珍右翼・高世仁に悪口する(2023年2/2日分)

クーデターから2年「ミャンマーを忘れないで」 - 高世仁のジャーナルな日々

 先日、鈴木邦男*1(元一水会顧問)が亡くなった。少しだけご縁がある。
 私の会社*2が制作した番組について、「よど号」ハイジャック犯が「名誉棄損」で私と会社を訴えてきたことがある。
 「よど号」側についた著名人の中に、鈴木邦男氏がいた。
 面識がなかったのだが、ある集会*3でたまたま鈴木邦男氏を見かけた。これから敵同士で闘うことになるなら挨拶しておこうと、声をかけ、自己紹介した。
 私が名乗ると、「ああ、高世さんとはお会いしたかったんです」と屈託なく応対してきたので、穏やかに話をして、「こんどゆっくり会いましょう」と言って別れた。それきりになった*4が、あたりの柔らかさは印象に残っている。
 裁判は弁護士4人を立てて必勝の態勢で臨んだが、相手が途中から出廷しなくなり、立ち消え*5になった。不戦勝みたいなものか。

 「ミャンマー」云々のタイトルで「鈴木氏の死去について書くなよ」ですがそれはともかく。
 おそらくは私の会社が制作した番組とは以下の事でしょう。

松木スナヨさん告別式 - 高世仁のジャーナルな日々*62014.1.15
 かつてサンプロで、1983年、英国留学中に「よど号」犯と「よど号」犯の妻(八尾恵)に誘い出された有本恵子さんのケースを扱った「『よど号』よ、娘をかえせ!」という番組を作った

 高世が「安明進証言」で番組を作った(当時は日本電波ニュース社にまだ在籍)のもテレ朝「ザ・スクープ」ですし、高世もテレ朝とは随分関係があったわけです(けっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源(の少なくとも1つ)ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)
 何で番組内容を高世が今回、クーデターから2年「ミャンマーを忘れないで」 - 高世仁のジャーナルな日々で簡単に説明しないのか分かりませんが、それはともかく。
 「またかよ(呆)」ですね。今回も

高世仁の仕事仲間(?)だった野村旗守が、北朝鮮問題から撤退したあたりが、つまりは連中の北朝鮮分析がろくでもないものである証左だ(関川夏央や李英和らもご同様) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
 高世の本論は、過去の自分の取材と実績の自慢話*7
 てめえ、どんだけ故人に失礼なんだよ!!!(苦笑&呆れ)

ですね。鈴木氏と何か関わりでもあったのかと思えば全然「関わりが無い」。
 こんな男を以前中公新書から中北浩爾『日本共産党』、黒木登志夫『変異ウイルスとの闘い』が発売された - kojitakenの日記「映画『ミスター・ランズベルギス』を観て」、「嘘の上に立つ偽りの帝国(ランズベルギス)」(「高世仁のジャーナルな日々」) - kojitakenの日記で褒めたid:kojitakenも本当に人を見る目がないと思います。
 というか「高世を批判する俺への当てこすり(上記記事では高世礼賛にかこつけて俺に悪口雑言)」でしかなかったのでしょうが。kojitakenも本当にくだらない男です。
 ちなみに話が脱線しますが「サンプロ」とはサンデープロジェクト - Wikipediaのことです。しかし今や『サンデープロジェクト』ではなく「サンプロ」でググる株式会社サンプロ | 信州のくらしをデザインする | 長野県の住生活企業がヒットするのだからサンデープロジェクト(2010年に放送終了)も過去の番組なのでしょう。
 サンデープロジェクト終了(2010年)後はしばらくはこの時間帯「日曜10時~11:45」は

サンデー・フロントライン - Wikipedia(2010~2011年)
報道ステーション SUNDAY - Wikipedia(2011~2015年)

としばらくは「報道番組縛り」があったテレ朝ですが、視聴率がとれなかったからでしょう。
 そんな縛りは結局なくなり

極上!旅のススメ - Wikipedia(2016年)
 タイトルで分かるように旅行情報番組
◆帰れまサンデー(2016~2017年)
 バラエティ番組。現在は放送時間を月曜に移行し『帰れマンデー』に変更(帰れマンデー見っけ隊!! - Wikipedia)。
日曜ワイド - Wikipedia(2017~2018年)
 2時間ドラマ枠。長い歴史のある『土曜ワイド劇場』(1977年から放送)を日曜に移動。2018年からは日曜プライム - Wikipedia(2018~2020年)として日曜夜に移動。2020年の「日曜プライム」廃止後は「常設のドラマ枠」は1時間ドラマだけになり、常設の2時間ドラマ枠はなくなり、2時間ドラマは不定期放送になった。
 昔はプライムタイムの王様だった2時間ドラマがこんな扱いとは世知辛い世の中です。この結果、テレ朝の人気番組だった西村京太郎トラベルミステリー - Wikipediaも2022年12月29日に『十津川警部ファイナル』として放送されたのを最後に正式に打ち切られました(ちなみに西村の死去は2022年3月)。ただし十津川シリーズは今のところ、テレビ東京十津川警部の事件簿 - Wikipedia(2020~2023年まで3作)として放送されています。ただ、2時間ドラマに世知辛い世の中なのでこれもいつまで続くかどうか。
旅サンデー - Wikipedia(2018年)
 タイトルで分かるように旅行情報番組

