「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート97(追記・訂正あり)

■「仔鹿物語」(ローリングス著 光文社文庫上下二巻)絶対読むことをおすすめします(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=2535
 まあ、特に変な記述もないとは思いますが適当にコメント。

こういう文章を読むと、欧米では自然と人間は対立するが東洋では融和するとか言った俗流文明論がいかにいい加減なものかわかる気がする。

 というか東洋だって自然開発すれば当然、対立は生まれるわけです。神社や寺を作ったり、田畑を作ったりするのに「木を一本も切らない」なんてあり得ないわけです。

黒人の存在は作者により意図的に排除されています。

まあ、黒人がいないなんてことが現実としてあるとも思えないし三浦もはっきりと「意図的に排除」と書いてるから「美しい自然」とやらを描くためにそうなったんでしょう。それをどう見るかは人それぞれでしょう。


■酒井信彦『朝鮮戦争の意義を無視するな』
http://sakainobuhiko.com/2014/06/post-245.html

 五月十五日に、安倍首相が集団的自衛権の行使の検討に踏み出すことを明言してから、集団的自衛権関連の記事が、洪水のように出現している。それは朝日新聞に顕著であって、毎日毎日止むことがない。

 むしろ集団的自衛権関係の記事が全然載らなかったらその方が異常だし「記事の内容はともかく」読売、毎日、産経、日経にも「毎日のように」集団的自衛権の記事は載ってるんですけどね。朝日憎さのあまりデタラメが平然と言えるのが酒井のようです。

 朝鮮戦争とは、別にアメリカが国益のために発動した戦争ではあるまい。北朝鮮が朝鮮統一のために開始した戦争であり、アメリカは対応しただけである。

 やれやれですね。先に戦争を始めたのは北朝鮮ですが、少なくとも米軍が「38度線を越えて北上して攻撃を続けた時点で」もはや「侵略への反撃」とは言えないでしょう。完全に北朝鮮打倒を狙っていたわけです(もしかしたら中国打倒も狙っていたのかも知れない)。

もし国連軍側が負けて朝鮮全土が共産化していたら、その後の東アジアの歴史はどうなっていただろうか。

 国連軍って言っても事実上米軍ですけどね。まあ、それはともかく。「たられば」の話はしても仕方ない気がしますが、少なくとも酒井が危惧するような「ソ連の日本侵略」なんてことはないでしょう。そんなことは朝鮮半島全土が共産化しようがおいそれと出来る事じゃない。
 なお、当時自衛隊があって「集団的自衛権」なんか認めてたら自衛隊朝鮮戦争に投入されてたかも知れないわけです。俺は「日本防衛に関係ないからそういうことはすべきでない」と思いますが、酒井がそうは思ってないことは間違いないでしょう。

ところで国連軍には、韓国・アメリカの外にも多くの国々が参加していて、全部で22か国にもなる。この事実も現在ではほとんど忘れられている。

 メインは米軍、韓国軍ですのでね。大体、韓国から遠く離れたエチオピアだのコロンビアだのが参戦してるのは明らかにおかしいでしょうが、まあそういう理解は酒井にはないでしょう。


■昨日古本屋で「西東詩集」(岩波文庫)、「ヴォネガット、大いに語る」(サンリオ文庫*1)買いました(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=2533

どうもオリエンタリズムとかいう言葉が生まれてから、西洋の東洋理解がいかに独断と偏見に満ちているかを論じるのがはやった時期がありました

イードオリエンタリズム」(原書は1978年刊行、邦訳は、1993年、平凡社ライブラリー)のことですかね。別にはやるとかそういう話じゃないと思いますけどね。

ビアフラでは飢餓の中共和国が崩壊していく過程を、哀しみとある種の諦観で受け入れていくヴォネガットの姿

「ビアフラ」についてはいくつかググって見つけた情報を紹介しておきます。

http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/kurt-vonnegut.htm
ユートピア、ビアフラの崩壊>
 彼は作家としてできる平和活動として、1970年に戦乱のど真ん中にあった西アフリカのビアフラに招待され、そこで取材活動を行いました。
 1967年にナイジェリアからの独立を宣言したものの、ナイジェリアだけでなくソ連やイギリスからも攻撃を受け、わずか3年でその歴史に終止符をうった悲劇の国ビアフラ共和国。ナイジェリアの3大部族のひとつ、イボ族によって築かれたビアフラを、ヴォネガットはある種のユートピアと考えていました。
 血のつながった親族全員が家族としての協力関係を築き、お互いに助け合う独自の文化をもつビアフラの人々の暮らしは、ヴォネガットに大きなインスピレーションを与えます。後に彼は彼らの文化をもとに新しいユートピアのイメージを膨らませることになります。しかし、彼はそんな素晴らしい文化をもつ国が世界中から無視され、飢えさせられ、消滅させられてゆく現場を目撃することになりました。彼はこの国が崩壊する姿を最後まで見とどけ、ビアフラ発の最後の民間機に乗って脱出します。そして、この経験が、彼の作品をしだいにシニカルなものへと変えてゆくことになります。
<息子の精神分裂病
 彼の息子マークが精神分裂症*2という心の病におかされたのも、この時期でした。後に彼*3は薬物治療によって無事病を克服。その体験を作品(「エデン特急」*4)として発表。その後は、医学部に入学し、医療の道へと歩みだしました。
 しかし、1970年代当時の彼は息子の入院により、すっかり落ち込んでいたようです。1974年に発表された彼の雑文集(講演録、エッセイ、評論、インタビューなど)「ヴォネガット、大いに語る」には、そんな時期の彼の思いが記録されています。

ビアフラ戦争(ウィキペ参照:1967年7月6日〜1970年1月12日)
 ナイジェリアのイボ族を主体とした東部州がビアフラ共和国としてナイジェリア連邦から分離・独立を宣言したことにより起こった戦争。ナイジェリア内戦とも呼ぶ。
 1966年、軍のイボ族主体の中堅将校が、クーデターを起こし、北部系の政治家、高級軍人を殺害したが、同じイボ族出身の軍司令官イロンシ将軍に鎮圧された。イロンシ将軍は、臨時政府を作り、イボ族を多く登用した。しかし、北部ではイボ族に対する反発が強まり、数千人のイボ族が殺害され、イロンシ将軍も、ハウサ族の下級将校の襲撃を受けて殺害された。北部出身のゴウォン中佐が軍事政権を握り、イボ族出身の軍人を殺害・追放した。北部におけるイボ族への迫害は一層強くなり、1万を越えるイボ族が殺害され、100万人近い難民が東部州に逃れてきた。東部州知事だったオジュク中佐は、州内の連邦資産を接収し、税収を全て東部州で管理することにし、独立性を強めた。これに対し、連邦は東部州の分割を狙ったため、1967年5月30日オジュク中佐は、「ビアフラ共和国」として東部州の独立を宣言した。
 直ちに、連邦軍は攻撃を開始したが、ビアフラ軍の士気も高く、戦況は膠着状態を示した。ビアフラにはフランスと南アフリカが支援したが、大部分の国は連邦を支持。特に旧植民地の分割化を望まないイギリスと、アフリカへの影響力強化を狙うソ連は積極的に連邦を支援した。
 1968年に入ると、連邦軍がビアフラを包囲し、食料や物資の供給を遮断したため、ビアフラは飢餓に苦しむことになった。各国の記者がさかんに報道したため、赤十字の支援は行われたが、早期決着を目指す連邦側が、それらの救援も妨害したため、ビアフラの飢餓は危機的な状況に陥った。
 弾薬、装備の不足も深刻になり、1970年1月9日、ついにオジュク将軍はコートジボワールに亡命し、ビアフラは降伏し、そのまま崩壊に向かった。


ダニエル・キイスを追悼して「ヤジとボク」を再読(手塚治虫版「アルジャーノンに花束を*5)(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=2527
 このエントリで手塚を褒める三浦ですが、三浦みたいなウヨは戦前日本を批判的に描いている「アドルフに告ぐ」とかどう思ってるんですかねえ。まあ「アドルフ」でなくたっていいんですが手塚御大は明らかに「あの戦争に批判的」です。あるいは『手塚治虫が描いた「在日」』(http://gaagle.jp/gagazine/print.php?kiji_id=4805)が紹介する「ながい窖」*6とかどう思うのか。手塚は明らかに日本の在日差別を糾弾しています。
 でも「手塚は反日」だとか言わないんだから、まあ、おめでたい性格しています。
・まあ、あの戦争に批判的な作品書いてるのは手塚御大だけじゃないですけど。
 俺の知ってるのでは、たとえば、ちばてつや*7紫電改のタカ」、水木しげる*8「総員玉砕せよ!」がそうですね(他にもたぶんある)。
 ドラえもん「階級ワッペン」にはのび太の滅茶苦茶な命令に振り回されるスネ夫が「昔の日本もこんな感じで戦争になったのかしら(正確な言葉は忘れましたが)」とぼやくシーンがあるから藤子Fもあの戦争には批判的でしょう*9。ただし「相手が世間的にはそれほど有名でないマンガ家ならともかく」手塚や藤子Fら大物だと何も言えなくなってしまう当たりが三浦らバカウヨの恥ずかしいところです。

