今日の産経ニュース(2024年1/29日分)(追記あり)

「極刑しかない」 兄弟2人犠牲の放火殺人事件公判で父親が訴え - 産経ニュース

 兵庫県稲美町で令和3年11月、民家が全焼し小学生の兄弟が死亡した事件で、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた兄弟の伯父で無職、松尾留与(とめよ)被告(53)の裁判員裁判が29日、神戸地裁姫路支部佐藤洋幸裁判長)で開かれ、兄弟の父親(60)の証人尋問があった。父親は、兄弟の祖母が作った食事に対し、文句を言った被告に「食費を出してないのに文句を言うな」などと注意したことがあったと明かした。

 「もうちょっと物の言い方が柔らかくできなかった」んですかね。注意と言うより「悪口」だと思いますが。
 こうした物言いが被告の「あいつらは俺をバカにしてる、今に痛い目を見せてやる→あいつのガキを殺してやる」という憎悪を助長し、犯行を促したことは容易に想像できます。勿論「力の弱い子どもの方が殺しやすい」というのは当然あるでしょうが、「あいつらの子どもを殺した方が、あいつらを殺すよりあいつらが苦しむ」という憎悪が明らかにあったでしょう。

 検察官から事件後の生活について尋ねられた際には、「毎日が悲しみ、苦しみでいっぱいだった」と語り、被告の量刑については「極刑しかありません」と訴えた。

 被告からすれば「お前が俺を侮辱するからだ」としか思ってないでしょう。

 被告が冷蔵庫内にあった兄弟の弁当のおかずを勝手に食べたことなどから、両親が被告の行動を監視するために防犯カメラを設置したことや、自宅2階に「出入り厳禁」と書いた張り紙を貼ったことを指摘。被告に対し直接注意をしなかった理由を尋ねると、父親は「(自宅の)建物は被告人のものだったので言いづらかった*1」と説明した。

 正直「事件前」からもはや「家族とは言えない険悪な関係」では無かったか。被告が「自分から家を出れば良かった」とは思います。
 被告が家を出ようとしないなら「我々がアパートを探してきたし家賃も払うから、悪いが出て行ってくれ」「このまま同居ではお互い不幸なことにしかならない」とはできなかったのか。その方がまだ「お互い幸せだった」と思いますが。
 「世間に『仲の悪い家族で、追い出された』と思われたくない(被告)」「追い出したと思われたくない(同居家族)」「だから同居せざるを得ない」という「変な見栄」が互いにあったのか。それにしても「時代劇でよく出てくる設定=部屋住みの次男、三男」なんかも「酷い代物」だとこんな感じなんでしょうか?


紛争解決や平和構築での女性参画へ新組織 上川陽子外相「人間中心外交支える」 - 産経ニュース

 外務省は29日、紛争解決や平和構築に女性参画を進める「女性・平和・安全保障(WPS*2)」のための新組織「WPSタスクフォース」を省内に設置した。

 こういう話(女性応援施策のアピール)をどう評価するにせよ、これも2つの大きな組織のトップが女性に交代したのも、時代の変化なのだろう(日本航空と日本共産党) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)と共通する動きとは言えるでしょう。悪い話ではない気がします。
 なお、「お前、田村委員長ネタを機会あるごとに宣伝したいだけだろ」という「予想される突っ込み」には「そうですが、それが何か?」と書いておきます。


上川陽子外相の容姿「美しい方とは言わない」と自民・麻生太郎氏 外交手腕は「大したもの」 - 産経ニュース
 今日のTBS『森本毅郎スタンバイ』で月曜コメンテーターの「山田惠資氏(時事通信)」が「女性政治家の容姿を云々するなど明らかな女性差別であり、自民党副総裁を更迭されても文句言えない暴言ですよ。岸田首相は政権支持率低迷で、麻生さんに頭が上がらないからかばうのでしょうが、与野党もマスコミも『暴言常習の麻生産ならいつものことだ』と軽く扱わないで、もっと麻生さんを批判しないといけない。我々マスコミがきちんと批判しないと『マスコミは所詮、麻生氏のような強い者(森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相など要職を歴任)には何も言えない。弱い者いじめしかできない』『マスコミの政治部記者は麻生氏のような大物政治家と癒着してる』『芸能マスコミが忖度でジャニー喜多川さんを批判できなかった時代と何も変わってない』等とバカにされますよ。視聴者のマスコミ不信がもっと酷くなる」と嘆いていましたが全く同感です。「反共分子」id:kojitakenなども共産にくだらない因縁つける暇があったら麻生批判でもしたらどうか。
 それにしても「文化放送ニッポン放送ではまず聞けない発言」に「AMラジオでまともなのはTBSしかない、他は全てゴミ」と改めて確信しました。
【追記】

相次ぐ政治家の「ルッキズム」言及 麻生太郎氏が上川外相に「美しい方といわない」 - 産経ニュース
 立憲民主党泉健太代表は発言について、X(旧ツイッター)で「権力者が、公衆の面前で、こうした発言で会場の笑いを取ろうという感覚、あまりに酷い」と批判。同党の小川淳也衆院議員もX(旧ツイッター)で「相変わらずひどい。この人は。全く。あきれる」と書き込んだ。

