「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年6/14分:荒木和博の巻)

レブラ君とあやしい仲間たち(稲川義貴さん): 荒木和博BLOG
 8分50秒程度の動画です。飽きたので途中で見るのを辞めました。稲川義貴(荒木ら巣くう会一味の類友)については、ゼロレンジコンバット - Wikipediaを参照下さい。格闘術「ゼロレンジコンバット」とやらの創始者だそうです。しかし、今回の稲川や佐山聡 - Wikipediaがそうですが一部の「格闘家」がウヨってるのにはげんなりしますね。


拉致被害者「帰国」と「救出」(R3.6.14): 荒木和博BLOG

 令和3年6月14日月曜日のショートメッセージ(Vol.347)。11日金曜日の衆参拉致特委の質疑を聞いていてあらためて思ったのが政府は結局平時の対応しか想定していないということでした。平時でない状態で拉致された被害者を取り返すのは平時と別の対応が必要ではないかというお話しです。

 7分程度の動画です。荒木の馬鹿さに説明文だけで見る気が失せます。実際、見る価値はありません。
 第一に現状の北朝鮮は有事(戦時)ではない。内戦や米軍侵攻などで有事になる可能性も「遠い将来はともかく」当面はない。であるのならば「有事での救出」など論じる意味が無い。
 第二に「拉致被害者の居場所が分からない」のだから有事になったら救出のしようが無い。事実上、見すてるしかない。大事なことは「有事にしないこと」です。
 これは何も北朝鮮拉致に限らない。「旧ソ連のシベリア抑留」だって何だって同じです。
 「旧ソ連のシベリア抑留」について誰も「抑留されてる人間の帰国」について「ソ連が崩壊したら」云々なんて話はしなかったのも同じ理由でした。
 それにしても荒木が「政府は帰国と言い、我々は救出という。帰国とは平時前提、外交交渉前提なのだろう。有事での自衛隊活用を想定しない政府には本気が足りない」と因縁付けるのには呆れます。
 帰国だろうが、救出だろうが話は同じでしょう。前者が平時、外交交渉を、後者が有事、自衛隊活用を意味するなんてのは荒木の勝手な理解です(まあ、どんな言葉を政府が使おうとも有事での自衛隊救出論など現実的ではなく政府が考えてないであろう事は既に書いたとおりです)。
 それにしても「小泉訪朝まで北朝鮮は拉致を否定して嘘をついていた。北朝鮮なんて嘘つき国家はまともに相手できない」「そんなまともに相手できない連中に対して外交なんか出来ない」「力(自衛隊)で取り戻すしかない」「先に力で拉致したのは北朝鮮だから、力で取り返して何が悪い*1」「九条改憲するしかない」「改憲しなくても超法規的措置でいい。過去に前例がある(福田内閣ダッカ事件解決?*2)」「今回のコロナだって、(超法規的措置とまでは言えないが)『海外の利用実績を理由にワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)について通常の治験を一部省略』『(現行法で注射が可能な)医師、看護師の不足を理由に歯科医師がコロナワクチンを注射』という特例措置があった。最近では歯科医師に止まらず『薬剤師注射』という主張も出ている。それと我々巣くう会の主張と何が違うのか」だそうです。
 呆れますね。憲法国際法の問題はひとまず置くとして、拉致被害者の居場所も分からないのにどこに取り返しに行くのか。
 北朝鮮に話は限りませんが「ろくでもない国だからまともな話なんか通じない。外交しない」で済むなら誰も苦労しません。外交するしかないから外交するわけです。
 そもそも「金丸訪朝での第18富士山丸船長帰国」「小泉訪朝での拉致被害者帰国」「カーターやクリントンの訪朝による身柄拘束米国人の解放」「米国国務省の外交交渉によるワームビア君帰国」といった「外交成果」があるのに何が「力で取り戻すしかない」なのか。
 コロナにしたって是非はともかく『治験一部省略』『歯科医師注射(本来は歯科治療以外では注射は出来ない)』は1)そうする必要性がある(それ以外にワクチン接種を進めるうまい手がない、ワクチン接種が進まないことはコロナ予防の観点から宜しくない)、2)そうすることが可能だし、そうしても弊害は少ない、と言う理解のもとに行われたわけです。未実施の『薬剤師注射』主張にしても「是非はともかく」少なくとも荒木の自衛隊救出論ほどの暴論ではない。
 自衛隊救出論なんて全然違う。「繰り返しますが」拉致被害者の居場所も分からないのにどこに自衛隊が行くのか。『治験一部省略』『歯科医師注射』(実施済み)や『薬剤師注射』(未実施だが一部から実施すべきとの主張あり)と『自衛隊奪還論』と「特例措置という点では変わらない。前者(医師、看護師以外の注射主張)を支持するなら後者も支持すべき」なんてアホなことが良くも言えたもんです。
 荒木の自衛隊救出論なんて「海外での使用実績を理由にワクチン治験一部省略」「医師、看護師以外による薬剤師注射」どころか、「海外での利用実績など何も無い怪しいワクチンを何の治験もしないまま認可」「医療従事者でも何でもない一般人に短期講習を受けさせて、ワクチン注射させる」レベルの暴挙でしょう。荒木ですらそんな怪しいワクチンを短期講習受講の一般人の注射で「荒木相手に接種する」と言われたら「そんな怪しいワクチンを一般人の注射で接種なんて副反応、医療被害が怖くて受けられない」というでしょう。
 まあ一般人だってそんな医療過誤になりかねない『恐ろしいこと』はしたくもありませんが。
 コロナワクチンについてそうした非常識な主張をしたあげく、「そんな危ないことはすべきでない」「そんなことしなくてもワクチン接種は可能」といったら「コロナ予防の熱意がない」「コロナが終息しなくても良いのか」と言いがかり付けるくらい、荒木の主張は無茶苦茶です。
 そもそも「嘘つきで相手にできない」のは「国内で40人も発見された特定失踪者を未だに北朝鮮拉致だと強弁する荒木ら巣くう会の方」でしょう。
 拉致を解決する気が無い、拉致を北朝鮮叩きに利用しかしない「デマ集団」「極右団体」巣くう会なんかを拉致被害者家族会がいつまでもチヤホヤしてへいこらしてるから拉致が解決しないわけです。本来、巣くう会は支援者にすぎない「はず」なのに、家族会は巣くう会言いなりで自主性がないのだから呆れます。

*1:この荒木の暴論では北方領土も「侵略国家ロシアにまともな話なんか通じない、外交交渉なんか不要。先に力を使ったのは旧ソ連時代のロシアだ。自衛隊で奪還すれば良い」になりかねません。荒木がロシア相手にまでそこまで放言するのかどうかはわかりませんが。

*2:是非はともかくダッカ事件は「身代金支払いと赤軍派釈放」で人質の解放が実現できました。荒木の「自衛隊救出論」にはそうした「拉致被害者帰国実現」の可能性は勿論皆無です。