安倍さんが自ら統一教会の票を割り振っていた!? - 高世仁のジャーナルな日々
昨今、記事がほとんど「統一教会(主として安倍自民の癒着批判)」か「ウクライナ戦争(ロシア批判)」か「新型コロナ(岸田政権の対応批判)」で、特に「統一教会ネタ」が多い高世です。で、今日も「統一教会」です。
死刑判決を出したにとどまらず、実際に処刑しています。
これ(政治弾圧への悪用)が死刑の問題点の一つであり
◆大逆事件(でっちあげ)での幸徳秋水らの死刑
◆スターリン*2粛清(ジノヴィエフ*3、カーメネフ*4、ブハーリン*5らを死刑)
◆光州事件(全斗煥政権)での金大中死刑判決(国内外の批判から無期に減刑した上で国外追放)
など過去にも例はあります(まあ、故意の政治弾圧でなくても、死刑には冤罪(無実)の危険性がありますが)。
それにしてもここで「秋葉原事件での死刑」を取り上げ「ミャンマーのようなでっち上げの疑いが強い場合に限らず、一般刑事犯でも死刑は辞めるべきだ」と書かない辺りが高世らしい。
自民党の福田達夫総務会長は29日の記者会見で、統一教会やその関連団体*6と同党所属議員*7の関係が相次ぎ報道されていることに対し「なぜこんなに騒いでいるのか正直よく分からない。何が問題か僕はよく分からない」と述べた。
「霊感商法に問題はないと言うことですか?」などとマスコミは突っ込むべきです。
なお、彼は、福田赳夫*8元首相の孫、福田康夫元首相の息子ですね(現在は安倍派。なお、小泉進次郎は安倍派ではありません)。
康夫氏も頭が痛いのではないか。なお康夫氏も「元・自民幹部」である以上、この問題について「政治的、道義的に無罪」ではありませんが、それにしても清和会元幹部とはいえ、「国会議員を引退したこと」もあってさすがに公然と統一教会擁護はしないようです。この点は「同じく清和会&政界引退」の森元首相、小泉元首相も同様でしょうが。
ちなみに福田赳夫については以下の記事を紹介しておきます。
福田赳夫元総理「アジアの偉大な指導者・文鮮明」スピーチ動画が拡散…改めて問われる自民党と統一教会の深い関係(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
福田赳夫元総理が、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の教祖・文鮮明氏を礼賛する動画が拡散し、波紋を広げている。
舞台は1974年5月7日、文氏が開いた「希望の日晩餐会」だ。(ボーガス注:岸内閣農林相、自民党幹事長(岸総裁時代)として福田を厚遇し、福田を岸派の後継者にもした福田の親分である)岸信介元首相が名誉実行委員長を務め、帝国ホテルに1700名を集めて開催された晩餐会には、40人もの自民党国会議員が出席している。
その席で、当時の福田赳夫(ボーガス注:田中内閣)大蔵大臣がこうスピーチしたのだ。
「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明である。私はこのことを伺いまして久しいのでありますが、今日は待ちに待った文鮮明先生と席を同じくし、かつただいまは、文先生のご高邁なご教示にあずかりまして、本当に今日はいい晩だなと気が晴れ晴れしたような感じがいたすのであります。今日は文先生から『お前らは神の子である』という激励を受けまして、少し何かえらくなったような感じもいたします。私は『この神の子である』というのは、世の中のために大いに奉仕していく。またそういう気持ちになった日本人個々を育て上げなさいと、こういうことであろうと受け取りました。
今日は文先生本当に立派なお話を承りましてありがとうございました。心から御礼を申し上げます」
スピーチを終えた福田氏は文氏と熱い抱擁を交わす。
後の1978年、福田氏は首相時代にこのスピーチを国会で追及され、「文鮮明氏が他にどういうことをしておるのか、そのことについてはいささかも承知しておりません」と答えているが、2人の親密さは明らかだ。
【追記】
その後、福田は自民・福田氏が旧統一教会巡る「何が問題か分からない」発言で釈明文書 - 産経ニュースで「霊感商法を擁護する意図はなかった」と言い訳していますが、ならば「なぜこんなに騒いでいるのか正直よく分からない。何が問題か僕はよく分からない(福田)」とはどういう意味なのかまともに説明できていません。安倍同様に「能力、見識のないバカボン」が「祖父や父の七光り」で政治家になり「自民党三役(総務会長)」になった、そして今回ろくに考えもなしに思いつきで放言して炎上したようにしか見えません。明らかに福田は「総務会長の器ではない」でしょう。
【追記終わり】
伊達忠一前参院議長の次の証言はすごい。安倍元総理が統一教会の選挙支援をアレンジする役割を示唆している。HTB(北海道テレビ)よくやった!
https://www.htb.co.jp/news/archives_16835.html
旧統一教会などが主催する行事に参加していたことが明らかになった伊達*9前参議院議長。HTBの取材に対し参加理由を語る中で、安倍元総理に旧統一教会票を依頼したと驚きの証言をしました。
Q.
