【産経抄】6月27日(追記・訂正あり)

 鴨緑江を挟んで北朝鮮と国境を接する中国の丹東の丘に朝鮮戦争の記念館がある。ちょうど60年前に始まったこの戦争で中国は途中から約20万の「義勇軍」を投入、鴨緑江近くまで迫った米軍などを南へ押し返した。

・今はともかく当時のアメリカは機会があれば、中国政府の転覆を狙っていたと思うのですが?。台湾も今と違って大陸反攻を掲げていましたし。
 中国が軍を投入したのも、朝鮮全土がアメリカの手に落ちると、自分の体制がやばくなるからでしょう。そこに触れないのはいかがな物でしょうか?

 歴史を巧みに外交に利用する、いかにも中国らしい発想に思えてならなかった。つまり、何十年も前の戦争の「恩」を繰り返し押しつけることで、北に服従を迫る。

 歴史を外交に利用するのなんか別に「中国らしい発想」ではなく当然の発想でしょう。

 国の歴史観見直しの兆しなのかもしれない。

 事情はどうあれ、中国が朝鮮戦争について韓国侵攻説を止め、北侵攻説を唱えるようになったのなら良いことだと思います。田母神支持者で歴史修正主義者の産経さんも見習ってください。
 いい加減
張作霖暗殺はコミンテルンの犯行」「日本はハルノートにはめられた」「南京事件はなかった」「従軍慰安婦は合法」とか言ってて恥ずかしくないですか?

 これが中国の対北外交変更につながるかも分からない。

 産経が望むような超強硬路線は取らないでしょう。北朝鮮の崩壊で、難民が大挙して中朝国境に来たら困るでしょうから。

 だが日本人にとっては、中国が振りかざしてきた歴史観がいかに政治的なものかを知るいい機会だろう。

 中国に限らず、歴史観が政治的な代物だと言うことぐらい分かってますから、ご心配なく。

 特にそれを金科玉条のように、押し戴いてきた一部の人々にとっては。

 その一部の人って誰なんだよ?。今時「中国の主張は全て正しい」なんて人がいるとは思えないが。
 それと、まさかとは思いますが「中国の歴史観は間違ってる」「だから南京事件なんてなかったんだ」とか言いたいんですか?

【追記】
「本日の産経SHOWと阿久根政界NOW:夜郎事大主義」(http://d.hatena.ne.jp/slapnuts2004/20100627/p1)にコメント。

つまり、何十年も前の戦争の「恩」を繰り返し押しつけることで、北に服従を迫る。(産経抄

 何十年も前の戦争で敵国を占領し、国体維持という「温情ある支配」によって未だに同盟国に基地を置きまくっている某国を彷彿とさせますね。

 うまい皮肉。それは思いつかなかった(苦笑)。