』(1975〜1976年)の主人公の母親役やNHK連続テレビ小説雲のじゅうたん』(1976年)のナレーションなどで親しまれた。1977年死去。

*10:長州藩士の息子として生まれる。台湾総督、学習院長など歴任

*11:長州藩士の息子として生まれる。内務卿、司法卿、第1次伊藤、黒田、第1次山縣、第1次松方内閣司法大臣など歴任。日本大学創立者

*12:長州藩士。松下村塾の指導者。安政の大獄で死刑。

*13:右大臣(外務卿兼務)など歴任。

*14:https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement2/20180122siseihousin.html参照

*15:物理学者。東京帝国大学九州帝国大学京都帝国大学の総長を歴任。

*16:Amazonの紹介によれば、14人とは女優の東ちづる川上麻衣子戸田恵子森尾由美、政治家の高市早苗辻元清美、バイオリニストの千住真理子、漫画家の中尊寺ゆつこなどです。

*17:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て国務委員(外交担当)兼外相

*18:朝日、読売、毎日、日経のことでしょう。

*19:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席。

*20:国家主席の任期制限(2期10年)がなくなった」だけであって「終身主席」になったわけではないので、こうした酒井の文章は明らかに不適切です。

*21:何度も書きますが、終身ではないですね。

*22:2010年ノーベル平和賞受賞者。著書『現代中国知識人批判』(1992年、徳間書店)、『天安門事件から「08憲章」へ』(2009年、藤原書店)、『「私には敵はいない」の思想』(2011年、藤原書店)、『最後の審判を生き延びて』(2011年、岩波書店)など。

*23:1909年(明治42年)〜1998年(平成10年)。1933年(昭和8年)にUAユナイテッド・アーティスツ)に入社。ジョン・フォード監督の『駅馬車』の宣伝などを担当する。1942年(昭和17年)に東宝映画の宣伝部に就職。この時期、後に世界的な映画監督となる黒澤明と出逢い、淀川の生涯の親友となった。1945年(昭和20年)の第二次世界大戦終結後には、アメリカ映画の配給会社セントラル映画社(CMPE)のレクチャー部に勤務する。その後、1947年(昭和22年)に映画世界社(1961年(昭和36年)映画の友社と改称)に入社し雑誌『映画の友』の編集に携わり、映画解説者・映画評論家として活動を開始。淀川は1960年(昭和35年)から1963年(昭和38年)まで、NETテレビ(現:テレビ朝日)で放送された海外ドラマ『ララミー牧場』の解説で脚光を浴びた。その後、1966年(昭和41年)から始まった同局の長寿番組『日曜洋画劇場』(当初は『土曜洋画劇場』)の解説者として、番組開始から死去する1998年(平成10年)までの32年間、出演し続けた。番組末尾の「それでは次週を御期待(お楽しみ)下さい。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ...」は名台詞として語り草とされており、タレントの小松政夫がこれをものまねするなど一躍お茶の間の人気者となった。著書『私のチャップリン』(1995年、ちくま文庫)、『私の映画遺言』(1999年、中公文庫)など(ウィキペディア淀川長治』参照)

*24:題名から解るようにチャップリン映画『ライムライト』(1952年)へのオマージュですね。

*25:2017年のこと

*26:1976年、朝日選書

*27:参議、大蔵卿、内務卿など歴任

*28:参議、陸軍大将、近衛都督

*29:第1次伊藤内閣農商務相、第2次伊藤内閣逓信相、首相、枢密院議長など歴任。元老の一人

*30:第1次伊藤、黒田、第1次山県、第2次山県内閣蔵相、首相、内大臣を歴任。元老の一人。

*31:参議、内務卿、文部卿など歴任

*32:首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など歴任。元老の一人

*33:第1次伊藤内閣外相、黒田内閣農商務相、第2次伊藤内閣内務相、第3次伊藤内閣蔵相など歴任。元老の一人。

*34:陸軍卿、第1次伊藤、黒田内閣内務相、第2次伊藤内閣司法相、首相、枢密院議長、陸軍参謀総長など歴任。元老の一人。

*35:参議、第2次伊藤、第2次松方、第1次大隈内閣内務相など歴任

*36:黒田、第1次山県、第1次松方内閣逓信相、第2次伊藤内閣農商務相など歴任

*37:参議、司法卿

*38:第1次伊藤、黒田、第2次松方内閣外相、首相など歴任

*39:第1次松方内閣文相、枢密院議長など歴任

*40:大蔵卿、第1次松方内閣農相務相など歴任

*41:外務卿、第1次松方内閣内務相など歴任

*42:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*43:著書『アメリカにおける秋山真之』(2009年、朝日文庫)など