【追記】
 コメ欄のコメントにも触れてみます。

播磨真悟
 『アルジャーノンに花束を』は、自分は映画で見ました。
(中略)
 因みにその時のタイトルは『まごころを君に』でした。

 なお、ウィキペ『クリフ・ロバートソン』によればこの映画で主役を演じたロバートソンはアカデミー主演男優賞を受賞しています。


■【報告】天安門事件25周年東京集会
http://freeasia2011.org/japan/archives/3363
 三浦が宣伝している極右団体「アジア自由民主連帯協議会」サイトに掲載された珍文章に突っ込んでみます。なお、三浦は協議会の理事です。集会報告の文責もいつも通り三浦です。

 石平氏*10は、現在の中国は、国内の弾圧だけではなく、海上に覇権を求めて侵略を始めており、中国の野望は、東アジア*11、南アジア*12、アジアの海を完全に支配する、そして、それに成功すれば、我々アジア人全員が、チベット人南モンゴル*13人、ウイグル人と同じ苦しみを味わうことになると述べました。

 ばかばかしい。中国の言動に何の問題もないとは言いませんがたかが「フィリピンやベトナムとの領土紛争」をここまで大げさに言うとは石平らの常軌を逸した反中国ぶりには呆れて物も言えません。
 紛争当事者のフィリピン、ベトナムだってここまでは中国を敵視していないでしょう。

25年前の天安門で自由を求めて起ち上がり、殺されていった若者たちが逆に私たちに教えてくれたのは、自由で平和なアジアを、世界を実現しようというのならば、必ず、中国共産党政権を潰さなければいけないことだと力説

 非常識発言も大概にして欲しいもんです。どう潰すのか。
 ■産経新聞『英・中の商談、2・4兆円に 女王も面会、異例の厚遇』(http://sankei.jp.msn.com/world/news/140618/erp14061801070001-n1.htm)でもわかる*14ように英国の対中国外交の是非はともかく「苦言を呈する」のならまだしも「打倒中国」なんてバカは明らかに現実性がありません。そして「アジアの独裁的な国家」は何も中国だけではないのですが。ミャンマーとかベトナムとか色々あるわけですがここまで「中国のみを反民主的として罵倒する日本ウヨ」には異常性を感じさせられますね。ベトナムはそれほど非難しないわけですから「反共主義」とはまた違うのでしょう。

参考

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140618/erp14061801070001-n1.htm
産経新聞『英・中の商談、2・4兆円に 女王も面会、異例の厚遇』
 キャメロン氏は会談後の共同記者会見で、両国がさまざまな分野で総額140億ポンド(約2兆4千億円)以上の商談をまとめたと表明した。
(中略)
 英国メディアによると、キャメロン氏は会談冒頭、両国関係を「新たな段階」に引き上げたいと表明。これに先立ち、メイ英内相は16日、中国人観光客とビジネス客の増加に向け、ビザ発給手続きを大幅に簡略化する方針を明らかにした。
(中略)
 両国関係は、2012年にキャメロン氏がチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世とロンドンで会談したことで冷却化。「内政干渉」と反発する中国から猛烈な嫌がらせ*15を受けたという。その後、英国側が譲歩し、経済優先に転換したことで昨年末のキャメロン氏訪中を機に改善した。

西村眞悟議員は、すでに14億の人口となった中国が、そのまま一つの国として存続し、かつ、民主化して平和な国になるということは敢えて言えばありえないことだと断言

 何を根拠にこういう馬鹿な事を言うんですかね。これでは「民主化を口実に中国の国土分裂を画策している」と疑われ、非難されても文句言えないでしょう。つうか「疑う」ではなく「それが本心」の可能性が否定できないところがこの種のウヨのどうしようもない馬鹿さです。

 和田政宗議員は、大東亜戦争にも、また、大東亜戦争戦後もアジア各地に残って民族独立のために戦った日本の戦士たち*16がいたことを述べ、この方々の遺志を継がなければならないと述べました。
 また、当会会長のペマ・ギャルポ*17は、日本が近現代史に果たした役割はアジアの解放だったこと、(中略)かっての日本の歴史を引き継ぎ、かつ、現代のアジアの人たちもまた自ら植民地体制からの解放を目指して起ち上がらなければならない(中略)と、日本とアジア諸民族の連帯を訴えました。

 天安門事件を語る集会で極右の和田やペマが公然と「大東亜戦争聖戦論」を語って誰からも批判が出ないとはあまりにも異常な右翼集会です。もちろんまともな「天安門事件集会」ではこんな馬鹿な事はないわけですが。

頑張れ日本幹事長の水島総氏は、(中略)中国の侵略に抗するには、移民受け入れが中国の人口侵略につながる危険性をしっかり見ていかなければならない(中略)と述べました。

・ばかばかしい。俺は「民族対立の危険性」を考えれば安易な移民論には賛成しませんが「移民=侵略」って何考えてるんですかね。そもそもそんな馬鹿な事を中国政府は考えてないでしょうが仮に考えてるとして今時「お国のために移民しろ」と中国政府が言えば中国国民が移民をどんどんするとでも思ってるんでしょうか?。そんなんで侵略が出来るのなら日本よりまず台湾じゃねえの?(いや台湾相手にだって中国はそんな事考えてないでしょうけど)
・基本的に「自国では食えない」時にやるのが移民でしょう。戦前日本だって「食えない人」は「満州だの南米(ブラジルやペルー)だの」に移民したわけです。食えれば彼らも移民しなかった。まあ、南米はともかく満州は「中国残留日本人孤児の悲劇」を産んだ「地獄への一本道」でしたけどね。
・仮に中国人が移民するとしても「日本よりも韓国や欧米の方が魅力的なら」そっちに移民するでしょう。水島のような珍論を考えてるわけもない。日本に移民するとしたら「日本が魅力的」ってだけでしょう。実際どうだか知りませんけど。 

 バングラデシュのサーカー氏は、日本の若い政治家に、どんどん自らアジアに来て、アジア諸民族が何を考え、何を日本に求めているかをしっかりつかんでほしいと述べました。

 中国とバングラデシュとの間に争いがあるという話は聞いた事がないのですがこのサーカー氏なる人は何を理由に中国を敵視するんでしょうか?。なお、さすがの三浦もこの集会で発言された「南京事件否定論」を紹介する気にはならなかったようです。以前も触れましたが、西村幸祐のツィートに寄ればこの集会で南京事件否定論がぶちかまされた事は間違いないんですが。


■三浦小太郎が自ブログで紹介した四宮正貴がすごすぎる
 まあ、悪い意味ですごいんですが。四宮のすごさは彼の個人サイト(http://www.max.hi-ho.ne.jp/m-shinomiya/cor.htm)で堪能する事が出来ますがいくつか見てみましょう。

http://shinomiya-m.txt-nifty.com/diary/2014/06/post-a972.html
■私が「台北故宮博物院 神品至宝」展を見に行かない理由
台北故宮博物院 神品至宝」展が開幕したそうだが、私は見に行かない。行きたくもない。何故なら、台湾に蟠踞する外来政権*18の「宝物」だからである。
(中略)
 ともかく、こういう博物館は、台湾人とは全く関係ないのである。関係ないどころか、台湾独立を妨げる存在である*19
(中略)
 故宮博物院(中略)は、台湾独立達成の暁には、国民党*20と共に大陸に帰るべき存在*21である。

 まあ、見たくないのなら四宮の勝手です。そもそも誰も見に来てくれと頼んでない。
 しかし行かない理由が酷いですね。政治体制と美術品の価値と関係ないでしょう。四宮は中国美術は何一つ価値を認める気がないのか?。日本の美術品だって「雪舟水墨画」なんか明らかに中国美術の影響を受けてるでしょうに。正倉院宝物殿なんかも中国からの美術品も確か収蔵されてるでしょうに。
 それにこの理屈だと「日本は酷い国だから日本の美術品などその価値を認めない」という理屈も成り立ちますけど、まあ、そういう人がいたら大激怒するのが四宮でしょうね。

http://shinomiya-m.txt-nifty.com/diary/2014/01/post-c662.html
■谷口雅宣*22は祖国への裏切者
「独断的に、安倍首相は二十数年ぶりに靖国神社を正式参拝した。中韓両国との関係がこれでさらに難しくなることは、明らかだ。アベノミクスに好意的だったアメリカでさえ、失望と不快感を表明した。しかし、同首相は『話せばわかる』という意味のことを言うだけである。また、『どんな国でも戦没者を尊敬し、礼節を尽くすのは当たり前だ』というのは分かるが、その『戦没者』の中に、戦争を起こし、植民地政策を遂行した張本人*23が含まれているということを無視し続けている。そんな施設*24に参拝して“礼節を尽くす”という行為が、海外から見れば戦争と植民地政策を正当化していることになるという簡単な外交的論理が、この首相にはまったく理解できないか、あるいは強引に無視することで国益が増進されるという奇妙な信念をもっているように見える」。
 以上は、「空前絶後愛国者」(谷口清超*25師の言葉)であった生長の家開祖・谷口雅春先生の孫・谷口雅宣が去年の大晦日即ち一昨日に書いた文章です。
(中略)
 谷口雅宣はまさに、祖父の教えを踏み躙るばかりか、祖国の裏切者であります。

