新刊紹介:「経済」2022年10月号(副題:映画『渚にて』『博士の異常な愛情』の紹介、ほか)

「経済」10月号を俺の説明できる範囲で簡単に紹介します。
◆巻頭言「渚にて
(内容紹介)
 「プーチンの核恫喝で映画『渚にて』を思い出した」そうです。
 この『渚にて』ですが

渚にて (小説) - Wikipedia
 1957年にネヴィル・シュート(1899~1960年)によって書かれた小説(邦訳として『渚にて:人類最後の日』(創元SF文庫))。
 1959年にスタンリー・クレイマー*1監督、グレゴリー・ペック*2主演で映画化
【あらすじ】
 1964年。第三次世界大戦が勃発し、核爆弾で北半球の人々の大半は死滅した。深海で潜行中だったために生き残ったアメリカ海軍の原潜スコーピオン号は、放射線汚染が比較的軽微で南半球に位置するオーストラリアのメルボルンへ逃げ込む。そこでは戦争の被害を受けず多くの市民が日常を送っていたが、放射線汚染の脅威は徐々に忍び寄っていた。
 放射能汚染の南下が確認され、南半球の人類の滅亡も避けられないことが判明すると、多くの市民は毒薬による自宅での安楽死を望み、覚悟して残りの人生を楽しむ。スコーピオン号艦長でアメリカ海軍中佐ドワイト・ライオネル・タワーズグレゴリー・ペック)は、オーストラリアで被曝するよりもアメリカ海軍軍人としての死を望み、賛同する乗組員と共にスコーピオン号をオーストラリアの領海外で自沈させることを選ぶのだった。

という「かなり昔の映画」です。
 ちなみに米ソ核戦争が危惧された「キューバ危機」が1962年。『渚にて』同様、核戦争の恐怖を描いた映画『博士の異常な愛情:または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか*3』(スタンリー・キューブリック監督、ピーター・セラーズ*4主演)公開が1964年。この時代は「第三次大戦(核戦争)」での人類滅亡にかなりの現実性がありました。
【参考:渚にて

懐かしのSF映画 - ノスタル爺の日記
 『渚にて』(1959年/監督:スタンリー・クレイマー)を再見。核戦争後を描いたSF映画です。
(中略)
 絶望的状況の中でも人々はパニックになって暴動がおこるわけでなく、ある意味“超現実映画”といえます。人であふれていた集会広場がひとっこひとり見えなくなって、「兄弟よ、まだ時間はある*5」というスローガンが書かれた旗だけが風にはためいているラストが秀逸。核戦争を扱った作品で、これほど静かに訴えてくる作品は他にはありません。

映画『渚にて』あらすじと感想/静かで美しい終末ものSFの代表作 | ナマケモノの森羅万象備忘録
 いわゆる終末ものにあたりますね。
 数ヶ月後に迫っている自分たちの死。
 この映画では人々はあまり取り乱さず、淡々と生活していく様子が描かれています。
 自分の命の終わりがカウントダウンされた時、こうやって穏やかでいられるのでしょうか。
 住民がいなくなった街を映すシーンでは路上に死体が横たわっているというようなこともなく、ただ無機物がそこにあるだけです。
 人類が滅亡した後に残るものだけが映されています。
 戦争の悲惨さを穏やかに描写することで、逆説的に今まで人間が紡いできた命の営みを失う事の愚かしさを表現しています。
 戦争の虚しさが伝わってくる美しくも悲しい映像です。
 そしてラストに映る“THERE IS STILL TIME..BROTHER”。
 時代を考えると第三次世界大戦が起こらないようにというメッセージかな。
 劇中では多くの人が(ボーガス注:もはや避けられない核戦争による『自分や家族の死』と人類滅亡を淡々と)受け入れているようにも見えます。
 自暴自棄にもならず淡々と生活していく人々。
 暴動なども起こらず徹底的に争いを排除している映像。
 人間として最期まで美しく生きていこうとする意志を表現したかったようにも見えますし、諦めた様子を描写することで今までの人類史が消え去る虚しさを表現したかったようにも見えます。
 静かで美しい終末映画です。
 終末ものとして見るべき1本だと思いますので興味が湧いた方は是非ご覧になって下さい。