*44:海軍次官連合艦隊司令長官、田中、斎藤内閣海軍大臣、首相を歴任

*45:陸軍省兵務局長、人事局長、陸軍次官、鈴木内閣陸軍大臣を歴任

*46:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*47:ダバオ市長を経て大統領

*48:著書『タイ 中進国の模索』(2009年、岩波新書)など

*49:1993年、岩波新書

*50:2011年、中公新書

*51:コールセンターやソフトウェアのプログラミングなどの外部委託のこと。イギリスやアメリカの植民地であったインドやフィリピンなどでは、事実上の準公用語として用いられている英語に明るい国民が多いため、欧米企業からの外部委託先として利用されている(ウィキペ「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」参照)。

*52:井出氏が「大土地所有制の解体(フィリピン版農地改革)が必要」といわないのはなぜだろうと思います。現実性が乏しいからか。でもいずれはそこに手をつけるべきだと思いますね。

*53:第5代大統領マヌエル・ロハス(大統領位:1946〜1948年)の子孫らしい。

*54:ただし不正蓄財疑惑で6年の任期を全うできずに3年で辞任に追い込まれた

*55:コラソン・アキノ及び彼女の息子。

*56:アロヨの誤記か?

*57:参院議員(自由党)。著書『平成政治20年史』(2008年、幻冬舎新書)、『戦後政治の叡智』(2014年、イースト新書)など

*58:民主党政調副会長、民進党幹事長代理などを経て希望の党代表

*59:元大蔵官僚。細川、羽田内閣蔵相、鳩山内閣財務相を歴任。

*60:著書『日本を滅ぼす消費税増税』(2012年、講談社現代新書)、『新自由主義の自滅:日本・アメリカ・韓国』(2015年、文春新書)など

*61:海部内閣国土庁長官、羽田内閣自治相・国家公安委員長など歴任

*62:元オランダ大使。京都産業大学教授。著書『歴史と外交:靖国・アジア・東京裁判』(2008年、講談社現代新書)、『北方領土交渉秘録』(2011年、新潮文庫)、『歴史認識を問い直す:靖国慰安婦、領土問題』(2013年、角川oneテーマ21新書)、『危機の外交:首相談話、歴史認識、領土問題』(2015年、角川新書)、『返還交渉:沖縄・北方領土の「光と影」』(2017年、PHP新書)など

*63:まあ「間接的に安倍(あるいは国政与党としての自民、公明)が関与してるとしても」直接的には小池都知事都民ファ、都議会自民・公明の悪事ですが。

*64:著書『武器輸出と日本企業』(2016年、角川新書)、『新聞記者』(2017年、角川新書)

*65:著書『安倍「壊憲」を撃つ』(佐高信氏との共著、2015年、平凡社新書)、『なぜ憲法学者が「野党共闘」を呼びかけるのか』(2016年、新日本出版社)、『ここがおかしい! 小林節が壊憲政治を斬る!』(2017年、七つ森書館)、『愛国汚職の壊憲政権』(佐高信氏との共著、2017年、七つ森書館)など

*66:著書『金利・為替・株価の政治経済学』(1992年、岩波書店)、『現代日本経済政策論』(2001年、岩波書店)、『消費増税亡国論』(2012年、飛鳥新社)、『アベノリスク』(2013年、講談社)など