 生長の家も随分変わったなという感じですね。まあ、こうした発言をどこまで信じていいのかはわかりませんけど、少なくとも谷口雅春・清超時代のような露骨な右翼路線で行くことはもうやめたんでしょう。それを「裏切った」と四宮が罵倒するのはまあ予想通りです。

http://shinomiya-m.txt-nifty.com/diary/2010/01/post-ba61.html
■『騎馬民族征服説』について
 小沢一郎*26が、韓国の大学のおける講演で語った江上波夫*27の「騎馬民族征服説」 なるものは、専門史家には受け入れられていない*28

 おっしゃるとおりですがそれを言うならウヨ連中の「大東亜戦争聖戦論」「南京事件否定論」なども専門家には受け入れられてないんですが?。「受け入れない方が悪い」というなら「騎馬民族征服説」だって「受け入れない方が悪い」といえてしまう。まあご都合主義の無茶苦茶な文章です。

http://shinomiya-m.txt-nifty.com/diary/2012/02/post-a08f.html
支那大陸に強大なる統一国家が出現した時、必ず日本に対して侵略の牙を向けてくる
 支那大陸に強大なる統一国家が出現した時、必ず日本に対して侵略の牙を向けてくる。
(中略)
 天智天皇二年(六六三)、わが国は百済救援のために兵を派遣し「白村江の戦い」が起きた。その後、唐新羅連合軍のわが国への侵略の危機がたかまった。
(中略)
 文永十一年(一二七四)と弘安四年(一二八一)の二回にわたって大蒙古帝国の日本侵略が行われた。この時には高麗軍が蒙古軍の手先となって来襲した。

 やれやれですね。唐だの、元*29だのといった大昔のことを持ち出して今の中国を論じるなんて非常識でしょう。大体「昔侵略したからまたするかも知れない」というなら「過去にアジア侵略した日本」だって当然それに該当するわけです。

http://www.max.hi-ho.ne.jp/m-shinomiya/ron/2003/ron009.htm
日本共産党の新綱領は「天皇中心の國體」を容認してはいない

 極右政党でもない限り「天皇中心の國體」なんか容認するわけがないでしょう。共産党だから、左翼だからと言う話じゃない。天皇制支持者でも今時「国体」云々なんぞという右翼はまずいない。

http://www.max.hi-ho.ne.jp/m-shinomiya/ron/2004/ron017.htm
■平成十六年民族運動の動向
 最近は、愛国団体の街宣活動すら縮小傾向にある。これは、石原東京都知事の主導によって昨年十月から実施された東京・埼玉・千葉の一都三県で行なわれた「排ガス規制」が大きく影響している。資金難で高額の排ガス装置を付けられない愛国団体が多いからである。

 まさかとは思いますが「右翼団体街宣車は排ガス規制の対象外にしろ」とでも言う気でしょうか?
 別に右翼を狙い撃ちしてるわけじゃなし、「商業用車両だって左派の街宣車だって」話は同じなんですが。

http://www.max.hi-ho.ne.jp/m-shinomiya/ron/2003/ron006.htm
■歴史を冒瀆する映画『スパイ・ゾルゲ
 わが国と蒋介石政権が全面戦争に突入した原因である西安事件蘆溝橋事件も、ソ連中共の謀略であったことは今日明らかになっている

 映画「スパイ・ゾルゲ」については見た事がないし「ゾルゲ事件をどう評価すべきか」もわかりませんので「スパイ・ゾルゲ」評価はできませんし、しません。ここでやるのは「四宮のトンデモ」批判です。「スパイ・ゾルゲ」の評価と全く関係ないこと、それも陰謀論デマゴギー)をぶちかます四宮には絶句です。
 もちろん全然明らかになっていません。歴史を冒涜しているのは陰謀論者・四宮の方です。
 まず西安事件(1936年)について言えば「国共合作」が成立しただけで別にそれ自体は「日中全面戦争」を意味しません(なお、西安事件については中国共産党にとっても寝耳に水の事件で、張学良と事前謀議したわけではないと見るのが通説でしょう)。
 そして「西安事件による国共合作」が成立したのは「蒋介石が唱えた安内攘外路線(対日戦争より共産党打倒を重視)が挫折した」からです。
 「思った以上に中国共産党の抵抗が激しく」&「思った以上に日本の侵略が酷く(明らかに日本が蒋介石政権転覆による中国全面植民地化を目指してて、和平が成立しそうにない)」&「思ったほど欧米の日本批判が厳しくない」と言う状態で蒋介石は安内攘外路線放棄に追い込まれます。
 「たられば」の話をしても仕方ないですが、トラウトマン和平工作(1937年)など、何らかの形で日中間の和平の動きが現実化してればいったん放棄された安内攘外路線も復活したかもしれません。ただ日本政府は「一部を除いて」蒋介石を舐めてたので和平なんかする気にならないわけです。
 盧溝橋事件(1937年)については偶発事件として陰謀性を否定した上で、「日本が全面戦争へと戦争を拡大した事」を否定的に理解するのが通説的見解でしょう。蘆溝橋事件が日中全面戦争になったのは日本がそういう意思で動いたからで別に自然にそうなったわけではありません。日本が局地戦でとどめるつもりなら全面戦争には発展しなかった。
 大体陰謀と考える場合でも「日本の陰謀」と考えるならまだしも中国共産党であれ、中国国民党であれ、「中国の陰謀」と考えるのは無理でしょう。「兵一名行方不明問題」について中国陰謀論では説明できないからです。まさか「行方不明になった兵は中国のスパイ」と根拠レスで言うわけにもいかないでしょう。

http://www.max.hi-ho.ne.jp/m-shinomiya/ron/2008/ron080106.htm
■尊皇精神と永遠の祖國
 政治家や官僚に「天皇の臣下」という自覚があれば、極悪非道なことはできない

 「戦前か」と言いたくなりますね。当然ながら四宮は有名な吉田茂*30の「臣茂」を「当然の事だ」と言ってしまいますし

 平成十二年十二月五日号の『日本経済新聞』で、中央省庁再編に関するインタビューに答えて、「まず大臣という名前を変えたらどうか。だれの臣下ですか?。行政の長なんだから『長官』でいい」と述べた後藤田正晴*31

を「国対否定だ,許せない」と罵倒します。

http://www.max.hi-ho.ne.jp/m-shinomiya/ron/2007/ron070218.htm
■『皇室典範』改定は権力機構が多数決で決めてはならない
 皇室及び國體の根幹に関はることなのであるから、日本の傳統の體現者であらせられる天皇の御意志を体して決められるべきである。

 皇室典範も法律ですから議会で決まるのは当然ですし、その場合に「天皇の意見を聞こう」というのはもろに「天皇は政治的権能を有しない」とする憲法規定に抵触するでしょう。
 「戦前は皇室典範は議会の議決で決めてなかった」と言っても戦前(天皇主権)と戦後(国民主権天皇は象徴)では政治体制が全然違いますから根拠になりません。
 まあ、それ以前に四宮らウヨが「今上陛下は我々と同意見だ」と思える神経がよくわかりませんが。そんな根拠はどこにもないですし、仮に今上が「私は愛子内親王天皇になって問題ないと思う」と言ったら彼らは従うんでしょうか?。その場合は「たとえ今上のご意思でも伝統に反する」と言い出すんでしょうけど。

http://shinomiya-m.txt-nifty.com/diary/2014/03/post-ce3f.html
天皇の上に「法」があるのではなく、天皇の「大御心」が「法」である

 戦前かよとしか言いようがありません。要するに「皇室典範を改正して女帝制度が出来てもそんなもん、大御心に反するから認めない」と言う放言です。
 まあ、「戦前かよ」以前に四宮らウヨが「今上陛下の大御心は我々と同意見だ」と思える神経がよくわかりませんが。そんな根拠はどこにもないですし、仮に今上が「私は愛子内親王天皇になって問題ないと思う」と言ったら彼らは従うんでしょうか?。その場合は「たとえ今上のご意思でも伝統に反する」と言い出すんでしょうけど。


■『「伝統と革新」第15号(四宮正貴氏編集)に「『永遠の0』と第二次安倍政権」という原稿を書きました。』のとんちんかんな三浦コメント
http://miura.trycomp.net/?p=2406&cpage=1#comment-59390

バルザックが王党派だったからと言って彼の小説の価値は上がりも下がりもしない、と言ったのは確か埴谷雄高*32だったと思うけど、この当たり前のことを忘れてはいけないと、まあ私自身自戒しております。

 『特攻を素材にした「永遠のゼロ」って別に右翼的な小説ではないですよね』、という「春風」なる人物のコメントに対する三浦のとんちんかんな応答です。
 『特攻を素材にした「永遠のゼロ」って別に右翼的な小説ではないですよね』と言うコメントに対する応答が何で「百田さんが右翼でもそのことと小説の価値は直結しない」という話になるのか。はっきりと「百田さんは右翼だが、『永遠のゼロ』は右翼的ではない。百田さんの右翼思想は小説に持ち込まれていない」とでも書けばいいのに。三浦の知的能力に問題があるのか、はたまた故意に話をごまかしてるのか。どっちにしろくだらないですけど。


