今日もkojitakenに悪口する(2024年2/17日分)

選択的夫婦別姓、女性就労支援の「一丁目一番地」 経団連会長(毎日新聞, 2/13) - kojitakenの日記
 「女性就労支援の一丁目一番地」はむしろ「待機児童問題の解決(働き続けながら子育てができる)」「男女間賃金格差の是正(格差で女性の労働意欲がそがれる)」等であり「夫婦別姓ではない」と思います(あえて言えば「夫婦同姓でも、それらが解決すれば就労しやすくなる」し「それらが解決されないまま夫婦別姓になっても就労は恐らく増えない」)。また「政府が法改正するだけで済み、企業側は何もしなくて済む夫婦別姓」をぶち上げるとは「企業として男女間賃金格差の是正等、企業努力が求められることは何もする気が無いのか」と経団連会長を問い詰めたくなりますがそれはさておき。

 この土日も仕事にかなりの時間を割かなければならない。

 今日も「具体性皆無、信憑性皆無」の多忙自慢をするid:kojitakenです。

 「女性差別を助長する家父長制を始めとした家制度」は「自由民主党日本共産党とが同時に崩壊し」つつある最大の要因である

 kojitakenらしい意味不明な一文です。
 まず第一に「自民党が今打撃を受けてる」のは「裏金疑惑」が理由であって「女性差別を助長する家父長制を始めとした家制度」は全く関係が無い。
 第二にコメント欄でも指摘がありますが「ロッキード事件(田中元首相、橋本登美三郎*1元運輸相、佐藤孝行元運輸政務次官らを起訴。これを契機に河野洋平*2らが離党し新自由クラブを結成)」「リクルート事件(竹下元首相が辞任、安倍派領袖の安倍幹事長、宮沢派領袖の宮沢蔵相*3ら派閥ボスが今回同様、疑惑議員として名が上がり、本来なら首相の目は無かった傍流の海部俊樹*4が首相に就任*5)」「ゼネコン汚職中村喜四郎元建設相を起訴)や金丸信の佐川ヤミ献金事件(これを契機に武村正義*6ら、小沢一郎*7羽田孜*8らが自民を離党し、前者は新党さきがけを、後者は新生党を結成)」で、自民が苦境に追い込まれても党解散などしなかったこと(むしろ新自由クラブ新党さきがけの方が消滅したこと)、未だ自民支持率が世論調査で3割程度もあること(最大野党の立民党が6%程度)を考えれば、こんなことはアンチ自民として書きたくないですが、kojitakenほど俺は「自民党が今後解党したり、下野したりするかどうか」については楽観的にはなりません。勿論夫婦別姓が今後導入されるかどうかについても「安倍死後、LGBT法が成立したこと」「自民の苦境」を理由に楽観的なkojitakenほど楽観的にはなりません。
 第三に「政党」を「家制度」とは普通表現しないでしょう。政党の何処がkojitaken的に家制度なのか?
 第四に、「野田聖子*9など別姓派賛成派もいるとは言え、党としては夫婦別姓制度反対派・自民」はともかく

民法改正案についての本村議員の質問(要旨)/衆院本会議2022.11.3
 選択的夫婦別姓について、法制審議会が1996年に、再婚禁止期間の問題とともに答申しています。なぜいまだに実現しないのでしょうか。反対してきた統一協会と政府・自民党の癒着が原因ではありませんか。統一協会との「関係を断つ」というなら、選択的夫婦別姓を前に進めるべきではありませんか。

第29回党大会への中央委員会報告 田村智子副委員長│党紹介│日本共産党中央委員会(役職は当時、現在は委員長)
 「明治時代の男尊女卑の価値観」にもとづき、「家父長制」「家制度」こそ、日本の伝統的家族だと押し付ける勢力、戦前の日本を美化し、日本国憲法を忌み嫌う勢力が、自民党政治の中枢に座り続けてきた異常さを、怒りをもって告発することをよびかけます。選択的夫婦別姓同性婚を実現させまいと妨害し、LGBTQ当事者の尊厳を傷つける発言を繰り返すなど、これらの勢力の害悪はあまりにも明らかです。政治の表舞台から一刻も早く退場させましょう。

等で分かるように「女性差別を助長する家父長制を始めとした家制度」を批判してきたのが「夫婦別姓制度賛成派」「田村智子氏を委員長に、吉良佳子氏を政策副委員長に抜擢し女性登用をアピールする」日本共産党なのに

