「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年4/13日分:荒木和博の巻)

自衛隊はもっと毅然とすべきでは(R6.4.12)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 記事タイトルだけで勘の鋭い人は中身が分かったでしょうが、

靖国神社の宮司に元自衛隊将官、総代も複数 政教分離の観点で懸念も:朝日新聞デジタル2024.3.31
 靖国神社(東京都千代田区)トップの宮司に初めて将官経験がある元自衛隊幹部の就任が決まった。靖国を支える元軍人が高齢化し、近年は氏子総代にあたる崇敬者総代にも自衛隊の元幹部が加わる。
 現職自衛官の「集団参拝」が問題視された中、専門家からは、国や軍隊が特定の宗教と結びついた戦前・戦中のような印象を与えることにならないかとの指摘もある。
 靖国神社は15日に、次の宮司自衛艦隊司令部幕僚長などを歴任した元海上自衛隊海将の大塚海夫氏(63)が4月1日に就任すると発表。10人いる崇敬者総代にも、2012年に元統合幕僚会議議長(現在の統合幕僚長)の寺島泰三*1(91)、19年に元海上幕僚長の古庄幸一氏*2(77)が就き、23年には寺島氏に代わって元陸上幕僚長の火箱芳文氏*3(72)が就任している。

「大東亜戦争」陸自部隊の公式アカウントがSNS投稿 反省が薄れている? 自衛隊幹部は靖国に参拝も:東京新聞 TOKYO Web2024.4.8
 戦後賠償問題などに詳しい内田雅敏*4弁護士は「『大東亜戦争』という言葉の背後には、(ボーガス注:大東亜戦争(太平洋戦争)だけでなく日清戦争日露戦争など)近代以降に日本が戦ったすべての戦争が正しかったという歴史観がある」と指摘。靖国神社はそうした歴史観を掲げており「幹部の参拝や『大東亜戦争』という言葉遣いから、自衛隊がそうした歴史観に回帰しかねないと危惧している」と話した。

<社説>「大東亜戦争」投稿 自衛隊の歴史観を憂う:東京新聞 TOKYO Web2024.4.10
赤旗
主張/陸自幹部靖国参拝/侵略戦争美化の違憲の行為だ2024.1.14
海自幹部ら165人 違憲の靖国参拝/昨年5月 制服姿 毎年実施か/事務次官通達に抵触2024.2.17
主張/海自幹部靖国参拝/「私的」との言い訳通用しない2024.2.27

赤旗きょうの潮流 2024年4月10日(水)2024.4.10
 埼玉の陸上自衛隊の連隊が活動を紹介するSNSの投稿で「大東亜戦争」という言葉を使っていました。硫黄島であった戦没者追悼式を伝えるなかで「大東亜戦争最大の激戦地硫黄島」と記しました
▼連隊のX(旧ツイッター)公式アカウントでは、自らを「近衛兵の精神を受け継いだ部隊」とも。戦前回帰への情念が漂います
自衛隊では幹部らによる靖国神社への集団参拝も相次いで発覚しています。靖国は今も「正義の戦争」とする勢力の支柱に。「私的」参拝とする防衛省に対し、共産党の穀田議員は入手文書を示して「公務」として計画されていたことを明らかにしました
▼連隊の投稿について防衛省は「誤解を招いた」、林官房長官も「一概にお答えすることは困難」だと。戦後の平和の歩みを否定し、侵略戦争を美化する動きと決別できない政府。いつまでも歴史の亡霊に取りつかれていては、共存共栄の未来はつくれません。