■隔月刊誌*33表現者』次号55号は6月16日MXエンターテインメントより発行 私も「ドストエフスキー戦争論」寄稿してます(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=2522
 前も書きましたがMXというのは東京都も出資してるテレビ局でありそこの関連会社が右翼雑誌の出版をすると言うのは政治的中立性の観点からどうなのか。
 俺が西部らの立場だったらそういう批判を受けたくないので「必死に一般出版社に売り込みをする」でしょうが、まあおそらく西部らは
1)「そういう売り込みの出来ない怠け者、無能集団」
2)「そういう売り込みをしても誰も乗ってこないのでMXに泣きついた」のどっちかなんでしょうね。お粗末な話です。

 脚本家の山田太一*34を迎え、家族をめぐるテーマで議論、国家の概念や家族という共同体意識が希薄になりつつある現代における家族のあり方について論じています

 山田太一という人間が左翼的だとは思っていませんが、まさか右翼雑誌で西部らと対談するほど右だとは思ってなかった。

【追記】
 つうかMXエンターテインメントhttp://www.mxentertainment-shop.jp/shop/Info)って「MX放送番組の製作」が目的であって出版事業なんてどこにも書いてないじゃないですか(苦笑)


■小浜正子ブログ『映画と講演の集い<天安門事件25周年によせて−活動家たちは今>』
http://blog.goo.ne.jp/mkohama2011/e/2bdfb92edd8aa4fe395be2ddc544eca3

 それにしても、中国のよい点を紹介してもあまり誰も飛びつかないけれど、中国政府批判となるとたくさんの方が関心を持ってくださるのはどうしてなのか。よい点も悪い点も含めて(というか、そんな単純なものではないことをわかって)中国を多元的に理解してゆくことが、隣国として付き合ってゆかざるを得ない私たちに必要だと思うのですが。

 『映画と講演の集い<天安門事件25周年によせて−活動家たちは今>』なるイベントの当事者、つまりは中国に一定の批判意識を持つであろう小浜氏ですら「この集会がアンチ中国的にただ消費されるんじゃ嫌やなあ」と言う主旨のぼやきを自ブログに書きたくなる現状は率直に言って異常だと思います。
 ただ一方で『中国風信⑨中国の日本動漫−マンガとアニメ(『粉体技術』2014年6月号より転載)』が紹介する話はほほえましい話と言えるでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/mkohama2011/e/043424ea7b7c4b1043c8d32a37bedf53
 周知のように、2010年に尖閣問題が緊張して以来、日中関係は急速に悪化した。中国では反日感情が高まって日本語を学ぶ人も減っているのかと思いきや、じつは必ずしもそうではない。国際交流基金が3年ごとに行っている国外の日本語学習者の調査によると、2009年に最も日本語学習者が多かったのは韓国で96万4千人余、中国は82万7千人余で第二位だったが、2012年には104万4千人余に増加して第一位となった。
(中略)
 日本語学習の動機としては、日本語そのものへの興味や、日本語でのコミュニケーションを目指す以外に、マンガ・アニメ・J-POPなどへの興味が、歴史・文学などへの興味を上回っている。
 中国ではマンガとアニメを合わせて「動漫(トンマン)」と呼ぶ。
(中略)
 遠藤誉氏*35は、欧米と違って日本の会社は海賊版を厳しく取り締まらなかったので、子供たちがお小遣いで買えるような安価な海賊版が出回り、それが結果的に日本動漫のブームを巻き起こしたという(遠藤誉『中国動漫新人類−日本のアニメと漫画が中国を動かす』日経BP社、2008年)。
 吹き替えなしの海賊版のアニメがDVDやネットで出回り、それで育った若者が日本や日本語に興味をもって、学習者が増えているのだ。
(中略)
 たしかに私の周囲の中国の若者には、日本のアニメが大好きな人が少なくない。
(中略)
 上海の名門大学を卒業したMさんは、留学して都市計画分野の修士課程を修了し、そのまま日本で働く才媛だが、じつは彼女が留学してきた最大の理由は、マンガなのだ。
(中略)
 「80后」(80年代生まれ)の彼女の感性は、もはや日本の若者とずいぶん近いのだとあらためて感じた。
 もっと若い子供たちは、日本の「動漫」のキャラクターグッズに夢中だ。先日、学会に招聘した30代の新進研究者のMさんは、終了後、小学生の娘さんからお土産に日本でも人気のアニメ「ワンピース」(中国語では「海賊王」)のグッズを頼まれた、といって渋谷の専門店へ買いに行った。
(中略)
 こうした共通のアニメの嗜好は、政治とは別の次元の日中関係の基盤を作っているようだ。


■浅井基文*36『日朝合意の背景と今後の注目点』

http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2014/608.html
 5月29日に日朝政府間協議における日朝双方の合意が発表された。率直に言って、私の第一印象は「意表を突かれた」だった。しかし、腰をすえて分析すれば、今回合意は日朝それぞれの思惑の合致という基盤の上に成立したものであることが理解される。しかし、合意内容がスムーズに実現されるか、日朝関係が今後正常化に向けて前進するかに関しては、困難な課題が立ちはだかっていると言わざるを得ない。
<日朝合意を可能にした背景要因>
 日本側つまり安倍政権にとっては、内政外政両面で困難に逢着しつつある状況のもとで、拉致問題で突破口を切り開くことは極めて重要な意味を持っていた。
 まず内政面。安倍政権に高い支持率をもたらしたアベノミクスは息切れの様相を深めており、消費税増税のマイナス影響とあいまって、「化けの皮」がはがれるのは時間の問題となりつつある。
 次に外政面。右翼体質丸出しの安倍政権は、中国及び韓国との関係を冷え切らせただけでなく、日米関係にも今後の成り行き次第で深刻化する可能性を秘める暗影を生んでいる。また、2014年にはGDP規模が日本の2倍となり(IMF推計)、今後は日本との差を広げるばかりの経済力を背景とし、かつ、明確な理念を伴った外交を展開する中国に敵意をむきだしにする安倍政権は、国際場裡においてさながら風車(中国)に立ち向かうドンキホーテと化している。そんな安倍政権としては何としても外交的成果が欲しい。
 一方、アメリカの対外軍事戦略(唯一の超大国として世界的な軍事ヘゲモニーを手放さないが、経済・財政力の衰えを補うために同盟国の分担*37を要求する戦略)に呼応する日米軍事同盟強化のための対国内用説得材料として、歴代政権が利用してきた「北朝鮮脅威論」は、(注:尖閣問題など)「中国脅威論」を前面に押し立てる*38安倍政権にとって「お役御免」になりつつある。拉致問題解決を標榜してきた安倍政権としては、ここで朝鮮と取引してもマイナス材料はない。
 朝鮮が安倍政権との取引に応じたのにも、内政及び外政上の蓋然性がある。即ち、核開発と経済発展を車の両輪とする金正恩*39政権にとって、経済発展を軌道に乗せる上で良好な国際環境を確保することは重要課題だ。金正恩政権が以下の諸要素を踏まえて対日交渉に前向きに臨んだ可能性は大きい。
 まず、中朝関係は基本的に維持されている。ロシアとの間では、5月に対露債務(約110億ドル)の90%帳消し合意が成立し、露朝間をつなぐ鉄道建設にも進展があるなど、視界は良好だ。金正恩訪中・訪露が実現すれば、朝中及び朝露関係の展望はさらに明るくなる。
 また金正恩政権は、年初に韓国・朴槿恵政権に関係を改善するための大胆なアプローチを試みたが、後者の硬直した対応によって、南北関係は再び冷え込んだ。朝日関係改善は、日本の対朝鮮制裁措置解除による経済的メリットを期待できることに加え、対朝鮮強硬姿勢の韓国に対して圧力をかけることにもなる。韓国が動揺すれば、対朝最強硬のオバマ政権に対する圧力ともなる。
 さらに、ウクライナ危機を契機として米露及び米中の間の国際認識の違いが露わになった。このことは、(注:中国が議長を務める)中国主導の6者協議からアメリカ主導の国連安保理に外交舞台が移っていた朝鮮半島情勢に再び転機をもたらす契機になりうる。日本は6者協議の妨害者だったから、日朝関係が改善に向かうことは6者協議再開にもプラス要因となりうる。
<今後の注目点>
 紙幅がないので、今後の主な注目点を3点だけ箇条書きする。
◯米韓の対日圧力:
 5月の飯島参与訪朝と同様、安倍政権は今回も米韓に根回しなく日朝合意を行った。米韓は不満を隠しておらず、安保理決議、米韓日の対朝協力体制維持を掲げて安倍政権に圧力をかける可能性は大きい。特にオバマ政権の頑なな朝鮮敵視政策は安倍政権も到底無視できない。
◯安倍首相の言行不一致:
 安倍首相は過去にも(注:拉致被害者5人の帰国は一時帰国だとする)朝鮮との約束を一方的に破った前科を持つ。安倍首相の国際約束軽視は日中関係でも露わだ(尖閣問題棚上げ合意の無視*40)。日朝合意成立で国内基盤を固めることだけが彼の狙いとすれば、米韓の圧力及び自民党内の反発を前に「心変わり」する可能性は少なくない。
◯朝鮮の核・ミサイル開発:
 アメリカの朝鮮敵視政策が変わらない限り、朝鮮が核・ミサイルを開発する政策は変わらない。今後も、「朝鮮の人工衛星打ち上げ→安保理による非難→朝鮮の核実験」という過去3回のパターンが繰り返されるならば、今回の日朝合意は吹き飛ぶだろう。①朝鮮が打ち上げを見合わせる、または②朝鮮が打ち上げても中露が(注:拒否権発動などで)安保理非難に同調しない、のいずれかが満たされない限り、朝鮮の国際環境を暗転させる時限爆弾は常に存在する。