渚にて | オムライス大盛で。
 何よりも関心したのが、ピーターが妻に「紅茶を入れる」という場面。これは序盤と終盤で二回出てきます。序盤では眠っている妻の目を覚ますために紅茶を入れるわけですけど、じゃあ終盤のそれはどうかと言うと、(ボーガス注:安楽死させるために毒入り紅茶を飲ませるという話で)意味合いが180度変わるわけですよ。これが非常に悲しい。そして映画としても素晴らしい円環構造になっていると思います。ピーター役のアンソニー・パーキンスはどうしてもヒッチコックの「サイコ」 のイメージがあるので「(ボーガス注:避けられない死へのストレスから自暴自棄になり、無理心中の考えで)いきなり奥さんをナイフで刺したりするんじゃないか...?」という不要な心配をずっとしてました。
 スカッとしたカタルシスを求める方は退屈に感じるかもしれませんが、静かな感動と、同時にある意味強烈なラストが味わえますので。未見の方はぜひ。オススメ。

【参考:博士の異常な愛情

「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(スタンリー・キューブリック監督)」レビュー - K’s Cinema & Book Review
 映画にところどころ挿入されているブラックジョークが全く笑えない。
 「共産主義者アメリカの水道にフッ素*6を入れ、アメリカ人の神聖な体液を汚している」という陰謀を信じるリッパー*7将軍(スターリング・ヘイドン)も、(ボーガス注:コロナワクチン陰謀論など)これだけ陰謀論に踊らされる人間が多い現在の世の中では、そこまで特異な人物に見えなくなってしまった。
 しかし、本作の見どころは、なんと言ってもピーター・セラーズの演技であろう。
 サングラスに、黒革の手袋、車椅子に乗ったストレンジラブ博士の狂気じみた怪演は一見の価値がある。
 そして映画を見終わってから、ピーター・セラーズアメリカ大統領、マンドレイク大佐、ストレンジラブ博士の3役を1人で演じていたことを知り、2度びっくりした。
 確かにかつらや、髭、眼鏡といった小道具の力もあるが、それぞれアメリカ人、イギリス人、アメリカに帰化したドイツ人のアクセントを使い分け、さらに声や動作までが全くの別人である。
 この映画自体は時代の流れとともに陳腐化してしまった感は否めないが、ピーター・セラーズの怪演は今後も語り継がれていくのではないだろうか。

「博士の異常な愛情」 思わず現代に通じてしまう、おバカで怖いブラックコメディ ネタバレあり | MOJIの映画レビュー
 久々に見直して印象的だったのは、勝手に核攻撃命令を出してすべての発端になるリッパー准将です。
 ジャック・リッパー准将は、最初いかにもタフガイの、保守的だが思慮深い典型的な米軍将校に見えるんですが。
 実は、共産主義者の陰謀を病的なまでに信じている。「水道水へのフッ素添加はアメリカ人の体液のエッセンスを汚染するためのロシア人の陰謀だ」という都市伝説を大真面目に信じていて、水は雨水しか飲まない。酒は薬用アルコールしか飲まない。
 要はどっぷり陰謀論にハマってる人物なのですね。
 本気で信じてるから、説得しても聞く耳を持たない。
 自分の考えに反対する意見は、すべて敵の謀略であると考える。
 自分だけが真実を知っていて、周りはみんな騙されてると考えるから、意見を聞かないことが正義だと考えちゃう。無敵の人になってしまうのです。
(中略)
 人類存続のため、シェルターの男女比率は1:10だとか言って、みんな満更でもない感じになったりしてる。この緊張感のなさ。
 この指導者たちのバカっぷりは、あくまでもナンセンスなギャグだったはずなんだけど。
 なんか今、笑えないですね。権力者に危機感がないのも昔も今もおんなじで、たぶんそれは彼らが心の底では「自分だけは特別だ」と考えてるからなんだろうなあ…とか。
 いろんな国民への要請も、自分は出す側であって、自分も守る必要があるなんてカケラも思ってないんでしょうね。
 そして、自分だけ優先でシェルターに入る気なんだろうなあ…。当然のように。
 別にそんなつもりで見始めたわけじゃなかったのだけど、こんなに現在の状況と重なって見えるとは。
 キューブリックすごいと言うべきか、政治家というのはいつの時代もこうなのか。