女性差別を助長する家父長制を始めとした家制度」は「自由民主党日本共産党とが同時に崩壊し」つつある最大の要因である

とはどういう意味なのか。
 まあ、多分、共産についてはいつもの「松竹除名で支持率低迷(共産が崩壊)」なのでしょうが、あの事件を「kojitakenのように『不当な除名』と共産に否定的に評価する」にせよ、俺のように「『反党分子の除名で、何の問題も無い』と肯定的(?)に評価するにせよ」どう評価するにせよ、少なくともあの事件は「女性差別を助長する家父長制を始めとした家制度」とは何の関係もないでしょう。
 そもそも「松竹除名で支持率低迷(kojitaken風に言うと「共産が崩壊」)」なんて事実は何処にもないのですが(松竹除名後に支持率が大幅に下がった事実はない)。

 経団連会長が選択的夫婦別姓の導入を求めるのは、前述のような「家父長主義的・権威主義的」な社会のあり方では、日本の産業がもはや諸外国に太刀打ちできなくなりつつあることへの危機感からくるものではないかと思う。家父長主義的社会においては男性は女性との間に階級差があるが、階級社会においては下の階級に属する人々が能力を発揮する機会が妨げられるため、どうしても産業の競争力が劣ってしまう。

 「男女平等とは、女性の人権問題ではなく、金儲けが目的なのか」と、kojitakenに小一時間説教したくなります。
 というか、そういう認識「男女平等で経済発展」なら、最近の拙記事新刊紹介:「歴史評論」2024年3月号 - bogus-simotukareのブログ(2024.2.17日付)

安倍政権「女性活躍」の光と影 「女は周辺」の意識なお [安倍首相辞任へ]:朝日新聞デジタル2020.9.13
 安倍首相は2013年、「3本の矢」の成長戦略の目玉として女性活躍を打ち出し、2015年には企業に女性登用の数値目標の設定などを義務づける女性活躍推進法も整備した。
 企業向けの研修を手がけるワークシフト研究所(東京)の小早川優子*10社長は「企業にとって女性の活躍は『やらなきゃいけないもの』になった。空気をつくったことは大きい」と評価する。
(この記事は有料記事です。:まあこの後、安倍批判でしょうがそれは読めません)

安倍政権が残したもの:「女性活躍」保守ならではの成果と限界 治部れんげさんの評価 | 毎日新聞2020.9.2
 安倍晋三政権の目玉政策の一つが「女性活躍」だった。2014年、安倍首相は所信表明演説で「女性が輝く社会」を掲げ、翌年には女性活躍推進法が成立した。一方で、各国の男女格差を測るジェンダーギャップ指数では日本の順位は下がり続け、(ボーガス注:夫婦別姓同性婚容認に否定的な安倍氏の)その家族観やジェンダー観を批判されることも多かった。女性の就業やジェンダーを巡る問題に詳しいジャーナリストの治部*11れんげさん*12に、評価を聞いた。【藤沢美由紀/統合デジタル取材センター】
記者
 ジェンダーの観点から、安倍政権をどう評価しますか。
治部
 保守政権でありながら、「女性と経済」について大きく打ち出したことは、現実を動かす上で大きな効果があったと言えるでしょう。
(中略)
 2015年に施行された女性活躍推進法は、一定以上の規模の会社の雇用主は女性管理職の割合などを公表しなくてはいけないという内容です。そのように情報を公開すべきだという議論は、民主党政権の時から政府の委員会では言われていたことでした。当時は反対していた経団連も、保守政治家の、そして経済界とも仲の良い安倍首相に言われたから観念したのです。そういう意味で、保守ならではの成果を出したと言えます。
(この記事は有料記事です。:まあこの後、安倍批判でしょうがそれは読めません)

