今日の産経ニュース(2020年10月8日分)(副題:菅の学術会議議員任命拒否など)

【本郷和人の日本史ナナメ読み】歴史説明に必要な簡潔性(下)(1/3ページ) - 産経ニュース
 今日の産経ニュースほか(2020年10月1日分) - bogus-simotukareのブログで「本郷はアホだな」と批判した【本郷和人の日本史ナナメ読み】歴史説明に必要な簡潔性(上)「鎖国はなかった」論は妥当か(1/3ページ) - 産経ニュースの続きです。
  今日の産経ニュースほか(2020年10月1日分) - bogus-simotukareのブログでも批判しましたが「別に簡潔性なんてもんは必要は無い」。
 複雑な事件は「複雑にしか語れません」。
 問題は「ホロコースト否定論」「南京事件否定論」「河野談話否定論」(戦前日本やナチドイツを誹謗するデマが中韓ユダヤの陰謀で事実扱い云々)のような「詭弁やこじつけであるから、説明が複雑になるケース」だけです。
 そしてその場合も問題なのは「説明が複雑であることそれ自体」ではなく「詭弁やこじつけであること」です。

 鎖国はなかった、と勢いよく説いている近世の研究者に対して、正直なところ、ぼくは強い反発をもっていました。鎖国がなかったならば、なぜ大黒屋光太夫は帰国後に幕府に監視され続けたのだ、なぜじゃがたらお春(1625年頃~97年)は故国を恋い慕っても帰国を許されなかったのだ。鎖国がなかったなんていう研究者は、光太夫とお春に謝れ、と。

 「本郷や産経はアホと違うか」ですね。
 「いわゆる鎖国否定論」は「江戸時代の一時期において日本人が自由に海外と行き来できなかったこと」を否定しているわけでは無い。
 今日の産経ニュースほか(2020年10月1日分) - bogus-simotukareのブログでも指摘しましたが、その事実を認めた上で

 それを「鎖国」と表現することを「制限貿易とは言え、出島でオランダや中国相手に貿易をしていた以上、全く海外との交流が無いかのような誤解を生みかねない『鎖国』概念は不適切」などと主張しているにすぎません。どうも『鎖国』では無く『海禁(自由な海外渡航、海外貿易の禁止)』と表現されるようです。

と言う話です。つまりは「鎖国否定説」とは「価値観の問題」であり「邪馬台国九州説、近畿説」のような事実の問題とは違います。しかし「謝れ」ねえ。
 産経や本郷の方こそ「南京事件否定論」「河野談話否定論」などのデマを中韓国民に謝ったらどうなのか。
 それはともかく本郷の文章で呆れるのは「いわゆる鎖国否定論者(イリノイ大学名誉教授のロナルド・トビ氏*1立教大学名誉教授の荒野泰典氏*2など)が『鎖国』に変わる概念として『海禁(自由な海外渡航、海外貿易の禁止)』を提唱してること」に何一つ触れないことでしょう。
 ちなみに「中国清朝李氏朝鮮」でも同様に海外渡航や海外貿易は日本同様に制限されており、これらは中国史朝鮮史研究において「海禁(あるいは海禁政策)」と呼ばれるようです。「鎖国否定論」は「いわゆる鎖国は中国清朝李氏朝鮮海禁政策と大同小異なので、そう言う意味でも海禁と呼ぶべきだ。海禁と呼ぶことで中国清朝李氏朝鮮と江戸時代日本との比較研究も進む」という価値観があります。
 恐れ入ることに本郷の記事には『海禁』と言う言葉は一度も出てこない。
 こんな不自然極まりないことをすることによって本郷は「まともな議論をしたいわけでは無く鎖国否定論者に悪口したいだけだ」「『学問的な意味』で、鎖国否定論者を納得させたいわけでも彼らを論破したいわけでもなく鎖国について詳しくない一般読者をだまそうとしているだけだ」ということを見事に露呈しています。「学者の風上にも置けないくず野郎=本郷」といっても過言では無いでしょう。トビ氏や荒野氏ら「いわゆる鎖国否定論者」も本郷のアホさに呆れるしか無いでしょう。