◆随想『「働学研」運動と「経営哲学」講義』(十名直喜*8
(内容紹介)
 十名氏の最近の研究成果が述べられています。「働学研」運動としては、著書『人生のロマンと挑戦:「働・学・研」協同の理念と生き方』(2020年、社会評論社)、「経営哲学」講義としては『企業不祥事と日本的経営』(2019年、晃洋書房)、『サステナビリティの経営哲学:渋沢栄一に学ぶ』(2022年、社会評論社)です。俺の無能のため、詳細な紹介は省略します。


◆世界と日本「曲折たどる中国経済」(平井潤一)
(内容紹介)
 新型コロナによる景気後退、若者の失業問題などについて触れられていますが俺の無能のため、詳細な紹介は省略します。


◆座談会「戦争とメディア:ジャーナリズムは生きているか?」(山田健太*9、吉永磨美*10、須藤春夫*11
(内容紹介)
 戦争と言っても論じられてるのは「ウクライナ戦争限定」であって「日中戦争、太平洋戦争を聖戦と美化する日本右翼とそれに加担する右翼メディア(フジ産経、読売など)」「イエメン、エチオピア、シリアの内戦」などと言った問題は論じられていません(中台有事については『ウクライナ戦争を口実に中台有事の危険性が誇大宣伝され、岸田政権の軍拡の口実になってる』という意味合いにおいては触れられています)。
 また、「座談会のテーマがウクライナ戦争なので論じないが」と断った上で「日本のジャーナリズム」が問われている問題として「安倍国葬問題(産経など右翼マスコミは公然と支持)」「統一教会問題(産経など右翼マスコミは批判に後ろ向き)」が指摘されています。
 座談会では
 【1】ウクライナ戦争を口実に大軍拡や九条改憲をもくろむ岸田政権に対する批判が弱い(読売、産経といった右派に至っては公然と賛意を表明)
 【2】「中国、インド、トルコ、イラン、ブラジル、南アなどがロシアに融和的であること」「日本も結局サハリン2から現時点では撤退しなかったこと」「ドイツ、フランスなどNATO諸国ですら、ロシア産ガス購入完全中止にまでは踏み切れてないこと」を無視し「ロシアの孤立」を言い募る*12
 【3】NATOウクライナ支援していることが「ウクライナ善戦の理由」とはいえ、NATOに対する批判意識が弱く、「フィンランドスウェーデン政府のNATO加盟表明」を「フィンランドスウェーデン国内に反対論がある」にも関わらず、善行のように報じ、あげく日米同盟(日米安保)に対する批判意識も弱い
 【4】ウクライナ戦争と中台紛争は性格が違うのに同一視し「中国の台湾侵攻」が間近であるかのように言い募り「沖縄方面への自衛隊配備強化」も「台湾有事対応」であるから「仕方がない」かのように主張
 【5】ロシアに融和的な国の中に「インド、ブラジル、南ア」と言った民主国家がある一方、ロシア批判派(国連総会ロシア非難決議で賛成票:国連総会のロシア非難決議、反対は5カ国のみ。賛成141カ国で採決 議場から拍手、その時ロシア大使は… | Business Insider Japan参照)に「フンセン首相独裁のカンボジア」「国王独裁のサウジアラビア」など、独裁的国家もあるのに「ウクライナ戦争」を「専制国家陣営VS民主国家陣営」とし、その「専制国家陣営の盟主=ロシア」と事実に反する描写をしたがる
 【6】アムネスティがゼレンスキー政権を批判してもろくに報じない(アムネスティの批判については例えば戦闘地帯に取り残された非戦闘員個人の目線を忘れてはならない:アムネスティ報告書が示した範とそれを読み取れない日本言論空間の現状: 白頭の革命精神な日記参照)
 【7】ウクライナ戦争ではロシアを批判しながら、例えばミャンマー軍事独裁政権(「ミャンマー軍の留学生を防衛大学校に受け入れる*13」など、ミャンマーに大甘な日本政府の態度を含む)についてはろくに批判しない
 【8】ザポリージャ原発問題でロシア批判しても「戦争の脅威」を理由に『脱原発』とは絶対に言わない
と言った問題を抱える日本マスコミが批判されています。
 【2】については

