「反党分子」紙屋研究所に悪口する(2024年11/16日分)(追記あり)

3人の弁護士の話を聞いて - かみや貴行のブログ 1%でなく99%のための福岡市政を

 川人博弁護士は、過労死問題での取り組み*1であまりに有名であり、私も学生時代*2から尊敬していました。

 俺個人は特定失踪者問題調査会(荒木和博が代表)の幹事*3に就任し、「特定失踪者(国内で40人以上発見され、全て北朝鮮と無関係。ほとんどが自発的失踪で北朝鮮拉致どころか犯罪ですらない*4)」という「反北朝鮮の右翼デマ」を垂れ流す「反共右翼デマゴーグ」川人について「人間のクズ」として「心の底」から「軽蔑」「嫌悪」「憎悪」しています。
 川人が「反党分子」紙屋に好意的なのも「川人は反共右翼だからな」としか思ってません。川人の本を未だかつて「一冊も読んだことはない(但し、意図的に川人を忌避していたわけではなく、単なる偶然にすぎない)」のですが、今後も読むことはないでしょう。
【追記】
 うかつにも後で気づきましたが、何で神谷が川人を持ち上げるかと言えば、最近、川人が「宝塚歌劇団パワハラ事件」で「遺族側弁護団のメンバーだったから」ですね。
 「俺も宝塚のようにパワハラを受けたから、川人さんが支持している」アピールしたいんでしょう。今のところ成功してない気がしますが。
【追記終わり】


松竹伸幸さんの裁判に連帯し応援する - かみや貴行のブログ 1%でなく99%のための福岡市政を

 松竹さんの主張する政策について賛成している点もあるし、反対している点もあるし、どちらでもない・微妙だなと思っている点もあります。

 と書きながら何に賛成し、何に反対してるか、この紙屋記事において全く具体的に書かない辺りが紙屋らしい姑息さ、せこさです。
 「紙屋は嘘つきである」と悪意(?)に理解すれば「ここでの紙屋主張は全く嘘で松竹の主張を全面支持」。
 「紙屋は嘘はついてない」と善意(?)に理解すれば「松竹との意見の違いを明確に書くこと」で松竹に嫌悪、憎悪されることを恐れてる(松竹とはそういう狭量な人間だと紙屋が理解してる)のでしょう。紙屋と松竹の関係はおそらく「松竹が上」なのでしょう。

 2024年11月14日に、私は松竹さんの裁判を傍聴しました。
 傍聴に駆けつけた皆さんとお話しする機会がありました。少なくない方*5が、松竹さんとの自衛隊論や安全保障政策での違い*6、「慰安婦」問題での解決方向*7の違いを口にされました。
 にもかかわらず、その人たちは、松竹さんの裁判を応援するために傍聴に来ていました。
 「松竹裁判を応援するのは(ボーガス注:松竹同様に党の日米安保廃棄方針に反し)安保容認だ」「松竹さんの裁判を支援しようとする者は(ボーガス注:党の慰安婦問題認識に反し松竹同様に)『慰安婦』の反動的解決を目指しているのだ*8」という一部の意見は、原則的にそもそも間違っています

 「語るに落ちる」と言うべきでしょう。松竹の安保論が「党方針の枠内」ならこんなことを紙屋は書かないでしょう(松竹は未だに「党方針の枠内だ」と強弁していますが)。
 「党方針の枠外」と紙屋も自覚してるからこそ、こんなこと(「除名の是非」と「松竹安保論の是非」は違う)を書くのでしょう。
 果たしてこうした紙屋の文章は「党方針の枠内だ」と強弁する松竹にとってありがたいかどうか?
 いずれにせよ、この紙屋の主張を正しいとするならば「松竹裁判支持」は一部の「裁判支援者」においては「松竹の政治主張の支持とは違う」わけで、松竹の言う「俺の方針なら党勢が拡大する」が全く根拠がないことを事実上、紙屋が認めています。
 紙屋としては
1)「除名の是非」と「松竹安保論(日米安保容認や自衛隊合憲)の是非」は違う(安保論に問題があっても、除名するほどの問題ではない)として、除名問題を論じる際に「松竹安保論の是非」を論じない方向に持って行きたい
2)「除名の是非」と「松竹安保論の是非」は違うとして、松竹安保論を支持しない人間も裁判支援に動員したい
のでしょう。
 但しこんなことをしたところで恐らく松竹支援は増えないでしょうが。
 なお、日本共産党慰安婦認識は衆院選挙公約を引用すれば以下の通りです。

