「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年6/1日:島田洋一の巻、ほか)(副題:公然と稲田に悪口するようになった島田洋一)

◆島田のツイートほか

◆平河エリ Eri Hirakawa | 読む国会
 稲田さんが阿比留記者を批判するとは、時代が変わったなと思います。

 まあ「安倍退陣」で稲田も「もはや安倍復権などなく、極右イメージを脱却した方が良い」「私が目指すのは『夫婦別姓支持』など、極右で無くても*1、党内実力者である野田聖子*2だ。杉田水脈のようなキワモノ扱いされたくない」という判断になったのでしょうね。
 結局稲田は「商売右翼」にすぎなかったのでしょう。
 稲田など何一つ評価する気はありませんが、稲田のような動き(安倍離れ)が党内で広がれば「安倍の復権」なんて可能性もどんどん減っては行くでしょう。阿比留も「稲田の野郎!」「この裏切り者めが!」と憤慨してるのでしょう。

島田洋一リツイート
 (ボーガス注:阿比留氏の稲田批判の)何がどう「歪曲」なのか丁寧な説明もなく「強く非難」してくる。何が差別なのか定義もせず「差別は許されない」とする左翼活動家支援法案*3を出してくる人らしい。
稲田朋美
 LGBT法案は差別禁止ではなく、理解増進。産経新聞27日の阿比留瑠比氏の記事は事実誤認、歪曲だ。この法案を人権擁護法案と同じ危険性と弊害があるとし、私に取材もなく「宗旨変え」と批判。しかも圧倒的多数を占める(ボーガス注:自民)党内賛成派の意見は全く紹介なし。この歪曲記事が与えた影響は大きい。強く非難する。

 まさか阿比留&島田が稲田を非難し、稲田が「言いがかりだ」と反論する日が来るとは、しばらく前までは思ってもみませんでした。
 もちろん「稲田の行為」は島田等にとって許しがたいのでしょうが「安倍が李克強首相の北海道訪問に異例の同行をしても」何一つ安倍批判しない連中が島田等です(菅直人首相辺りが同じ事をやれば悪口雑言でしょうが)。
 そこには明らかに「安倍が第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長、第三次安倍内閣防衛相などとして重用するまでは小物だった稲田」に対して「岸*4元首相の孫、安倍晋太郎*5元幹事長の息子である安倍」という「安倍の権威(?)への怯え」があるでしょう。正直、安倍が「LGBT法案を提出した」として島田等に安倍批判が出来るかどうか。
 それにしても「定義」ねえ。島田にとっての「ファシズム」の定義を明らかにしないで「中国」を「ファシズム呼ばわりする男」がよくいったもんです(通説では「ファシズム=極右」なので共産国・中国のことは「スターリニズム」と呼ぶことはあってもファシズムとは呼ばない)。
 それにしても「救う会副会長」の肩書きを持つ男がここ数日ツイッターで主にやってることは拉致問題では無く「LGBT法案反対」。よくもまあ家族会も「お前は拉致に関心が無いのか!」「そんなことなら副会長を辞めろ」などと怒らないもんです。

島田洋一
 大坂なおみ選手を勘違いさせた責任の一端は、「米警察は黒人ジェノサイド集団」といった極端な発言をいさめるのでなく、逆に「反差別の闘士」のごとく持ち上げてきた日本のメディアや「識者」にもあろう。

 やれやれですね。
 大坂の「記者会見拒否→主催者による罰金」「全仏の出場辞退」をどう理解するにせよ、それは「彼女のBLM支持」とは関係ない。
 また彼女の発言(最近鬱状態でつらいなど)を信じるならば、こうした「記者会見拒否」などの言動には「うつ病」などの精神疾患の疑いもあり、「勘違い」云々と島田のように一方的に非難して良い話でもない。
 そして、むしろ「モリカケや桜という不祥事」ですら安倍を「右翼業界のプリンス」などとしてかばった島田等ウヨの方こそ「安倍を勘違いさせた責任は重い」というべきでしょう。
 なお、産経は

【主張】大阪の全仏棄権 復帰へ周囲の支えを願う - 産経ニュース
・残念な結果だが、周囲は彼女の心身の回復と、コートへの復帰を全力で支えてほしい。
・鬱に対する社会の偏見は今もあるとして、大坂が公表の上でこれを克服する戦いに臨むのであれば、拍手を惜しまない。
・しばしの休息の後に、またテニスコートに帰ってきてほしい。

としており島田と違い、悪口はしていません。

*1:とはいえ野田はリベラルとも言えませんが。

*2:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相などを経て現在、自民党幹事長代行

*3:LGBT法案の是非はともかく明らかな右派である「稲田」や「立民の福山」が支持する法案のどこが「左翼活動家支援」なのか。そもそも「LGBT活動家=左翼」でもないし。

*4:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相など歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相などを経て首相

*5:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任