伊達さんが世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のイベントに2020年から3度参加した経緯は?
伊達
「選挙でお世話になったお礼と、宮島喜文というのがいて、これをお願いして当選させてもらったんですよ。安倍さんに了解を取って。」
Q.
宮島喜文さん?
伊達
「長野から出てる。これを前回(2016年の参院選)で『どうだろう?』と安倍さんが(聞いて)、『統一教会に頼んでちょっと(票が)足りないんだ、ウチが』と言ったら、『わかりました、そしたらちょっと頼んでアレ(支援)しましょう』ということで、まあそりゃとにかく(票が)ナンボ入ったかわからんわね、そんなの。どっちにしても(宮島候補は)当選はしたんだわ。」
「今回(今年7月の参院選)は安倍さんは『悪いけど勘弁してくれ』と。『井上(義行氏)をアレ(支援)するんだ』という話になって、『いやいやそんなこと言わないで。現職なんだから」と(話しましたが)、井上も現職だったけど落ちたんだな、前回(2016年)。それじゃあということで、宮島は辞退したんですよ、2期目。今回出なかったの。だから安倍さんのせいだとか旧統一教会のせいだとは俺は言わないけどね。その票がなかったら自分は無理だと思ったんじゃないかい。(宮島氏は)1期で降りたんだ。そういう経過はありました。」
「2015年の統一教会改名許可疑惑(当時の首相は安倍、文科相は安倍派で『第一次安倍内閣官房副長官』『自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)』を歴任した安倍側近の下村)」など「統一教会との癒着話」が死後、うんざりするほど出てくる安倍も呆れたクズです。
そして、山上も「これでマスコミが批判を躊躇していた統一教会に大きな打撃を与えられる」「安倍を殺害したことはベストの選択だった」と思っていることでしょう。
一方で「安倍の遺族(妻の昭恵、実弟の岸防衛相(安倍派))」「安倍派の議員(末松文科相、高木*10国対委員長、萩生田*11経産相、松野*12官房長官など)」「安倍シンパのウヨ(櫻井よしこ・国家基本問題研究所理事長など)」は「(極左過激派*13による暗殺などと違い安倍をかばいづらいので)最悪の暗殺だ」とぼやいてるでしょう。
なお、伊達発言に名前が出てくる井上義行(第一次安倍内閣で首相秘書官)については以下の記事を紹介しておきます。
霊感商法の旧統一協会 自民・井上議員を支援/参院選 集会招き「信徒になりました」と紹介/ジャーナリストの横田氏が音声入手2022.7.16
井上議員は参院選中の6日、さいたま市文化センターで行われた旧統一協会の集会「神日本第1地区責任者出発式」に参加。その際、協会幹部から「井上先生はもうすでに信徒になりました」と紹介されています。
本紙が井上議員に信徒であるのかなど質問したところ、信徒ではなく「賛同会員」になっており、協会側に会費や寄付は払っていないとの回答がありました。
旧統一協会集会で自民党・井上義行参院議員/「同性婚反対言い続ける」協会の考え代弁を誓う/参院選 「すべての力投じて」2022.7.16
自民党の井上義行参院議員が参院選中の6日に参加した、さいたま市内での旧統一協会(世界平和統一家庭連合)の集会。録音記録を聞くと、異様な雰囲気に包まれていました。井上氏が登壇すると、会場には「うおー」「おー」という大声とともに、盛大な拍手が響きわたりました。
司会者
「井上先生は、もうすでに信徒になりました(拍手)。」
なお、[B! 統一教会] 【解説】伊達前参議院議長 安倍元総理に旧統一教会票を依頼には
worris
もはや安倍晋三銃撃事件のカテゴリは五・一五や浅沼稲次郎暗殺事件ではなく、豊田商事会長刺殺や村井秀夫刺殺事件だよね。
というブクマがついていますが確かにその通りではないか。
スターリンが死んでからフルシチョフ*14が公にスターリンを批判するまで3年*15かかった。自民党が安倍元総理を批判できるまでどのくらいかかるのかな。(町山智浩氏)
個人的には自民党よりも「拉致被害者家族会はいつになったら安倍批判するのか?」ですね。
*1:さすがにスーチーは死刑にできないのでしょう。
*7:選挙協力を受けていたことを認めた岸防衛相、統一教会系イベントで来賓挨拶をしていた二之湯国家公安委員長など
*8:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(岸、佐藤総裁時代)などを経て首相
*9:自民党参院国対委員長、参院幹事長、参院議長など歴任。北海道選出だったのでHTB(北海道テレビ放送)が取材している。
*11:第三次安倍内閣官房副長官、第四次、菅安倍内閣文科相を歴任
*13:日本では現実性が低いですが
*14:ウクライナ共産党第一書記、ソ連共産党第一書記、首相など歴任
*15:スターリン死去が1953年、1956年のソ連共産党第20回大会でのフルシチョフ(ソ連共産党第一書記)によるスターリン批判が1956年