今日の産経ニュースほか(2022年8/30分)(追記あり)

山本太郎・れいわ代表の姉 酒気帯び運転容疑で逮捕 兵庫県警 | 毎日新聞
 姉弟は別人格なのでこうした報道には「何だかなあ(呆)」ですね。山本太郎が同乗していたというならともかく。


【産経抄】8月30日 - 産経ニュース

 昭和49(1974)年11月、大分県別府市内の港から乗用車が海に転落した。当時47歳だった夫だけが助かり、41歳の妻、12歳の長女と10歳の次女は亡くなった。夫は、妻と3カ月前に結婚したばかりだった。妻と連れ子姉妹の名義で総額3億円を超える生命保険に加入していた事実も判明する。
▼ワイドショーで「潔白」を訴えた夫は、テレビ局を出た直後に保険金殺人の疑いで逮捕される。1審、2審で死刑判決を受け、最高裁に上告中に病死する。

 ちなみにこの事件をヒントに書かれたと言われるのが松本清張(1909~1992年)の小説『疑惑*1』で、『疑惑』は

野村芳太郎 - Wikipedia
◆張込み(1958年)
ゼロの焦点(1961年)
影の車(1970年)
 清張小説『潜在光景』の映画化。「砂の器」(1974年)で犯人役を演じた加藤剛がこの作品でも犯人役(主演)。
 加藤剛の本妻が小川真由美、愛人が岩下志麻です。
 俺的に小川真由美というと『八つ墓村』(1977年、これも野村芳太郎監督)の犯人役(半狂乱になって萩原健一演じる主人公を殺害しようとするシーンは鬼気迫る物があります)、岩下志麻というと『この子の七つのお祝いに*2』(1982年、増村保造監督)の犯人役(鋭利な刃物で頸動脈を切断するというかなり残虐な殺害方法)のイメージが強いですね。まさにうまい役者は、善人を演じればほんとに善人、悪人を演じればほんとに悪人に思える - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)です。
砂の器(1974年)
◆鬼畜(1978年)
 緒形拳の本妻が岩下志麻で、愛人が小川真由美なので『影の車』での激突再び、といった感じですね。よほど『影の車』での激突演技を野村監督が気に入ったのか。「砂の器」(1974年)では好人物だった緒方もこの作品では「鬼畜」となるわけでまさにうまい役者は、善人を演じればほんとに善人、悪人を演じればほんとに悪人に思える - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)です。
わるいやつら(1980年)
◆迷走地図(1983年)

と清張作品を多数映画化してる巨匠「野村芳太郎(1919~2005年)」によって1982年に映画化されています。
 映画「疑惑」は俺的に「女性弁護士(岩下志麻)と被告人(桃井かおり)のぶつかり合い」が面白いので一度見ることをおすすめします(なお、小生は今のところ「疑惑」「砂の器」のみテレビ放送で見ています)。
 一方で野村は

◆なにがなんでも為五郎(1970年)
◆やるぞみておれ為五郎(1971年)
◆花も実もある為五郎(1971年)
 以上はクレージーキャッツハナ肇主演の「為五郎」シリーズ
◆ダメおやじ(1973年)
 てんぷくトリオ三波伸介主演

などといったコメディ映画も撮っており「幅の広い監督」とは言えるでしょう。

 大阪府高槻市の民家で昨年7月、住人の会社員、高井直子さん=当時(54)=が殺害された。事件は先週、大きく動いた。大阪府警は、養子の無職、高井(旧姓・松田)凜(りん)容疑者(28)を保険金目当ての殺人の疑いで逮捕した。

 引用は省略しますが、高井容疑者を犯人と決めつけて文章を書く産経です。マスコミ報道を信じる限り「容疑者には怪しい言動がある」ようですが、判決が出るまでは推定無罪である(というか未だ起訴されてないので少なくとも不起訴の可能性もゼロではない)以上、犯人扱いは明らかに不適切です。過去に「警察のリーク情報」を元にマスコミが第一発見者・河野氏を犯人扱いする記事を書いたら「全くの無実で、マスコミ各社が河野氏への謝罪に追い込まれた松本サリン事件(勿論、真犯人はオウム真理教)」への反省は産経にはないようです(呆)。

【追記】
高槻女性殺害 自殺図った容疑者死亡 全容解明困難に - 産経ニュース
 自殺しなくてもいいだろうに、と思いますが警察も大失態ですね。


【正論】安倍元首相の残した2つの問い 同志社大学教授・村田晃嗣 - 産経ニュース
 「モリカケ桜」「河井夫妻の公選法違反」「レイプもみ消し」「統一教会との癒着」と疑惑、不祥事まみれだろうが「安倍は改憲右派だから」で安倍国葬を支持するというのだから心底呆れます。そもそも改憲右派であることなど産経らウヨにとっては評価すべき事でも、俺のような護憲派にとっては何ら評価すべき事ではない。


松野官房長官「国葬後に精査して示す」 要人の警備・接遇費 - 産経ニュース
 おいおいですね。国葬前に数値を出して是非を問うのが当然でしょう。「バカ高い金額になるので批判が避けられない」と自白してるのも同然の所業です。


維新松井氏、党顧問に 代表退任後もメディア対応、影響力保持 - 産経ニュース
 代表を辞めたところで、党の役職に残るのでは「院政を敷いた」にすぎないでしょう。


政権交代に支援いただいたと小沢一郎衆院議員 - 産経ニュース
遺志を継ぎ強い野党つくると国民民主・前原氏 - 産経ニュース
稲盛氏に政治の在り方を説いてもらったと立民代表 - 産経ニュース
 小沢*3の言う「政権交代」が「宮沢→細川(小沢は与党・新生党代表幹事)」「麻生→鳩山(小沢は与党・民主党幹事長)」か、いずれにせよ本当にそんな事実があるのか知りませんがそれが事実なら「政治家(小沢)と企業(稲盛)の癒着」ではないのか。よくもまあ平然と放言できるもんです(呆)。稲盛が民主党政権時代に「国有化された日航の会長(なお、当時の国交相日本航空など航空業界の所管大臣)は前原*4)」を務めたのも「小沢の言う支援」に対する「ご褒美(利益供与)」だったのか。もしそうであるなら「安倍のモリカケ桜」と何も変わらない。
 小沢だけでなく、前原や泉*5にしても随分と稲盛にへいこらするもんです。
 京セラが京都の企業、前原、泉が京都選出であることを考えれば「京都の立民」があれほど反共なのも稲盛の影響もあるのかもしれない。

*1:ただし「夫と妻の乗った自動車が海に転落し、妻だけが助かり、妻が保険金殺人容疑で逮捕される(実際の事件が夫なのに対し清張作品では妻になっている)」と言う点が実際の事件と酷似するだけで、実際の事件とは関係ない話となっています。

*2:第1回横溝正史賞(1981年)受賞作品の映画化(たしかに作品のおぞましさは横溝的ではあります)。この作品で、岸田今日子演じる人物のキチガイぶりもマジで怖いです。「この人が、フジテレビアニメ『ムーミン』のムーミンと同じなのか?」と思うほど怖い。まさにうまい役者は、善人を演じればほんとに善人、悪人を演じればほんとに悪人に思える - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)です。

*3:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)など歴任

*4:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表などを経て国民民主党代表代行

*5:希望の党、国民民主党国対委員長、国民民主党立憲民主党政調会長を経て立憲民主党代表