今日のしんぶん赤旗ニュース(2023年8/9~16日分)

座談会『日本共産党の百年』を語る(上)/生きた攻防のプロセス 1922~2022

岩崎 
 私は、4人の女性活動家についての記述が大きく膨らんで、とくに中央を含む責任ある部署で活動していたことが、彼女たちの姿が目に浮かぶような叙述とともに、党史に刻まれたことにとても励まされました。

 なお、4人の女性活動家とは伊藤千代子*1、飯島喜美*2、田中サガヨ、高島満兎です。

岩崎
 旧「優生保護法」の改定に関わって、過去にさかのぼり誤りを明確にした*3。2018年に表明があったときは、当時はそういう状況だったのかと思ったのですが、そこからさらに精査を行って重大な誤りがあったと明確にされた。
 同じ章の中でハンガリー事件についても、(ボーガス注:事件当初(1956年)の反革命運動という否定的評価を)過去に訂正をしたことも合わせて説明がされています。非常な混乱と困難の中にあった時期の党史ですけれども、混乱の時期だったからしょうがなかったということではなく、さかのぼって誤りを明らかにして教訓に残していくというあり方自体も学べる中身だと強く感じました。

 ということで「無謬」云々という非難が事実に反することは明らかでしょう。


共産党 盛岡で5氏全員当選/京都・井手町議補選も当選

 町長選立候補で現職2人が辞職したため行われた京都府井手町議補選は、定数2を3人で争う激戦の中、日本共産党の谷田健治氏(70)=新=が初当選を決め、町長選に立候補した現職から党議席を引き継ぎました。

 残念ながら町長選の方は「オール相乗り候補(自公、立民、国民民主)」に敗れたようです。それにしても、各種首長選でオール相乗りで「共産に敵対して」しかし「国民民主党と共闘が進んでるわけでもない*4」立民はもはや「衆院選がいつだろうと維新に最大野党の地位を奪われて没落」することは不可避ではないか。


きょうの潮流 2023年8月13日(日)

 戦前、日本軍が侵略して中国東北部に建国した、かいらい国家「満州国」を舞台に人体実験や細菌兵器の実戦使用をした731部隊関東軍防疫給水部)と100部隊(関東軍軍馬防疫廠)。その二つの部隊の関東軍司令部作成の「職員表」が、戦後78年のこの夏、初めて見つかりました
731部隊の実態は、生存者の証言や研究者の努力で、その全体像の解明は進みました。他方、100部隊はハバロフスク軍事裁判での供述などがあるだけ。傷病軍馬の治療防疫の「研究機関」の内実は闇の中でした

 100部隊については731部隊同様に「細菌兵器を開発していた」とするのが通説です。
 但し731部隊が「人間を殺傷するための細菌兵器」なのに対して100部隊は「家畜(食肉用の豚、牛、鶏、労役用の牛馬等)を殺傷するための細菌兵器」ですが。


統一協会と接点あり/自民国会議員、次々“復活”/山際氏ら支部長に選任
 自民なら予想の範囲内とはいえ、統一協会疑惑で岸田内閣経済財政担当相を辞任に追い込まれた山際を公認とは全く無反省です。これでは「統一協会の解散請求(現在、文化庁が調査中)」「統一協会との縁切り(自民党あるいは所属議員が、統一協会から政治献金選挙運動員の提供を受けない)」を本当にやるのか極めて疑わしい。監視が必要でしょう。マスコミも統一協会問題についてもっと報じるべきです。


内閣支持26.6%/「危険水域」に転落 時事世論調査
 まずは岸田内閣を「解散も内閣改造もできずに退陣」に追い込みたいところです。


馬場氏「連立入りの余地」発言/自民政治支える告白/小池氏
 維新が「第二自民党でしかないこと」が明白ですが維新支持者は一体維新の何を支持してるのか?

*1:評伝として、東栄蔵『伊藤千代子の死』(1979年、未来社)、藤森明『こころざしいまに生きて:伊藤千代子の生涯とその時代』(1995年、学習の友社)、藤田広登『時代の証言者・伊藤千代子(増補新版)』(2020年、学習の友社)、ワタナベ・コウ『漫画・伊藤千代子の青春』(2021年、新日本出版社

*2:評伝として、玉川寛治『飯島喜美の不屈の青春:女工哀史を超えた紡績女工』(2019年、学習の友社)

*3:これについては赤旗『日本共産党の百年』を発表/歴史への貢献と自己改革貫く/志位委員長が会見参照

*4:国民民主は立民より自民や維新にすり寄ってますのでね。まあ立民と国民民主の共闘が進んでもあまり意味があるとも思えませんが