今日の産経ニュース(2021年7/31、8/1日分)

【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(833)今からでも競技場に子供たちを - 産経ニュース
 「東京で4000人越え」「8/2から神奈川、埼玉、千葉、大阪で緊急事態宣言再発例」なのに、「今からでも五輪中止」「せめてパラ中止」ならともかく花田と産経は完全に気が狂っていますね。「子どもは感染や重篤化の危険性が少ない」とはいえ「少ないだけ」ですし、変異種は「従来型に比べて感染力や重篤化リスクが強いこと」はマスコミ報道されてるところです。
 また仮に「子どもは軽症」でも今の状況では「五輪観戦で不幸にもコロナ感染した子どもがすぐに入院や宿泊療養ができる」とは限らず、自宅療養になれば「両親や祖父母」といった家族への感染リスクも出てきます。
 とはいえさすがの花田も「子どもに限らず一般客もどんどん競技場に入れろ」とはいえないわけです。


吹き替え子役声優の条件 海洋プラ映画日本語版 - 産経ニュース
 日本では歴史的経緯(昔は声優がきちんとできる子役が少ない一方、食えない新劇俳優が声優業界に進出)から「成人声優」が子役をやることが多い(例:磯野カツオ役(1998年から)の冨永みーな(1966年生まれ)など)。
 そのために

キャプテン (漫画) - Wikipedia
 1980年4月にテレビスペシャルとして単発アニメ化されたのを皮切りに、1983年までにアニメ映画、連続テレビアニメが随時上映・放送された。
◆丸井(声:熊谷誠二*1
 谷口(中学3年生)がキャプテン時は中学2年生。谷口の後任キャプテン。

火垂るの墓 - Wikipedia
 公開当時、清太(14歳)の声を担当した辰巳努*2は16歳1カ月、節子(4歳)の声を担当した白石綾乃は5歳11カ月

と「実際の子ども」を子役にする*3とかえって話題になったりするのですが、この映画は「火垂るの墓」のように(?)「あえて、全員、本当の子どもにこだわった」とのこと(記事タイトルの言う『条件』とはそういう意味です)。まあ、「きちんと演技ができる」のであれば「実年齢でも子ども」が子役をやった方が「自然でいい」とは思います。


【新聞に喝!】「女性の権利」に垣間見る朝日の思惑 イスラム思想研究者・飯山陽 - 産経ニュース

 トランス、女性、男性という「階級」を生み出し、この順番で優先されねばならないという「序列」を押し付け、社会を分断し混乱させようとする、朝日の思惑が垣間見える。

 もちろん「朝日の主張の是非」はともかくそんなことを朝日は主張していないのでデマも甚だしい。しかしこんなデマ屋が「イスラム思想研究者」を名乗るのは「イスラム教研究者への風評被害」を産みかねないので辞めて欲しいですね。とはいえおそらく「在野の研究者(と言えば聞こえはいいですが、要するに大学や研究機関に採用されなかった「その程度の人間」と言うことでしょう)」なので「肩書きがない」のでしょうが。


上田清司参院議員が新党結党を模索 - 産経ニュース
 「減税日本の河村・名古屋市長(ただし減税日本は維新や都民ファと違い、政治力皆無、マスコミの注目皆無ですが)」「大阪維新の橋下大阪府知事(当時)」「都民ファ小池都知事」と違い、「新党結成に有利な条件だった現役知事時代」に、新党結成ができなかったくせに「はあ?」ですね。国政に戻ったとは言え「埼玉選出議員には立民党代表・枝野がいること」「コロナ禍で当然ながら大野県知事のコロナ関係での言動が注目されること」もあり、予想に反して「自分が埋没してること」が屈辱的なのでしょう。


池江「すごい幸せ」 運命の「東京」で爪痕 - 産経ニュース
 こう言うと池江ファンは激怒でしょうが、池江の個人競技ではなく団体メドレー(かつ他選手と比べ、池江が大活躍して団体の成績が良かったわけでもない)なのでいかに「白血病から復帰した彼女がマスコミ的に絵になる」とはいえ「何だかな?」感があります。


引退、出産、ラグビー、復帰…挑戦続けた寺田明日香 - 産経ニュース
 こう言うと寺田ファン(そして浅田真央ファン)は激怒でしょうが、「柔道や体操のメダル候補たち(実際に獲得した人間もいる)」等とは違い、「実力的にメダルが期待できるわけでもない」のに「頑張るママ選手」として宣伝される寺田は「選手として『晩年』の浅田&浅田ファン」を連想させます。正直「ママさん選手は寺田だけじゃねえだろ?」感があります。


仙台市長選、現職の郡和子氏が再選確実 - 産経ニュース
 再選された郡氏は「民主党衆院議員(2005~2017年)、野田内閣で復興大臣政務官」、一方、対立候補の「加納三代」は元自民党衆院議員(2012~2014年)ですね。
 ただし前回選挙は自公VS野党共闘(郡氏)の構図だったが、今回は自公も郡氏に相乗りし、加納は自公の候補ではない。
 昨今の加納は

大久保三代 - Wikipedia
◆第47回衆議院議員総選挙(2014年)について、加納(当時は大久保)は自民党宮城県連に対して、宮城5区*4の公認申請の意思を明らかにした。しかし、結果として公認は得られなかった。
◆2015年7月に実施された仙台市議会議員選挙に泉選挙区(仙台市泉区)より無所属で出馬するが落選。更に10月の宮城県議会議員選挙に泉選挙区より無所属で立候補するも落選。
◆2017年7月投開票の仙台市長選に無所属で立候補したが最下位で落選して供託金を没収された(野党共闘の郡氏と自公候補の対決で、郡氏が当選した選挙)。更に同年10月に実施された宮城県議会補欠選挙にて名取選挙区(名取市)より無所属で立候補するも落選。
◆2020年7月、名取市長選挙に無所属で立候補。12日投開票の結果、現職の山田司郎*5に大差で敗れ落選。

