今日の産経ニュースほか(2021年1月12日分)

渡辺会長が「戸籍問題」の解決を求め川上陽子法務大臣に要望書と署名を送達 | 戸籍問題,提言 | 日本李登輝友の会 │ 新しい日台交流にあなたの力を!
 「話の本筋では全くない」のですが、「上川(かみかわ)*1法相」について堂々と「川上(かわかみ)法相」と間違って書いてるので「さすがに後で直す」でしょうが、吹き出しそうになりました。「俺のような無名の一個人」ならともかくこれで「日本李登輝友の会」ねえ(苦笑)。
 これがまだ「安部晋三」とか「ありがちな誤記」ならまだしもねえ(とはいえ、安倍万歳のウヨ連中は「安部晋三」レベルでもマジギレしそうですが)。

◆田中*2首相(当時)を中田首相
◆野中*3幹事長(当時)を中野幹事長
山谷えり子*4を谷山えり子
上川隆也(俳優)を川上隆也
上坂冬子(作家、右翼活動家、産経文化人。故人)を坂上冬子
上坂すみれ(声優)を坂上すみれ

などと言ったりするようなもんで全くお粗末です。
 まあ、この程度で怒るほど上川氏も「狭量ではない」でしょうが、「要望書を出す相手の名前ぐらい確認できないのか?」と心底呆れたでしょう。まあ、リベラルではないものの「稲田*5のようなウヨ政治家ではない」上川氏についてウヨ連中が大して興味もないらしいことはよく分かります。


DV相談が最多の13万件超 令和2年度、コロナ外出自粛で - 産経ニュース
 「相談しやすくなったので、隠れていた物が表に出てきただけ」であり実際には「増えてない可能性」も無論ありますが、いずれにせよ相当の数であり、適切な対応を望みたいですね。


【正論】年頭にあたり コロナ禍の中の「国家衛生原理」 公益財団法人オイスカ会長・渡辺利夫 - 産経ニュース

 なぜそのような成果を台湾が手にできたのか。初動対応、マスク供給など医療体制、情報の収集ならびに公開、政府に対する住民の信頼などいずれからみても台湾の力には優れたものがある。台湾のコロナの水際だった対応をみていると、その底の底には日本統治時代の50年余の間に台湾の地に埋め込まれた社会秩序と社会規範があるのだと思わされる。

 台湾の成果を称えるのは良いでしょう。しかしそれを根拠レスで「日本の台湾統治のおかげだ」と言い出すとはいつもながら無茶苦茶です。
 とはいえ蔡英文辺りはこの種の与太に調子を合わせるのだろうなと思ってげんなりします。


【一筆多論】漫画は世相を反映する 大谷次郎(2/2ページ) - 産経ニュース
 確かに良かれ悪しかれマンガは世相を反映するでしょう。
 「例は何でも良いですが」例えば、今や「キャプテン翼のようなサッカーマンガ」「美味しんぼのようなグルメマンガ」「ナニワ金融道のような法律マンガ」は珍しくもありませんが、「出現当時はある意味衝撃的だった」わけです。出現当時は明らかにそうしたマンガは数が少ないですから。しかもそうしたマンガが人気マンガになってしまった。
 スポーツ漫画なんて「ほとんど野球マンガ」と言う時代が長く続いてきたところ今や「スラムダンク黒子のバスケ(バスケ)」「ハイキュー(バレーボール)」だの「野球以外の人気スポーツマンガ」も増えてきた。

 麻生氏は漫画好きで知られる。一流スナイパー(狙撃手)のデューク東郷が世界各地で活躍する漫画「ゴルゴ13」のファンで、麻生氏にそっくりな財務相*6が登場して話題になったこともあった。今も私用車の座席には発売されたばかりの漫画雑誌が積まれている。

 産経が「マンガ云々」と言う時点で「不吉な予感」がしましたが、やはり予想通りで「麻生持ち上げ」をする辺り吹き出しそうになりました。とはいえ、以前に比べればこの種の「マンガをネタにした麻生持ち上げ」も大分減った気がします。まあ、「麻生のマンガファンアピール」てどう見ても「せこい庶民派アピール」でしかなくどこまで本心か怪しいし、「ナチス発言」などの「麻生のゲスさ」は「マンガファンアピール」でごまかせる話でもないですからね。

 「女性が増えたね。主役に限らず女性が目立っている」。
 麻生太郎*7副総理兼財務相は先日、そう語っていた。永田町の話ではない。官界、財界のことでもない。空前のヒットとなっている「鬼滅の刃」など漫画の話だ。
 麻生氏の最近のお気に入りの連載漫画は「紛争でしたら八田まで」だという。やはり主人公は女性だ。地政学リスクコンサルタントという肩書を持ち世界を飛び回って難解な紛争を解決するストーリーで、さながら女性版・ゴルゴ13*8といった印象を受ける。

