野原燐&三浦小太郎に突っ込む(2019年6月17日分)

■野原のツイートに突っ込む

野原燐がリツイート
・Gavin Chan
‏ 私に香港独立応援していますというリプライ、引用リツイートはやめてください。(ボーガス注:現実的でないので)香港民主派の中で独立を主張するものは少数派です。

 まあ、確かにそうなんですけどね。
 ちなみに、野原が交遊している三浦小太郎は東京オリンピック2020 選手行進で観たいのはウイグル、チベット、モンゴルの旗 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon*1なんて書いてますが、これは野原的にどうなのか。
 チベットウイグル内モンゴルの民族活動家がそんな主張(自分たちの旗で五輪参加したい)してる事実はないと思うんですけどね。
 しかも、この三浦の文章は単に「旗が見たい」つうんじゃなくて「チベットなどの独立をみたい」といってることは明白でしょう。
 しかしチベットその他において独立論は決して主流派ではない。
 とはいえ、「香港独立とか気軽にいうな、つうならチベット独立とか気軽に言うな、と三浦批判したらどうですか?」といっても野原は「何で、俺がそんなことしなくちゃいかん!」と逆ギレるだけでしょうねえ。
 以前、「野原さんが、自分はネトウヨが嫌いだ、河野談話支持者だつうなら、三浦小太郎氏が右翼団体新しい歴史教科書をつくる会』の理事に就任し南京事件否定論河野談話否定論(慰安婦違法性否定論)の流布に加担していることを批判したらどうですか?」と聞いたら「何で、俺がそんなことしなくちゃいかん!」と逆ギレしたのが野原ですから。 
 そんな野郎が「朝鮮総連幹部は北朝鮮批判したらどうなのか」というんだから呆れます。
 「世間的にはただのチンピラ右翼でしかない三浦小太郎」すら「何らかのしがらみで非難できないような、しかもそのことを俺に指摘されると逆ギレするようなデタラメ人間」がふざけるなと言いたいですね。
 まあ、そういう意味で言えば「元東電社員なのに今は脱原発を訴え東電批判する」蓮池透*2や、「元文科事務次官なのに朝鮮学校無償化除外を批判する」前川喜平*3は偉いです。
 それやると確実に古巣の反感を買う上に、世の中は優しい人ばかりじゃない。
 「お前そんなこと言うなら、東電社員時代や文科省官僚時代にそう言えよ。バカだから自分のやってる愚かさに当時は気づかなかったというのか、それとも保身でだんまりだったというのか知らないけど*4」つう批判は「原発推進派や朝鮮学校無償化除外支持者」から当然出るでしょう。
 俺が彼らの立場だとして同じ事がやれるかと言ったら正直な話、多分やれませんね。そういうストレスフルなことがやれるほど俺は勇敢ではない。
 もちろん前川氏も蓮池氏も「完全無欠な人間ではなく」、いくらでも批判すべき所はあるでしょう。
 また俺が「脱原発派」「朝鮮学校無償化除外批判派」なのでどうしても彼らに対する評価が甘くなることも否定しません。しかし、それを割り引いても彼らは「偉いな」と思います。
 一方でそういう意味では「クズだな」つうのが野原です。三浦小太郎との間に「三浦批判を躊躇する」どんなしがらみがあるのか知りませんけど、偉そうなことほざきながら「三浦ごときただのチンピラ右翼を何一つ批判できない」わけですから。
 それにしても「前川さんの奥さんが中曽根*5元首相の娘(ウィキペディア前川喜平』参照)」つうのは「安倍批判を躊躇する」しがらみになりそうですがそうでもないんですかね。

野原燐
・43事件*6体験者としても知られる詩人金時鐘*7についての講演と、本人のスピーチなどが今日、阪大中之島センターでありました。
・駐大阪大韓民国総領事のひとが来賓挨拶
・スピーチも好感を持てた。
・大統領が偉いと、部下も良い人がいるのだなと感心しました。