珍右翼・高世仁に悪口する(2022年9/9日分) - bogus-simotukareのブログコメント欄でご紹介戴いた大西広*14ウクライナ戦争と分断される世界』(2022年、本の泉社)
◆浅井基文ブログラブロフ外相のアラブ・アフリカ諸国訪問(2022.8.30)
ロシア・ウクライナ戦争半年:「日本世論の反応」の回顧・整理: 白頭の革命精神な日記2022.9.6

なども「経済」誌と同様の問題意識でしょう。俺もこうした問題意識には共感します(とはいえ、『浅井ファンとしてこんなことは言いたくない』のですが、浅井氏は失礼ながらプーチンロシアに甘すぎると思いますが)。なお、こうした問題意識を「親ロシア」扱いするのが常岡浩介や黒井文太郎、天皇制と共産党と山本太郎と - kojitakenの日記で俺をロシアシンパ呼ばわりしたkojitaken*15などです。連中の「ウクライナ(あるいはウクライナを支援するNATO)善、ロシア悪」「ロシアは孤立している」という単純な「勧善懲悪図式」には心底呆れます。
 ちなみに大西氏は「日本共産党員である(なお、俺は党外の一支持者)」と思いますが彼も「俺同様にkojitakenによって」、『親プーチン』『日本共産党への裏切り行為』として非難されるんでしょうか?。「経済」誌は「前衛」と違い共産党機関誌ではないとは言え、親共産党の雑誌ですが「経済」誌や座談会出席者も「俺同様にkojitakenによって」、『親プーチン』(以下略)。


◆誌上討論「経済と会計のオルタナティブ」(小栗崇資*16、内野一樹*17、山口不二夫*18、松田真由美*19
(内容紹介)
 小栗編著『会計のオルタナティブ』(2022年、中央経済社)の著者・小栗氏を迎え「著書の目的や意義」「小栗氏の考えるあるべき会計学や会計制度」等について論じられていますが、俺の無能のため、詳細な紹介は省略します。


特集「いまこそ高等教育を無償へ」
◆漸進的無償化公約の10年:高等教育の無償化をめざして(渡部昭男*20
◆高等教育における授業料無償化の動向:世界の動きとアメリカのたたかい(石井拓児*21
◆欧州における高等教育の無償化:フランスの事例(岡山茂*22
◆コロナ危機が浮き彫りにした高等教育無償化の課題(光本滋*23
◆「高学費」のくびきを可視化する:高等教育無償化プロジェクト(FREE)の取組み(岡本惇平)
◆コロナ禍の下での韓国の学費減免運動(多胡太佑(尹太佑))
(内容紹介)
 石井論文が米国、岡山論文がフランス、多胡論文が韓国を取り上げてる以外は、全て日本について論じられていますが、俺の無能のため、詳細な紹介は省略します。勿論、無償化の前段階でも「給付型奨学金の増加」などできることは多々あります。
参考
赤旗
高等教育の無償化を/衆院委 宮本岳志議員が求める2022.3.3
学費無償化 国会に署名/“憲法の精神 実現早急に”/「奨学金の会」2022.6.4