 「マンガの主人公に女性が増えた*9とかどうでも良いから、あんたも与党幹部なら『女性政治家をもっと増やします』くらい言えよ」「まさか『マンガの主人公に女性が増えたのは、安倍政権の女性活躍推進の成果だ!』とは言わないだろうな?」と思いますがそれはさておき。
 俺にとっては「知らないマンガ(週刊モーニングに連載されてるようですが)」ですね。「モーニングにそんなマンガあったかな?」ですね。まあ、俺はモーニングは「俺にとって面白いマンガが最近少ない」ので、「クッキングパパ」「カバチタレ」を立ち読みするくらいで、最近は滅多に買いませんが。まあ、あくまで「俺にとって面白いマンガが少ない」でありモーニングが好きな方を侮辱する気はありませんが、最近はモーニング置いてないコンビニや本屋(大手では無く個人経営の中小零細ですが)も多いんですよね(同じ木曜発売の週刊ヤングジャンプは置いてるのに)。「俺みたいにモーニングがあまり好きじゃない人間も多いのかね?」「そのうちヤングサンデー小学館)、ミスターマガジン(講談社)など消えてったマンガ雑誌みたいにモーニングも消滅するのかね?」「それとも紙から電子に移行してるの?」「あるいは単に俺の行きつけのコンビニや本屋がモーニングに冷たいだけ?」感はあります。
 いずれにせよ、機会があったら「一度くらいは読んでみたい」気もしますが
1)麻生がファン
2)女性版ゴルゴ
というあたりで「読むに堪えないウヨマンガの一種でしかねえんだろうな」感を感じますね。正直、麻生に「ファンと言われるくらい」なら「悪口雑言されるか無視された方がまし」な気すらします。


【東京特派員】湯浅博 いまだ「日本独立」に届かず(1/2ページ) - 産経ニュース

 防衛問題の論客、織田邦男元空将が出演しているとあっては、見ないわけにはいかなかった。
 友情出演である織田さんには、憲法学者宮沢俊義の役どころなのでセリフがなくても、まあ仕方がないか。

 もちろん右翼連中にまともな映画を作って欲しいわけでは全くありませんが、「プロの俳優でもない右翼活動家」を出演させて金を取ろうとはふざけるにもほどがあるでしょう。とはいえ「観客には右翼しか想定してない」のならこれで何ら問題ない、いやそれどころか「俺たちの右翼仲間が出演してるから見よう!」ということで観客動員が期待できるわけです。
 とはいえ、右派であれ、左派であれまともな映画監督ならこんな馬鹿なことはしませんが。
 「一般の観客が見ることを想定してない」と自白してるのも同然の暴挙ですからね。「右翼の俳優(例えば、故・津川雅彦)」「左翼の俳優(例えば、故・加藤嘉)」を使うのならまだしも。

 今回の映画は、終戦連絡中央事務局次長になる白洲次郎*10を軸に、吉田茂*11外相、松本烝治*12国務相らが昭和21年、連合国軍総司令部(GHQ)と交渉しながら、日本国憲法を起草する過程をみごとにドラマ化した。

 宮沢俊義に「セリフなしの素人」なんぞ使ってる時点で「はあ?」「どこが見事にドラマ化なんだよ?」ですね。「政治的是非」以前に、よくも俳優連中も「素人俳優を使って恥じない」こんなふざけた映画に出演できたもんです。多くの出演俳優は、津川雅彦のようながち右翼とも思えないので「事務所社長や後援会長がウヨ」といった「しがらみ」なんでしょうが。
 おそらく、「天皇象徴制度」などの条項案がマッカーサー草案に影響を与えたとされる憲法草案要綱 - Wikipediaを起草した憲法研究会 - Wikipediaの中心人物である高野岩三郎 - Wikipedia大原社会問題研究所所長、NHK会長、日本統計学会会長、社会党顧問など歴任)など「明治憲法に批判的な、そして新憲法制定に大きな影響を与えたとされる日本人のリベラル派や左派」は全く出てこないのでしょうし(実際、日本独立 - Wikipediaが紹介するキャストには高野のような「明治憲法に批判的な、そして新憲法制定に大きな影響を与えたとされる日本人のリベラル派や左派」は誰一人出てきません)。
 そもそも「戦後憲法の制定経緯について描く」のなら、「高野岩三郎」など「明治憲法に批判的な、そして新憲法制定に大きな影響を与えたとされる日本人のリベラル派や左派」を産経らウヨが否定的に評価するにしても「彼らについて全く触れない」のでは、「日本国憲法を起草する過程をみごとにドラマ化した」などとは全く言えません。
 それは「自由民権運動を無視して、薩長藩閥の動きだけで明治政治を描いた」り、「米騒動、全国水平社結成など大正デモクラシーの動きを何一つ出さずに、保守政治家の動きだけで大正政治を描く」位馬鹿げているでしょう。