*67:著書『日本の公安警察』(2000年、講談社現代新書)、『北朝鮮に潜入せよ』(2006年、講談社現代新書)、『ルポ 拉致と人々:救う会公安警察朝鮮総連』(2011年、岩波書店)、『絞首刑』(2012年、講談社文庫)、『トラオ:徳田虎雄・不随の病院王』(2013年、小学館文庫)、『抵抗の拠点から:朝日新聞慰安婦報道」の核心』(2014年、講談社)、『日本会議の正体』(2016年、平凡社新書)、『安倍三代』(2017年、朝日新聞出版)、『情報隠蔽国家』(2018年、河出書房新社)など

*68:とはいえ特集1で「最大野党立民の枝野代表」「第二野党・共産の志位委員長」などではなく「希望の党の玉木代表」なんか呼んでくるあたりやはりウヨテイストの気はしますが。

*69:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*70:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*71:という梶谷氏の理解が正しいかどうか知りませんので特にコメントしません。理屈上は「梶谷氏のいうとおり」「そもそも周辺化してない」「周辺化してるが一帯一路とはあまり関係ない」の3パターンあり得るでしょう。なお「周辺化してるが一帯一路とはあまり関係ない」でも「周辺化(サバルタン化)の事実」が認められる限り、梶谷氏のような批判がスピヴァクに対してされるのはむしろ当然かと思います(そのあたりについて俺は知識も興味もないのでこれ以上突っ込んだことを書く気はありませんが)。

*72:著書『サバルタンは語ることができるか』(1998年、みすず書房)、『サバルタンの歴史:インド史の脱構築』(共著、1998年、岩波書店)、『スピヴァクみずからを語る:家・サバルタン・知識人』(2008年、岩波書店)など

*73:著書『現代中国の財政金融システム』(2011年、名古屋大学出版会)、『日本と中国経済』(2016年、ちくま新書)など

*74:まあ梶谷氏はそういう善意の理解はしてないようですが。

*75:著書『チベット大虐殺と朝日新聞』(2008年、オークラ出版)、『だから、改憲するべきである』(2013年、彩図社)、『人種差別から読み解く大東亜戦争』(2015年、彩図社)、『「リベラル」という病:奇怪すぎる日本型反知性主義』(2018年、彩図社)など

*76:1952年生まれ。1971年に役名がそのまま芸名となった『女高生レポート 夕子の白い胸』の主演に大抜擢され、以降日活ロマンポルノ初期のスターの一人となる。1980年代以降はロマンポルノを離れて一般映画やテレビドラマに活動の場を移した。現在もテレビドラマ『相棒15』第13話、第14話「声なき者」(2017年2月1日・8日、森田八重役)など女優としての活動を続けている(ウィキペ「片桐夕子」参照)。

*77:ネタばらしすれば彼女の場合、「ヒロインでかつ犯人役」という非常においしい役です(まあ天知美女シリーズの場合ヒロインは一部例外を除き、ほぼ100パー犯人ですが)。

*78:主役が脱ぐ場合も「背中からとること」がほとんどで、たぶん主役本人ではなく代役でしょうからね。

*79:1956年生まれ。1976年、日活ロマンポルノ映画『感じるんです』の主役に抜擢されてデビュー。なお、泉じゅんという芸名は、デビュー作『感じるんです』の原作者である官能小説家・泉大八命名による。泉大八の名字である『泉』と、『感じるんです』の原作のタイトルであり泉じゅんの役名でもある『ジュンちゃん』から取ったものである。現在は料理研究家結城貢と結婚し、芸能界から引退しているが、結城の妻としてテレビ画面に登場することがある(ウィキペ「泉じゅん」参照)

*80:第6作「妖精の美女:江戸川乱歩の『黄金仮面』」(1978年)の続編

*81:1951年生まれ。高校在学中の1967年、スカウトされて日活に入社。1964年の東京オリンピック・女子バレーボール金メダルで当時人気の高かったバレーボールを題材にしたスポ根ドラマ『サインはV』(1969年、TBS)で、主人公の宿敵チーム「レインボー」の選手として出演、その後の東京12チャンネル(現・テレビ東京)の同様のドラマ『ワン・ツウ・アタック!』(1971年4〜6月)、『レッツ・ゴー・ミュンヘン!』(1971年7〜10月)に出演した。日活がロマンポルノへと路線を転向した1971年、『セックス・ライダー 濡れたハイウェイ』で「ロマンポルノの星」として売り出され、初期ロマンポルノを代表するスターへと成長する。ただし日活ロマンポルノ訴訟の影響でその後、田中は1973年に退社。田中の日活ロマンポルノでの実質的な活動期間は1年半ほどの短いものであった。しばしのブランクの後、芸能界に復帰、本格派女優への脱皮を図ったが、1980年代初頭を最後に芸能活動から離れている(ウィキペ「田中真理」参照)。

