黒坂真がリツイート
苔丸
白鳥事件についての素晴らしいラジオ番組。
インターが聴こえない～白鳥事件60年目の真実【1/5】 - YouTube*1
この「インターが聴こえない」なる番組については、高世仁も
二人の「スパイ」の息子に会った日 - 高世仁のジャーナルな日々
2011年、新資料と関係者へのインタビューにもとづいてHBCがラジオのドキュメンタリー番組を制作した。題して「インター*2が聴こえない〜白鳥事件60年目の真実〜」。
として以前記事にしたことがあります。高世記事については「珍右翼が巣くう会」に突っ込む（3/23分：高世仁の巻）（追記・訂正あり） - bogus-simotukareのブログで俺も簡単に触れましたが、「仮に共産党の犯行と前提しても」1952年（今から約70年前）の事件です。
今の志位執行部には直接関係ないし、当然、こんなことを今時、党攻撃に使う人間も、反共ウヨですらまずいない（ただし上記の黒坂らのように例外はいますが）。
「田中ロッキード事件（1976年に田中逮捕）で自民党攻撃」したり「ニクソンのウォーターゲート（1974年にニクソンが大統領辞任）で共和党攻撃」したり「毛沢東の文革（1966～1976年）で今の中国共産党を攻撃」したりするようなもんです。
何せ黒坂が得意げに持ち出してきた番組自体「キー局ではなく地方局」の「テレビ局ではなくラジオ局」です。そして、特に世間の話題にもならなかったわけです。
黒坂真
中村正男さん。引用記事で日本共産党は、大日本帝国は戦争国家だったと宣伝していますが、そんな事はありません。欧米列強が戦争を繰り返した帝国主義の時代。日本だけ戦争を免れるなど無理です。
黒坂の言う「引用記事」の紹介は省略しますが
【内戦含む（明治元年（1868年）以降）】
◆1869～1870年
戊辰戦争（奥羽越列藩同盟との東北戦争、蝦夷共和国との箱館戦争）
◆1874年
佐賀の乱鎮圧。台湾出兵（日本最初の対外戦争）
◆1876年
秋月の乱（福岡県）、神風連の乱（熊本県）、萩の乱（山口県）鎮圧
◆1877年
西南戦争
◆1894年7月～1895年4月
日清戦争
→下関条約で台湾を割譲、賠償金を取得
◆1895年5月～10月
台湾征服戦争
◆1900年
義和団事変鎮圧
→北京議定書により清国駐屯軍（後の支那駐屯軍）を設置
◆1904年2月～1905年9月
日露戦争
→ポーツマス条約により南樺太や満州利権（南満州鉄道）を取得。
◆1905～1910年
韓国の義兵闘争弾圧
◆1914年8月～1918年11月
第一次大戦参戦
→ドイツ領だったパラオについて委任統治領（事実上、植民地）として日本が統治することが認められる。
◆1918年8月～1922年10月
シベリア出兵
◆1927年6月～1928年5月
山東出兵（断続的に第一次～第三次：田中義一内閣）
◆1931年9月～1945年8月
日中戦争（満州事変からカウント）
◆1941年12月～1945年8月
太平洋戦争
と戦争ばかりしていた「大日本帝国」は立派な戦争国家でしょう。黒坂も「戦争ばかりしていたこと」は否定できず「欧米も戦争をやっていた。それが当時の常識だった」と言う言い訳しかできません。
黒坂真がリツイート
福山和人さんは、金正恩と朝鮮労働党によるチュチェ革命偉業とやらを、大局的には進歩的事業とお考えなのでしょうか。
弁護士福山和人
◆トランプ「アメリカを再び偉大な国に」
◆プーチン「偉大なロシア」
◆習近平「中華民族の偉大な復興」
◆安倍晋三「日本を取り戻す」
ナショナリズムを煽るのはファシズム*3の初期症状だ。
福山ツイートをどう評価するにせよどこにも北朝鮮に触れた箇所はないので、黒坂の主張は「はあ？」ですね。
勿論、「ナショナリズム扇動」として「米国トランプ」「ロシア・プーチン」「中国・習近平」「日本・安倍」をあげたのは「一例」にすぎず、これら以外の国（北朝鮮を含む）は「ナショナリズム扇動をしてない」と言う意味ではないし、ましてや「北朝鮮を福山氏が高く評価してる」と言う話でもない。
*1:反共ウヨの黒坂が歓んで引用することで分かるように番組は共産党犯行説の立場です。
*2:インターナショナル (歌) - Wikipediaのこと。但しインターナショナルでも今時の若者は意味不明でしょうが、略称「インター」ではもっと意味不明でしょう。確実に「高速道路のインターチェンジ」を連想するでしょう。まあ「聞く」をわざわざ「聴く」と書いてる辺り、「ある種のかっこつけ」なんでしょうが、「インター」で幅広く通じた時代ならまだしも、今の時代では単にわかりづらいだけで滑稽です。
*3:中国は共産国であり、「ファシズム＝反共右翼主義」が一般的理解なのでここは「全体主義」とでも書くべきでしょう。あるいはどうしてもファシズムとしたいなら共産国以外を例に挙げるべきです。