中国、米を「強烈に非難」 台湾当局者との接触解禁で - 産経ニュース
米、キューバをテロ国家再指定 政権交代前にくさび - 産経ニュース
 トランプ一味も無茶苦茶やるもんですがさすがに、バイデンも「全て撤回」せざるをえないのではないか。


【産経抄】1月12日 - 産経ニュース

 月刊「文芸春秋」2月号では、「日韓厳冬」と題して識者による討論を掲載している。そのなかで、かつて外務省アジア局で韓国担当だった自民党城内実*13(きうち・みのる)衆院議員が、現在の日韓関係をサッカーの試合に例えていた。文在寅ムン・ジェイン)政権は、「審判を買収して反則を繰り返している状態」だというのだ。

 審判とは「徴用工訴訟で原告側を勝たせた韓国最高裁」や「先日慰安婦訴訟で原告側を勝たせたソウル地裁」でしょうか。しかし「裁判所に文政権が政治的圧力をかけて原告勝訴判決を出させた」と言える「まともな根拠が何かあるのか」といったら無論何もないでしょう。
 文春も城内も全く酷いもんです。
 むしろ「審判を買収して反則を繰り返している状態」は「検察に圧力をかけて森友、加計、桜捜査をさせない」「パンケーキ懇談会でマスコミを懐柔して批判報道をさせない」菅政権にこそ該当するのでは無いか。そして自分たちがそういうことをして恥じないクズだから「韓国もそうに違いない」とゲスの勘ぐりをしているだけでは無いのか。

▼同じ雑誌に掲載された小紙の久保田るり子編集委員の原稿を読むと、さらに憂鬱な気分になる。ベルリン中心部に慰安婦像を設置した韓国系市民団体には、ドイツに暮らす日本人女性のネットワークの応援があったというのだ。

 何が憂鬱なんだかさっぱり分かりません。むしろ「日本人でもまともな人間は少女像(産経の言う慰安婦像)には反対しない」ということが宣伝されて日本の名誉のために良かったと俺は思います。
 本来「日本は河野談話慰安婦の非を認めた」以上、少女像を設置されようとも仕方がない話です。そこで「慰安婦に問題など無い」と産経のように居直るなら「河野談話で非を認めたのに何を言ってるんだ?」という反論が待ってるだけです。むしろ文春や産経のような阿呆ウヨに俺は「憂鬱」になります。

城内氏は、先の発言に続けて、もはや韓国とゲームは続けられないとして、こう言う。
「向こうが態度を改めるまで、日本はフィールドを出るべきだと思います」。
フィールドを出たとしても、日本を貶(おとし)める歴史の捏造(ねつぞう)との戦いは続く。

 「フィールドを出る」の意味がさっぱり分かりませんがそれはさておき。「慰安婦戦争犯罪ではない」などという産経や城内の方が余程

◆韓国を貶(おとし)める歴史の捏造(ねつぞう)
◆(産経らが言うのは違う意味で)日本を貶(おとし)める歴史の捏造(ねつぞう)

でしょう。残念ながらこうした捏造「慰安婦戦争犯罪ではない」は「国際的にも」「学問的にも」相手にされてないことは「国連のクマラスワミ報告、マクドガル報告」「米国下院の慰安婦決議」「吉見義明氏や林博史氏らの研究」などで明白ですが、そうしたデマ右翼が「安倍晋三前首相」「産経新聞」「文藝春秋社」など「日本の政財官メディアなどの権力者たち」に多数いる中、日本においては残念ながら「産経らデマ右翼との闘いをせざるを得ない」わけです。 

*1:第一次安倍、福田内閣少子化等担当相、第三次、第四次安倍内閣法相などを経て菅内閣法相(上川陽子 - Wikipedia参照)

*2:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*3:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)など歴任

*4:第一次安倍内閣首相補佐官教育再生担当)、第三次安倍内閣国家公安委員長など歴任

*5:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相など歴任

*6:つうかどう見ても「ゴルゴ13制作サイド」の麻生へのこびへつらいですが。

*7:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、外相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相などを経て菅内閣副総理・財務相

*8:リスクコンサルタントが「イスラム武装勢力からの人質解放交渉」のような事を意味するのなら「女性版ゴルゴ」では全くないと思いますが。むしろ「マスターキートン(例は何でも良いですが)」辺りの方が内容的には近いんじゃ無いか。

*9:本当に増えたのかどうか知りませんが。

*10:日本独立 - Wikipediaによれば浅野忠信

*11:日本独立 - Wikipediaによれば小林薫

*12:日本独立 - Wikipediaによれば柄本明

*13:第二次安倍内閣外務大臣政務官、第三次安倍内閣外務副大臣、第四次安倍内閣環境副大臣など歴任(城内実 - Wikipedia参照)