 文大統領を「大統領が偉いと、部下も良い人がいるのだなと感心しました。」と野原君が高評価するとはねえ(まあ金時鐘氏を尊敬すると公言する野原君的には「来賓挨拶に来ただけ」で「総領事はよい人、上司の文大統領もよい人」なんでしょうが。つうか、野原君は『太陽政策には否定的だった』と思うんですが違うのかしら?)。
 で、一方、三浦が事務局長を務めるアジア自由民主連帯協議会が文大統領についてなんと言ってるかというと

【動画あり・報告文】主催講演会(19年4月20日)高在雲氏「自由民主主義を破壊する文在寅政権の実態」 | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会
 「自由民主主義を破壊する文在寅*8政権の実態」と題して、高在雲氏(アジアの自由を守る日韓会事務局長)の講演会が開催されました。
 高氏は1920・30年代のイタリアの共産主義者、アントニオ・グラムシ*9の「陣地戦」という概念を紹介、このグラムシの思想と戦略に、現在の文在寅政権の本質はすべて根差していると述べました。グラムシは、先進国では労働者が蜂起して革命を起こすことは難しく、革命家たちは、行政、立法部に浸透してそこに「陣地」「基地」を建設し、そこを中心として社会主義革命に向かうヘゲモニーを拡散させるべきだ*10と説きました。
 特に、労組、学会、言論界、文化芸術界、宗教界などを通じて、社会全体に浸透し、そこで資本主義を否定する理念を拡散させていくことによって、イデオロギー面で社会の主導権を握る、いわゆる「文化共産主義」を展開することがグラムシの戦略であり、韓国はこれが完ぺきなまでに成功してしまったと高氏は指摘しました。
 また、今回の朴槿恵大統領弾劾は完全に北主導であり、2016年3月、4月の段階で、既に北の労働党は労働新聞で朴槿恵弾劾を訴え、韓国内部の従北派に指令を出していた、その結果起きたロウソク民衆クーデター(高氏はあの運動は民衆の運動ではなく左翼クーデター*11だと述べました)によって成立した文在寅政権は、完全に韓国の自由民主主義の破壊を目指していると指摘しました。朴槿恵大統領弾劾は、まさに、ねつ造されたデマによるネットでの印象操作*12により始まったものである(中略)と高氏は述べました。
 文在寅政権を支える秘書室と大統領首席室のメンバーは、その65%がNL派*13であり、その象徴である秘書室長*14の任鐘ソク*15は典型的な北朝鮮崇拝者であり、今彼らが行おうとしているのは、三権分立の否定*16と、憲法を自由に改正することも、国会ではなく彼らの機関だけで進めようとしている*17と高氏は批判、韓国の民主主義の危機を訴えました。
 しかし、このような政権が韓国で誕生してしまい、今も一定の支持を受けているのは、韓国保守派にも大きな責任がある、韓国保守には、真の哲学も、国家意識も、自分たちが主権者として国家を守り民主主義を守るという信念も欠けていた。これが共産主義者に付け込まれてしまったことを、私たちは忘れてはならないとして、高氏は講演を結びました。
(文責:三浦小太郎)

です。三浦がアジア自由民主連帯協議会の事務局長である以上、そしてこの「文大統領を『北朝鮮の手先』『隠れ共産主義者』呼ばわりし『崔順実疑惑を理由に朴クネ下野を求める運動(いわゆるろうそく革命)』についても『北朝鮮の謀略』などと悪口*18する講演書き起こしの文責」が三浦である以上、こうした「文大統領全否定」は三浦の価値観でもあると見ていいでしょう。
 で「文大統領は偉い」という野原がこうした三浦の言動『文大統領を北朝鮮の手先呼ばわり』を批判するかと言ったら批判しないのでしょうねえ。本当に野原を見てると「野原さんは、何も言わずに黙ってれば。お前は何か言えば言うほど、自分が言ってることデタラメだと言うことが露呈されて恥をさらすぞ」「何であんた、そこまで三浦小太郎にへいこらせなあかんの?。三浦の子分なの?」といいたい。
 で、こういう俺の批判コメントが嫌なんでしょうね。noharra’s diaryへの俺のコメント投稿を拒否してるんだから本当に呆れます。「誠実ぶってるので、一見誠実そうに見えるが、実際は不誠実極まりないことが一寸したことで露呈する」野原ほどのクズもなかなかいない気がします。まあ、俺が知ってるのではMukkeがそういうクズですが。でも「はてな村からとんずらしただけ」、Mukkeの方が「まだいくらか、まともだった」とはいえるでしょう。

