今日の産経&中国ニュース(2020年11月25日分)(追記あり)

習近平主席、バイデン氏にようやく祝電「関係発展を希望」 - 産経ニュース

 習氏がようやく祝意を直接伝えたのは、トランプ米大統領が政権移行手続き容認の考えを示したためとみられる。

 ということで「バイデン当選を嫌っていた」「トランプの逆転勝利を願っていた」というよりは「逆ギレしたトランプの嫌がらせを恐れていた」ということのようです。「トランプが事実上敗北を認めたこと」で逆ギレの可能性もなくなったという理解なのでしょう。


「釣りキチ三平」漫画家の矢口高雄さん死去 81歳 - 産経ニュース
 改めて

手塚治虫
 1928~1989年(60歳:胃ガン)
◆藤子F不二雄(藤本弘
 1933~1996年(62歳:肝臓ガン)
石ノ森章太郎
 1938~1998年(60歳:悪性リンパ腫

て早死にだったんだなあと思いますね(享年や死亡原因についてはウィキペディアを参照)。作品数が多いので意外な気もしますが。まあ「作品数が多いからこそ早死に(仕事にかまけて体調管理がおろさかになる)」かもしれませんが。しかし、まあ、ガンは怖いですね。今回の矢口氏(1939年生まれ)も膵臓ガンだし、手塚、藤子F、石森全員がガンで死去ですからね。


元宮古島市議、産経新聞社を提訴 - 産経ニュース
 これだけでは何とも評価できませんが、過去に何度もデマ記事で敗訴している産経の「記事内容には自信がある」発言には何の説得力も無いことだけは確かです。


首相の鬼門 秋に「桜」再燃 予算委集中審議 「答え控える」繰り返し - 産経ニュース

 安倍氏議員辞職などを求める事態に発展する可能性もある。

 ということで「検察の安倍事務所関係者への事情聴取→野党の国会での追及」で産経もかなり焦ってるようですね。いつもの産経の「コロナ対応の方が重要」が出てきましたが
1)そもそも疑惑追及をしてもコロナ対応は出来る
2)コロナを蔓延させたのは、コロナが終息していないにもかかわらず、無謀にもgotoトラベル、gotoイートを強行した菅政権の責任であって野党のせいではない
3)野党がむしろ現在「goto即時中止」を求めてるのに菅の方が「経済対策」を理由に抵抗(?)している
という意味で言いがかりも甚だしい。


巨人は2年連続で屈辱の4連敗、打撃で不名誉な記録並び「攻撃が機能しなかった」 - 産経ニュース
 今日は「巨人が1点先制した」というので「1点では厳しいが何とか守り切るとともに追加点で勝利し、さすがにセリーグ王者の意地を見せるか」と思いきや最終的には「ソフトバンク4ー巨人1」で4連敗というのだから「うーん」ですね。
 やはり
1)シーズン中、ソフトバンクに比べ巨人は独走状態で楽な試合だった
2)おまけにクライマックスシリーズもなかった
ということが「悪い影響」を与え、それから抜け出せなかったようですね。
 とはいえ、巨人も一応プロですし、「昨年の4連敗の再現だけは絶対にしない」と原監督も試合前に言っていたわけで「何とかならなかったのか?」感が否定できませんね。


◆楊海英ツイートに突っ込む

楊海英
 台湾自体が不沈の潜水艦である、とかつては「老台北」と愛された方が司馬遼太郎さんに話していた。台湾が沈没したら、民主主義世界全体が打撃を受ける。

 「不沈の潜水艦」とは何のことか意味不明です。中曽根「不沈空母」的な意味なら、政治的にかなり問題だと思いますがそれはさておき。
 「独立宣言したら武力行使もあり得るby中国」とは裏返せば「独立宣言しない限り武力行使しない」と言う話です。
 「欧米諸国による経済制裁のリスク」を犯してまで、この「国際公約(?)」を破るほど中国政府も無謀でもなければ、逆に「独立宣言して何が悪い、武力行使できるものならしてみろ!」と「中国による武力侵攻のリスク」を犯してまで独立宣言するほど蔡英文も無謀でもないでしょう。つまりは楊のいう「台湾の沈没=中国の武力侵攻」なんてことはない。
 ついでにいえば「台湾が武力侵攻されていい」とは言いませんし、そもそも「繰り返しますが」武力侵攻があるとも思いませんが仮に侵攻されたとしても楊のいう「民主主義世界全体が打撃を受ける」なんてことはないでしょう。台湾はそこまでの存在感はない。