【石平のChina Watch】学問まで支配下に置く習主席 - 産経ニュース
 「石平といい、産経といい」学術会議問題で菅を擁護しながら良くもこんな記事を書けたもんです。


首相、パンケーキを試食 事業者に「おいしい」 - 産経ニュース
 「またパンケーキかよ(呆)」ですね。もちろん悪いのは「パンケーキではなく菅」ですが。
参考

蓮舫氏が菅首相の「パンケーキ番記者懇」を批判 - 社会 : 日刊スポーツ
 立憲民主党蓮舫参院議員は4日、自身のツイッターを更新し、菅義偉首相が3日朝、都内の「Eggs'n Things原宿店」で開いた、番記者との「パンケーキオフレコ懇談」に、疑問を投げかけた。
 「菅総理とパンケーキ食べ、話したことを表にしないオフレコ懇談会。欠席は数社。日本学術会議の人選拒否に関し、表で堂々と問うべき事態なのに、です」とつづり「次回は10日にも同じ朝食懇が予定」とも記した。
 菅首相はパンケーキ好きで知られ、開催された店はパンケーキの人気店。首相動静によると、首相は3日午前7時半前から番記者と、1時間半あまり、同店で懇談を開いている。
 この懇談に関して、朝日新聞東京新聞は3日、政府による日本学術会議の人選拒否の問題などを挙げて、首相に懇談ではなく記者会見を開くよう求め、会を欠席したと表明している。

「パンケーキ食べたい」のは一体誰なのか? 菅首相の気さくアピールに隠れる‟国民総忖度社会”の恐怖 | 文春オンライン
 「パンケーキ食べたい、パンケーキ食べたい」。
 かつて「ぐるナイ おもしろ荘」(日本テレビ系)で踊りながら歌った若手芸人のことではない。菅首相と新聞記者のことである。
 総裁選で“菅さんの気さくな人柄”としてさんざん重用されたパンケーキがまたしても登場したのだ。
菅首相番記者の“パンケーキ懇談会”…朝日新聞東京新聞が「欠席しました」』(デイリースポーツ10月4日)
 菅義偉首相が先週土曜、東京・原宿のパンケーキが有名な店で、内閣記者会所属各社の首相番記者と懇談会を行った。これがSNSで話題となった。欠席した社もあったという。
朝日新聞は同日配信記事で「朝日新聞の記者はこの懇談会を欠席しました」と、東京新聞も「欠席しました」とした。ともに日本学術会議問題などを会見などで説明すべきだとの考えを伝えている。》


WTO事務局長選 韓国の候補残る 日本政府に警戒感広がる - 産経ニュース
 「何を警戒するんだ」という話です。韓国がWTO事務局長ポストをとったら「アンチ日本に悪用する」とでも邪推しているのか。
 そしてこんな馬鹿なことを言えば本心で無いなら「日本とはそう言う低劣なデマで韓国を誹謗するのか」と呆れられます。
 本心ならば「日本は国際機関のポストをそんな風に私物化していいと思っているのか。日本がポストをとったらそういう風に私物化する気なのか」「まさかとは思うが、小和田恒ICJ長官(外務省出身)、松浦晃一郎ユネスコ事務局長(外務省出身)など、過去の日本出身の国際機関幹部は、地位を私物化して、日本政府の命令で、日本に有利な決定をしていたのか」と疑われるだけです。日本人として心底嘆かわしい。