と何でもあり(視聴率がとれないのか、2016年以降は多くの番組が数年で打ち切り)になり、現在は

◆新世界 メタバースTV!!(10~11時)
 声優・関智一(テレ朝『ドラえもん』のスネオ役)が司会を務め、毎週、声優をゲストに迎えて送るトーク番組
新世界 メタバースTV!! - Wikipedia参照)
◆再放送枠(11時~11:45)
激レアさんを連れてきた。」傑作選など「ホニャララ傑作選」と銘打った形でのテレ朝人気番組の再放送

となっています。しかし、もともとは再放送枠でなかった2時間枠が「そのうち1時間は再放送枠に移行」とはねえ。よほど「視聴率がとれなかった」んでしょう。
 「ザ・スクープ」(土曜18時~18:55:1989~1997年)も

【1997~1998年】
いがらしみきお原作のアニメ忍ペンまん丸 - Wikipedia(18時~18:30)
永井豪原作のアニメ「キューティーハニーF」(18:30~19時)
【1998年】
高橋和希原作のアニメ遊☆戯☆王 (アニメ第1作) - Wikipedia(18時~18:30)
アニメ週刊DX!みいファぷー - Wikipedia(18:30~19時)
 短編アニメ『こっちむいてみい子(おのえりこ原作)』『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー(作:柏葉幸子、絵:荒木慎司)』『ヘリタコぷーちゃん(笹木竹丸原作)』を1本の枠で放送
【1999年】
桜野みねね原作のアニメまもって守護月天! - Wikipedia(18時~18:30)
種村有菜原作のアニメ神風怪盗ジャンヌ - Wikipedia(18:30~19時)
【2000年】
長島三奈の熱闘!スポーツM18 - Wikipedia(18時~18:30)
◆アニメマシュランボー - Wikipedia
(18:30~19時)
 裏番組が人気を誇っていたフジテレビ『HUNTER×HUNTER』だったこともあって平均視聴率は3.5%と苦戦し、打ち切りとなり、アニメ枠も廃止された
→しかしこの頃までは今と違い、プライムタイムに新作アニメが放送されていたと思うと複雑な気持ちになります。

等となり今は

人生の楽園 - Wikipedia(18時~18:30)
◆謎解き戦士!ガリベンガーV(18:30~19時)(超人女子戦士 ガリベンガーV - Wikipedia参照)

です。まあドキュメンタリーには世知辛い世の中です。この状況下でプライムタイムに生き残ってる報道特集 (TBS) - Wikipediaは善戦、健闘していると言えます。
 ミャンマーについては「特に高世に異論無し」なのであまりコメントはしません。
 高世が批判する「日本政府のミャンマー政府支援(政府ODAなど)」については以下を紹介しておきます。

ミャンマー:日本政府の建設事業が国軍を利する | Human Rights Watch2023.1.24
 『横河ブリッジ*8は、日本政府の開発援助事業のためにミャンマーの軍系企業ミャンマー・エコノミック・コーポレーション(MEC)に100万米ドル以上(約1.3億円以上)を2022年に支払ったとみられる』と、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日述べた。
「日本政府は、横河ブリッジとMECの事業関係を通じて、資金面でミャンマー国軍の人権侵害に事実上加担した」とヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局プログラムオフィサーの笠井哲平は述べた。
 「日本政府は、ミャンマー国軍に人道支援以外の開発援助を提供すべきではない。」
 日本政府は2016年に、対ミャンマー政府開発援助(ODA)であるバゴー橋建設事業を承認。同事業には国際協力機構(JICA)による約310億円の借款が含まれる。横河ブリッジは2019年3月に同事業の工事を受注した。

横河ブリッジ、下請けのミャンマー国軍系企業に1.7億円: 日本経済新聞2023.1.24
 国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチHRW)は24日、橋梁事業などを手掛ける横河ブリッジが、ミャンマー国軍傘下のミャンマー・エコノミック・コーポレーション(MEC)に対し、約130万ドル(約1億7000万円)を支払っていたことが判明したと発表した。
 親会社の横河ブリッジホールディングス日本経済新聞の取材に対し「個別案件についての回答は差し控える」とコメントした。
 HRWの担当者は「国軍系企業の事業収益に貢献することは、国軍の支配を資金面で支えることになる」と指摘。「日本政府はMECを下請け企業から外すよう促すべきだった」とも述べた。

