「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年12/5日分:荒木和博の巻)

人権映画祭会場でライブ【調査会NEWS3369】(R02.12.5): 荒木和博BLOG

 今人権映画祭会場の民団大阪のホールにいます。

 民団もよくもまあ「アンチ北朝鮮」というだけで、「嫌韓国ウヨ」で「河野談話否定論」「外国人地方参政権否定」の荒木ら巣くう会一味と野合できるもんです。心底呆れますね。
 まあ、昨今はそうした民団の極右性を嫌って加入者も減少傾向にあるという雑誌記事を読んだ記憶もありますが。
 大体、なら荒木らウヨが「外国人地方参政権付与」など民団の主張に好意を示すかと言えばそうでないわけですから。「外国人参政権」など民団の主張がどこまで本気か疑問を感じますね。

 北朝鮮帰還事業の宣伝映画とも言える望月優子監督の「海を渡る友情」(昭和35年)も上映する予定

 『海をわたる友情』『オモニと少年』 - 指田文夫の「さすらい日乗」によれば、加藤嘉水戸光子西村晃が出演しています。
 望月優子 - Wikipediaによれば望月は「加藤嘉の義理の姉」だそうです(加藤は4度結婚しているが、4度目の結婚相手の姉)。また望月優子 - Wikipediaによれば望月は社会党から出馬し、1977年~1983年まで1期6年参院議員を務めているそうです。
 まあ、加藤についていえば

加藤嘉 - Wikipedia参照
ひめゆりの塔(1953年)
 沖縄戦がテーマ。監督は今井正
太陽のない街(1954年)
 原作は徳永直のプロレタリア小説。監督は山本薩夫
◆真昼の暗黒(1956年)
 冤罪・八海事件がテーマ。監督は今井正
松川事件(1961年)
 冤罪・松川事件がテーマ。監督は山本薩夫
帝銀事件 死刑囚(1964年)
 冤罪・帝銀事件がテーマ。監督は熊井啓
◆にっぽん泥棒物語(1965年)
 冤罪・松川事件がテーマ。監督は山本薩夫
白い巨塔 (1966年)
 医学界の腐敗を批判的に描いた山崎豊子小説の映画化。監督は山本薩夫
橋のない川 第二部(1970年)
 部落差別がテーマ。監督は今井正
◆金環蝕(1975年)
 池田*1首相の九頭竜川ダム疑惑(池田が政治力を行使し、九頭竜川ダム工事を、池田に政治献金していた鹿島建設に受注させたのではないかとされる疑惑)を描いた石川達三小説の映画化。監督は山本薩夫

などの社会派映画に出ており加藤本人も左派ですが。
 なお

『海をわたる友情』『オモニと少年』 - 指田文夫の「さすらい日乗」
 望月は戦後の日本映画を代表する大女優だったが、この映画を見る限り監督としてもなかなかなものである。日本映画史上、彼女は坂根田鶴子に次ぐ、2番目の女性映画監督であるはず。

というのは間違いですね。拙記事「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート149(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログ「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート150(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが望月優子が「海を渡る友情」(1960年)を撮る前に田中絹代

田中絹代 - Wikipedia
◆恋文(1953年、新東宝
◆月は上りぬ(1955年、日活)
◆乳房よ永遠なれ(1955年、日活)

を監督として撮っているからです。日本映画史上、坂根田鶴子に次ぐ、2番目の女性映画監督は「田中絹代である」というのが現時点の通説です。ちなみに比べるのは望月に気の毒ですが、「戦前、戦後の日本映画を代表する大女優=田中絹代」でもあります。


北朝鮮の映画を見に行った話(12月5日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和2年12月5日土曜日のショートメッセージ(Vol.247)。北朝鮮人権映画祭の話と、その流れで昔渋谷にあった北朝鮮の映画を上映する映画館に行ったときの話です。

 4分30秒程度の動画です。
 「北朝鮮の映画」と言った場合、1)北朝鮮についての映画、2)北朝鮮で作った映画の2パターンありますね。
 1)の場合、「北朝鮮を独裁体制として批判する映画」が結構あるし、荒木らの「北朝鮮人権映画祭」で上映するのもそういう映画です。
 2)の場合は、「北朝鮮を独裁体制として批判する映画」ではないですね。ゴジラスタッフが全面協力したプルガサリなんか有名な映画です。
 荒木が渋谷で見た映画とは、荒木曰く2)の映画で

・『高圧線』と言うタイトルで、朝鮮戦争で米軍の爆撃から高圧線を守る映画だったと思います。金日成美化のような政治的部分を除けばそれなりに面白く見れました

だそうですが、まあ拉致の解決とは関係ないですね。しかし荒木の記憶が確かなら「高圧線」て(苦笑)。
 『高圧線守護』とか何か『高圧線を守る闘い』つうことが分かるタイトルでないと一寸タイトルを聞いただけでは意味が分からないし、視聴意欲がわきませんね。
 ちなみに「高圧線、映画」でググっても高圧線|MOVIE WALKER PRESS(1937年、米国、パット・オブライエン及びヘンリー・フォンダ*2の主演)という全く関係ないマイナーな映画しかヒットしません。


コロナと北朝鮮(12月4日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和2年12月4日のショートメッセージ(Vol.246)。コロナ禍で人権映画祭の方も大変ご迷惑おかけしてますが、日本でこうなら北朝鮮はどうだろうというお話です。
 なお、人権映画祭は無観客にしましたがライブ等の対応を考えています。SNSなどで告知しますので機会がありましたらぜひご覧ください。

 6分程度の動画です。「アホか?」ですね。
 「北朝鮮におけるコロナの状況」と「拉致の解決」と何の関係があるのか。何の関係もないわけです。
 なお、「日本でこうなら北朝鮮はどうだろう→北朝鮮は貧乏国だからコロナが日本より深刻では」と決めつける荒木ですがこうした物言いには何の根拠もないですね(もちろんお断りしておきますが、まともな根拠があるなら「コロナが日本より深刻」と判断していいですが)。
 たとえばタイやベトナムなどは「北朝鮮よりはマシ」かもしれませんが、日本よりは貧乏国でしょう。
 それでもマスコミ報道を信じる限り、タイやベトナムは日本よりもましな感染状況です。結局「PCR検査の徹底による感染者の把握→隔離」がポイントですからね。
 ましてや「コロナで北朝鮮体制崩壊」など馬鹿馬鹿しい限りです。今のところそんな国はどこにもない。まあ、拉致の解決を建前とする荒木が「北朝鮮体制崩壊を希望すること」自体おかしいですが。

*1:大蔵次官から政界入り。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*2:1905~1982年。1981年に『黄昏』でアカデミー主演男優賞受賞(ヘンリー・フォンダ - Wikipedia参照)