 ほとんど浅井氏と同意見なので特にコメントはしません。


■河信基*41の深読み『韓国の一人当たりGDPが2018年に日本を超える』
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/45645689.html
 こうした楽観的見方が正しいかどうかは疑問ですがいずれにせよ「韓国の経済力が相当のものであること」は否定できない事実です。この状態で韓国と敵対関係になるほど、ばかげたこともないのですが、「韓国植民地支配を肯定したい」 というくだらない感情論から「韓国との敵対の道」を歩んでるのが安倍政権であり、産経です。


■河信基の深読み『韓国統一地方選挙朴槿恵大統領の薄氷の勝利 』
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/45631976.html
 「スーパーゲームスワークショップエンタテイメント」http://roodevil.blog.shinobi.jp/も批判してますが河氏は朴クネに甘すぎですよ。さすがに朴びいきの河氏も「薄氷」とはしているものの「勝利」と言えるんでしょうか。俺は「引き分け」だと思いますけどね。もちろん「セウォル号事件」と言う追い風*42があっても圧勝できなかった野党側の力不足は問題ですし、野党にとっての引き分けはある意味「負けかも知れません」。しかし赤旗『韓国教育長選挙 13都市で“進歩派”当選』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-06-06/2014060601_03_1.html)が指摘するように、教育長選挙では野党側が勝ってるし、河氏のように簡単に「薄氷だが朴が勝った」というのには躊躇や疑問を感じますね。


■崔健のような歌が今中国にはきっとあふれているはずだ(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=2504
 崔健というのは中国ロックの草分け的存在です。天安門事件時に彼の歌「一無所有」が民主派学生によって歌われたため、学生運動側、中国政府側双方から政治的に評価される事が多い人です(実際はどうか無知なので知りませんが)。
 「日本ロックミュージシャンで一番早くに中国進出したファンキー末吉氏(公式サイト:http://www.funkycorp.jp/funky/)」の知人・友人でもあります。で三浦ブログにも末吉氏の名前はちょこっと出てきます。
 で三浦は末吉氏に「好意的であるような事」を書いていますが、「北朝鮮で女子高生にロックを教えた」末吉氏と三浦じゃ大分違うと思うんですよね。ちなみに三浦が末吉氏の訪朝について感想を述べた事は今のところありません。内心では不快に思ってるでしょうが。
【2014年6/20追記】
 ファンキー末吉ブログ『朝鮮学校の秋祭りでドラムを叩こう!!』(http://www.funkyblog.jp/2014/06/post_976.html)、朝鮮新報『「爆風スランプ」・ファンキー末吉さんトークショー、大阪・玉津東小橋分会が主催』(http://chosonsinbo.com/jp/2014/06/20140619mh-01/)でさらに三浦の反末吉感情は高まってるでしょう。訪朝した方なので予想はしていましたが末吉氏は三浦のような朝鮮総連朝鮮学校敵視ではないわけです。
【追記終わり】
 末吉氏ももちろん中国や北朝鮮に対しては一定の批判意識はある。ただそれは反共極右・三浦のような打倒論ではない。むしろ末吉氏はあえて言うなら「漸進的改革主義」でしょうね。中国や北朝鮮で一気に何か変えるんじゃなくて「寝技、立ち技」あらゆる手段使って少しずつでも問題が解決すればいいじゃないかと。一気に変えるのは難しいと。
 だから末吉氏は北朝鮮についても「制裁論一本槍」じゃない。むしろ、「中国が支援してるから制裁なんかたぶん効かない。中国に支援するなと言ってもやめるわけがない。むしろ日本が北朝鮮と経済交流して北朝鮮を取り込んだらどうか」としている。
 本来、三浦の立場では非難の対象が末吉氏ですが、
1)三浦は穏健保守ぶってるので島田洋一のような無茶苦茶な右翼的攻撃を躊躇してる
2)崔健と親しい事でわかるように末吉氏は単純な中国現政権シンパというわけでもないので批判しづらい
ということで批判を控えてるのでしょう。将来的には末吉氏に対して右翼的な批判をするかも知れませんけどね。三浦の具体的文章にも軽く突っ込んでみます。

6月4日天安門。今年は25周年記念集会がありまして、私もほんのわずかですがお手伝いさせていただきました。

 では是非、参加報告でも三浦には書いて欲しいものですが、ある参加者が書いた報告(ブログエントリ)では「南京事件否定論」がぶちかまされるなど、相当酷かったようですので、穏健保守ぶってる三浦は書かないかもしれません。

 ファンキー末吉氏のような中国の音楽事情に詳しい方の、現実を踏まえた言葉も聴いておかなければいけません。彼が「天安門事件は彼らの国のことであって、外国人がそれに安易に介入出来る事柄ではない。私たちが想像しているよりも彼らはもっとこの事件を深く、そして同時にある意味では軽く考えている。(中略)彼らはここで暮らし、ここの音楽を作り、そしてここで生きてゆく。彼らの「この時代の音楽」は彼ら自身が作り上げてゆくもので、決して外国人が押し付けたり煽ったり出来るものでもない。」と自らのブログで語っていることはきちんと私たちも理解しておかなければいけないでしょう。

 末吉氏について言えば別に天安門事件に限らず「ある国の政治問題に外国人が安易に口出すべきなのか、俺はそうは思わないから口を出さない」という主義の方である事を指摘しておきましょう。
 しかし天安門事件を理由に中国打倒論さえ唱える三浦が「外国人は余計な口出しを控えた方がいいと思う」という末吉氏の何をどう理解するんですかね。政権打倒論なんて天安門事件批判派でもまともな人間はまず口にしない「余計な口出し」の典型でしょうに。「中国政府に人権面での改善を求める」のならまだしもねえ。
ちなみに三浦が引用した末吉氏のこの文章は『第5次 中国ロックと毛沢東/西側諸国の中国ロックへの理解度』(http://www.beeast69.com/column/funky/37530)です。何で三浦が「第8次 中国ロックの空洞化/中国ロックの未来」http://www.beeast69.com/column/funky/48018のようにリンクを張らなかったんだろうと首をひねりましたが『第5次』の文章を読んでリンクを張らない理由がわかりました(正確に言えば何となく見当がついた)。

http://www.beeast69.com/column/funky/37530
 「ロック=反体制」と言うならば、共産党体制の代名詞のような毛沢東*43とロックとは対立してしかるべきだと思うのが自然であるが、こと中国のロッカー達にとって毛沢東と言うのは必ずしもそのような簡単な考えで片付けられるものではない。
 崔健は「新しい長征の道のりのロック」と言う曲を作り、1989年に同名のファーストアルバムをリリースしている。毛沢東の長征をロックになぞらえたこの曲は、「毛沢東を茶化している」と中国政府の逆鱗に触れたが、果たして崔健は中国政府が言うように本当に毛沢東を茶化してこの曲を作ったのであろうか。
 歴史の評価と言うものは必ずしも一面だけが全てではない。毛沢東文化大革命と言う歴史的な大失策をやらかした張本人であることは事実だが、中国を解放した英雄であることも大きな事実である。崔健が毛沢東を敬愛し、その長征の道のりを自分のこれから行おうとするロックの道のりと同じものだと考え、同名のツアータイトルをつけて毛沢東と同じように全中国をツアーしたと考えても不思議ではない。 

 おそらく俺が太字強調した部分、つまり「崔健は毛沢東を彼流に敬愛してるんじゃないか」という内容の末吉氏の文章を「アンチ毛沢東」にして「自称・崔健ファン」の三浦はリンクを張る事で読まれたくなかったんでしょうね。「崔健は毛沢東批判者だ、末吉氏もそう理解している」ということにしたかったんでしょう。
 本当に三浦とはせこい野郎です。

彼の「第8次 中国ロックの空洞化/中国ロックの未来」http://www.beeast69.com/column/funky/48018という文章を、現場を知るものの冷静な視点として極めて興味深く読みました。確かに、中国の音楽購買層の心理と現実*44は彼の言う通りで、そこに崔健や彼の音楽を引き継ぐものがそんなに簡単に入り込めるわけではない。しかし、末吉氏の指摘の厳しさは十分認めた上で、彼の文章の結論部、これは絶対的に正しいはず。
「中国社会が解放され、抑圧された人民達が崔健の音楽を聞いて拳を振り上げた。そして人民はそんな昔を忘れ去って富を得ることに邁進している。しかし誰しもその頭で描いた「幸せ」を享受していない。この社会は永遠に矛盾に満ちていると誰もが感じている。」(ファンキー末吉

