「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年11/9日:島田洋一の巻)

◆島田のツイート

島田洋一
 (ボーガス注:バイデン政権が行うのではないかと報じられてる北京五輪での)外交ボイコットは最も低い段階のボイコット。それすら出来ないようでは話にならない。

 岸田政権が「外交ボイコット(開会式への首相出席を拒否し欠席。例えばソチ五輪で、ロシアの同性愛差別に抗議してオバマがやったことがある)」などやるか疑問ですし、しなくても「自民信者」島田も批判しない*1でしょうがそれはともかく。島田が事実上、選手団ボイコット(例:モスクワ五輪)を諦めてることはよくわかります。

島田洋一
 超党派議員立法で通せばよいし、その方が筋だ
首相、人権侵害法見送りへ 対中外交に選択の余地(共同通信)|熊本日日新聞社

 今が民主党政権なら「中国に弱腰だ」と悪口でしょうに、岸田自民にはこれですから心底呆れます。
 そもそも「政府法案として出さない」以上、島田の言う『日本版マグニツキー法案(島田らウヨの想定している対象は主として中国)を提出する超党派』とやらが『仮に今後できたとしても*2』自民、公明が『一部の極右議員』を除いて、その超党派に参加しないことは明白です。
 その状況下で1)自民党極右議員グループであれ、野党(立民、共産、維新、国民民主、れいわ、社民)であれ、そんな議員立法を提出するかとか、2)提出しても法案として可決するかとか考えたら、1)、2)とも可能性は低いので、『岸田は考え直せ、政府法案として提出せよ!』『自民、公明で衆院過半数*3なのだから容易に成立できるはずだ』などと島田は言うべきでしょうに、『自民万歳』の立場からそれがいえないわけです。
 つうかせめて、「岸田内閣首相補佐官」になるや「無役の時には主張していた日本版マグニツキー法制定論」を今や完全に引っ込めた中谷元に対して『卑怯者、変節者』といった批判ぐらい島田はしたらどうなんですかね?
 日本版マグニツキー法なんて主張してなかった岸田はともかく、日本版マグニツキー法制定を過去に主張していた中谷の態度は「無役なら日本版マグニツキー法制定を放言して、役職に就くとひっこめるのか。無責任だ」という批判を免れないでしょうに。

島田洋一
 もう絶壁から噴火口に飛び降りる覚悟で小西ひろゆき代表しかないだろう。半端な人事では何の話題も呼ばない

 小西氏と立民を馬鹿にしてるつもりでしょうが、『小西氏は出馬表明してない』のにこんなことを言うのは単に島田のバカさが露呈されてるだけです(なぜ小西氏を馬鹿にしたいのかわかりませんし、知りたくもないですが)。
 しかし、島田のことだから「松原仁代表を希望」など「島田に近いウヨ議員(立民にもそういう議員は残念ながら多々います)の名前でも挙げるか」と思いきやそうではなかったわけです。

島田洋一
 完全小選挙区*4で個々の議員の独立性が高い*5アメリカでは2大政党の共和党民主党とも「党首」はいない。
 内部分裂を恐れ、憲法論議を頭から拒否*6する立憲民主党も、別の意味で党首はいらないだろう。

 という島田の主張は「やや不適切」で、米国では「全国委員会委員長」が一応、党首とされていますが、これは「事務局長的なポスト」で他国の党首とは大分性格が違います。
 「全国委員会委員長」が当然に「大統領候補」に担がれるわけではない。
 米国では「与党(現在は民主党)の場合は大統領」「野党(現在は共和党)の場合は上院院内総務(日本の衆院国対委員長に当たるとされる)」が「実質的な意味での党首(ただし当然に上院院内総務が大統領候補になるわけではもちろんない)」とされ、そういう意味では「米国は特異な政治システム」ではあります。

島田洋一
 林芳正氏は、拉致問題でこれまで姿を見たことがない。

 「拉致議連メンバーではない(島田ら救う会とは親しくない)」つうだけの「どうでもいい話」です。

島田洋一
「外相予定者」林芳正氏のインタビュー発言
中国習主席の来日、延期でも外交に影響ない=林・日中議連会長 - ロイターニュース - 国際:朝日新聞デジタル(2020/2/6)
《人権問題や領土問題などを巡り自民党内に習近平主席を国賓として迎えることに反対意見があることについては、「むしろ、そうした状況の中だからこそきちんと迎える必要があるのではないか」と述べた。》 
これは駄目だろう

 「安倍信者」島田には
1)そもそも習主席国賓訪日を計画したのは安倍首相(当時)
2)林氏は安倍政権下で第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相を歴任した
のに「良くこういうことが言えるな」と呆れます。

*1:北京五輪開会式に福田首相が出席したときは散々悪口してましたが。

*2:勿論できる保証はありませんが。できない公算の方が高いでしょう。

*3:自民批判派として実につらいですが。

*4:小選挙区制かどうかと「議員の独立性」は関係ないと俺は思いますね。

*5:とはいえオバマケアのような重要法案では党議拘束がかかることもあるので全くの自由というわけでもない。

*6:島田らウヨの方こそ「女帝反対」「外国人地方参政権反対」「夫婦別姓反対」と自分の右翼イデオロギーに反するものは「議論拒否」のくせによくも言ったもんです。