「恥ずべき発言」と麻生氏批判=共産・小池氏 | 時事通信ニュース
 共産党小池晃書記局長は29日の記者会見で、自民党麻生太郎副総裁が上川陽子外相の容姿を「そんなに美しい方とは言わない」などと述べたことについて、「言語道断で恥ずべき発言だ。撤回し、謝罪するべきだ」と批判した。

共産・小池氏「麻生発言は過去最悪の暴言」 上川氏の外見への言及で [自民] [共産]:朝日新聞デジタル
小池
「言語道断の発言だ。麻生さんは暴言を繰り返しているが、今までの暴言の中でも最悪ではないか。ルッキズム(外見至上主義)というか、本当に絶対にそんなことは口にしてはいけない。一般社会においても、当然のこと、常識ですよ。本当に非常識極まりない、恥ずべき発言と言わざるを得ない。」

 ひとまず紹介しておきます。個人的には「副総裁を自ら辞任すべきだ」「辞めないなら岸田総裁が更迭すべきだ」位言って欲しかったですが。
【追記終わり】


【産経抄】昭和の常識 - 産経ニュース

 「昔は良かったなぁ」と思うようになると、「人生そろそろ終着駅に近づいてきたと覚悟した方がいい」と、ラジオで聞いた覚えがある。
 金曜夜、旅の宿でテレビをつけると、クドカンのドラマ「不適切にもほどがある!」をやっていた。
 「喫煙シーンが含まれていますが、あえて使用して放送します」というテロップが2度も出てきた。
 昭和の昔*3に中年教師が、紫煙をくゆらせながら都バスに乗っている間に(座席に灰皿があったのだ!)、令和の御世へとタイムスリップというせこい設定もいい。当時は、車内や路上での喫煙も当たり前の時代。昭和の常識(ボーガス注:バス車内で喫煙OK)が、令和の非常識になってしまったのが、笑いとともに身に染みる。

 俺は「昔は良かったなあ」と思うのは「体の衰退以外」ではあまりないですね。そもそも思ってもどうにもならないし。
 年を取ってきて老眼が出てきたし、白髪は増えたし、頭髪もハゲではないものの、昔よりは薄くなってきた(いずれは伊武雅刀のようにハゲ?)し、胃もたれするので「好きではある」のだが「揚げ物」をあまり食べなくなったことについては「昔は良かった」とは思います。揚げ物は胃もたれが怖いので「衣の厚いフライよりも、衣の薄い天ぷら」「トンカツより、脂身のないチキンカツやエビフライ、アジフライ、コロッケ等」「豚肉料理は揚げてあるトンカツより揚げてない生姜焼きなど」と食べるものが変わってきた。
 車内や路上での喫煙も当たり前の時代については以下を紹介しておきます。

時代は変わった - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2010.5.8
 尊敬するanupamさんが、先日記事にしたスティーヴ・マックイーン主演の「華麗なる賭け」で、実に喫煙シーンが多いということを指摘されていました。この「男と女」も製作がほぼ同じ時期で、60年代半ばはそのような時代なんだなと思いました。
 私の職場も禁煙だし、煙草をすう人はほんとへりましたね。

何をいまさらだが、昔は煙草を吸うということが大人の男性のたしなみだった(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2018.5.14
映画やドラマほかフィクションであっても、未成年の飲酒喫煙は不可である(らしい。交通ルールも同じ。いろいろ内容の規制が厳しくなっている)(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.8.25
昔(1987年)は、赤ん坊の隣で女性が(平然と)煙草を吸っていたようなシーンがあったのだなと思った(『マルサの女』) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2023.5.26
2人の大物俳優が記者会見で煙草を吸っているというのが、まさに時代だと思う(ハリソン・フォードとキャリー・フィッシャー) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2023.6.19
 なお、「昭和の常識は今の非常識」というなら

『日本共産党の百年』を発表/歴史への貢献と自己改革貫く/志位委員長が会見2023.7.26
 1948年から96年にわたり、強制不妊手術など憲法上の権利を違法に侵害してきた同法が1952年に改定された時に「党は賛成し、全会一致で成立させるという重大な誤りがあったことを明瞭にしました」

日本共産党第28回大会/綱領一部改定案の討論についての志位委員長の結語2020.1.20
 全党討論のなかで出された一つの意見にこたえておきたいと思います。それは、1970年代、「赤旗」に掲載された論文などで、同性愛を「性的退廃の一形態だ」と否定的にのべたことについて、きちんと間違いと認めてほしいというものです。これは当時の党の認識が反映したものにほかならないものだと思います。これらは間違いであったことを、この大会の意思として明確に表明しておきたいと思います。

志位和夫
 大会の最終日、綱領改定にかかわる全党討論で出された意見を踏まえ、1970年代に「赤旗」に掲載された論文などで、同性愛について「性的退廃の一形態」とのべたことについて、「当時の党の認識が反映したものであり、間違いであったことを大会の意思として表明したい」と報告いたしました。

