「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/15分:島田洋一の巻)

島田洋一
 年寄りをコロナから守るため五輪を中止しろという人がいるが、最後に日本での五輪を見届けたいと思っている年寄りも多いだろう。例えば92歳になる私の母がそうだ。「五輪か命か」と首相に迫る政治家らは、高齢者をただ生きることのみを目的とした相当単純な生物*1と考えているのではないか

 事実だとして「島田の母親ってバカなんだな。親がバカだから島田もバカなんだ」つう話です。
 というか
1)島田の母親のような「五輪開催希望老人」が「私は五輪が見たい。感染して死んでも構わない。医療崩壊云々言うなら治療は拒否する。五輪反対派の老人だけ治療して下さい」といったところで実際に感染したときに「ああ、そうですか。じゃあ、あなたのような五輪開催派の老人は自業自得ですから、感染したら黙って死んで下さい」とはいかないこと(そもそも島田も母親もその時は治療を恥知らずにも希望するでしょうが)
2)一方で五輪開催を希望しない老人も当然いること
3)そもそも「老人と基礎疾患患者以外は問題が無い」かのような島田の物言い自体、認識として間違いであること
 死亡率が低いとは言え、若年の健常者なら死なないとは言いきれない(正直、コロナは分からないことが多いと思います)。また、死なない場合でも味覚、嗅覚障害などの後遺症の問題、あるいは幸いにも後遺症が無く軽く済んだ場合でも、無症状感染で済む保証が無く、「発症時は高熱や倦怠感」で生活に支障が生じる恐れが強いこと
→正直「無症状感染者が他人に感染させ、その他人を重篤化させる恐れ」はひとまず置けば「無症状感染」なら「当人にとっての害悪は小さい」ですが、もちろん「無症状感染で済む保証」がありません。島田のようなバカは「俺も母親も健康だから無症状ですむ」と舐めてるのかもしれませんが。
を考えれば「島田や母親は無責任」というべきでしょう。
 ビッグイベントととはいえ、たかが「スポーツ試合の日本開催」など命(死亡の危険)や生活(後遺症や発症時の高熱、倦怠感など)を犠牲にしてまでやる話ではない(チケット確保も困難だし、92歳では、島田の母親はどうせ会場観戦では無く、テレビ観戦でしょう。外国の試合をテレビ観戦するのと大して変わりない)。
 そもそも「どうしてもやりたい」のなら「PCR検査、病床の拡充」「ワクチンの確保と早期接種」を早急にやるべきでした。「PCR検査の拡充が出来ず」、その結果として感染者を早期に隔離できずにコロナを蔓延させ、「病床の拡充」ができずに「病床不足」を招き、あげく「重篤化を予防するワクチン接種」も全く進んでない状況で何故7月中に五輪開催など出来るのか。せめて『ワクチン接種を高齢者全員に実施した後』でなければ開催すべきではないでしょう。
 そうなると今の接種ペースだと「7月中開催はとても無理」で、延期に止まる場合でも「8月以降開催」しかないでしょうし、そうなると「いつ接種が終わるか分からない」以上、1)完全な中止か、2)余裕を見込んで前回の延期のように1年程度の『かなり長い期間の延期』しかないでしょう。
 というか「自民信者」島田や母親の場合、真に「開催希望」というより「菅政権が開催支持で野党が中止論だから」という「非常にくだらない理由」ではないのか。
 これが「今が立憲民主党政権(開催論支持)で野党自民党が中止論」でも島田が「開催すべきだ」と言うかと言えばおそらく「怪しい」でしょう。そして「菅政権が今後、延期や中止を発表すれば(正直、その可能性は高いと思いますが)」、掌返しで「仕方がない、政権の決定を支持する」というでしょう。

島田洋一
 女性議員を増やせという声がある。自民党の女性議員にはある程度、立派な人たちがいる*2が、立憲民主党となると、よくこれだけ粗悪品ばかり集められたと感心するほどひどい。しかも幹部になる者ほど一段と低劣度が増す。となれば党自体に構造的欠陥があるということだろう。

 吹き出しました。
 何に吹きだしたかというと『立憲民主党女性議員(蓮舫*3代表代行、辻元*4副代表など?)への悪口』よりもむしろ島田が

自民党の女性議員にはある程度、立派な人たちがいるが

と言いながら具体的な名前を出せないことです。具体的な名前が出ないのだから当然「立派と評価する具体的な理由」も何一つ出てこない。
 立民について具体的な名前を出さないのは「名誉毀損として抗議されたあげく、大学の懲戒処分を受けかねないから*5」ということで一応理解できる。
 自民の女性議員については「褒め称えてる」のだから、名前を出したところで問題など無いでしょうに。
 島田が

◆第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相などを歴任した稲田朋美
小渕内閣郵政相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相などを歴任し、現在、自民党幹事長代行の野田聖子

などの具体的な「自民党女性議員の名前」を出せないのは要するに「自民党の女性議員にはある程度、立派な人たちがいるが」というのが完全な口から出任せと言うことでしょう。
 ちなみに既に「高齢化のために政界を引退」していますし、「宮沢内閣文相当時に女性が相撲の土俵に上がれないことを批判する」など明らかに極右ではないので、島田は評価しないでしょうが、過去の「自民の大物女性議員」としては

◆海部内閣環境庁長官官房長官、宮沢内閣文相、小泉内閣法相などを歴任した森山真弓

がいます。

*1:ばかばかしい。別に東京五輪など無くても、「スポーツ観戦限定」でも、娯楽は世の中にいくらでもあります。

*2:この話の流れなら「是非自民党には今後も立派な女性議員を一人でも二人でも増やして欲しい」と言うならわかりますが、立民への悪口が始まる辺りが全く意味不明です。

*3:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表、立憲民主党副代表などを経て代表代行

*4:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調副会長、民進党幹事長代行、立憲民主党政調会長国対委員長などを経て副代表

*5:まあ今のレベルでも懲戒処分されてもおかしくないと個人的には思いますが