珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年5月30日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
「憎しみを超えて」さん。下記のような自民党の狂信者とも言うべき方はどこかにいるのでしょうけれど、私はまだお会いしていません。
拉致問題 憎しみを超えて
 彼らの言いたいことはただ一つ
自民党政権のやること言うことは全て正しい。国民は黙って従え。一言でも批判する奴は非国民」

 呆れて二の句が継げませんね。黒坂と「奴のウヨ仲間」こそが「自民党狂信者」ではないのか。
 例えば「産経の阿比留」も「櫻井よしこ(国基研理事長)」も「自民狂信者ではない」と言う気なのか。
 「阿比留たちは安倍晋三狂信者だが、石破が総裁なら自民批判するだろうから自民狂信者じゃない」「宮沢内閣の天皇訪中や河野官房長官談話を批判していたから(以下略)」とか「自民支持者の多数は理念で無く、利権で支持してるから狂信者じゃない」とか詭弁でも吐くのか。

黒坂真リツイート
 はい。そう思います。
◆kn1986riao
 徳川将軍や御三家(尾張紀伊・水戸)、有力大名(島津や毛利*1、前田など)、摂関家(近衛*2や九条、一条、二条、鷹司)、琉球国王(尚)などの子孫が、貴族院の公候爵議員を占めたが、「日本革命」が昭和初期に起こったら、彼らの財産が没収され、貴重な古文書などが散逸したかもしれない。

 色々な意味で馬鹿馬鹿しい。まず第一に「そんな革命の可能性がない」と言う意味で馬鹿馬鹿しい。戦前日本においては「共産革命」どころか「天皇の象徴化(天皇主権から国民主権)」すら可能性が低かった。
 第二に「財産没収=古文書散逸」と言うのが馬鹿馬鹿しい。むしろ「共産革命」において、古文書は重要文書として管理されるでしょう。第三に「共産革命」とは違いますが戦後『華族制度は廃止→華族は一般人になった』わけですが、それで「文書散逸」なんか勿論起こってない。

黒坂真リツイート
 中村正男さん。治安維持法の適用には行き過ぎもありましたが、当時の共産党員はテロリスト集団ですから逮捕、投獄は当然です。
中村正男
 「天声人語」が入管問題、ウィシュマ・サンダマリさんの死亡事件で、多喜二を殺した「特高」の体質をひきずっているのではと書く。柳河瀬精『告発 戦後の特高官僚*3』は、特高官僚が戦後も政府・自治体の要職を担ってきたことを追う。その「闇」を照らせ。
(天声人語)特高と入管:朝日新聞デジタル

 おいおいですね。治安維持法の「国体否定」云々で弾圧されたのは「共産党だけではない(有名どころでは創価学会PL教団、あるいは朝鮮独立運動)」し、当時の共産党に問題があろうと小林多喜二虐殺のような無法が擁護できるわけもないし、単に「テロ摘発(右でアレ、左でアレ、何であれ)」なら治安維持法など無くても可能です。治安維持法(1925年制定)がない時代に起こった

◆1874年の佐賀の乱
 首謀者である江藤新平(元参議、元司法卿)が死刑
1878年の紀尾井坂の変(参議、内務卿である大久保利通の暗殺)
 実行犯6名が死刑
◆1909年の伊藤博文(前韓国統監)暗殺
 実行犯・安重根が死刑
◆1910年の大逆事件(でっちあげですが)
 幸徳秋水等が死刑
1921年の原首相暗殺
 実行犯・中岡艮一は無期懲役。しかし恩赦で1934年に出獄。死刑となった「大久保利通暗殺」等と違い、比較的、軽い罪で済んだことから玄洋社など当時の右翼勢力との関係も疑われたが、確証はない。
◆1923年の虎ノ門事件(裕仁皇太子暗殺未遂)
 実行犯・難波大助が死刑

などは処罰されているわけです。
 そして中村ツイートにおいて問題となっているのは「入管の非人道性」であり、ここでの「特高の非人道性」とは「過去の入管幹部には特高幹部がいた→特高の人権無視が入管の人権無視につながった」という話の流れです。そこにコメントしないで「共産党の暴力革命ガー」で話のすり替えとは、黒坂の異常さにはいつもながら呆れます。

黒坂真
 「憎しみを超えて」さんには日本国家がなぜかナチスに見えているらしい。

 「国威発揚のためにコロナ蔓延のリスクを冒してまで東京五輪開催など、国威発揚に五輪を利用したナチスベルリン五輪と何が違うのか」という批判への「黒坂流反論」がこれです。心底呆れますね。そこは「コロナ蔓延のリスクは解消できる!」とでも言った方が「まだマシ」でしょうに。
 「菅政権をナチス扱いなんて酷い!」で反論になると本気で思ってるのか。

*1:島津、毛利の場合「有力大名」というより「大久保、西郷(薩摩藩)、木戸孝允長州藩)」ら維新の中心人物の「主家」だからでしょう。

*2:近衛文麿(元首相)の「近衛」ですね。

*3:2005年、日本機関紙出版センター