「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/11分:荒木和博の巻)

◆荒木和博のツイート

荒木和博がリツイート
◆レブラくん(RBRA)予備役ブルーリボンの会
 脱北者の増田京子さんは日本に来て始めて「人権」という言葉を知ったという。そして「人権のある日本は素晴らしい国だ」と何度も語る。確かに日本では政府批判しても北朝鮮のように直ちに牢屋送りなどにはならない。そういう意味では人権ある国と言える。だが拉致被害者の人権は取り残されたままだ。

 「例は何でもいい」のですが、例えば「コロナ禍で増加する生活困難者やDV被害者、自殺者(有名人だと俳優の三浦春馬竹内結子)」などの存在は荒木らウヨの眼に入ってないのか、彼らは「人権が取り残されたままでは無いのか?」と言いたくなる酷いツイートです。それにしても増田氏も「救う会の政治的道具」として利用されて恥ずかしくないんでしょうか?

荒木和博がリツイート
◆レブラくん(RBRA)予備役ブルーリボンの会
 北朝鮮から有本恵子さんの手紙が日本に届いた時、母嘉代子さんは『恵子が生きていた!これですぐに会える』と喜んだ。以後外務省や政治家を訪ね、米大統領にまで会ったが願い叶わず昨年逝去された。長年問題解決出来ない原因はどこにあるのか。究明しないと40年頑張られた嘉代子さんが浮かばれない

 「お前ら救う会が無責任に『制裁すれば解決する』といって日朝交渉を妨害するからだろ!」「拉致解決なんてかけらも希望してないくせにふざけんな!」と心底腹立たしい。


自分への歓声を見た金正日「あれは嘘ですよ」 北朝鮮の虚構(2月13日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和3年2月12日金曜日のショートメッセージ(Vol.316)。韓国の映画監督申相玉さんと女優崔銀姫さんの著書『闇からの谺(こだま)』から北朝鮮の虚構についてお話ししました。まあすべてが虚構みたいなものなのですが。

 6分50秒程度の動画です。
 仮に「申の話が事実だとしても」そんなことが荒木ら救う会の「建前上の目的」である「日本人拉致被害者帰国」と何の関係があるのか。実に馬鹿馬鹿しい。しかも『闇からの谺(こだま)』てのは「1989年、文春文庫」ですからね。最近の著書ならともかく、30年前の文庫本なんか今更持ち出して何の意味があるのか。
 しかもこの話を荒木が自ブログでするのは実は今回が初めてではありません。

「ウソでやってるんですよ」【調査会NEWS3048】(R01.8.13): 荒木和博BLOG

『闇からの谺』下巻(申相玉崔銀姫著 文春文庫)から
 「夕刻からほとんど休む間もなく演奏していた男性バンドがいつの間にか出て行き、白いブラウスに空色のロングスカートをきた二〇歳前後の女性バンド員一〇数名が入ってきて、いっせいに「親愛なる指導者同志万歳!」と叫びながら飛び上がっていた。
 金正日はバンド員たちに手を挙げて答礼をし、もうそれくらいにしてという手振りをしたが、歓声はやまなかった。このとき、金正日はわたし(申相玉)の左手を取って前後に振りながらまたく予想外なことを口にした。
 『申先生、あれはみんなウソですよ、ウソでやってるんですよ』 

 ソ連によって伝説の「金日成将軍」になった父親金ソンジュの「神話」を盛りに盛って、その父や祖父にまで広げた虚構の家系に自分の正統性を求めた悲喜劇が金正日のこの言葉に現れています。おそらく金正日はこのコンプレックスに苛まれ続けたのでしょう。北朝鮮で最高の医療を受けながら70前で死んだ理由にもある程度はその精神的重圧が影響しているのかもしれません。

ということで以前(約半年前の令和元年8月13日)も全く同じ話をしている荒木です。「同じ話をまたやる」とは、全く芸の無い、能のない、ひねりのない話ですが、「よほど話のネタが無い」のでしょう。
 こんなんで荒木に拉致が解決できるわけが無いし、そもそも解決する能力どころか、意思すら荒木にはないでしょう。
 なお、荒木の「ウソでやってるんですよ」【調査会NEWS3048】(R01.8.13): 荒木和博BLOGには「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年8/13分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログで突っ込んでいるので是非お読み頂ければ幸いです。
 「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年8/13分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが俺的にはこの『ウソでやってるんですよ』話には、菊池寛忠直卿行状記』や映画『大誘拐』(天藤真原作、岡本喜八監督、北林谷栄主演)を連想しますね。