自民、学術会議に不信感 中国側と協力 活動の不透明性 - 産経ニュース
「学術会議、中国に協力的」 参院内閣委で自民・山谷氏が指摘 - 産経ニュース
 完全なデマ記事ですね。「中国との一般的な学術交流」ならともかく「内閣府に事務局がある政府組織」「中国シンパの集まりで無い組織」が「産経が言うような中国べったり」のわけがない。例えば「香港国家安全維持法の成立を学術会議が支持した」などの「中国べったり」と見なせる事実があるかといえば、あるわけが無い(というか日中友好協会など「日中友好を目的とする組織」ですら今時「中国万々歳」「中国の言うことは全てで全面支持」でもないでしょうが)。
 そして「中国との一般的な学術交流」なら「早稲田大学孔子学院」「中国の大学などとの共同研究」「中国人留学生を受け入れる」など「学術会議以外の学術組織」でもあることです。この産経の屁理屈では「孔子学院のある早稲田は中国びいきで信用できない」なんてとんでもないことになりかねない。
 大体、そんなことと、「任命拒否された6人」と何の関係があるのか。6人全員「香港国家安全維持法の成立を支持するような中国びいきだ」とでもいうのか。いやそもそも菅は「総合的に判断した」などという「意味不明なことしか言わない」、産経のように「学術会議(あるいは任命拒否された6人)は中国びいきだ」などとはいわないのに産経がこんな記事を書くこと自体おかしいわけですが。


自民・世耕参院幹事長「ドイツの判断歓迎」 ベルリンの慰安婦像許可取消し - 産経ニュース
 世耕のくだらないゲス発言「マース外相への抗議の成果だと思う」には怒りと悲しみを禁じ得ません。それにしてもこんなゲス発言を容認して恥じないのがメルケル首相、マース外相らドイツ・メルケル政権なんでしょうか?。メルケル政権一派への俺の評価が大いにダウンしました。


韓国の手法、もはや国際社会で通じず 独の慰安婦像設置撤去要請 - 産経ニュース
 例えばサンフランシスコ市には今も銅像があるし、クマラスワミ報告もマクドガル報告も、米国下院決議も、そして「河野談話」も撤回されたわけではありません。産経のくだらない虚勢ですね。とはいえこうした虚勢を助長したドイツ政府(メルケル政権)の愚行には怒りを禁じ得ませんね。菅ごときの無法に屈服するほど「今のドイツは人権感覚に欠け」かつ「菅にへいこらしないといけない弱み(ドイツの景気が悪く日本企業がドイツから撤退したら困るなど)でもある」のか。
 ついでにいえば何も慰安婦がいたのは朝鮮半島(韓国、北朝鮮)だけではありません。日本の侵略した場所、たとえばフィリピンにもインドネシアにもいた。
 単に1)朝鮮半島慰安婦が一番数が多い、2)フィリピンやインドネシアなどは経済力の弱さから簡単に日本政府の恫喝に屈してしまうが、経済大国韓国はそうでは無いというだけの話にすぎません。慰安婦問題を「日韓関係であるかのように言う」のは無知か、嘘つきかどっちかでしかありません。


ベルリンの慰安婦像、設置許可取り消し 韓国は茂木外相を批判 - 産経ニュース
 日独の経済関係を重視したと言うことでしょうか。「発展途上国フィリピン(ODAを減らしてもいいのかという安倍の恫喝に屈し、以前、銅像を撤去したことがある)」ならともかくドイツは「要請を拒否するだろう」と思っていたので非常にがっかりしました。俺的に「ドイツやメルケル」「連立政権与党であるキリスト教民主同盟社民党」への評価は大いにダウンしました(まあ、緑の党など左派野党が批判するかもしれませんが)。この点、例えばサンフランシスコ市が「大阪市や日本政府の恫喝(?)」を無視して「銅像を設置し続け」節を貫いた点は高く評価したい。
 しかし「安倍や菅のようなウヨ政権以外なら、自民党政権(例えば河野談話の宮沢内閣)ですらこんな無茶苦茶な要請はしないであろう」にドイツ側はこんな「下劣な要請」に応じました。
 当然ながら「チベット問題やウイグル問題」「香港問題」ではドイツ側は「落としどころを考えてる」でしょう(ドイツだけで無く英仏などもそうでしょうが)。
 中国政府にとっての「チベット問題やウイグル問題」「香港問題」の重要性は「安倍や菅にとっての慰安婦問題」とはもちろん比べものになりません。
 産経や高世などが期待するような「ドイツの徹底的な中国批判」などまず期待できない。中国に「ダライや香港民主活動家なんぞに肩入れなんぞしてドイツ企業が中国市場でどういう目に遭うか、覚悟出来てるんやろうな!」「ドイツが舐めた態度とるならこっちにも考えがある」と言われてそれでも中国批判なんかするわけが無い。何せ、マスコミ報道に寄れば「中国市場はドイツ自動車産業にとって上得意」です。中独の経済関係を犠牲にしてまで中国批判なんかするわけが無い。
 今回の件で「日本の勝利」と喜ぶウヨには「日本政府と全く同じ事(経済関係を利用した政治的主張のごり押し)をして中国が国際社会で勝利してること(そして今後も勝利し続けるであろう事)はどう思いますか?」ですね。
 「日本が経済大国であることを悪用してごり押しで慰安婦問題で『勝利(?)』するのは嬉しい」が「中国が同じことをしてチベットウイグル、香港問題で『勝利(?)』するのは不愉快だ」なんてそんなウヨに都合のいい話は無い。