と言うのもその一例です。志位氏が反省を表明した「過去における共産のハンセン病や同性愛への認識」は「当時の一般的日本人の認識」だった。
 

 今や自衛官が、公用車を利用して安全祈願のため靖国神社を参拝したら処分される時代だ。

 「戦前は国家神道だから、軍高官が参拝しても問題なかった。それどころか『軍高官を祭神とする神社(東郷平八郎*4東郷神社乃木希典*5乃木神社)』もあった(今もありますが軍との関係は切れてる)。昔は良かった」とでも言いたいのか(呆)。そもそも「政教分離」上、何処の宗教施設(神社、寺、キリスト教会)でも「公用車使用など不可」なのですが、靖国は「安全祈願」の為の神社じゃないでしょう。「安全祈願」が本当に目的なら「明治神宮」等、別の神社でもいいはずですが、勿論そんなことはない。

参考

不適切にもほどがある! - Wikipedia
 2024年1月26日(金曜)*6よりTBS系「金曜ドラマ」枠で放送中のテレビドラマ。
 主人公は、『1986年の昭和』で東京都・葛飾区第六中学校の体育教師で野球部の顧問を勤める小川市郎(阿部サダヲ)。
 ある日の仕事帰りでバスに乗った市郎は、車内で煙草を吸いながらうたた寝してしまう。目を覚ますと、市郎は周囲の人々の見慣れない格好や聞き慣れない言葉、見慣れない景色に混乱する。行きつけの店である「喫茶&バー・すきゃんだる」に駆け込むも店内は様変わりしており、テーブルに置かれた雑誌から、自分が『2024年の令和』にいることを知り愕然とする。気持ちを落ち着かせようと男子トイレに入った市郎は、壁に貼られているポスターの陰に謎の空洞を見つけ、その穴を通ると1986年の「喫茶&バー・すきゃんだる」に繋がっていた。
 慌てて自宅に戻った市郎は、娘・純子(河合優実)が部屋で見知らぬ男子中学生と「チョメチョメ」しているところを目撃し激怒。翌朝、市郎はその男子中学生=向坂キヨシ(坂元愛登)が、自身が副担任を勤めるクラスに転校生として編入したことを知るや否や、キヨシを強引に野球部に入らせて人一倍厳しい練習をさせたり罵声を浴びせたりするなどの嫌がらせを行う。
 そんな中、2024年の様子が知りたくなった市郎は再びバスでタイムスリップをするが、しばらくして、純子とキヨシの関係が気になった市郎は、急いで「1986年」の時代に戻るべく「すきゃんだる」に向かうが、「1986年の『すきゃんだる』」に繋がっていた男子トイレの壁の「謎の空洞」が、男子トイレが改装されたことで無くなり、『昭和』の時代に戻れなくなってしまう。
【登場人物】
◆向坂サカエ(吉田羊)
 向坂キヨシの母。フェミニスト社会学者。市郎と反対に、2024年から1986年にタイムスリップする。
◆井上昌和(三宅弘城
 サカエの元夫。大学教授。
◆安森(中島歩)
 葛飾区立第六中学教諭。市郎の同僚で、キヨシが転入した2年B組の担任。
◆マスター(1986年:袴田吉彦→2024年:沼田爆
 市郎の行きつけの喫茶店「喫茶&バー・すきゃんだる」のマスター。


【主張】「汚染水」授業 日教組は偏向指導やめよ - 産経ニュース

 昨年の教研集会でも、政府が世界文化遺産登録を目指す「佐渡島の金山」(新潟県)を巡り、朝鮮半島出身者を強制労働に従事させたとの認識を一面的に訴える指導の実践例が報告された。
 歴史の授業などで日本をことさら*7悪く教える授業は、日教組の一部教員に限らない。政治的に偏った授業は、教員の信頼を失うものだ。
 自虐的な戦後教育を引きずり、現実無視の偏向指導を続けることこそ危うくないか。その最大の被害者が子供であることを忘れてはならない。

 産経なら予想の範囲ですが「過去の植民地支配、侵略」について全く無反省です。タイトルは「汚染水」云々で「処理水だから安全で害などない、汚染水云々はデマ中傷」という主張もありますが明らかにメインは「反日自虐教育に反対」です。

*1:むしろ直接言うより、こんなことをやることの方が「やりづらい」と思いますけどね。

*2:女性(Women)、平和(Peace)、安全保障(Security)の頭文字

*3:「1986年(ドラマの設定)が昔」ねえ(確かに37年前ですが)。「筑波万博(1985年:当時における「明るい未来」をアピールしていた)に行った」「土井たか子ブーム(1986年に社会党委員長に就任)をリアルで見ていた」団塊ジュニア世代としては「俺も年取ったなあ」感があります。

*4:佐世保鎮守府司令長官、舞鶴鎮守府司令長官、連合艦隊司令長官、海軍軍令部長を歴任

*5:歩兵第1旅団長(日清戦争)、台湾総督、第3軍司令官(日露戦争)等を歴任

*6:ということで第一話が始まったばかりです。

*7:侵略や植民地支配を美化しろとでも言うのか?(呆)