 そこって結論部なんですかねえ。むしろ

人民の気持ちを代弁する若いアーティストが現れて、また人民達が熱く拳を振り上げる時が来るのかどうか

が結論部じゃないか。要するに「人民の気持ちを代弁する若いアーティストが現れて、また人民達が熱く拳を振り上げる」のならば「理想と現実」が一致しロッカーも食えるわけです。末吉氏曰く今は「食えない状況でロッカー」か、「ロックをあきらめて儲かる分野」のどっちかしかないわけです。
 別に三浦が引用して強調したいらしい「貧富の格差がどうこう」ということが末吉氏は一番言いたい訳じゃないでしょう。
なお、この末吉氏の文章、冒頭では

 中国でレコードを買う大部分の人間はその人口の80%を占めると言われている「農民」である。当然ながら新しいリズムやアレンジを聞きわける耳を持っていない。彼らにとって大事なことは、「1、歌がうまくて」、「2、歌詞が泣けて」、「3、テレビにもよく出てみんなが知る有名歌手であること」だけである。ロックを支持する層と言うのはその大部分が学生を中心とした知識階級の若者なのであるから当然ながらその市場は非常に小さいと言える。
 金を稼ぐためには歌謡曲に徹するしかなく、純粋なロックをつらぬくには相当な貧乏生活を覚悟するしかない。

と書いています。末吉氏は「日本や欧米ではマイナー分野もマイナーとは言っても食える程度の市場がある事が多いが中国はそうではない」としてるようですが、たとえそれでも「大いに儲けたい」のならばマイナー分野よりメジャーの方が美味しいでしょう。要するにここに末吉氏が書いた「理想と現実のずれ(理想を貫くと生活がきつい)」は程度の差こそあれどこでもある事だとは思います。

 旧正月の大みそか(1月30日)に国営中国中央テレビで放映される、中国版紅白「春節­聯歓晩会」に出演すると噂されていた、中国ロック歌手の草分け的存在の「崔健(さいけん­)」氏が出演を辞退した。
 天安門事件レジスタンスソングで代表曲の「一無所有(何もない)」を歌う方向で調整­していたが、TV局側から歌詞の修正を求められるなどしたのが原因とみられている。

 まあ、この辺りは価値観でしょう。「出る事を優先するのか」、「歌を優先するのか」どちらが正しいとは一概には言えないでしょう。「出たならば権力への屈服」とか「ファンの気持ちを考えて出るべきだった」とかは簡単には言えない。
 最後に崔健について触れた末吉氏のエントリを紹介しておきましょう。

■『第1次 中国ロックの誕生』
http://www.beeast69.com/column/funky/19003
■『第3次 天安門事件と一无所有』
http://www.beeast69.com/column/funky/27274
■崔健ライブレポート
http://www.funkycorp.jp/funky/fixed/live.html
■中国ロックを作り上げた日本人ギタリスト
http://www.funkyblog.jp/2012/10/post_813.html
■中国ロックの創始者「崔健(CuiJIan)」が春節晩会に出演!!
http://www.funkyblog.jp/2014/01/cuijian.html


■スーチーと軍政のバトル

http://www.asahi.com/articles/ASG6F51VCG6FUHBI01C.html
■朝日「スーチー大統領」認めず 与党側、阻む条項残す大統領資格は対象外
 ミャンマー国会の憲法改正実現委員会(31議員で構成)が野党党首アウンサンスーチー氏の大統領就任を阻んでいる現憲法の条項を改正すべきでないと決めたことが13日、わかった。これを受けて、国会が改正の是非を判断することになるが、スーチー氏が大統領候補として認められる可能性は低くなった。
 2008年に軍事政権が制定した現憲法は正副大統領の資格について、「配偶者や子が外国人でないこと」と規定。スーチー氏は来年の総選挙に勝利し、国会議員の間接選挙で決まる大統領への意欲を示しているが、亡夫や息子が英国籍のため、この条項が改正されなければ就任できない。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140619/asi14061900270001-n1.htm
産経新聞スー・チー氏が巻き返しに躍起「チャンスは消えていない」」
 憲法改正を審議するミャンマーの上下両院合同委員会が、大統領資格に関する条項を対象としない決定を下した。この条項は、最大野党の国民民主連盟(NLD)党首のアウン・サン・スー・チー氏(68)の大統領就任を事実上禁じる内容。大統領を目指すスー・チー氏は巻き返しを図ろうと、国内外で活動を活発化させている。
 スー・チー氏は、訪問先のネパールで16日、「この憲法は私を念頭に置いている。個人を標的にした憲法は民主主義では受け入れられない」と訴えた。
 軍事政権時代の2008年に制定された憲法は、外国籍の家族を持つ者の大統領就任を禁じている。死別した夫が英国人で、2人の息子も英国籍のスー・チー氏は不適格となる。
 昨年設置された合同委の審議は非公開で、正式発表もまだないが、ロイター通信によると、委員31人中、この条項の改正に賛成したのは5人だけだったという。委員の大半は改正に消極的な与党や軍選出議員で、NLDからの参加は2人だった。
 NLDは「合同委の決定が両院で承認されるまでは、スー・チー氏が大統領になる機会は消えていない」とし、引き続き改正を求め、署名活動を国内で展開するなど、議会に圧力をかけ続ける構えだ。

 ミャンマーでは未だ軍の力が強い事、軍がスーチーを厄介者扱いしてる事がわかるニュースです。
 民主主義の観点からは大変な大問題でしょうが、おそらく「自称アジアの自由主義、民主主義のための団体」、本当は「ただの反中国極右集団」アジア自由民主連帯協議会サイト(http://freeasia2011.org/japan/)にはこの件について何の記事も載らないでしょうね。


パキスタンで軍とジャーナリストのバトル

http://mainichi.jp/select/news/20140608k0000m030024000c.html
毎日新聞パキスタン:最大民放テレビ局を放送停止5日間』
 パキスタンのテレビ事業を管轄する電子メディア規制委員会は6日、国内最大の民放テレビ局「ジオ・テレビ」のニュースチャンネルに対し、15日間の放送停止処分を決めた。局の男性ニュースキャスターが4月に銃撃される事件があり、「ジオ」は軍情報機関ISIの関与を示唆する報道をした。これに対し、軍が「誤った報道だ」として、閉鎖を要求していた。
 「ジオ・テレビ」はキャスターで著名なジャーナリストのハミド・ミール氏が銃撃され重傷を負った事件で、同氏が以前から家族に「何かあればISIの仕業」と伝えていたなどと報じた。これに対し国防省は規制委に放送免許の剥奪を要求。
 規制委は15日間の放送停止に加え、1000万ルピー(約1000万円)の罰金を科し、15日以内に納付されない場合は放送停止を延長すると決定。

http://www.asahi.com/articles/ASG6721SPG67UHBI001.html
朝日新聞『軍スパイ機関を批判、放送停止に パキスタン、脅迫続発』
 パキスタンで隠然とした力を持つ軍のスパイ機関、軍統合情報局(ISI)を批判した民放テレビ局が政府当局により、放送停止に追い込まれた。
 処分を受けたのは、視聴率トップの民放局「Geo」。発端は、看板トーク番組のキャスターで同国の代表的ジャーナリスト、ハミド・ミール氏が襲われた暗殺未遂事件だった。
 ミール氏は、ISIなどの治安機関が長年続けてきた民間人の不法拘束を追及するキャンペーンを手がけ、脅迫を受けていた。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140608/asi14060800420001-n1.htm
産経新聞『情報機関批判の民放局を放送停止 パキスタン、キャスター襲撃で』
 パキスタンの有力民放テレビ局「ジオ・テレビ」が放送停止に追い込まれた。同テレビのキャスターが武装グループに襲撃された事件で、同国で絶大な影響力を持つ情報機関の3軍統合情報部(ISI)の関与を批判し、これに反発した軍の要求を受け、メディア規制当局が処分を決定した。
 同テレビのキャスターで著名ジャーナリストのハミド・ミール氏は今年4月、南部カラチで武装グループに腹部や脚を銃撃され、重傷を負った。
 AP通信などによると、ジオ・テレビはミール氏側の主張を受けて、事件にISIが関与したとの批判報道を展開。軍は「根拠のない主張」と反発し、メディア規制当局に同テレビの免許剥奪を要求していた。

 民主主義の観点からは大変な大問題でしょうが、おそらく「自称アジアの自由主義、民主主義のための団体」、本当は「ただの反中国極右集団」アジア自由民主連帯協議会サイト(http://freeasia2011.org/japan/)にはこの件について何の記事も載らないでしょうね。