楊海英
 日本を立て直そうとして、三島由紀夫が自決して50年になる。モンゴル人は彼の「潮騒」が好き。あるモンゴル人哲学者に言わせると、アジアでは三島由紀夫とナサインチョクトの2人だけが真の国際的作家。2人とも「海」が分かるからだ

 楊の日本ウヨへの「いつもながらの媚びへつらい振り」に吹き出しました。さすがに本気ではないでしょうが。


【産経抄】11月25日 - 産経ニュース

・三島の「決起」が日本人に与えた衝撃は、あまりにも大きかった。
・(ボーガス注:三島死去から50年という)節目の憂国忌を迎えて、むしろ本人に聞いてみたい。今の日本はその目にどのように映るだろうか。
北朝鮮に拉致された人々を取り戻すことができないまま、中国の軍事的脅威が日に日に高まっている。

憂国忌」とは「三島が自殺した日=11/25」ですが他にも有名なのでは

文学忌 - Wikipedia参照
◆桜桃忌(自殺した太宰治の遺体が発見された日=6/19)

があります。
・いやーぶっちゃけ大きくないでしょう。いわゆる三島事件が「1970年11月25日(つまり50年前の今日)」に起こったなんてことを大抵の人間は気づいてないでしょう。
 ちなみに11月25日 - Wikipediaによれば「三島事件以外にも」11月25日は

◆1936年11月25日
 日本とドイツが日独防共協定に調印。
◆2016年11月25日
 キューバ革命の指導者で、キューバ共産党第一書記、キューバ国家評議会議長国家元首)、閣僚評議会議長(首相)を務めたフィデル・カストロが死去
◆2020年11月25日
 マラドーナが死去

なんて出来事もありますし、

◆国連が定めた女性に対する暴力撤廃の国際デー - Wikipedia
・強姦や家庭内暴力などの女性に対する暴力の実情の啓発が目的。女性に対する暴力撤廃の日から12月10日の世界人権デーまでの16日間は「性差別による暴力廃絶活動」の16日間とされている。
◆経緯
 1960年11月25日、ミラバル姉妹が暗殺された。彼女らはドミニカのラファエル・トルヒーヨ独裁政権に反対した活動家であった。1981年の第一回ラテンアメリカカリブ海地域女性会議で11月25日が「女性に対する暴力に対する闘争と啓発の日」とされた。さらに、国連総会で1999年12月17日に11月25日が「女性に対する暴力撤廃の国際デー」とされた。

女性に対する暴力をなくす運動 - 埼玉県
 「女性に対する暴力をなくす運動」は(中略)、内閣府その他の男女共同参画推進本部構成府省庁が主唱し、平成13年から実施しているものです。毎年11月12日から11月25日(女性に対する暴力撤廃国際日)までの2週間を運動期間とし、国、都道府県、各市町村においてさまざまな関連行事や取組を行います。
 令和2年度の「女性に対する暴力をなくす運動」のテーマは、「性暴力を、なくそう」です。
 埼玉県では、運動期間中に相談窓口の記載されたカードや、女性に対する暴力根絶のシンボルである「パープルリボン」の配布を行うなど、DV防止啓発キャンペーンを実施予定です。
 これらの行事等を通じて「女性に対する暴力の撤廃」について多くの皆さまに考えていただくきっかけになればと思います。

だそうですが、これらも「へえ、そうなの?」でしょうね。ということで産経のおかげ(?)で「11月25日って三島の自殺以外に何があったんやろ?」とググったことで「11月25日」は「三島の命日」であるだけでなく「フィデル・カストロミラバル姉妹、そして最近ではマラドーナの命日」であることがわかりました(さすがにカストロマラドーナは以前から知っていますが、無知なもので、今回初めて「ミラバル姉妹」については知りました)。
 まあ「国連デーになったミラバル姉妹の死去(暗殺)>絶対に越えられない壁>日本限定の日本ウヨ記念日の三島の死去(自決)(国際的な知名度とか評価とか)」ではあるでしょう。三島みたいな「腐れカス右翼」よりは我々日本人は「ミラバル姉妹のこと」を知った方がいいでしょう。
 産経記事をパロれば

ミラバル姉妹の「暗殺」がドミニカ人や『国際社会』に与えた衝撃は、あまりにも大きかった。
・(ボーガス注:ミラバル姉妹死去から60年という)節目の『女性に対する暴力撤廃の国際デー』を迎えて、むしろ本人に聞いてみたい。今のドミニカと国際社会はその目にどのように映るだろうか。

