珍右翼・黒坂真に突っ込む(2023年1月27日分)(副題:反党分子・鈴木元に悪口する)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 鈴木元さん*1は著書「志位和夫委員長への手紙*2」(かもがわ出版、第五章)で不破さんが日本共産党老害になっていると指摘しています。日本共産党はこの本に反論していません。志位さんは、鈴木元さんの指摘に同調しているのかもしれませんね*3

 自分こそ「1944年生まれ*4老害」の分際で鈴木は何様のつもりなのか。
 かもがわには「ふざけんな」「二度とお前の会社の本など買わん*5」「とっとと潰れろ」と言う怒りを禁じ得ません。
 なお、不破氏は名誉役員ではなく「常任幹部会委員、党付属社会科学研究所所長」とはいえ、「2000年に委員長退任(議長に就任)」「2003年に衆院議員引退」「2006年に議長退任」で既に「第一線からは退き、完全に引退したわけでないが、ご意見番、相談役的な地位に就いた」といえるでしょう。
 書記局長、委員長、議長を歴任したレジェンドで「ほかの平常務幹部会委員」と同一視できないは言え、今の不破氏(1930年生まれ)は地位的には、「志位委員長」「小池書記局長」「田村政策委員長(副委員長兼務)」「市田副委員長(元書記局長)」「緒方副委員長(国際委員会責任者兼務)」「穀田国対委員長(選対委員長兼務)」等の他の常任幹部会委員とは違い、党の重要な役職*6には就いていない「一常任幹部会委員」にすぎません。
 2006年の議長退任で既に「老害呼ばわりされるいわれはない」でしょう。

黒坂真
 鈴木元さんは著書「志位和夫委員長への手紙」(かもがわ出版*7)で志位さんの辞任を要求しています。鈴木元さんは日本共産党に、政権に就こうとするなら日米安保容認論への転換が必要と訴えています。

 「はあ?」ですね。「松竹のような公選制*8」ならまだしも「アホか?」ですね。
 「現状(衆参選挙で残念ながら議席を減らしたこと)は志位委員長の個人的責任だ」とでも言う気なのか。
 しかも「日米安保容認」を主張とは「安保容認以降*9、党支持者の離反で党勢が衰退した社民党」のことを鈴木はどう考えてるのか。
 今も存続する日本共産党と違い、「日米安保容認」でも消滅した「新党さきがけ」「みんなの党」「次世代の党」などを鈴木はどう理解しているのか。
 そもそもあえて言えば「そんなに政権入りが大事なのか」。
 政権入りしたものの、かえって支持者の失望を招いて衰退した社民党新党さきがけ(自社さ連立)、国民新党民主党政権)などを鈴木はどう理解しているのか。「共産党が衰退しても死ぬ前に一度でも政権入りが見たい」程度の馬鹿げた考えか。

黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 鈴木元「志位和夫委員長への手紙 日本共産党の新生を願って』(かもがわ出版刊行)より思うー鈴木元さんは、政権に就こうとするなら安保容認が必要と断言ー
 昭和19年生まれの鈴木元さんは党歴60年の古参党員です。

だそうですがそんな古参党員が随分、右傾化したもんです。とっとと共産を離党して立民党か社民党にでも入党したらどうか。

 第二章「安全保障政策に関する覚悟を決めた議論を」で鈴木元さんは日本共産党が政権につくなら、日本の領土・主権と国民の命を守ることが第一義的任務であると訴えています。

て日本に外国の侵攻の危機なんか何処にあるのか。

 以下、第二章での鈴木元さんの安全保障論を要約します。
 日本にとって最も現実的な危険は、中国共産党による台湾(沖縄)攻撃である。
 中国共産党の危険性を訴えている鈴木元さんは(ボーガス注:自民党親中派と比べてすら)右よりだ、と言えるかもしれません。

て「黒坂の要約」が正しいなら、「産経読者ならまだしも」共産党員にそんな非常識極右がいるとは驚きです。ちゃんと赤旗や前衛を読んでるのかと聞きたくなります。
 「中国が領土扱いしている台湾ならともかく」沖縄を何のために侵攻するのか。尖閣ごとき無人島ぐらいで侵攻するわけもない。
 「中台有事があれば在日米軍が台湾に介入し、それを阻止するために沖縄の米軍基地が攻撃されるかもしれない」というかもしれませんが別記事リベラル21と阿部治平のバカさに呆れる(2023年1月25日分) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが台湾侵攻の可能性自体が低い。そして「台湾侵攻→米軍(特に在日米軍)介入」は当然の前提ではないし、そんなリスクがあるならすべきことは「在日米軍の撤廃」ではないのか。

*1:鈴木元 (立命館) - Wikipediaによれば、日本共産党京都府委員会専従職員、大阪初芝学園副理事長、かもがわ出版取締役など歴任。著書『実践・中年からの山とスキー』(1992年、かもがわ出版)、『もう一つの大学紛争』(2016年、かもがわ出版)など

*2:2023年刊行

*3:無名人の鈴木の本など大して話題にもなってないので黙殺してるだけでしょう(そうした黙殺をどう評価するにせよ)。不破氏を老害呼ばわりするのは新鮮味のない「手垢のついた典型的悪口」ですし。

*4:ちなみに細田衆院議長などが1944年生まれ

*5:とはいえ俺は最近はあまり本を買っていませんし、本の購入数的にはかもがわの購入数はそう多くはないですが

*6:まさか社会科学研究所所長を委員長、書記局長などに匹敵するそれほどの重職扱いし「社会科学研究所」を「闇の指導部」扱いすることはできないでしょう。不破氏が理論家であること、レジェンドが全く無役なのもいかがかという配慮からの名誉職的なものにすぎないでしょう。

*7:コメ欄でも指摘がありますが俺もかもがわの本を買う気が失せました。と言うか最近は「前衛」「月刊経済」「月刊歴史評論」しか買ってないていたらくですが。本を読むのも、お金(図書館で借りれば別ですが)や時間は勿論結構体力を使いますのでね

*8:俺は松竹のような「全く根拠のない公選制バラ色論(安倍や泉の酷さを見ればそんなことはないことは明白)」には呆れていますが、公選制絶対反対ではありません(多分、結果として志位氏になる可能性が一番大きいでしょうし)。一方で松竹の「安保容認論」や「維新との共闘論」は「許すことのできない右傾化」として絶対反対です。

*9:それ以外にも長良川河口堰容認など支持者離反を招いた社会党社民党)の公約違反はありますが。