今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年2月29日分)(寺越友枝氏死去、なでしこジャパンの勝利ほか)(追記あり)

岸田首相 拉致被害者家族会と面会 “自分自身の手で解決する” | NHK | 拉致
 「自分自身の手で解決」は、「訪朝した小泉から、現在の岸田まで歴代首相(小泉、安倍、福田、麻生、鳩山、菅直人、野田、菅義偉、岸田)が言ってきたこと(しかし誰一人として実現できず、岸田も今後、実現できる可能性は乏しい)」ので全く無意味な発言です。そもそも「予算を増やす」「法律を作る」など「(場合によっては国会議決や閣議決定が必要とは言え)日本政府だけでできる行為」と違い、外交は「拉致問題北朝鮮)」に限らず、「竹島北方領土問題(韓国、ロシア)」「在日米軍基地問題(米国)」など、相手国がいる(相手国の意思は日本とは必ずしも同じではない)ので「日本の一存」で何とかなる話ではない。
 「裏金疑惑など大ニュースがあるから」と言った面はありますが、そうした大ニュースがなくてももはやこんな発言には注目は集まりません。そもそも岸田は元外相であり「外相時代に解決できなかった人間が首相になれば解決できるのか?」とも言いたい(なお、小泉訪朝後の首相では岸田の他には麻生(第一次安倍内閣外相)が外相経験者です)。


「かあちゃん、必ず助ける」曽我ひとみさんが千葉で講演 北の新たな談話は「聞き捨てならない」 - 産経ニュース
 こうした講演が全く話題にならないことが拉致の風化を象徴しています。


松原仁元拉致問題担当相、「子供抱きしめるまで残された時間わずか」 現実的出口論が必要 - 産経ニュース

① 被害者と家族の再会が果たされて初めて拉致問題の解決となる。
② 北朝鮮が「既に死亡」とした人が実は生存していた場合、日本側は非難せず前進と捉える。
③ 家族会、支援組織「救う会」、特定失踪者問題調査会など関係者(ステークホルダー)が合意する「一定の進展」を得れば、人道支援を可能とする。

 ②はともかく他は論外ですね。
 ①ですが、家族がたとえ皆死亡しても、帰国には意味がある。
 ③ですが「家族会」はともかく他は当事者(利害関係者、ステークホルダー)ではなく、建前は「家族会の支援団体」でしかない。「支援団体」が当事者面しているなんて無茶苦茶な話は拉致問題だけでしょう。

 労働問題で「ナショナルセンター限定でも、当事者には連合以外にも全労連全労協がある」
 医療問題で「日本医師会は開業医の団体にすぎず、病院勤務医は入らないし、医師会と必ずしも利害が一致しない患者団体も当事者だ」

等と言った話とは意味が違う。


行方不明後北朝鮮で生活の寺越武志さんの母 友枝さん死去 92歳 | NHK | 訃報

 友枝さんは、これまでに、武志さんが行方不明になったことについて「当時は拉致かもしれないと考えたこともあった。しかし、その後、再会し、武志が『拉致ではない』と言っているのでその言葉を信じている。親として信じることで北朝鮮に住む武志を守りたい」などとしていました。

 横田滋もこうした現実的な態度で

出漁中行方不明になり、北朝鮮で生存が判明した寺越武志さんの母・寺越友枝さん死去…92歳 : 読売新聞
 友枝さんは北朝鮮で暮らす武志さんを訪ね、2018年までに計66回訪朝した。

のように訪朝し「もっと孫と会うべきだった」と改めて思います。(けっきょく反北朝鮮の道具として使い倒されただけじゃないか(横田滋氏の死) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。今からでも早紀江はこうした現実的な態度を取るべきですが、おそらく滋同様に「死ぬまで取らない」のでしょうね。

寺越友枝さんのこと【調査会NEWS3801】(R6.2.27)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 友枝さんとは立場を異にしたことも少なくありません。途中からはお話しする機会もほとんどありませんでした。
 そんなこんなで思いは複雑です

でわかるように、友枝氏は「横田夫婦とは違い」結局、荒木ら救う会とは袂を分かちました。むしろ友枝氏の方が「正解」だったのではないか。


なでしこ、初戦ドロー 北朝鮮と0―0―サッカー女子五輪予選:時事ドットコム
 第1戦(サウジ)はドローですが、第2戦(東京の国立競技場)がどうなるか。
 なお、「第1戦と第2戦の合計点数で勝敗が決定」「第2戦でもドローで勝敗がつかなければ、その時点で延長戦。延長でも決着がつかなければPK戦」であり「第1戦」では延長戦やPK戦はしないとのことです。

 日本は終始精彩を欠いた。ゴールへの迫力を欠き、決定機の数で北朝鮮を下回った。

ということで「澤穂希」などがいた全盛期に比べると力量が落ちるようですし、

 国際連盟(FIFA)ランキングでアジア最高8位の日本は、9位の北朝鮮に7勝6分け12敗となった。

ということで順位と過去の実績を見る限りは北朝鮮は侮れる相手ではないようです。日本敗戦の可能性は十分あるでしょう。
 いずれにせよ日本勝利でも「僅差の勝利」ではないか。
 試合結果が出たら改めて簡単にコメント予定です。
 それはともかく、「岸田政権では望み薄」でしょうが、この機会に日本で「日朝外交交渉」がされ拉致解決につながればいいのですが。
【追記】
 日本が2-1で勝利し五輪出場を決めました。
 敗北したとは言え、なでしこジャパンのゴールをギリギリで死守した山下杏也加に絶賛の声「三笘の1ミリならぬ山下の1ミリ」「今日も神」 - スポーツ報知ということで北朝鮮も善戦したと思います。日本チームは五輪本戦で活躍し、できればメダルを獲得して欲しい。