◆コロナ危機後の日本経済:中小企業が直面する課題克服の視点から(吉田敬*24
(内容紹介)
 コロナによる中小企業の倒産増加に触れた上で、「政府の取るべき対応」が論じられていますが、俺の無能のため、詳細な紹介は省略します。
参考
赤旗
中小企業へ直接支援/コロナ・物価高で笠井氏要求2022.5.6
主張/中小企業過剰債務/軽減・免除の仕組みづくり急げ2022.8.23


◆ポスト・コロナの交通を考える(上岡直見*25
(内容紹介)
 コロナの影響で経営危機にある鉄道、特にJR三社(北海道*26、四国、九州)について政府支援の必要性が論じられている。
 また、環境面の観点(自動車に比べ温暖化効果ガス排出量が少ない)から「鉄道の復権」が主張されている。
 なお、JRのローカル線廃線については「いつも拙記事を紹介戴いている」id:Bill_McCrearyさんの以下の記事も紹介しておきます。
さようなら三江線(1)(3月29日更新) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2018.4.9
JR西日本の在来線も、いつまで存続しているか定かでないから、まとめて乗っておこうかと考える(他社も同じ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.6.18


◆好調な通信事業者決算から見たKDDIの大規模障害(高野嘉史)
(内容紹介)
 「好調な事業者決算」の理由として「コストカット」があげられ、そのコストカットが「必要な設備維持費」を割り込むような代物であり、そのことで「十分な設備維持」が行えず、大規模障害を助長したのではないかと論じられていますが、俺も素人なので評価は保留します。

*1:1913~2001年。『手錠のまゝの脱獄』(1958年)、『ニュールンベルグ裁判』(1961年)、『招かれざる客』(1967年)でアカデミー監督賞ノミネート(但し1958年は 『恋の手ほどき』のヴィンセント・ミネリ、1961年は 『ウエスト・サイド物語』のロバート・ワイズとジェローム・ロビンズ、1967年は『卒業』のマイク・ニコルズがそれぞれ受賞)

*2:1916~2003年。1962年に『アラバマ物語』でアカデミー主演男優賞を受賞

*3:1964年のアカデミー監督賞ノミネート(但し受賞は 『マイ・フェア・レディ』のジョージ・キューカー

*4:1925~1980年。『ピンクの豹』(1963年)で演じたクルーゾー警部は脇役であったが、主役を食うほどの抱腹絶倒の演技で一躍話題となり、クルーゾー警部を主役に据えて制作された『ピンク・パンサー』シリーズ(第2作『暗闇でドッキリ』(1964年)、『ピンク・パンサー2』(1975年)、『ピンク・パンサー3』(1976年)、『ピンク・パンサー4』(1978年))で有名になる。『博士の異常な愛情』(1964年)では、気弱なイギリス空軍将校ライオネル・マンドレイク大佐、真面目なアメリカ大統領マーキン・マフリー、大統領顧問を務める元ナチ科学者ストレンジラヴ博士の三役を演じ、アカデミー主演男優賞にノミネート

*5:映画での「時間はある」は「死ぬまでわずかとは言え時間はあるのだから、見苦しいことはせずに最後まで美しく生きよう(まあ言うは易く行うは難し、です)」と言う意味ですが、一方で観客には「核戦争回避には時間がある」と訴えてるわけでダブルミーニングですね。

*6:恐らく虫歯予防だったと思います。

*7:モデルはキューバ危機の際、全面核戦争を覚悟してでもキューバ空爆を行うべきだと主張したカーチス・ルメイ空軍参謀総長。ジャック・D・リッパーという名前は、「切り裂きジャック事件」(ジャック・ザ・リッパー)をもじっている