*1:「モンゴル」というタイトルですが「外モンゴルの旗」はもちろん既にありますし、文脈から見て内モンゴルですね。

*2:著書『私が愛した東京電力福島第一原発の保守管理者として』(2011年、かもがわ出版)、『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)、『拉致と日本人』(共著、2017年、岩波書店)、『告発:日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由』(2018年、ビジネス社)など

*3:元文科事務次官。著書『これからの日本、これからの教育』(共著、2017年、ちくま新書)、『面従腹背』(2018年、毎日新聞出版)、『前川喜平「官」を語る』(2018年、宝島社)、『前川喜平 教育のなかのマイノリティを語る:高校中退・夜間中学・外国につながる子ども・LGBT・沖縄の歴史教育』(共著、2018年、明石書店)、『前川喜平が語る、考える。:学ぶことと育つこと、在日とアイデンティティー、あなたと私。』(共著、2018年、本の泉社)、『ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題』(共著、2019年、集英社)、『同調圧力』(共著、2019年、角川新書)

*4:蓮池氏はともかく前川氏は「官僚当時から無償化除外は違法な差別でおかしいと思っていたが保身で言えなかった」とはっきり言っています。

*5:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*6:これについてはウィキペディア済州島4・3事件」を参照ください

*7:著書『「在日」のはざまで』(2001年、平凡社ライブラリー)、『猪飼野詩集』(2013年、岩波現代文庫)、『朝鮮と日本に生きる:済州島から猪飼野へ』(2015年、岩波新書)、『増補 なぜ書きつづけてきたか』(金石範氏との共著、2015年、平凡社ライブラリー)など

*8:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*9:著書として『革命論集』(講談社学術文庫)、『父から子どもたちへ』(晶文社セレクション)、『新編 現代の君主』(ちくま学芸文庫)、『グラムシ・セレクション』(平凡社ライブラリー)、『知識人と権力』(みすずライブラリー)など

*10:グラムシの主張はある意味当たり前ですし、そうした「陣地戦」をやってるのは何も「左翼や共産主義者」だけではありません。わかりやすい例で言えば「米国のFOXニュース」「日本のチャンネル桜」なんぞはそうした運動の一種の訳です。しかし、「レーニンロシア革命」が絶大な権威を持つ時代には衝撃的主張だったわけです。

*11:参加者には保守派もいますので左翼クーデターなどと言うのは明らかにデマです。

*12:崔順実疑惑批判は「新聞、テレビといったマスコミでも行われ、その中には朝鮮日報のような保守マスコミもあった」のだから完全なデマです。

*13:北朝鮮シンパのこと

*14:日本で言えば官房長官に当たる重要ポスト。普通に考えて、韓国においてそんなポストの人間が北朝鮮シンパの訳がないでしょう。「太陽政策支持者は北朝鮮シンパだ」といういつもの言いがかりです。

*15:ソウル市副市長など経て大統領秘書室長(ウィキペディア「任鐘ソク」参照)

*16:むしろ「徴用工判決」に「文政権はなんとかしろ」と無茶苦茶なことを言い「三権分立だから何も出来ない」といわれたら逆ギレした三浦のような日本ウヨの方が「三権分立否定」でしょうよ。

*17:憲法を自分たちだけで好き勝手に改正したい」てそれむしろ、三浦のような日本ウヨのことでしょうよ。

*18:俺も文批判はしてはいけないとか、文氏には何の問題点もないとは言いませんが『北朝鮮の手先』『隠れ共産主義者』呼ばわりは明らかに「事実に反する異常な誹謗」でしょう。もちろん『ろうそく革命は北朝鮮の謀略』なんてのは完全なデマです。