珍右翼・高世仁に悪口する(2023年9/5日分)(追記あり)

ジャニーズ性加害とマスコミの責任 - 高世仁のジャーナルな日々

 かつて日テレにいた水島宏明*1上智大学文学部新聞学科教授によればテレ朝がとくにこの問題をスル―しているという。
モーニングショーなど「報道のテレ朝」がジャニーズ性加害を完全無視し続けた理由 | ビジネスジャーナル
 沈黙していたテレビ局の代表といえるのがテレビ朝日だ。『羽鳥慎一モーニングショー』や『大下容子ワイド!スクランブル』という報道的なワイドショーを看板番組にしていながら、この問題では沈黙を貫いてきた。水島教授に聞いた。
◆水島
 テレビ朝日ミュージックステーションという長寿の音楽番組を抱えており、(ボーガス注:人気歌手を抱える)ジャニーズ事務所と抜き差しならない関係になってきたゆえの忖度、そして社内の上層部に利害関係者が少なくないがゆえの忖度が背景にあると見るべきでしょう。
 再発防止特別チームが調査報告を発表した翌日の8月30日、『ワイド!スクランブル』がジャニーズの問題を特集しました。初めてのことです。他局の番組同様に長時間の特集VTRを放送した後に、スタジオで出演者たちがコメントしていました。ごく当たり前のことですが、その当たり前がこれまではできなかったのです。
 では、この放送でテレビ朝日にかかっていた「呪い」が解けたのかというと、実はまだはっきりしないところがあります。中途半端だからです。
 8月30日の放送ではトップニュースとして再発防止特別チームの報告について放送していました。ずっと沈黙を守ってきたこの番組では初めてのことで画期的ともいえますが、不自然な面も目につきました。特別チームによる記者会見の映像では、調査報告書の「マスメディアの沈黙」の部分について読み上げた音声を多くの番組が放送していたのにかかわらず、使いませんでした。
 こうしたところを見ると、今回、これまでの「テレ朝の呪い」が完全に解けたのかと問われれば、はっきり「イエス」とは言えないものがあります。

 「話の本筋では無い」とは言えテレ朝の忖度はミュージックステーションよりも

東山紀之 - Wikipedia参照
テレビ朝日
◆必殺仕事人シリーズ
 2007~2023年の17年間で、14作品放送。東山紀之主演(仕事人である町奉行所同心・渡辺小五郎役)
刑事7人 - Wikipedia
 東山紀之主演(天城刑事役)の刑事ドラマ。2015~2023年までの9年間に9シリーズを放送
サンデーLIVE!! - Wikipedia
 2017年から放送中。東山紀之がメインMC

といった「ジャニーズ所属・東山の存在」ではないかと思いますがそれはさておき。
 タイトルだけで高世のクズさに唖然です。
 まず第一に「ジャニーズ事務所ジャニー喜多川)とテレビ局(特にテレ朝)の癒着関係」を非難する高世ですが、高世こそ「救う会、家族会と癒着」し、
けっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源(の少なくとも1つ)ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.5.25
高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.1.11
家族会と巣食う会の見解と違う報道ができずに高世仁の北朝鮮報道は自滅した(関川夏央もたぶん同じ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.6.3
という愚行を働いた愚か者ではないのか。
 そうした「過去への反省もなし」に良くも偉そうなことが言えたモンです。
 全くもってそういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2020.12.21です。
 なお、「批判的な世論の高まりで渋々」であり「十分な反省」とはいえないでしょうし、「テレビ局ごとの違い」もありますが、ジャニー問題について、現在、各テレビ局は

ジャニーズ性加害問題 NHKと民放キー局の声明そろう マスメディアに対する指摘「重く受け止め」言葉並ぶ【各局全文】(オリコン) - Yahoo!ニュース
NHK
 ジャニーズ事務所の「外部専門家による再発防止特別チーム」が調査報告書で、ジャニー喜多川氏による性加害について「マスメディアが正面から取りあげてこなかった」などと指摘していることを重く受け止めています。
日本テレビ
 ジャニー喜多川氏による性加害の事実について「マスメディアが正面から取り上げてこなかった」などの指摘を重く受け止め、性加害などの人権侵害は、あってはならないという姿勢で報道してまいります。
テレビ朝日
 調査報告書に盛り込まれたマスメディアに対する指摘を重く受け止め、今後ともかかる取り組みを真撃に続けてまいります。
◆TBSテレビ
 「マスメディアの沈黙」と指摘された事も踏まえ、(中略)今後も報道や放送に臨んでまいります。
テレビ東京
 再発防止特別チームの報告書は、メディアの関わりについても言及しています。テレビ東京こうした指摘を重く受け止め、(中略)人権重視の姿勢を徹底するよう今後も行動して参ります。
◆フジテレビ
 報告書に記されたマスメディアの過去の報道に関するご指摘を真摯に受け止めております。