76、歴史認識・「徴用工」・「慰安婦」・「靖国」│総選挙政策│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会
◆「慰安婦」問題で「軍の関与と強制」を認めた「河野談話」(1993年)は、「歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さない」と明記しており、子どもたちに歴史の事実を語り継いでいくことは、わが国の責務です。
◆(ボーガス注:日本政府に対し)日本軍「慰安婦」問題での逆流を批判し、歴史の真実を明らかにするとともに、女性の人間としての尊厳を踏みにじった事実に対し、政府として、「性奴隷制」を強いた加害の事実を認め、被害者への謝罪と賠償の責任を果たすよう求めます。

 松竹さんの裁判を支援しようとする者は(ボーガス注:党の慰安婦問題認識に反し松竹同様に)『慰安婦』の反動的解決を目指しているのだという認識の方は松竹が上記の党方針に公然と反してると理解してるのでしょう。そして、それに対して、紙屋が「松竹さんは慰安婦問題において、党方針に反してないし、反動的な主張もしてない」と反論しないのが非常に興味深い。
 反論しても「慰安婦問題での松竹批判者の賛同は得られない」と言う理解が紙屋にあるのでしょう。

*1:川人の過労死関係の著書として『過労自殺(第二版)』(2014年、岩波新書)、『過労死しない働き方』(2020年、岩波ジュニア新書)等、北朝鮮関係の著書として『金正日と日本の知識人』(2007年、講談社現代新書

*2:正確には「大学生時代」でしょうね(紙屋高雪 - Wikipediaによれば1995年に紙屋(1970年生まれ)は京都大学法学部を卒業)

*3:これについては調査会について | 特定失踪者問題調査会参照

*4:これについては例えば朝日新聞『26年前の殺人で男が自首、特定失踪者名簿の女性』(2004.8.22)、特定失踪者とされた中島修一さんを国内で発見 長野県警「北の拉致の可能性なし」 - 産経ニュース(2015.10.27)、19年ぶりに発見された失踪者、蒸発理由は「愛人との駆け落ち」 | デイリー新潮(2016.7.23)、山形の「特定失踪者」 遺体発見で「拉致ではない」(2019.9.7)、“北拉致可能性”男性、国内で発見(2020年7月10日掲載)|日テレNEWS NNN(2020.7.10)、拉致疑い不明者を国内で発見 30代で失踪の70代男性|社会|地域のニュース|京都新聞(2021.6.2)、「拉致の可能性」とみられた女性を国内で発見 41年前大阪で失踪 | 毎日新聞(2021.12.3)、北による拉致の可能性を排除できない男性、国内で見つかる 新潟県警発表 - 産経ニュース(2022.5.12)、「北による拉致の可能性」77年に消えた男性、国内で発見…自分が行方不明者とは知らず : 読売新聞(2022.5.13)参照

*5:「多くの方」と紙屋が書かない辺りが興味深い。1)客観的に見て「数が多いとは言えない」、2)「多い」と書くと「松竹除名を批判する人間ですら、ほとんどは松竹安保論には否定的」という印象を与えること(その結果、松竹が紙屋にネガティブな感情を持ちかねないこと)を紙屋が恐れてるのでしょう。紙屋と松竹の関係はおそらく「松竹が上」なのでしょう。

*6:安保問題での松竹の著書(党本部職員を退職した2006年以降)として、松竹『憲法九条の軍事戦略』(2013年、平凡社新書)、『改憲的護憲論』(2017年、集英社新書)、『対米従属の謎』(2017年、平凡社新書)、『集団的自衛権の深層』(2020年、平凡社新書)、『13歳からの日米安保条約』(2021年、かもがわ出版)、『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(2021年、集英社新書)等

*7:慰安婦問題での松竹の著書として松竹『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(2015年、小学館

*8:俺の理解では「個々の共産党員、後援会員、サポーターなど、共産支持者」はともかく、共産党執行部が松竹の「慰安婦問題理解」を批判したことはないように思います。少なくとも、赤旗松竹伸幸氏の除名処分について/2月6日 日本共産党京都南地区委員会常任委員会 京都府委員会常任委員会(2023.2.7)等で分かるように除名理由に慰安婦認識は入っていません(従って、松竹の慰安婦認識を理由として、松竹裁判支援を拒絶する人間がいてもそれは共産党の松竹批判の影響では恐らくないでしょう)。この紙屋文章は、1)松竹批判派は必ずしも「党支持者ではないこと」、2)紙屋が上げてるのは、松竹の安保施策と慰安婦認識だけだが、松竹の右翼的な政治主張を嫌ってか、共産支持層だけでなく、左派、リベラル派において松竹裁判支援者が恐らく少ないこと、3)「2)のような現状」を紙屋が何とか打破したがってること(そのために裁判支援と松竹の政治主張支持は別だとアピール:しかし「2)のような現状」を公言したくないので、そうした事実を認めることはしない)を示してるように思います。