「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2021年1月30日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真
 昭和31年には宮本顕治さん*1日本共産党中央の中心になっていました。宮本顕治さんのこの頃の文献は探しにくいのですが、ソ連ハンガリー侵攻(ボーガス注:昭和31年(1956年)発生)を正当化しています。

 やれやれですね。発生直後は確かにそうですが、現在の日本共産党はもちろんハンガリー動乱でのソ連の行動を正当化などしてない*2し、宮本氏も既に故人です。また、ソ連軍による「プラハの春弾圧(昭和43年:1968年)」「アフガン侵攻(昭和53年:1978年)」は発生直後から日本共産党ソ連批判していますし、この時の党中央の一人は宮本氏です。。
 また「日本共産党の都合に過ぎない」といえばそうでしょうが「1956年」といえば「共産党が統一を回復した1955年(昭和30年)の6全協」から時間が経っておらず、ソ連批判がガンガン出来るような情勢でも無かったでしょう。
 一方で「旧民社党(黒坂のウヨ仲間)」がピノチェトクーデター(1973年)を正当化したことなどは何ら批判しないのだから、まあ黒坂もデタラメです。
 なお、

民社党 - Wikipedia参照
 旧民社党青年部を母体に社会主義青年フォーラムが結成された。なお、社会主義青年フォーラムは、2006年1月のチリ大統領選に関する声明で、チリ社会党候補ミシェル・バチェレ*3の当選を歓迎し、1973年9月11日のチリ社会党アジェンデ政権に対するピノチェト・クーデターを当時の民社党が擁護したことにつき誤りであった旨を公式に示したが、その後2008年3月の臨時総会をもって解散した。

ということで「旧民社党解散後の話」「旧民社党青年部を母体とする社会主義青年フォーラム限定の話」ですが、一応旧民社関係者は「ピノチェトクーデター擁護の誤り」を認めてはいます(とはいえ、旧民社関係者のうち、荒木和博のような「非常識極右」は今でも「ピノチェトクーデター擁護の誤り」を認める気は恐らく無いのでしょうが)。
 それにしても「自称社会主義政党・旧民社」が「右翼軍人ピノチェトによるチリ社会党政権転覆のクーデターと、その後の社会主義政党(チリ社会党)弾圧」を擁護するのだから「お前ら旧民社の言う社会主義って何のことなんや?(呆)」ですね。

黒坂真が吉岡正史をリツイート
 吉岡正史さん。日本共産党は何とかして、金正恩による日本への核攻撃を実現したいのですね。核兵器禁止条約調印なら、金正恩は勇気づけられる。金正恩は日本に核攻撃を断行し、民族の英雄になる。金正恩に新たな展望を与える日本共産党
◆吉岡正史がリツイート
小池書記局長の代表質問 参院本会議
・本日、核兵器禁止条約が発効しました。核兵器が、道義的に非難されるだけでなく、違法なものとなりました。
 日本共産党は、「核なき世界」に向けた新しい時代の始まりを心から歓迎するものです。
 核兵器固執する米国と密接な関係にある日本が禁止条約に署名・批准すれば、「核軍縮の停滞」が言われる情勢にも前向きな変化をもたらします*4。北東アジアの平和と非核化にとっても、新たな展望を開くに違いありません。
 いまこそ、被爆国にふさわしい世界への発信と行動を。
 そのことを強く求めて、質問を終わります。

 おいおいですね。何で「核兵器禁止条約批准」の要求が「金正恩による日本への核攻撃を実現したい」になるのか。黒坂の物言いは悪質なデマ中傷でしかないし、そもそもこうした主張は何も共産党だけの主張でもない。まともな人間なら、小池主張を批判する場合でも「北朝鮮の核保有に対する認識が甘い」などということはありえても、黒坂のようなデマ中傷はしないでしょう。

黒坂真
 日本共産党職員でも、幹部になれる方となれない方がいます。日本共産党職員の人事配置理由を赤旗で詳細に開示して頂きたいものですね。志位さん、小池さん、田村智子さんはなぜ大幹部なのか不明。

 これが「志位氏(書記局長を経て委員長)や小池氏(政策委員長、副委員長を経て書記局長)、田村氏(政策委員長(副委員長兼務))よりもっと適任者が党内にいる。例えばホニャララ氏はどうか?」なら「主張の是非」はともかく「一応まとも」です。しかし残念ながら(?)そうではない。黒坂が何を主張してるのかというと「学術会議会員任命拒否理由を菅政権はまともに説明できてない。結局、政府批判者は会員に選ばないという無法では無いのか。学術会議を政府御用機関化しようとするそんな無法は許せない」という共産党の批判への「黒坂流反論」です。
 黒坂は共産党以外の「学術会議問題での菅批判者」にも「朝日新聞(あるいは毎日新聞東京新聞)社員の人事配置理由を開示して欲しい」「枝野幸男*5は何故立民党の代表なのか不明」「福島瑞穂*6は何故社民党の党首なのか不明」だの言う気なのか。
 百歩譲って、それらの団体の幹部登用に問題があったとして、「菅の任命拒否」と何の関係があるのか。
 呆れて二の句が継げませんね。櫻井よしこ島田洋一など「他のトンデモウヨ連中」と比べても、黒坂のキチガイ振りは度外れています。

*1:日本共産党書記長、委員長、議長を歴任

*2:つまり最近、志位委員長が党大会で「1970年代の同性愛理解の問題点」を謝罪したように、後日、訂正がされたわけです。「いつ誰がどこで訂正したのか」と言った詳細までは小生もよく知りませんが。

*3:アジェンデ政権に協力した父親が1973年9月11日のチリ・クーデターの際、ピノチェトに逮捕され、1974年3月に拷問死を遂げた。彼女自身も1975年、母親とともに逮捕され拷問を受けた後、オーストラリアに亡命、その後旧東ドイツに移ってフンボルト大学医学部に入学した。1979年、軍政下チリに帰国しチリ大学に復学、反政府活動を再開。1983年医学部を卒業後、1990年の民政復帰とともに保健省に入り、WHO(世界保健機関)などで活動する。リカルド・ラゴス政権の下で2000~2002年まで厚生相、さらに2002~2004年まで国防相(チリ初の女性国防相)を務めた。その後もチリ大統領(2006~2010年(チリ初の女性大統領)、2014~2018年)、国連機関UNウィメン事務局長(2010~2013年)、国連人権高等弁務官(2018年~現在まで)を歴任(ミシェル・バチェレ - Wikipedia参照)。

*4:とはいえ、批准した場合「いわゆる米国の核の傘」をどう考えるのか、日米安保を廃棄するのか、廃棄はしないが米国に核廃棄を求めるのかなどという問題が生じます。

*5:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(岡田、海江田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*6:社民党幹事長、副党首などを経て党首