*8:名古屋学院大学名誉教授、SBI大学院大学客員教授。著書『日本型フレキシビリティの構造』(1993年、法律文化社)、『日本型鉄鋼システム』(1996年、同文館)、『現代産業に生きる技』(2008年、勁草書房)、『ひと・まち・ものづくりの経済学』(2012年、法律文化社)、『現代産業論』(2017年、水曜社)など

*9:専修大学教授

*10:前・新聞労連委員長、毎日新聞記者

*11:法政大学名誉教授

*12:勿論、こうしたことを理由に「国連総会ロシア非難決議可決」を過小評価するのも問題ですが。

*13:これについては、例えば、赤旗国際社会の信頼失う/ミャンマー軍から留学生 井上氏が批判/参院外防委(2022.5.3)、ミャンマー国軍を守ってると感じる/日本政府 関係断って/在日ミャンマー人 ウィンチョウさん(57)/おかしな政治にはもっと声を(2022.8.6)参照

*14:京都大学慶應義塾大学名誉教授。著書『「政策科学」と統計的認識論』(1989年、昭和堂)、『資本主義以前の「社会主義」と資本主義後の社会主義』(1992年、大月書店)、『環太平洋諸国の興亡と相互依存』(1998年、京都大学学術出版会)、『グローバリゼーションから軍事的帝国主義へ:アメリカの衰退と資本主義世界のゆくえ』(2003年、大月書店)、『中国はいま何を考えているか』(2005年、大月書店)、『チベット問題とは何か』(2008年、かもがわ出版)、『現場からの中国論』(2009年、大月書店)、『中国に主張すべきは何か』(2012年、かもがわ出版)、『長期法則とマルクス主義:右翼、左翼、マルクス主義』(2018年、花伝社)、『マルクス経済学(第3版)』(2020年、慶応義塾大学出版会)、『マルクス派数理政治経済学』(編著、2021年、慶応義塾大学出版会)など

*15:とはいえ、id:kojitakenウクライナ戦争への興味を失ったらしく最近はそうした記事は全くありませんが。

*16:駒澤大学名誉教授。著書『アメリ連結会計生成史論』(2002年、日本経済評論社)、『株式会社会計の基本構造』(2014年、中央経済社)など

*17:立教大学教授

*18:明治大学教授

*19:政治経済研究所主任研究員

*20:鳥取大学名誉教授。神戸大学名誉特任教授、大阪成蹊大学特別招聘教授。著書『格差問題と「教育の機会均等」』(2009年、日本標準ブックレット)など

*21:名古屋大学教授。著書『学校づくりの概念・思想・戦略:教育における直接責任性原理の探究』(2022年、春風社

*22:早稲田大学教授。著書『ハムレットの大学』(2014年、新評論

*23:北海道大学准教授。著書『危機に立つ国立大学』(2015年、クロスカルチャー出版)、『2020年の大学危機:コロナ危機が問うもの』(2021年、クロスカルチャー出版)

*24:駒澤大学教授。著書『転機に立つ中小企業』(1996年、新評論

*25:環境経済研究所代表。著書『クルマの不経済学』(1996年、北斗出版)、『持続可能な交通へ』(2003年、緑風出版)、『市民のための道路学』(2004年、緑風出版)、『脱・道路の時代』(2007年、コモンズ)、『高速無料化が日本を壊す』(2010年、コモンズ)、『鉄道は誰のものか』(2016年、緑風出版)、『JR に未来はあるか』(2017年、緑風出版)、『自動運転の幻想』(2019年、緑風出版)、『新型コロナ禍の交通』(2020年、緑風出版)、『自動車の社会的費用・再考』(2022年、緑風出版)など

*26:北海道に至ってはそうした心労から、2011年に当時の中島社長が自殺しているので壮絶としか言い様がない(中島尚俊 - Wikipedia参照)。