女性候補者増やして 団体が自民・野田聖子氏に要望 - 産経ニュース
 いわゆる「党四役」ではなく「党三役(安倍総裁時代に自民党総務会長)経験者」とはいえ「野田聖子幹事長代行」てあたりが「何だかなあ」ですね。
 それはもちろん党四役が「女性で無い」上に「こうした問題に興味があるとも思われてない」事の反映ですが。
 ちなみに「野田の前任」稲田に対してもこうした要請をしていたのか。

 議会の男女同数(パリテ実現を目指す「パリテ・キャンペーン実行委員会」などの団体が8日、次期衆院選女性候補者を増やすよう求める約2万2千人分の署名を自民党野田聖子幹事長代行に提出した。
(1)女性候補者の数値目標を示す(2)比例名簿を男女同数にする(3)現職ではない候補者の半分以上を女性に(4)選挙運動のハラスメント防止-などを訴えた。

 ググっても「パリテ・キャンペーン実行委員会」がどんな団体かよく分かりません。
 なお、「パリテ」ですが

パリテ(parité)|日本女性学習財団|キーワード・用語解説
 パリテとは「同等、同一」を意味するフランス語。フランスでは、2000年に通称パリテ法と呼ばれる法律が制定され、男女の政治参画への平等が促進された。

パリテ法とは - コトバンク
《パリテ(parité)はフランス語で同等の意》
 選挙の候補者を男女同数とすることを定めたフランスの法律の通称。2000年6月制定。
 小選挙区制をとる下院(国民議会)議員選挙では、政党・政治団体の候補者を男女同数とすることとされ、男女差が2パーセントを超えると政党助成金が減額される。比例代表制をとる上院(元老院)議員選挙では、候補者名簿の登載順を男女交互とすることとされ、違反した名簿は受理されない。こうした規定は地方議会にも適用される。

だそうです。
 ちなみに「話が脱線しますが」、自民党の女性向け雑誌(創価学会の『パンプキン』や日本共産党の『女性のひろば』にあたる)のタイトルは『りぶる(フランス語で自由の意味)』です。「りぶる」だの「パリテ」だの、日本政界の一部で「今フランス語の使用が沸騰している(日テレ『沸騰ワード10』風に)」んでしょうか?。まあ、極右・安倍自民では英語風に「リベラル」という雑誌の名前にはとても出来ないでしょうが。
 まあ、そういうどうでもいいことはひとまずおきます。
 「女性を増やす」といっても「稲田朋美杉田水脈三原じゅん子だのの同類を増やされても迷惑」なのでそこは「まともな人間を立ててもらう必要があります」がそれはさておき。
 (1)~(3)はともかく(4)は女性限定の話では無いことを指摘しておきます。
 「選挙運動でのハラスメント(嫌がらせ)」とは平たく言えば「選挙妨害」ですね。「日本共産党は今も暴力革命を企んでる」だの、ウヨが共産党相手に良くやる奴です。
 俺は「選挙妨害でええやろ、外来語を使うのはどうも性に合わない」つう「古い(?)人間」ですのでどうもしっくりきません。
 思いついたモノをあげれば、例えば