■人民日報『安倍首相の中国包囲網 壁にぶつかるのはなぜ?』

http://j.people.com.cn/n/2014/0606/c94474-8738043.html
 日本の安倍晋三首相は主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)の開催直前、西側の主要国に集団で中国を非難するよう要請すると公言した。だが願いとは裏腹に、サミットが4日に発表した声明には、東中国海と南中国海の情勢に注目するといったことが記されるにとどまった。
(中略)
 日本に肩入れしていないことははっきりしている。
(中略)
 他国と連携して中国を包囲しようとする日本のたくらみはまたもや失敗したことになる。このような結末になったことは、不思議でも何でもない。(文:田文林・中国現代国際関係研究院副研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
 戦略的な位置づけと利益の相違により、西側諸国は日本が振る「指揮棒」には従わなかった。
 西側諸国は一枚岩ではなくG7内部にも実は3つの世界がある*45。第1の世界は、唯一の超大国である米国の世界だ。力が衰えつつあるとはいえ、米国は引き続き世界の盟主であることに意欲満々で、先日もオバマ大統領が、米国は次の100年も世界をリードしていくと発言した。そこで台頭しつつある中国に対し、米国は戦略的焦慮を多分に感じており、主に中国を牽制するために戦略の重心をアジアにシフトしようとしている。
 日本は第2次世界大戦の敗戦国で、西側世界では第3の世界に属する。戦後の国際秩序によって、軍事的な権利と政治的な権利が厳格に制限されてきたことから、日本は長らく「経済は大人、政治は子ども」といういびつな状態にある。そこで日本の右翼政治家は起死回生を遂げて「普通の国」になることを目指し、ひいてはアジア太平洋の秩序を再び主導しようとしている。ここからわかることは、米国と日本は終了したばかりのアジア安全保障会議で意見が一致し、相手と調子を合わせて中国を悪者扱いしたということだ。
 米国と日本という両極の間には、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダといった第2の世界がある。こうした国々はアジア・太平洋地域から遠く、世界の覇者になろうという野心はもたないため、中国の復興・台頭をうらやましがったり、ねたんだりするということがあまりない。注目するのは経済的チャンスであり、戦略的焦慮ひいては戦略的パニックといったことにはそれほど関心をもたない。こうした国々が中国と交流する場合は、衝突する部分より協力できる部分の方が大きい。欧州連合EU)は現在、中国にとって1番目の貿易パートナーであり、利益があることで、こうした国々の対中政策は米日のそれより抑制的だ。利害という観点から考えると、英国、フランス、ドイツなどは日本のために立ち上がって、中国を敵に回す必要はまったくない。
 歴史的な経験と国際的な道義という点でも、日本は孤立して何もできずにいる。
 現在の国際秩序の主な枠組みは、世界が反ファシズム戦争に勝利したことの成果だ。
(中略)
 一方、安倍首相はたびたび軍国主義の亡霊を呼び戻そうとしており、徐々に日本を戦後国際秩序の転覆者にしようとしている。ここから発されるマイナスのエネルギーは中国に害を与えるだけでなく、既存の国際秩序をひっくり返し、進歩的な反ファシズムという価値観を崩壊させようとするものだ。西側諸国はこうした事情をよく理解しており、日本のために火中の栗を拾おうとはしない。

 まあそういうことです。「安倍が戦前礼賛型極右である」「中国と対立して失われる経済的利益が大きすぎる」という二つの理由から安倍が希望するほどには欧米は安倍に肩入れしないでしょう。


■某天安門事件サイト(http://www.tiananmen1989.net/)にいろいろとコメント【その2】
 アジア自由民主連帯協議会サイト(http://freeasia2011.org/japan/archives/3275)や三浦の個人サイト(http://miura.trycomp.net/?p=2461)が紹介している某天安門事件サイト(http://www.tiananmen1989.net/)のエントリやツィートについていろいろコメントしてみます。

林雄介 @yukehaya
徴兵制で日本が軍国主義国になるなら、中国、北朝鮮、韓国は徴兵制だから、軍国主義国ということですよね?。

 やれやれですね。で、「そうですね、中国、韓国、北朝鮮は徴兵制*46を辞めるべきですね」と返されたらこのバカウヨはどう言うんですかね。どうも「そう言う返しはない」と勝手に決めつけてるようですが。
 つうかこの発言はどう見ても「日本に徴兵制を導入したい」という発言にしか見えませんがそういう理解でいいんでしょうか?。何のために?。現状の「志願制」で何の問題があるんですかね。
 しかし天安門事件サイトのツィートがこの種のバカウヨツィート満載ってのは見ててつらいもんがありますね。そもそもツィートが天安門事件に関係ないし。マジでツィートを封鎖した方がいいんじゃないか。とは言えこのサイト、6/4以降は、ツィート以外はほとんどサイト更新がないというお粗末きわまりないサイトに成り下がっていますが。本当に今のママならサイトごと封鎖した方がいいんじゃないの?。6/4過ぎたわけだし(6/14追記:別に小生の意見に従ったわけでもないでしょうが、小生と同意見の人間が結構多かったのか、今はツィートは閉鎖されています)。

町山智浩 @TomoMachi
 何が問題なのか、ここに詳しく書いてあります。
天安門広場虐殺神話の誕生」グレゴリー・クラーク*47
 http://gregoryclark.net/jt/page42/page42.html

 保守派であるクラーク氏が

http://gregoryclark.net/jt/page42/page42.html
 アーンショウの指摘によると、中国人兵士が吊り上げられ、黒焦げに焼かれた写真はロイター社で差し止められた。
(中略)
 その当時北京のアメリカ大使館で出された、機密扱いを解かれた報告は、アーンショウ/ホウによる広場での出来事のストーリーを裏付けるものだった
(中略)。
 サマリーは、広場に入ろうとした兵士が学生たちに殺されたことが広場周辺での騒乱に火をつけたことを、確認している。

とし「人民解放軍ばかりを非難できないのではないか」としている事は興味深いですね。

西村幸祐 @kohyu1952
 6月4日の天安門東京集会の秀逸な報告です。日本のメディアはまるで中国共産党の息が掛かったように、この集会を黙殺しました。良質なブログは既存メディアをとっくに凌駕しています
天安門と南京を結ぶ悪路…もうひとつの市ヶ谷演説 東アジア黙示録
http://dogma.at.webry.info/201406/article_2.html

 だって西村が参加するような集会ですよ。まともな集会の訳もない。黙殺されて当然でしょう。
 西村が「俺達の仲間がブログで紹介したから既存メディアが報じなくても問題ない」と強がったところで何の意味もありません。
 実際、西村が紹介するエントリにも酷い記述が出てきます。

http://dogma.at.webry.info/201406/article_2.html
 都内・市ヶ谷で催された大規模集会。基調演説に臨んだ石平さん*48は、壇上で嗚咽した。
(中略)
 石平さんは、ホールを埋め尽くした参加者の前で、胸に秘めた思いを明かした。
(中略)
 それは昭和45年の11月25日に続く、もうひとつの伝説的な市ヶ谷演説とも言うべき決意と覚悟に満ちていた。

「昭和45年11月25日の伝説的な市ヶ谷演説」とは自衛隊市ヶ谷駐屯地(当時*49)に人質*50を取って籠城した三島由紀夫の「自衛官のクーデターを呼びかける演説」です。まともな人間は「もう一つの市ヶ谷演説」なんて言わないでしょう。
 この集会は少なくとも建前ではウヨ集会ではないんですから。ウヨ以外はドンビキです。

 中共による反日プロパガンダは、種々雑多に過去から延々と繰り広げられていたが、天安門以降、より目的が明確になった。天安門の大虐殺を覆い隠す“残虐極まりない蛮行”をクローズアップする…
 その筆頭が「南京大虐殺」というフィクションだ。アイリス・チャンの捏造本が全米で話題になったのは、1997年。まだ、天安門広場の陰惨な映像が記憶に色濃く残っている時期だった。

 ばかばかしいですね。南京事件はもちろん実在の事件です。東京裁判でもその実在が認められ、当時の軍幹部・松井石根南京事件当時、中支那方面軍司令官)という人物が死刑判決を受けている。
 中国で行われたBC級戦犯裁判でも当時の軍幹部として谷寿夫(事件当時、熊本第6師団師団長)が死刑判決を受けています。
 当然ながら政治的にはこれで終わった話です(学問的研究はまた別ですが、もちろん「事件がなかった」なんてそんなとんでもない結論はまともな学者は誰も出さないわけです。)。南京事件がなかったというなら「松井や谷の死刑は冤罪だった、そもそも事件がないから」といわないといけない。とはいえ「死刑は重すぎる」とか「松井や谷に法的責任を負わすのは適切か」というのならともかく、「事件はなかった」なんて無茶苦茶な主張が日本政府にできるわけがないでしょう。だから実際問題そんな主張はしてない。
 アイリス・チャンの著作は確かに天安門事件後ですがその執筆動機が「天安門事件のショックを和らげるため」なんて根拠がどこにあるのか。そもそも彼女は1968年生まれですから物心ついて本でも書こうかという年齢と言ったらどうしても天安門事件(1989年)後になるでしょう。ウィキペ「アイリス・チャン」によれば彼女がフリーの作家デビューしたのは1993年(25歳)。
 最初の著作は『スレッド・オブ・ザ・シルクワーム』(1995年)、次の著作が『ザ・レイプ*51・オブ・南京』(1997年)、最後の著作が『ザ・チャイニーズ・イン・アメリカ』(2003年)です(たぶん『ザ・レイプ・オブ・南京』(邦訳:2007年、同時代社)以外は邦訳がありません)。
 『スレッド・オブ・ザ・シルクワーム』は「シルクワームミサイルの開発者」として知られる中国人科学者・銭学森を取り上げた物です。『ザ・チャイニーズ・イン・アメリカ』は中国人のアメリカ移民を取り上げた物です。ということで彼女は別に南京事件をライフワークにしていたわけではない。
 幸か不幸か、米国において一番売れた彼女の本が『ザ・レイプ・オブ・南京』だったに過ぎません。
 なお、チャンの『ザ・レイプ・オブ・南京』(1997年)執筆動機を考えるなら、天安門事件より、むしろ「1996年の新しい歴史教科書をつくる会結成」じゃないんですかね。言うまでもなくつくる会南京事件否定論の立場です。