で紹介した小早川氏や治部氏が指摘するとおり安倍首相は2013年、「3本の矢」の成長戦略の目玉として女性活躍を打ち出し、2015年には企業に女性登用の数値目標の設定などを義務づける女性活躍推進法も整備した。ということで、「あの安倍晋三ですら持っていました」。
 なお、「女性活躍推進法」以外でも「李克強中国首相の北海道訪問への異例の同行」「入管法改正による移民推進」等でもわかりますが安倍は単純な「女性差別」「反中国」「排外主義」ではなくもっと話は複雑で「安倍なりに、現実主義」でした。
 それにしても「話が脱線します」が「小早川(小早川秀秋)」「治部(石田治部少輔三成)」から「関ヶ原合戦」を連想したのは俺だけでしょうか、どうでしょう。なお、どうでもいいことですが、こういう「関ヶ原合戦」云々のような駄洒落(?)は重要だと俺は思っています。年を取って記憶力が衰えてくると、こういう駄洒落(?)や「優子と言っても小渕優子とは違ってたたき上げなのだろう」「レンゲというと俺的には花の名よりも中華料理のスプーン(炒飯を食べるときやラーメンスープを飲むときに使う)」といったこじつけ(?)も駆使しないと「小早川優子氏」「治部れんげ氏」のような人名はなかなか覚えられません。
 話を元に戻しますが、そもそも「外国人技能実習生制度」という「日本人との階級差がある外国人」をこき使って恥じない、外国人の能力発揮を考えてるとは全く思えない財界トップにそんな立派な考えがあるとは俺は思いません。
 「下の階級の能力発揮=女性の活用」でしかないkojitakenには呆れます。
 またkojitakenの財界トップ美化には「お前は財界の手先か」「だからアンチ共産なんですね、わかります」と悪口しておきます。
 また「女性の活用」というなら「繰り返しになりますが」やるべきことは「夫婦別姓」よりもむしろ「待機児童問題の解決(働き続けながら子育てができる)」「男女間賃金格差の是正(格差で女性の労働意欲がそがれる)」等でしょう。

 そもそも自民党が政権与党にいる間は選択的夫婦別姓を制度化するための民法の改正など実現するはずもない。可及的速やかな政権交代が求められるゆえんである。

 野田聖子など夫婦別姓派が自民党にもいること、立民党にも別姓反対のウヨが多数おり、民主党政権時代に「法相が夫婦別姓支持だった千葉景子*13(鳩山、菅内閣)」のに夫婦別姓が実現しなかったことを考えれば話はそれほど単純ではないでしょう。
 自民党政権でも夫婦別姓はあり得るし、野党に政権交代しても当然に夫婦別姓が実現するか分からないというのが俺の認識です。少なくとも「政権交代を求める理由」は俺にとっては「夫婦別姓」ではない。

*1:池田内閣建設相、佐藤内閣官房長官、建設相、運輸相、自民党総務会長(佐藤総裁時代)、幹事長(田中総裁時代)等を歴任

*2:後に新自由クラブを解散し自民に復党。宮沢内閣官房長官自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相等を歴任

*3:リクルート事件のほとぼりが冷めると首相に就任

*4:自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田、中曽根内閣文相、首相、新進党党首を歴任

*5:海部内閣では森山真弓が日本初の女性官房長官(そして現時点では日本唯一の女性官房長官)に就任しています。「東大卒」「労働省婦人少年局長で退官し政界入り」「宮沢内閣文相、小泉内閣法相も歴任」という森山の有能さを割り引いても、「リクルート事件がなければ」彼女は官房長官にはなれなかったでしょう。

*6:細川内閣官房長官、村山内閣蔵相を歴任

*7:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)等を歴任

*8:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、新生党党首、細川内閣副総理・外相、首相等を歴任

*9:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣食品安全等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相、岸田内閣少子化等担当相等を歴任

*10:著書『なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか』(2021年、日経BP社)。読まないと何とも言えませんが「他者の意見に耳を傾ける謙虚な人間の方がリーダーに向いている」と言う話か?

*11:「治部煮(鴨肉を似た石川県金沢市の郷土料理)」という言葉があるので難読名ではないものの「治部」とは珍しい名字ではないか。

*12:日経BP記者、フリーライター等を経て、現在、東京工業大学准教授。東京都男女平等参画審議会委員、豊島区男女共同参画推進会議会長など男女平等関係の公職を歴任。著書『「男女格差後進国」の衝撃』(2020年、小学館新書)、『ジェンダーで見るヒットドラマ:韓国、アメリカ、欧州、日本』(2021年、光文社新書)等

*13:「野党時代、夫婦別姓支持を表明しながら、法相時代に夫婦別姓法案を提出しなかったこと」はともかく、彼女が野党時代に死刑廃止議連に参加しながら、法相時代に死刑を執行したこと(在任中に死刑執行しなかった自民党の法相もいるのに!)を俺は今でも「許しがたい変節」「政治家不信を助長した」とみなし、彼女を軽蔑しています。