「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/19分:島田洋一の巻)

島田洋一
 この人から建設的な意見を聞いたことがない。後ろ向きの批判ばかりで、(ボーガス注:五輪組織委員会会長だった)森喜朗氏が嫌ったのも無理はないと思われる。
「五輪に意義ない」 JOC理事・山口香氏、可否判断憂慮 | 毎日新聞
 日本オリンピック委員会JOC)の山口香理事(56)が19日、東京都内で共同通信のインタビューに応じ、開催に否定的な世論が強い東京五輪について「国民の多くが疑義を感じているのに、国際オリンピック委員会も日本政府も大会組織委も声を聞く気がない。平和構築の基本は対話であり、それを拒否する五輪に意義はない」と厳しい意見を展開した。

 東京都教育委員という山口はおよそ「左派」「反体制」ではないですが、その彼女ですら「開催に否定的」なのだからもう「見込みなし」ではないのか。ちなみに山口は「前回の延期の時」も比較的早い時期から同様の意見でしたね(JOC会長の山下泰裕という人物も、実にチキンな野郎だと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。

参考

大竹まこと JOC山口香理事の「五輪意義なし」発言に賛同 「政府は国民の声を置いて、粘ってる感じ」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
 大竹まこと(71)が20日、パーソナリティーを務める文化放送大竹まこと ゴールデンラジオ」(月~金曜後1・00)に出演し、日本オリンピック委員会JOC)の山口香理事(56)が東京五輪開催に否定的な意見を展開したことなどについてコメントした。
 大竹は「山口さん、いつも忌憚のないご意見をおっしゃっていると思う」とコメント。「日本政府も、大会組織委員会も、国際オリンピック委員会も、『国民の声を聞く気がなくて、勝手にやってるんじゃないの?国民の声はどこにあるの?』みたいな言い方だよね」と続けた。さらに「国民の声を置いておきながら、粘ってるっていう感じがやっぱりするよな」と、山口氏の意見に賛同した。
 番組では、20日付の朝日新聞から「オリンピック強行、政権に逆風」という記事も紹介。当初は五輪開催で政権を好転させる想定だったものの、現在では開催がマイナスになりかねない状態という意見が、菅義偉首相の周辺から漏れ伝わっているというものだった。大竹は「やることがもしかしたら逆風になるかもしれないし、その時の政治がどっちの判断を取るのか俺は関知しないけど、どんどん“道具”になっていくというのが、聞いていて不愉快だよね」と辛辣だった。

島田洋一
 日本政府がニューヨークで主催する拉致問題「国連シンポジウム」のパネリストを見て驚いた。税金を使って日本の立場を発信する国際シンポジウムに起用してよい人物ではない。直ちにパネリストの人選をやり直すべきだ。(ボーガス注:古屋拉致議連会長(第二次安倍内閣拉致担当相)の挨拶、横田拓也・家族会事務局長の挨拶など)前半のプログラムは良いが、後半のパネルディスカッションの人選が最悪だ。平岩氏*1拉致被害者に何の思いもない無味乾燥なNHK御用達コメンテーター。政府は世界に向けて一体何を発信したいのか。
6月29日(火)、日本、米国、豪州政府及びEUの共催で、拉致問題に関する国連シンポジウムをオンラインで開催します。|ニュース|北朝鮮による日本人拉致問題

 島田にとって「何故俺たち救う会(西岡*2麗澤大学教授(救う会会長)、島田*3福井県立大学教授(救う会副会長)、荒木*4拓殖大教授(特定失踪者問題調査会代表)など)を呼ばない」という話なのでしょうね(苦笑)。むしろ、島田等救う会の方が『税金を使っていい人間ではない』でしょうに。そもそも「河野談話否定論」の救う会連中なんか呼んだら「米国や豪州、EUとの共催」なんか成り立つとはとても思えない。

【参考】

政府、拉致問題の国連シンポ開催へ - 産経ニュース
 政府は19日、北朝鮮による拉致問題の解決へ向けたオンライン形式の国連シンポジウムを6月29日に米国、オーストラリア、欧州連合(EU)との共催で行うと発表した。
 日本からは拉致問題担当相を兼任する加藤勝信*5官房長官ら政府関係者のほか、横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=の弟の拓也さんら拉致被害者家族も参加。動画投稿サイト「ユーチューブ」の拉致問題対策本部公式動画チャンネルで生中継する。

 どうせ行うなら「6カ国協議参加国(米中露韓)の共催」にすべきでしょうにねえ。豪州なんか何の関係があるのか。

*1:静岡県立大学教授、関西学院大学教授を経て、現在、南山大学教授。著書『朝鮮民主主義人民共和国中華人民共和国:「唇歯の関係」の構造と変容』(2010年、世織書房)、『北朝鮮:変貌を続ける独裁国家』(2013年、中公新書)、『北朝鮮はいま、何を考えているのか』(2017年、NHK出版新書)など

*2:現代コリア研究所主任研究員、月刊『現代コリア』編集長、東京基督教大学教授などを経て麗澤大学教授、モラロジー研究所歴史研究室長(麗澤大は日本会議の構成団体でもある右翼宗教モラロジーの系列)。著書『暴走する国家・北朝鮮:核ミサイルは防げるのか』(1999年、徳間文庫)、『日韓「歴史問題」の真実:「朝鮮人強制連行」「慰安婦問題」を捏造したのは誰か』(2005年、PHP研究所)、『北朝鮮の「核」「拉致」は解決できる』(2006年、PHP研究所)、『よくわかる慰安婦問題』(2012年、草思社文庫)、『朝日新聞「日本人への大罪」: 「慰安婦捏造報道」徹底追及』(2014年、悟空出版)、『横田めぐみさんたちを取り戻すのは今しかない』(2015年、PHP研究所)、『でっちあげの徴用工問題』(2019年、草思社)、『歴史を捏造する反日国家・韓国』(2019年、ワック文庫)など

*3:著書『アメリカ・北朝鮮抗争史』(2003年、文春新書)、『3年後に世界が中国を破滅させる:日本も親中国家として滅ぶのか』(2020年、ビジネス社)など

*4:著書『日本が拉致問題を解決できない本当の理由(わけ)』(2009年、草思社)、『なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか』(2011年、光人社NF文庫)、『山本美保さん失踪事件の謎を追う:拉致問題の闇』(2012年、草思社)、『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(2015年、展転社)、『北朝鮮の漂着船』(2018年、草思社)など

*5:第二次安倍内閣官房副長官、第三次安倍内閣一億総活躍等担当相、第四次安倍内閣厚労相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て菅内閣官房長官