◆国政選挙での北朝鮮拉致問題を悪用した公明党創価学会の反共デマ攻撃(例えば反共謀略本 著者は創価学会員/三つの名で正体隠し/共産党攻撃に「稲山」/反学会勢力に「中田」/本名は「柳原」参照)
長崎市長選の最中に発生した伊藤一長長崎市長の射殺事件
なぜ「野党2議席」くらいのことが言えないのか(参議院京都府選挙区での、立憲民主党の福山幹事長の暴言) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判する立民・福山幹事長の反共暴言
デニー候補が沖縄県知事に当選したら「沖縄が香港化する、中国の支配下に入る」などという沖縄県知事選でのウヨのデマ
京都市長選挙での悪質な反共デマ新聞広告(たとえば反共広告 公開質問状/京都市長選 自民はじめ各党に/公正な選挙を考える会参照)

は全て「選挙運動のハラスメント」です。まあ、殺人にまで行くと「選挙妨害」「ハラスメント」などという生やさしい代物ではなくなりますが。
 「ある意味当たり前のこと」であり「何を今更」であり、(1)~(3)に比べると「かなり次元の低い話」ですが女性候補だと「セクハラに当たる選挙妨害(『女ごときに政治家が務まるか』と野次を飛ばすなど)」が多いようです。
 なお、俺個人は女性政治家を増やす策としては「死票の多い小選挙区の廃止(中選挙区に戻すだけでもベター)」「供託金の廃止(女性候補の多くは経済力が弱いため)」を主張したいですね。
 しかしこの記事を書いた人間はまともな人間ではあるのでしょうが「あんた、この記事で選挙ハラスメントがどうこう書いてるけど、おたくの会社の阿比留編集委員が辻元氏にやったことはハラスメントじゃないんですか?」と聞きたくなりますね。たぶん「産経幹部」阿比留を批判できずに、かといってさすがにあんな無法を擁護も出来ずに「苦い顔」をするのでしょうが。

【参考:悪質な反共・選挙ハラスメントの事例】

反共謀略本 著者は創価学会員/三つの名で正体隠し/共産党攻撃に「稲山」/反学会勢力に「中田」/本名は「柳原」
 北朝鮮問題を利用して日本共産党を中傷攻撃した謀略本の著者は創価学会活動家で(中略)あることが本紙の調べでわかりました。
 問題の謀略本は『拉致被害者と日本人妻を返せ 北朝鮮問題と日本共産党の罪』(未来書房刊)。拉致問題をふくむ日朝問題の解決に大きな役割をはたした日本共産党を中傷し、「しんぶん赤旗」など日本共産党の著作物を大量盗用したため、日本共産党が名誉棄損や著作権法違反で出版社や「稲山三夫」名の著者などを提訴。現在、東京地裁で裁判がおこなわれています。
 さる六月二十四日の裁判で未来書房側の訴訟代理人は、著者「稲山三夫」の本名を柳原滋雄氏と明言。
 柳原氏は「中田」名で、元創価学会顧問弁護士で現在、創価学会を批判している山崎正友氏を攻撃する『サイコパスの犯罪』、『サイコパスのすべて*3』を創価学会直系の潮出版社から昨年相次いで出版。月刊誌『潮』の昨年八月号にも同じ趣旨で山崎攻撃の記事を掲載しています。
 攻撃対象は、山崎元創価学会顧問弁護士だけではありません。『潮』一九九九年十二月号では、創価学会を厳しく批判していた白川勝彦自民党衆院議員(当時)を攻撃するために「元恐喝男に『支配』される白川代議士」という記事も「中田」名で書いています。
 この「中田」の正体は、山崎元創価学会顧問弁護士が潮出版社などを名誉棄損で訴えた裁判(横浜地裁小田原支部)で今年三月、被告側が「中田」の本名を「柳原」と示したことで明るみに出ました。