【参考:申相玉

1988年3月26日/参議院予算委員会での橋本敦議員の質問(抜粋)
◆橋本敦君
 外務省、こういう事実を知っていますか。つまり、昭和五十三年六月のことですが、韓国の映画監督の申相玉氏とその夫人の崔銀姫、この二人、これの拉致事件が起こっていた。この二人はその後脱出をして今アメリカに在住しているようですが、御存じですか。
◆政府委員(藤田公郎君*1
 私ども承知いたしておりますのは、女優の崔銀姫さんが五十三年の一月、映画監督の申相玉さんが同じ年の七月にそれぞれ香港で北朝鮮に拉致をされ、特に監督の方は後を追って行かれたわけですが、投獄をされたりしてしばらく北鮮におられた後映画作製に従事をされ、すきを見て昭和六十一年三月、オーストリアにおきまして米国大使館に逃げ込まれた、日本のジャーナリストの協力を得て逃げ込まれたそうですが、ということが三月に報道が行われまして、五月にお二人が米国において記者会見をされて詳細な事実関係の発表をしておられます。
 ちなみに、明らかになります前に、五十九年には韓国の国家安全企画部が既にこのお二人が北朝鮮に拉致されたという発表を行いまして、これがうそだという応酬などが双方であったわけですが、結果的にお二人が出てこられた。それで、真相と申しますか、韓国側の発表どおりのことをお二人が詳細に説明をされたということでございます。

 橋本敦質問と言えば蓮池夫妻、地村夫妻、「増元るみ子、市川修一氏」の3組のアベックの失踪について質問し

1988年3月26日/参議院予算委員会での橋本敦議員の質問(抜粋)
国務大臣梶山静六*2
 昭和五十三年以来の一連のアベック行方不明事犯、恐らくは北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚でございます。解明が大変困難ではございますけれども、事態の重大性にかんがみ、今後とも真相究明のために全力を尽くしていかなければならないと考えておりますし、本人はもちろんでございますが、御家族の皆さん方に深い御同情を申し上げる次第であります。
国務大臣宇野宗佑*3
 ただいま国家公安委員長が申されたような気持ち、全く同じでございます。もし、この近代国家、我々の主権が侵されておったという問題は先ほど申し上げましたけれども、このような今平和な世界において全くもって許しがたい人道上の問題がかりそめにも行われておるということに対しましては、むしろ強い憤りを覚えております。

と言う宇野外相、梶山国家公安委員長の答弁を引き出したことで有名ですが申相玉についても触れていたわけです。
【参考終わり】


オットー・ワームビアさんについて(2月11日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和3年2月11日木曜日、建国記念日のショートメッセージ(Vol.215)です。オットー・ワームビアさんは米国人の大学生で平成28年(2016)1月2日に旅行中の北朝鮮で逮捕され、1年半後に解放されましたが2017年6月19日に亡くなりました。このことを中心にお話ししました。なお、ワームビアさんについてはドンチョル・キム博士が北朝鮮の保衛部取調室で目撃しており、そのことを韓国のメディアに語ったものが特定失踪者問題調査会の「調査会NEWS」にも訳載されていますので、ご覧いただければ幸いです。 http://araki.way-nifty.com/araki/2021/01/post-2752b4.html

 6分40秒程度の動画です。「ワームビア君の件」が荒木ら救う会の「建前上の目的」である「日本人拉致被害者帰国」と何の関係もないという意味で実に馬鹿馬鹿しい。


北朝鮮護衛司令部の粛清(2月10日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和3年2月10日水曜日のショートメッセージ(Vol.314)。北朝鮮で子供時代収容所体験を持ち、今は韓国で北朝鮮民主化運動をやっている姜哲煥氏*4Facebookで書いていた話をご紹介しました。金正恩を警護する親衛隊である護衛司令部の幹部が多数処刑ないし収容所送りになったという話です。この後本人に聞いたところではそれは金正恩の指示だそうです。

 7分程度の動画です。いつもながら馬鹿馬鹿しい話です。
 まず第一に姜哲煥の主張が正しい保障がない。第二に仮に正しいとしてもそんなことが荒木ら救う会の「建前上の目的」である「日本人拉致被害者帰国」と何の関係があるのか。

*1:外務省アジア局長、駐オランダ大使、駐インドネシア大使、JICA(国際協力事業団)総裁など歴任

*2:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官など歴任

*3:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*4:著書『北朝鮮脱出(上)(下):地獄の政治犯収容所』(1997年、文春文庫)など