ということで「とにかく政治家として復権したいこと」はよくわかりますが、完全に迷走しています。今回の仙台市長選出馬も「やる前から結果は見えていた」とはいえるでしょう。
 なお、加納ですが

大久保三代 - Wikipedia
 2020年7月23日、医師の夫が嘱託殺人の疑いで逮捕された。事件後夫(大久保姓)と離婚し、旧姓の「加納」に復している。

と言うことでご存じの方も多いかもしれません。


【正論9月号】自民の〝立憲化〟は百害あって一利なし 産経新聞政治部編集委員兼論説委員 阿比留瑠比 - 産経ニュース
 「夫婦別姓の野田」「LGBT法案の稲田」などを「立憲民主党化」と言っているのでしょうが、呆れて二の句が継げませんね。
 第一に「自民党支持層」でも支持者が少なくない「夫婦別姓」に「立憲民主党化」とレッテル張りをしているのがくだらない。
 第二に「自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相で、現在、自民党幹事長代行」の野田、「自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相」の稲田のどこが「立憲民主党化」なのか。


五輪警備妨害疑いで家宅捜索 中核派拠点、警視庁 - 産経ニュース
 いわゆる「転び公妨(公務執行妨害などないのに妨害があったと言いがかり)」のような形での不当捜査を疑わざるを得ません。


米、対キューバ圧力強化 デモ抑圧「失敗した政権」 - 産経ニュース
1)バイデン自身が反キューバ
2)バイデンはそれほどでもないが民主党多数派が反キューバ
3)共和党の支持層(例:亡命キューバ人)を共和党支持から民主党支持に鞍替えさせるためのマヌーバー
4)その他
のどれであれ、バイデンが「オバマ時代のキューバとの国交正常化」を事実上潰した「トランプ路線」を継承してることには失望を禁じ得ません。


自民、神奈川3区に中西氏 小此木氏の後任 - 産経ニュース
 野党側も早急に共闘候補を立ててほしいところです。


混迷する横浜市長選 最多9人が出馬予定、再選挙も(1/3ページ) - 産経ニュース
 自民系としては
1)現職で前回選挙は自民の支援を得た林文子
2)元々は自民(第三次安倍内閣内閣府副大臣)だが、自民を離党し希望の党に参加、希望の党解散後は無所属の福田峰之 - Wikipedia(元横浜市議)
3)菅内閣国家公安委員長だった小此木八郎(神奈川3区(横浜市)選出。菅首相の子分。なお菅は神奈川2区(横浜市)選出で、元横浜市議)がいます。
 どういう結果になるかはともかく、「現職(過去は自民が支援)に対立候補を自民中央が立てる」という「今回の構図」は「鈴木俊一VS磯村尚徳(1991年都知事選)」など過去にもいろいろあります。
 このほか、非自民系(まあ自民に近いウヨ系が多いようですが)としては
4)立民が担ぎ、共産、社民も野党共闘候補として支援を決定した山中竹春・元横浜市立大教授
5)松沢成文元神奈川県知事(現在は維新所属の参院議員(神奈川選出))
6)田中康夫長野県知事(作家)
7)いわゆる「辞め検」弁護士の郷原信郎*6
などという構図だそうです。もちろん俺的には「一応、野党共闘候補なので、山中の当選希望」ですね。

 山中氏の陣営がよりどころとしている地元の実力者、藤木幸夫氏(90)が小此木氏とも非常に近い関係にあることにも気をもんでいる。

 ネットでぐぐれば解りますが、この藤木氏(横浜港の港湾荷役を仕切っているとされる)、父親(故人)が「山口組系のヤクザ」であり、ご本人も「かたぎになった」と言っているとはいえ、実際には「今も親の代からのヤクザとのつながりがある」と噂される人物です。未だにそういう「反社会的勢力の疑い濃厚な人物」が「横浜の顔役」として扱われてるのだから、げんなりしますね。
 ちなみに山口組も今はともかく昔は「神戸港の港湾荷役を仕切っていました」し、「ヤクザの収入源=港湾荷役」というのは今はともかく昔においては珍しいことではありません。

*1:1967年生まれ。アニメ初放送時の1980年当時は13歳なので実年齢も丸井に近い(熊谷誠二 - Wikipedia参照)。

*2:現在の動向は全く不明である。2012年に『火垂るの墓』のブルーレイ発売記念イベントが行われた際、辰巳に出演依頼しようと主催者側が尽力したが、まったく連絡先が分からずに断念せざるを得なかったという(辰巳努 - Wikipedia参照)。

*3:とはいえこうした「子役の声優」が「大人の声優」として生き残れるとは限らない点は世知辛いところです。人気アニメ「キャプテン」火垂るの墓」に「それなりに重要な役」で出演した熊谷、辰巳、白石は既に芸能界を引退した様ですし。

*4:野田内閣財務相で現在、立憲民主党国対委員長安住淳の選挙区であり自民党はほぼ勝負を投げている。

*5:名取市議を経て名取市

*6:著書『検察の正義』(2009年、ちくま新書)、『検察が危ない』(2010年、ベスト新書)、『告発の正義』(2015年、ちくま新書)など