今日の中国ニュース(2022年5月21日分)

「逃げる者は射殺」 中国のウイグル族「再教育施設」内部資料が流出 | 毎日新聞
 ノーコメントで紹介だけしておきます。


仙台市長補佐官起用の藤原洋氏「対中貿易、優位に立つために」 人民日報系誌で波紋 - 産経ニュース
 以前も指摘しましたが藤原氏は「デジタル企業の経営者」で「補佐官」とは「デジタル行政(行政のデジタル化)限定」、つまり国で言えば「デジタル大臣」的な代物でしかないのにタイトルには「デジタル」の四文字を書かず「市長業務全般の補佐官(国で言えば首相の補佐役・官房長官)」であるかのように誤読させようとしている点(本文まで読めばデジタル限定だと分かりますが)は産経らしい姑息な「詐欺的タイトル」です。


米欧流「ルールに基づく国際秩序」(Rule-based International Order) の暴力的本質|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ
 「ルールに基づく国際秩序」が「ロシアの侵略に対する批判」のようなまともな物ならいいですが、「勝手にルール違反認定して、時に報復、制裁する欧米の無法」は確かに浅井氏の言うように問題でしょう。
 クアッドなどの「中国敵視(浅井氏は問題視していますし俺も同感です)」もバイデン政権は「ルールに基づく国際秩序」云々と強弁しているわけです。
 「ロシアの侵略→安保理が機能しないので欧米で自主制裁」のような特殊ケースはともかく、基本は「国連で解決」こそが「ルールに基づく国際秩序」のはずです。 


米バイデン政権 IPEF立ち上げに向け協議開始発表 13か国参加へ | NHK | 米 バイデン大統領
クアッド4か国、5Gやバイオ技術で官民連携へ…「軍民融合」の中国に対抗 : 読売新聞オンライン
 バイデンの今回の訪日目的が「IPEF(中国を排除した経済圏構想)」「クアッド(日米豪印四カ国による対中国同盟)」といった「中国敵視」であることには大いに警戒し、今後、批判していくべきでしょう。
 「重要な貿易相手国で隣国」の中国を敵視するバイデンに「日米安保」を理由に付き合い続けることは日本の国益を大いに毀損するでしょう。「トランプ、安倍」から「バイデン、岸田」になればいくらかは「融和的になる」かと思いきや「反中国路線がかえってエスカレートしてる」のだからげんなりします。支離滅裂なアメリカの対中軍事「戦略」の怖さ|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ(2021.12.27)などといった浅井先生の「バイデン批判」には全く同感です。
 

彭帥さんが欧州訪問の意向 バッハ会長が明かす - 産経ニュース
 動静がまるで報じられないので完全に忘れていました。勿論大事なことは「彼女が欧州訪問すること」ではなく「真実が明らかになり適切な対応が取られること」です。現時点では何が真実か分からないのでこの程度の指摘にとどめておきますが。


国連特別報告者に中国から2500万円、「民族浄化の隠蔽支援」 監視団体 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News
 中国云々よりも、記事に寄れば「献金に何ら制約がないらしいこと」の方が驚きです。記事が事実ならば現状は極めて問題で、規制が必要でしょう。
 勿論「全ての報告者がこうだ」というわけではないので、この記事「だけ」をネタにウヨが「国連クマラスワミ報告、マクドガル報告(日本軍慰安婦関係)」など日本を批判する報告者の報告を「全否定しようとする」のは詭弁でしかありません。


【産経抄】5月21日 - 産経ニュース

 ロシアのウクライナ侵略に関する中国の元外交官の論評に、まさか膝を打つことがあろうとは思わなかった。
「(ロシアの敗北で)日本とドイツは、第二次世界大戦の敗戦国という束縛から完全に脱却する*1」。
 高玉生・元駐ウクライナ大使が中国政府系シンクタンクで述べた言葉である。

 自民党や産経などがウヨがそうした「火事場泥棒」を画策していることは事実です。とはいえ、ドイツはともかく、日本については中韓や「日本国内の護憲派」が「戦前に無反省な自民党」に批判的なことを考えれば、果たしてそうなるかどうか。そもそも「ウクライナ戦争の評価や結末」は「日独の軍事大国化」とは直結しない。
 なお、高氏は「日独の軍事大国化」を危惧*2していますが、産経が「それの何が悪い」と居直ってることは言うまでもありません。いつもながら心底呆れます。

*1:ここでは「軍事大国化」という意味でしょう。

*2:中国が日本の「侵略被害国」である以上、当然の話です。「カチン虐殺(ポーランド)」「ナジ首相の処刑(ハンガリー)」「プラハの春弾圧(チェコ)」を食らった東欧が、プーチンの無法もあってロシアに悪感情を強めていることと話は変わりません。