ということで「無反省な高世よりはよほどまともな態度」でしょう。なお、個人的には「これらの声明文だけで評価はできない(今後の取組にも注目)」ですが、声明文だけ見れば、赤字部分で「マスコミが共犯関係にあったこと」をきちんと明示したNHK、日テレ、TBSには好感が持てる反面、

日朝平壌宣言
 日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題については、朝鮮民主主義人民共和国側は、日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置をとることを確認した。
(青字はいずれも勿論「日本人拉致」の婉曲表現)

的な表現(前後の文脈から内容が分かるが、文面だけでは意味不明)な青字部分のフジ、テレ朝、テレ東には疑念を感じますね。
 第二に「ジャニー喜多川の性加害問題限定」でも高世は「無実」ではない。
 高世は結局
北朝鮮が崩壊する前に自分の会社を倒産させた無様で無残な話 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.4.28
自分に都合の悪いことを他人などのせいにしているあたりが、高世仁が会社の経営に失敗した遠因でもあったのだろう(福島香織の独立の失敗もあまりにひどい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.5.9
高世仁の経営する会社(ジン・ネット)が倒産したのは、高世の経営手腕の低さと制作した番組の評価が低いということに尽きるだろうに - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.6.20
が指摘するように、「高世の経営能力の無さから倒産しました」がジンネットという「番組製作会社」でテレビ局の番組製作の下請けをしていました。
 そしてジンネットが下請け営業していた頃から、週刊文春の報道でジャニーの性加害問題は表面化していました。
 つまり「形式論理上」は高世もテレビ局に「ジャニー氏の性加害問題を取り上げたい」と提案することはできた。しかし提案したかどうかはともかく、高世はジンネット時代そんな番組は作ってないでしょう。
 高世は偉そうなことを抜かす前にまず

◆ジンネット時代にテレビ局に「ジャニー氏の性加害問題を取り上げたい」と提案したことはあったのか?
◆「提案しなかった」というならその理由は何か?。
 性加害告発を「事実か分からない、ジャニー氏への逆恨みによる虚偽告発かもしれない」「下手に取り上げると名誉毀損で、テレビ局やジンネットが民事、刑事告発されかねない(そして敗訴しかねない)」と思ったからか?
 性加害を「所属タレントに事務所社長が手を出すことは芸能界ではよくあること(ジャニーだけではない)」と軽く考えたからか?
 提案しても「ジャニーズと親密な関係にあるテレビ局が応じるわけがない」と諦めていたからか?
 まさかとは思うがそもそも「文春の告発報道」を知らなかったのか?
◆「提案した」というなら、そのときのテレビ局の反応はどうだったのか?

等について語るべきでしょう。

【追記】
 以下は「邪推」「陰謀論」ですがこうなると櫻井翔(ジャニーズの「嵐」メンバー)の父親が

桜井俊 - Wikipedia
 郵政省通信政策局政策課長、総務省情報通信政策局総合政策課長、総務課長、大臣官房参事官(情報通信担当)、大臣官房審議官(情報通信政策局担当)、総務省総合通信基盤局電波部長、 電気通信事業部長、総務省総合通信基盤局長、総務省情報通信国際戦略局長、総務審議官(郵政・通信担当)等を経て総務事務次官

という「大物総務官僚(旧郵政省出身)」だったのも「総務省(旧郵政省)を通じてジャニーズがテレビ局に圧力をかける意図もあったのか?」と疑いたくなりますね(勿論櫻井に才能がないとは言いませんが)。

*1:著書『内側から見たテレビ:やらせ・捏造・情報操作の構造』(2014年、朝日新書)等