 主張の是非もさることながら「偽名を利用する辺り」が実に下劣です。

共産・小池書記局長が京都市長選広告に激怒「古典的な反共攻撃だ」 - 産経ニュース
 京都市長選(2月2日投開票)で共産党系の新人を推す小池晃書記局長は27日の記者会見で、26日付の京都新聞朝刊などに「大切な京都に共産党の市長は『NO』」との広告が掲載されたことについて「言語道断だ。まったく中身のない、古色蒼然(こしょくそうぜん)たる一方的なレッテル貼り、本当に卑劣な古典的な反共攻撃だ」と批判した。

反共広告 公開質問状/京都市長選 自民はじめ各党に/公正な選挙を考える会
 同志社大学教授の岡野八代氏、精神科医香山リカ氏、弁護士の上瀧浩子氏、「つなぐ京都2020」共同代表の白坂有子氏、作家の中沢けい氏、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフ氏が参加する「公正な選挙を考える会」は14日、2日投票で行われた京都市長選で、現職市長陣営が反共広告を新聞に掲載した問題で、公開質問状を提出しました。
 提出先は、広告に府連として名を連ねた自民党をはじめ、立憲民主、社民、国民民主の各党、党本部として名を連ねた公明党の党首、西脇隆俊京都府知事、門川大作京都市長です。
 門川陣営は、京都新聞1月26日付に「大切な京都に共産党の市長は『NO』」と大書した反共広告を掲載。広範な市民はもちろん、全国から批判の声が相次ぎました。
 香山氏は質問状を出したことについて、「共産党という日本の公党に対して、はっきりと拒絶・拒否するような内容で問題は大きい。選挙や民主主義の公正性にかかわる問題で、このままでは先に進めない」と強調。広告に名を連ねた他の野党に対して、「今後野党共闘を進めていく上でも、政党としてどう思うのかきちんとした説明を」と述べました。

 一共産支持者としてこんなもんを野放しにして恥じない立憲民主、国民民主、社民の幹部連中には未だに怒りを禁じ得ませんね。福島・社民党党首にも心底失望しました。つうことで「選挙運動のハラスメント防止」つうなら俺的には「まず選挙での反共デマ攻撃をなんとかしてくれ、それが一番問題だろ」ですね。


【主張】日本学術会議 前例に囚われず大ナタを - 産経ニュース
【阿比留瑠比の極言御免】「学問の自由」もてあそぶ欺瞞 - 産経ニュース
 産経では予想の範囲内ですが「権力批判者は学術会議会員にしない」などという権力私物化を良くも正当化できるもんです。学術会議とはそう言う性格のものではない。


「現有議席の維持が使命」 衆院選で山口・自民選対委員長 - 産経ニュース
 大臣経験も無い、選挙区の埼玉以外ではほとんど知名度も無い、つまりは、二階幹事長などと比べれば「小物」の「大抜擢」なので、山口選対委員長が発言を自重してるという面はあるにせよ「今のご祝儀相場が続く」と考えるほど自民党執行部も脳天気ではなさそうです。


鹿児島大を家宅捜索 贈収賄容疑で教授ら逮捕 - 産経ニュース
 「特定の教授」と業者の癒着を防ぐために「注文は事務局ができるだけやり教員はノータッチ(教員の希望を業者に事務局が伝える)」「個別使用せざるを得ないモノ以外は、複数教員の共同利用とする」「注文はできるだけ入札にかける」などという話を何かで見聞きした覚えがあるのですが、鹿児島大はそうではなかったんでしょうか?
 まあ、収賄していいわけではありませんが「電通がらみの持続化給付金疑惑」「モリカケ疑惑」などを考えると「検察は安倍や菅のような巨悪は逃がして小悪だけ追及か」つう思いを禁じ得ません。

*1:著書『近世日本の国家形成と外交』(1990年、創文社)、『「鎖国」という外交』(2008年、小学館

*2:著書『近世日本と東アジア』(1988年、東京大学出版会)、『「鎖国」を見直す』(2019年、岩波現代文庫) など

*3:柳原には「お前の方がサイコパスじゃねえか!」と心底呆れます。