赤旗陸幕も「大東亜戦争」 侵略の美化ここにも/靖国神社HPほぼ丸写し2024.4.14
 1月に陸上自衛隊幹部らが靖国神社を集団参拝する際に陸上幕僚監部が作成した内部文書で、靖国神社の文章をほぼ引き写して「大東亜戦争」という呼称を肯定的に使っていたことが13日、本紙の調べでわかりました。この表現を巡っては、陸自大宮駐屯地(さいたま市)の第32普通科連隊がSNSで投稿し、その後、削除していました。
 「大東亜戦争」の表現を使っていたのは、「令和6年の年頭航空安全祈願ロジ」と題する内部文書です。防衛省日本共産党穀田恵二衆院議員に資料提出したもので、「陸上幕僚監部内で組織的に共有された行政文書」(4月3日・衆院外務委員会での鬼木誠防衛副大臣答弁)です。
 「大東亜戦争」という呼称は、戦後、GHQ(連合国軍総司令部)が国家神道との決別を求めた「神道指令」で「国家神道軍国主義超国家主義」に緊密に関係する言葉だとして、使用を禁止しました。日本政府も「一般に政府として公文書で使用していない」(8日、林芳正*5内閣官房長官)としています。
 32連隊の「大東亜戦争」の投稿を巡っては、木原稔防衛相が「硫黄島が激戦の地であった状況を表現するため、当時の呼称を用い、その他の意図はなかった」と、苦しい釈明に追われています。

等の批判に対する「自衛隊幹部の靖国参拝の何が悪い。自衛隊靖国が親密で何が悪い」「大東亜戦争と言う言葉を使って何が悪い」というただの居直りです。
 主張自体間違っていますが、それ以前にそんなことと拉致被害者救出と何の関係があるのか。
 拉致問題に対応するのに、中国と仲良くしていて損はない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)韓国と良好な関係を保てないで、拉致問題解決や対北朝鮮対応などできるわけもない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が指摘するように、こんな「靖国正当化」等の右翼的言動をすれば、むしろ「拉致問題で協力を得るべき中韓」が反発し、協力が得られなくなり拉致解決に逆行する(勿論、そうした中韓を「反日」と罵倒するのが荒木ら「救う会等の拉致右翼」ですが)。
 荒木のような非常識右翼が「拉致被害者家族支援者」としてでかい顔をしてるのだから拉致が解決しないのも当然です。

*1:東部方面総監、陸上幕僚長統合幕僚会議議長等を歴任。天皇や首相の靖国参拝を求める右翼団体英霊にこたえる会」の名誉会長。右翼団体日本会議」の元代表委員

*2:護衛艦隊司令官、海上幕僚長等を歴任。右翼団体日本会議」代表委員、「国家基本問題研究所」理事、「英霊にこたえる会」会長

*3:中部方面総監、陸上幕僚長等を歴任。旧陸軍、陸上自衛隊OBの親睦団体「偕行社」理事長。右翼団体日本会議」代表委員、「国家基本問題研究所」理事。「国家基本問題研究所」「日本会議」等の右翼団体とズブズブの寺島、古庄、火箱(元自衛隊幹部)は全て明らかに右翼であり、自衛隊の現状に恐怖を感じます。

*4:著書『弁護士』(1989年、講談社現代新書)、『「戦後補償」を考える』(1994年、講談社現代新書)、『<戦後>の思考:人権・憲法・戦後補償』(1994年、れんが書房新社)、『憲法第九条の復権』(1998年、樹花舎)、『敗戦の年に生まれて :ヴェトナム反戦世代の現在』(2001年、太田出版)、『これが犯罪?「ビラ配りで逮捕」を考える』(2005年、岩波ブックレット)、『乗っ取り弁護士』(2005年、ちくま文庫)、『靖国には行かない。戦争にも行かない』(2006年、梨の木舎)、『靖国問題Q&A:「特攻記念館」で涙を流すだけでよいのでしょうか』(2007年、スペース伽耶)、『ここがロードス島だ、ここで跳べ:憲法・人権・靖国歴史認識』(2011年、梨の木舎)、『天皇を戴く国家:歴史認識の欠如した改憲はアジアの緊張を高める』(2013年、スペース伽耶)、『想像力と複眼的思考:沖縄・戦後補償・植民地未清算・靖國』(2014年、スペース伽耶)、『靖国参拝の何が問題か』(2014年、平凡社新書)、『和解は可能か:日本政府の歴史認識を問う』(2015年、岩波ブックレット)、『戦後が若かった頃に思いを馳せよう:憲法・沖縄・アジア・戦後補償・靖国』(2019年、三一書房)、『元徴用工和解への道:戦時被害と個人請求権』(2020年、ちくま新書)等

*5:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相、岸田内閣外相等を経て現在、官房長官