「日本を含む64の政府・国際機関がミャンマー国軍を支援」 人権団体が報告書 中国とロシアの接近も目立つ:東京新聞 TOKYO Web2023.1.25
 日本に関しては、防衛省が実施している国軍士官らの教育訓練や最大都市ヤンゴン*9とティラワ経済特区を結ぶバゴー橋建設事業などを支援と認定した。

横河ブリッジ、ミャンマー国軍系企業に1億7000万円 欧米の制裁対象にODAの橋梁建設巡り支払い:東京新聞 TOKYO Web2023.1.27
 政府開発援助(ODA)の橋梁建設を巡り、横河ブリッジ(本社・千葉県)がクーデターを起こしたミャンマー国軍系の企業に昨年、約130万ドル(約1億7000万円)を支払ったと、国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチHRW)が発表した。クーデター後、欧米はこの企業を制裁対象にしている。
 「日本政府の建設事業が国軍を利する」。
 HRWは24日、こんな題名のリポートで「バゴー橋建設事業」を取り上げた。事業の一部を受注した横河ブリッジが昨年7〜11月、国軍系企業「ミャンマー・エコノミック・コーポレーション(MEC)」に約130万ドル(約1億7000万円)を支払ったと指摘。
 HRWの笠井哲平アジア局プログラムオフィサーは、MECが「ODAマネー」から利益を得たことを問題視。「日本政府は横河ブリッジとMECの事業関係を通じて、資金面でミャンマー国軍の人権侵害に事実上加担した」と批判した。
 日本政府は、どう考えているのか。外務省国別開発協力第1課は「契約の縛りもあり、各企業の判断に最終的には委ねられる。指導する立場にない」と、まるで人ごとだ。
 東南アジアの開発問題に取り組む「メコン・ウォッチ」の木口由香事務局長は「JICAも外務省も『ビジネスと人権に関する指導原則』を踏まえて本気で対応してきたようには見えない」と指摘。「本来なら、バゴー橋建設のような国軍系企業の関与が明らかな事業は、いったん止めて検証すべきだ」と強調する。
 クーデター後の2021年3月、米国はMECが国軍の膨大な資金源となっているとし、米国内の資産凍結、資金や物品の取引禁止といった制裁対象にした。欧州連合EU)や英国も同様の対応をしている。横河ブリッジからみずほ銀行を通じた米ドル建てのMECへの支払いは、米国の制裁に抵触していないか。
 みずほ銀行の広報担当者は「個別の取引に関することなので答えられない」と回答。外務省国別開発協力第1課の担当者は「横河ブリッジが米国の担当機関から個別に承認を得たと聞いた」と述べたが、横河ブリッジから具体的なコメントを得られなかった。
 いずれにしても微妙な取引であるのに変わりない。日本国際ボランティアセンターの今井高樹代表理事は「結果的に国軍を利するので、あってはならない」と非難する。

*1:1943~2023年。右翼団体一水会」創設者。著書『言論の不自由?!』(2000年、ちくま文庫)、『公安警察の手口』(2004年、ちくま新書)、『愛国者は信用できるか』(2006年、講談社現代新書)、『右翼は言論の敵か』(2009年、ちくま新書)、『愛国と米国』(2009年、平凡社新書)、『愛国と憂国売国』(2011年、集英社新書)、『〈愛国心〉に気をつけろ!』(2016年、岩波ブックレット)、『憲法が危ない!』(2017年、祥伝社新書)、『竹中労』(2018年、河出ブックス)など

*2:ジンネットと書かないのが興味深い

*3:どんな集会か記憶が薄れてるのか、記憶があるが書きたくないのか気になるところです。

*4:お互い社交辞令に過ぎなかったのでしょう。

*5:意味がよく分かりませんが訴訟が取り下げられたと言うことか。

*6:松木スナヨ氏は八尾が「拉致した」と告白した拉致被害者松木薫氏の母

*7:とはいえ、野村旗守さんの逝去によせて~「朝銀」取材の思い出 - 高世仁のジャーナルな日々に比べれば今回は「自慢の度合いが薄い」のは謎です。

*8:鋼橋メーカー。鋼橋専業では国内最大手。建築家・横河民輔(1864~1945年)の興した横河グループの中核企業で、横河建築設計事務所横河電機は兄弟会社(横河ブリッジ - Wikipedia参照)

*9:昔のラングーンのこと