といったところです。
 しかし「女性に対する暴力」といっても「ミラバル姉妹暗殺(政治的暗殺)」と「DVやレイプ」など一般的な性暴力では大分性格が違いますが。

【参考:カストロマラドーナ

マラドーナ氏、中南米左派と交流 フィデル・カストロと同じ命日:東京新聞 TOKYO Web
 25日死去したサッカー元アルゼンチン代表のスーパースター、マラドーナさんは左派思想に傾倒し、キューバベネズエラの首脳らと深い交流があった。「第2の父」と慕うキューバの故フィデル・カストロ国家評議会議長の命日は、くしくも同じ11月25日だった。中南米左派は大きな後ろ盾を失った。
 ブエノスアイレスの貧困地域に生まれたマラドーナさんは平等主義を目標に掲げたキューバ革命に心酔。薬物中毒治療のためキューバに滞在した。「アルゼンチンでは扉を閉ざす病院もあったがフィデルは扉を開いてくれた」と感謝。カストロ氏のタトゥーを入れるほど慕っていた。

【参考:ミラバル姉妹&トルヒーヨ】

ミラバル姉妹 - Wikipediaラファエル・トルヒーヨ - Wikipediaを参照
 トルヒーヨは、ミラバル三姉妹を暗殺したことで重大な懸案を取り除いたと考えていた。しかし、三姉妹の殺害は裏目に出た。ミラバル三姉妹の暗殺は大衆の大きな怒りを招いた。このことが6ヶ月後のトルヒーヨ暗殺の一つのきっかけになったと考えられている。
 1961年5月30日、トルヒーヨは、反政府運動の高まりから『トルヒーヨを見限ったCIA』に支援された側近ロマン将軍の率いる将兵7名に襲撃される。トルヒーヨは銃弾を全身に撃ち込まれ死亡した。
 後継者には弟のエクトル・トルヒーヨが就任したが、副大統領のホアキン・バラゲール(1960年~1962年、1966年~1978年、1986年~1996年に大統領)により政権を追われ、1961年11月には再起を図っていたトルヒーヨ一族が国外に追放され、スペインなどへ亡命を余儀なくされた。

 「CIAによる謀略」とされる南ベトナム大統領ゴ・ディン・ジエム暗殺を連想させるトルヒーヨの末路です。

きよの漫画考察日記348 ゴルゴ13第7巻 | きよの漫画考察日記
◆第37話「番号預金口座」
 今回ゴルゴが狙撃したトルヒーヨ二世、なんと実在の人物です。ドミニカで独裁政治を続けていたラファエル・トルヒーヨ大統領の息子です。
 実際には交通事故で死んだそーですが、(ボーガス注:交通事故に偽装して)ゴルゴが殺したってことにしちゃってます。実在の人物すら狙撃してしまうゴルゴ、もはや漫画の主人公としての枠を飛び越えてますな


【主張】香港活動家の収監 首相は王毅氏に抗議せよ - 産経ニュース

・香港をめぐる中国の独善的な行動はとどまるところを知らない。(ボーガス注:11月)11日には全国人民代表大会全人代)常務委員会の決定に基づいて香港立法会(議会)の民主派議員4人の資格が剥奪された。18日には、3人の民主派前議員が議事進行妨害容疑で逮捕された。
・(ボーガス注:昨日は)昨年6月に違法な集会を扇動したとして罪に問われた民主活動家の周庭、黄之鋒、林朗彦の3氏に対し、香港の裁判所は保釈の継続を認めない決定を下し、3氏は即日収監された。量刑は12月2日に言い渡される。
菅義偉*1首相は25日の中国の王毅*2国務委員兼外相との会談で、香港をはじめとする中国政府の人権弾圧を取り上げ、明確に抗議すべきである。

 まあ「既に王外相と会談した茂木外相」もろくに抗議していませんので、菅はろくに抗議しないでしょうし、それを産経も容認するでしょう。ある意味「馬鹿馬鹿しい話」です。これが民主党政権なら確実に悪口雑言でしょうが。


