今日の中国ニュース(2022年12月2日分)(副題:江沢民氏死去ほか)

ドイツ首相「ロシアは核の脅しやめた」 訪中成果を強調: 日本経済新聞
 訪中の主目的はそれではないでしょうし、「中国の働きかけでロシアが断念」し「中国が働きかけたのはシュルツの訪中のおかげ」といえる根拠は何もないでしょうから苦しい主張です。


澤藤統一郎の憲法日記 » 「市民弾圧の旗幟を鮮明にし、独裁政権を守り抜いた」偉大な江沢民

 11月30日、江沢民が亡くなった。私の心象の中で《尊敬すべき中国》から《野蛮な中国》へ変容したあの時期の、歴史の転換を象徴する人物の一人。

 反右派闘争(1957年)、大躍進(1958~1962年)や文革(1966~1976年)がいかに酷かったか、そしてその実行者が全て「党主席・毛沢東であったこと」を考えれば澤藤には「はあ?」ですね。普通の人間は「1970年代の四人組逮捕、文革終了」によって《尊敬すべき中国》から《野蛮な中国》へ変容すると思うのですが澤藤は何故か「1989年の天安門事件」で変容したようです(呆)。

 この人に対する敬意のもちあわせはないし、弔意もさらさらにない。

 この点、社交辞令という面はあるでしょうが日本共産党江沢民元中国共産党総書記死去/志位委員長が弔電として弔意を表明しています。なお、澤藤が「文革の主犯」毛に対しても「この人に対する敬意のもちあわせはないし、弔意もさらさらにない」のか気になるところです。

 
距離ある江氏、鄧小平氏並の扱いで送る 習氏自身の権威強調か - 産経ニュース
 距離があろうがなかろうが、

江沢民 - Wikipedia(1989~2002年まで党総書記、1993~2003年まで国家主席、1989~2004年まで党中央軍事委員会主席、1990~2005年まで国家中央軍事委員会主席)
◆1992年8月に韓国と国交正常化
◆2001年11月には中国の世界貿易機関への加盟を実現
◆総書記就任直後の1990年の中国のGDP国内総生産)が3888億ドルだったのに対し、2000年のGDPが1兆71億ドルになるなど、1990年から2004年にかけて平均約10%近くの世界最高の経済成長率を記録して中国の高度経済成長を実現

という江氏に粗略な扱いをするわけにもいかないでしょう。「粗略な扱い」をすれば「江氏と彼の部下を軽く扱い、自らの権力を誇示している」と悪口したでしょうに、手厚い待遇をしたら「江氏の追悼を自己の権威発揚に利用している」というのだからまさに産経は「習氏非難の結論ありき」です。


世界ウイグル会議総裁 都の太陽光設置義務化に「中国製なら、ジェノサイド加担」 - 産経ニュース
 太陽光発電に否定的な原発推進ウヨに媚びるにあたり「中国」云々を口実にしてるだけでしょう。この種のウイグルには心底呆れます。


在日台湾団体 独立抑え込む立民発言に抗議声明 - 産経ニュース
 政府、与党(自公)も台湾独立など支持してないので言いがかりも甚だしい。おそらく、日本ウヨと野合する類の連中でしょうが。


ウクライナ問題と台湾問題
 浅井先生が「米国批判」のあまりにロシアに甘いことにはげんなりしますが「台湾問題とウクライナ問題は違う」「ロシアがウクライナに侵攻したからと言って中国が台湾に侵攻するかのような欧米や日本の物言いはおかしい」「1)中国が『台湾が独立宣言しない限り侵攻しない』と公約し、それを長年、厳守してきたこと、2)中国と国交を持つ国(欧米や日本を含む)が全て『一つの中国』の立場であること、3)最大野党・国民党が蔡英文のような反中国路線ではないことの意味は重い」と言う指摘には全く同感です。


人民網日本語版--People's Daily Onlineトップページにカラー写真がなくてびっくり(なおトップページ以外ならカラー写真があります)
 多分「江沢民氏死去」への弔意表明でありしばらくすれば、トップページにもカラー写真も掲載されるのでしょうが。


江沢民元中国共産党総書記死去/志位委員長が弔電
 志位氏には失礼ながら弔電を打たないのではないかと危惧していたのでまずは素直に喜びたい。