今日のロシアニュース(2022年8月2日分)(副題:アムネスティがウクライナ政府を国際法違反と批判、ほか)(追記あり)

人権団体がウクライナ批判 「ロシアの宣伝戦に加担」と反発:時事ドットコム
ウクライナ、民間人居住地域に軍事拠点 アムネスティが批判 | ロイター
ウクライナ軍、民間人居住地域に軍事拠点 アムネスティ 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News
アムネスティ ウクライナ軍について市民を危険にさらし「国際人道法に違反する」との見方示す(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
 この記事だけでは「国際法素人の俺」には評価は困難ですが、

ウクライナ:数々の証言が示すロシア軍の市民殺害と戦争犯罪 : アムネスティ日本 AMNESTY
ウクライナ:ロシア軍によるブチャでの戦争犯罪を追及すべき : アムネスティ日本 AMNESTY

としてロシアを批判し、その結果

ロシア連邦:アムネスティ・モスクワ事務所に閉鎖措置 : アムネスティ日本 AMNESTY

としてプーチン政権に報復されたアムネスティが「親ロシア」のわけもないので「ウクライナの行為」が果たして全面的に評価できるのか、個別のチェックは必要でしょう。そして「ゼレンスキーの幇間太鼓持ちid:kojitakenはこういうニュースにどう思うのか?
 しかしこうなるとアムネスティも、さすがに「ロシアの行為を全面擁護はしない」としていますが「病院や学校がウクライナ軍によって軍事基地に転用されてたから攻撃した」という「ロシアの主張」も「少なくとも一部は本当だった(ウクライナの方が嘘つきだった)」ということになるかもしれません。こうした「ウクライナの問題点に目を塞ぐ」id:kojitakenの態度(例えば石垣のり子参院議員の「ロシアを一方的に非難することこそ誠実な態度」とする正論と、想田和弘の「ゼレンスキーを礼賛しないとまるで国賊のようにぶっ叩く風潮」を捏造する妄論との目も眩むような落差 - kojitakenの日記参照)は明らかに問題でしょう。
 というか、最近のid:kojitakenは「ウクライナネタに飽きた」のか、「統一協会ガー」ばかりですが。全く飽きやすい性格です(失笑)。

【追記その1】
CNN.co.jp : アムネスティのウクライナ支部トップが辞任表明、軍批判の報告書巡り
 公正性の観点から一応紹介しておきます。
 但し、これは勿論「ウクライナ支部トップが正しく、アムネスティ中央が間違ってること」を必ずしも意味しません。
 ウクライナ支部トップが「ゼレンスキー政権への強い思い入れ」から認識をゆがめてる疑いがあるからです。まあ、この辺りは今後明白になってくるでしょうが。

【追記その2】
アムネスティ、ウクライナ批判の報告書で遺憾表明 | ロイター
アムネスティが遺憾表明 ウクライナ批判の報告書:時事ドットコム
 見解自体を撤回したわけではなく、「ロシア擁護と誤解されて遺憾(残念)だ」という主張のようです。


ロシア報道官、ペロシ氏の台湾訪問は「残念」: 日本経済新聞
米下院議長の訪台批判 イラン「対立を助長」 - 産経ニュース
 指摘自体には全く同感です。但しロシアやイランは内心では

【ロシア】
 米国に反発する中国は、米国に対して『俺の要望(ペロシ訪台反対)は無視するくせに、米国は俺に要望するなんてそんな身勝手が認められるか!』と今以上に米国から距離を置くだろう。そうなれば米国が主張するロシア制裁からも距離を置くだろうし願ったり叶ったり。
 むしろ「対ロシア制裁に協力させるため」としてペロシ訪台を見送った方が困った
【イラン】
(ロシア同様に)米中対立で、中国が米国に協調的でない方が助かる(バイデン政権が明らかにイランを敵視しているので)

と思ってるかもしれない。


【千葉正論懇話会詳報】本紙・遠藤論説委員講演「精神強いウクライナ人」 - 産経ニュース

 ウクライナ侵略戦争の総括的な見方について、「『民主主義対独裁』の構図の戦争で、それ以外の解釈はあり得ない」と強調。

 「ロシアの侵略に対する抵抗戦争*1」ならともかく独裁だの民主主義だの言い出す産経にはいつもながら呆れます。
 「ロシアとウクライナ」に限らず、「侵略国=独裁国」でもなければ「侵略被害国=民主国」でもない。戦争の問題はあくまでも「侵略」であって「プーチン政権の独裁性」ではない。
 こうした物言いをする産経は「ウクライナを支援する米国=民主主義の擁護者」として美化したいのでしょう。
 そして「ペロシの訪台」をペロシが強弁するように「民主主義擁護」として美化したいのかもしれない。
 「反体制派ジャーナリスト殺害のサウジアラビア」「独裁色を強めるマルコス大統領のフィリピン」など「親米国家」に「独裁的国家」がゴロゴロあることで分かるように「米国=民主主義の擁護者」は明らかに事実に反する。
 「ペロシの訪台」も「民主主義擁護」というきれい事ではない。
 そして「ウクライナ支援」はあくまでも「侵略阻止」でしかない。

*1:むしろ「これ(ロシアの侵略に対する抵抗戦争)以外の解釈はあり得ない」のではないか?