菅首相 中国 王毅外相と会談「日中両国の安定した関係が重要」 | 菅内閣 | NHKニュース

 菅総理大臣は中国の王毅外相と会談し、日中両国の安定した関係は、地域や国際社会にとっても重要で、ともに責任を果たしたいという考えを示す一方、沖縄県尖閣諸島の周辺海域などの海洋・安全保障の問題などで、中国側の前向きな対応を強く求めました。
 菅総理大臣は25日夕方、総理大臣官邸で中国の王毅外相の表敬を受け、およそ20分間、会談しました。
 冒頭、菅総理大臣は「訪日を心から歓迎する。新型コロナウイルスの感染拡大により中断していた、日中の要人の往来の再開をうれしく思う」と述べました。
 そのうえで「先の習近平国家主席との電話会談でも伝えたとおり、両国の安定した関係は、日中両国のみならず、地域や国際社会にとっても、極めて重要であり、ともに責任を果たしていきたい」と述べました。
 これに対し、王毅外相は習主席と李克強*3首相のメッセージを伝えたうえで「ハイレベルの意思疎通と双方の努力を通じて、日中関係全体がよい方向に向かっている。さまざまな分野で、ともに協力していきたい」と応じました。
 また、新型コロナウイルスについて「両国の国民は助け合い、ともに困難を乗り越えている。日本国民の中国の感染症対策への多大な支持に改めて感謝を申し上げたい。まだ終息していないが、徹底的に打ち勝ちたい」と述べました。
 一方、菅総理大臣は沖縄県尖閣諸島の周辺海域などの、東シナ海をはじめとする、海洋・安全保障の問題のほか、日本産食品の輸入規制の早期撤廃や牛肉の輸出再開、コメの輸出拡大について、中国側の前向きな対応を改めて強く求めました。
 また、香港情勢に関して日本側の懸念を伝えたほか、拉致問題を含む北朝鮮への対応について協力を求めました。
 そして、両氏は、来年夏の東京オリンピックパラリンピックと、再来年の冬の北京オリンピックパラリンピックの成功のために、協力していくことを確認しました。
王毅外相 習近平*4国家主席からのメッセージを伝達
 中国の王毅外相は25日夕方、菅総理大臣との会談のあと、記者団の取材に応じ、「日本の新政権とともに新時代にふさわしい中日関係を築き、両国の国民に恩恵をもたらすとともに、地域と国際社会の安定に寄与したい」と述べました。
 また、王外相は、菅総理大臣に習近平国家主席からのメッセージを伝達したことを明らかにし、「習主席は、菅総理大臣と良好な関係を築き、感染症対策と経済の回復に向けて日本との協力を強化していきたいと表明した」と述べました。
 王毅外相は25日夜、次の訪問国、韓国に向かう予定です。
◆ビジネス関係者の往来 11月30日から再開へ
 王毅外相の日本訪問について、中国外務省の趙立堅報道官は記者会見で「新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で行われた重要な対面交流の機会だ。日本側とともにさらに広い領域で責任を担い、ともに積極的な協力を行っていきたい。中日関係を両国の国民と国際社会にさらに恩恵が及ぶようにしていきたい」と述べました。
 また、24日の日中外相会談で合意したビジネス関係者などを対象にした両国の往来再開について、11月30日から始まることを明らかにしました。

 ということでどう見ても産経が願った「強い抗議」など無かった模様ですが、産経は菅非難などしないでしょう。

参考

ビジネス往来、11月中に再開 日中外相合意 :日本経済新聞
 茂木敏充*5外相は24日、都内の飯倉公館で中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相と会談した。新型コロナウイルスの感染拡大で停止している日中のビジネス目的での往来を11月中に再開すると合意した。短期出張と長期の駐在員が対象で、PCR検査の陰性証明書の提出などが必要になる。
 茂木氏は共同記者発表で中国公船による沖縄県尖閣諸島周辺への領海侵入に関して「中国側の前向きな行動を強く求めた」と語った。王氏は「我々は引き続き自国の主権を守っていく」と強調し、日本が「敏感な水域で事態を複雑にする行動」を避けるよう求めた。
 偶発的な衝突を避けるため相互通報体制「海空連絡メカニズム」の直通電話を防衛当局間で早期に開設すると確認した。
 香港の人権問題については茂木氏が「懸念」を伝えた。新疆ウイグル自治区の人権状況や中国当局の邦人拘束でも中国側に対応を迫った。地球温暖化対策を巡り、日中で政策を協議する場を設けることでも一致した。
 茂木氏は東日本大震災後に中国が設定した日本産食品の輸入規制の撤廃を促し、対話の場をつくることになった。日本側によると延期した習近平(シー・ジンピン)国家主席国賓来日は話題に出なかった。

*1:第一次安倍内閣総務相、第二~第四次安倍内閣官房長官などを経て首相

*2:中国外務省アジア局長、外務次官(アジア担当)、駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て国務委員(外交担当)兼外相

*3:中国共青団中国共産主義青年団)中央書記処第一書記、河南省長、河南省党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*4:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*5:福田内閣金融等担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第三次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍内閣外相などを経て菅内閣外相