*82:1958年生まれ。北原理絵の名でにっかつロマンポルノ女優として1980年の『ハードスキャンダル 性の漂流者』でデビュー。しかし、1987年小説「青い傷」(中央公論社刊行、後に中公文庫)で女流新人賞(月刊・婦人公論主催)を受賞、以後作家となる(ウィキペ「北原リエ」参照)。

*83:1949年生まれ。日活ロマンポルノ『私はこうして失った』(1971年)でデビュー。他社映画、テレビドラマ出演もこなしながら『快楽学園 禁じられた遊び』(1980年)まで、10年近くロマンポルノを支えた。代表作として映画『赫い髪の女』(1979年、日活ロマンポルノ)、『怪異談 生きてゐる小平次』(1982年、日本アート・シアター・ギルド(ATG))など(ウィキペ「宮下順子」参照)。

*84:1953年生まれ。現在は芸能界を引退している(ウィキペ「志麻いづみ」参照)。

*85:著書『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』(2011年、文春文庫)、『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』(2012年、文春文庫)、『アメリカは今日もステロイドを打つ:USAスポーツ狂騒曲』(2012年、集英社文庫)、『底抜け合衆国:アメリカが最もバカだった4年間』(2012年、ちくま文庫)、『トラウマ映画館』(2013年、集英社文庫)、『99%対1%:アメリカ格差ウォーズ』(2014年、講談社文庫)、『トラウマ恋愛映画入門』(2016年、集英社文庫)、『〈映画の見方〉がわかる本:ブレードランナーの未来世紀』(2017年、新潮文庫)、『映画と本の意外な関係!』(2017年、集英社インターナショナル新書)、『「最前線の映画」を読む』(2018年、集英社インターナショナル新書)など

*86:千眼美子と改名した女優・清水富美加(1994年生まれ)もそうですが、親がトンデモ宗教の信者というのは本当にかわいそうだと思います。

*87:ロックバンドJUN SKY WALKERの元ベーシスト。現在は、フォークデュオ『ゆず』や植村花菜などのプロデュースで知られる音楽プロデューサー(ウィキペ「寺岡呼人」参照)。

*88:最近の日本では祝日に国旗を飾る家も減りましたがそれは単に面倒だから飾らないだけです。ちなみに小生の父母の世代(1940年代後半生まれ、いわゆる団塊世代)だと祝日のことを「旗日(はたび)」とよぶことがありますが、これは「国旗を飾る日だから」という話です。ただ最近の若者だとまず知らない死語ですよね。

*89:三浦らウヨにとっては「事実」かもしれませんがはっきり言って被害妄想です。

*90:つうかそれ以前にリテラが歌詞を引用してるのに三浦が何一つ歌詞を引用しないあたりが実にインチキですが。三浦も歌詞を引用したら自分のゆず擁護がでまかせだとばれることは自覚してるのでしょう。

*91:まあ、それだって俺はもちろん支持しませんが

*92:青林堂社長。『ジャパニズム』編集長。1990年代、当時、青林堂の社長であった山中潤より会社売却の打診を受け、1999年には経営を退いた山中の後を襲い社長に就任。2010年代以降、サブカルチャー漫画中心だった青林堂を右翼出版社に路線転換させ、右翼オピニオン雑誌『ジャパニズム』を2011年に創刊するとともに佐藤守、古谷経衡、桜井誠(元「在日特権を許さない会(在特会)」会長、現在、日本第一党代表)、京本和也、千葉麗子瀬戸弘幸など右翼活動家の著作を多数刊行している(ウィキペ『蟹江幹彦』参照)。