「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年4/30日:島田洋一の巻)

島田洋一
 靖国神社を「ネトウヨのテーマパーク*1」と呼んだラサール石井*2のコラム(日刊ゲンダイ)が問題になっているが、他にも抑止力の保持を「敵が攻撃してくるかもという情報だけで、敵の中枢を攻撃する」「メンチ切られたからナイフで刺していいって話」云々など余りに論の質が低い
(2ページ目)【安倍晋三】安倍元首相が靖国神社に参拝するのなら沖縄の戦没者のためにも土下座すべきだ|日刊ゲンダイDIGITAL

 「レベルが低い」どころか全く正論でしょう。それにしても「敵基地攻撃能力(先制攻撃能力)」を「抑止力」と表現する辺り、島田らしい詐欺師ぶりです。「専守防衛」でも「抑止力」なので、これでは「敵基地攻撃能力(先制攻撃能力)」への批判(専守防衛に反する)が何を意味するのかが分かりません。

島田洋一
 自公政権のトップが岸田氏と山口“媚中一筋”那津男氏で日本はもつのか…。

 おいおいですね。
 「岸田:第二次安倍、第三次安倍内閣外相」、「山口:第二次安倍政権時代から公明党トップ」なのに「何を言っているのか?。その理屈なら安倍政権当時から媚中ではないのか?」。
 そもそも李克強首相が北海道訪問した際に、安倍が「異例の同行」をしたことは島田的には「媚中国」ではないのか。
 安倍以外、特に島田が敵視している「鳩山氏、菅直人氏」が首相として、「李首相の北海道訪問への同行」をやれば確実に「中国に媚びてる」「過去にそんな前例があるのか?」「自民党政権ならこんなことはしないだろう」などと非難してるでしょうに、安倍がやれば黙りなのだから全くいい度胸です。
 しかし、安倍も「事前発表したときのウヨ支持層の反発」がよほど怖かったのか、確か、「北海道訪問同行の発表」は李首相訪日直前でした(苦笑)。
 勿論「首相の北海道訪問」なんて警備の都合があるので「かなり事前に関係各所(北海道警や、トヨタ自動車など訪問場所の関係者)には確実に伝えられてた(李首相訪日直前の連絡では対応が間に合わない)」でしょうが完全な箝口令が敷かれており、我々国民は「本当に直前までその事実を知らなかった」し、「俺もそうでしたが」多くの人間が「安倍首相って『アンチ中国のウヨ』じゃなかったの?」と驚いたわけです(首相を退任したら、「台湾有事は日本有事」 安倍元首相が台湾のシンポでオンライン講演:朝日新聞デジタルなどと放言し、反中国に鞍替えする辺りが安倍らしい酷さですが)。もし、この事実が「事前に漏れていた」らどうなっていたんですかね?。ウヨ連中は果たして安倍を批判したのか?

【参考:『李首相の北海道訪問』への安倍の同行】

北海道で安倍晋三首相、李克強首相をおもてなし 帰国見送る - 産経ニュース2018.5.11
 安倍晋三首相は11日、訪問先の北海道で、来日中の中国の李克強首相の自動車工場視察に同行し、昼には食事会を開いて李首相をもてなした。安倍首相は同日午後、特別機で帰国する李首相を新千歳空港千歳市)で見送った。
 両首脳は11日午前、苫小牧市内のトヨタ自動車北海道の工場を訪問し、トヨタ自動車豊田章男社長から、次世代電気自動車(EV)や燃料電池自動車について説明を受けた。
 その後、安倍首相は、恵庭市内の農業テーマパーク「えこりん村」で昼食会を主催し、懇親を深めた。
 これらに先立ち両首脳は同日午前、札幌市内で開かれた日中知事省長フォーラム*3に出席。安倍首相は「大切なことは両国の戦略的互恵関係を目に見える形で実行に移すことだ」などと述べた。

李首相を見送り 5月11日(金): 日本経済新聞2018.5.11
 3日間の訪日日程を終えて帰国の途につく李首相を新千歳空港で見送りました。李首相は安倍首相と笑顔で握手すると、タラップをやや足早に上り、10秒ほど手を振ってから専用機に乗り込みました。安倍首相は李首相の北海道日程に同行し、北海道恵庭市のテーマパーク「えこりん村」で昼食を共にしています。最後まで手厚い歓迎ぶりでした。

安倍首相:北海道で李氏全日程に同行 北朝鮮対応へ厚遇 | 毎日新聞2018.5.12
 安倍晋三首相と中国の李克強首相は11日、札幌市で、日中の地域間交流をテーマにした「日中知事省長フォーラム」に出席した。安倍首相はこの日、李氏の全日程に同行。拉致問題をはじめ北朝鮮への対応で中国との協力を進めるため*4厚遇ぶりが際立った。
 安倍首相が外国首脳の地方訪問に同行するのは異例。今回は中国側の要請に応じた。

*1:島田らウヨ的に「ネトウヨ」が気に食わない(右翼や愛国者ならいい)のか、「テーマパーク」が気に食わないのか?。いずれにせよ「吉田松陰安政の大獄)、坂本龍馬京都見廻組による殺害とされる)、A級戦犯など、戦没者以外も合祀する」一方で「戦没者でも賊軍(新選組彰義隊、白虎隊など)は合祀しない」靖国は「戦没者追悼施設」ではありません。

*2:著書『ラサール石井のコンビニ御膳』(2001年、文芸社)、『笑いの現場』(2008年、角川SSC新書)など

*3:李克強・中華人民共和国国務院総理の訪日(第3回日中知事・省長フォーラム)|外務省によれば出席者は日本側は埼玉県知事(当時、全国知事会会長)、北海道知事、岩手県知事、山形県知事、静岡県知事、富山県知事、鳥取県知事、中国側は四川省長、河北省長、遼寧省長、黒竜江省省長代理、江西省副省長

*4:最大の理由はそんなことではなく「日本企業にとっての中国ビジネスの重要性」でしょう。