「この政権*52が存続する限り、我々アジア人全員の生命・財産、すべての安全はない」
「丸腰の青年を平気で殺すことの出来る政権。しかも自国民です。その政権が他国民に対し、容赦することがあるでしょうか?」

 石平の発言です。冗談じゃないですね。いくら天安門事件批判派でもまともな人間はこうした「中国政権転覆論」に与することは出来ないでしょう。
 しかも「アジア人の生命・財産の安全がない」って。確かに南沙問題、西沙問題での紛争は問題でしょうが、充分話し合い解決は可能でしょうし、お互いそれを目指してるでしょう。まさかフィリピンやベトナムも「中国政権転覆」なんか考えてないでしょう。

この視点は、欧米のリベラルにも到達不可能なものだろう。

 そりゃいくら何でもまともな人間なら天安門事件を根拠に「中国はアジア侵略を目指してるから政権転覆しないといけない」なんて言わないでしょうね。当たり前の話です。
 国内で国民を弾圧したら外国を侵略する恐れがあるというなら「マルコス時代フィリピン」「スハルト時代インドネシア*53」「朴チョンヒ時代韓国」「軍政時代パキスタン」「ピノチェト時代チリ」「今のミャンマーベトナム」なんぞも「外国侵略の恐れがある」ことになるでしょうが誰もそんなバカは言わなかったわけです。

民主化だけでは足りません。中国共産党政権の背後にある問題は、中華思想です。中華帝国という妄想を打ち破らない限り、民主化を果たしても相変わらず諸民族の脅威になるでしょう」

 やれやれですね。「民主化だけでは足りません」って具体的に何をどうする気なのか。しかしこういう発言からは日本ウヨの反中国が「単なる反共」ではなく「中国人への差別感情や敵対感情によるもの」であることが理解できます。だから中国以外の共産国ベトナムラオスキューバ)に対しては中国ほどには敵視しない。
 おそらく内戦で蒋介石が勝利しても日本ウヨは「中国人への差別感情や敵対感情」から、中国を敵視したのでしょう。戦後、蒋介石を支援したのは「敵(中国共産党)の敵は味方」と言う党利党略でしかないでしょう。

「結局、いまの朴槿恵大統領は、阿Q*54と同じです。中国の習近平*55に対して国家元首の面子も何もありません」

 こういう馬鹿な事を言って韓国を「中国の下僕扱いして罵倒」しても何がどうなるもんでもありません。しかしここまで酷いとアジア自由民主連帯協議会サイト(http://freeasia2011.org/japan/)で集会の実施報告はないんじゃないか。報告をいつも書いてるのは三浦小太郎ですが、「右も左もない」とかっこつけてる手前、三浦もここまで酷い集会の報告を書くのは躊躇するんじゃないか。動画のアップだけで済ませるんじゃないか。報告を書く場合もこういう酷い部分はなかった事にするでしょう。

百点チキン @Manforstorm
 「天安門事件はなかった」で検索すると、必死で天安門広場虐殺が事実だと言い張るネット右翼のとち狂った宣伝ばっかり出てくるんだが。「天安門事件はなかった」と「天安門広場で虐殺はなかった」を意図的に混同していませんか?

 ですよねえ。あげく「天安門広場虐殺否定の立場に立つフランスのドキュメンタリー」をNHKが放送した事について「NHKは中国をかばうのか」と発狂するのだからどうしようもない。
 ちなみに「天安門広場で虐殺はなかった」は「最悪の事態を恐れた学生が広場から撤退した」ので事実です。「広場外ではあった」ようですが、だからといって「天安門広場で虐殺があった」とデマを流していい訳もない。デマを流せば「広場外でもなかった」と中国政府に逆ねじ食わされる恐れもあります。

heinz=buna・chappy @k2project
 25年前の天安門事件での正確な死亡者数が分からない中国。
 64年前の保導連盟事件での正確な死亡者数が分からない韓国。
 しかしそれ以前の南京事件慰安婦強制連行の被害者数は確定している不思議。

 旧日本軍の公文書隠滅などで正確な数が今となってはわからないというのは南京事件慰安婦も同じです。『隠滅を免れた残された資料』などを基に推定値が出されてるに過ぎません。また天安門事件はともかく保導連盟事件のような「韓国の暗部」は民主化によってかなり明らかになっているでしょう。
 無知きわまりないツィートです。つうかこういう『天安門事件を玩具にするウヨツィート』は日本の恥ですね。もうこの某天安門事件サイトは「6/4も過ぎた事だし」閉鎖した方がいいんじゃないですかね(そのうち閉鎖するのかも知れませんが)。まともなツィートもあるんですがこういうアホウヨ、バカウヨツィートが多すぎです。少なくとも、サイトを残す場合でも、もはやツィートは閉鎖していいんじゃないか。

安田峰俊*56(迷路人) @dongyingwenren
 去年、講義で天安門を説明した後に学生から「中国の若者はなぜ天安門事件を詳しく知ろうとしないの。大事件なのに」と質問され「日航機墜落事故*57オウム事件*58を詳しく知ろうとする君の同級生がどれだけいる? 言論統制の有無以前の問題で、大部分の人は生まれる前の事に関心がない」と答えて納得される

まあ、ご指摘の通りです。もちろん「言論統制がない」わけではありませんが、こういう見方も大事でしょう。

赤旗政治記者 @akahataseiji
【画像】「天安門事件から25年、当然のように赤旗は無視」などと得意気につぶやいている人もいるが、2日付「赤旗」の外信面には詳しい現地リポートが出ている*59。ぜひ、お読みいただきたい。
https://twitter.com/akahataseiji/status/474464219576815616/photo/1

 まあ、田舎だとガチで日本共産党に向かって「北朝鮮ラングーン事件」「旧ソ連のアフガン侵攻」「ポルポト虐殺」とかで非難する困った人がいまだにいますからね。
 「共産党は全部一緒だと思ってるのか、お前それ自民党って名前だけでジリノフスキーのロシアの党と日本の自民党一緒にするようなもんだろ」と言いたい(ただ最近の自民はかなりジリノフスキー化してると思うが)。
 本当に何とかならんのかと。時々「改名した方がええかも」と思うけどこの種の「反共さん」は改名しても意味ないんだろうな。

YAPONLUQ @YAPONLUQ
天安門事件25周年 東京集会⑭ 西村幸祐*60
大東亜戦争をこれから完遂する。アジア解放のため、そういう心意気でわたしもこの問題に取り組んでいきたい」。

まあ、西村が参加するようなウヨ集会はこういう「大東亜戦争礼賛発言」が出るでしょうね。全く以てやらない方がマシ。そのうちアジア自由民主連帯協議会サイト(http://freeasia2011.org/japan/)で集会の実施報告でもあるのかどうか。

*1:三浦は1984年刊行のサンリオ文庫を紹介してるが、2008年刊行のハヤカワ文庫の方が入手しやすいと思う。そもそもサンリオ文庫は1987年に刊行が終わっているので図書館で借りるか古本屋で入手するか以外に入手しようがない。

*2:今は「統合失調症」と呼びます。

*3:文章が少し混乱していますが、この「彼」はマークのこと。「エデン特急」を書いたのも、医学部に入学したのもマークです。

*4:邦訳は1979年、みすず書房

*5:三浦がそういってるだけで手塚のこの作品がキイスに影響受けてるのかどうかはわかりません

*6:手塚全集に入っていないと言う事自体日本の在日差別が今でも深刻な事を証明してるように思います。もちろん「単に収録から漏れた」など「政治的問題以外の未収録」と言う可能性も一応ありますが。

*7:もちろん「あしたのジョー」のほうが有名でしょうけど

*8:もちろん「鬼太郎」のほうが有名でしょうけど

*9:話がずれますが、ドラえもんには「おかあさん、おかあさん。どこへいったのでしょうねと、大さわぎしたムギワラ帽子。谷へ落としたあの帽子」、「一分間時間をください、やめるように説得します」(http://www.fujiko-f-fujio.com/modori/modori7.html参照)など「それ子どもにはわからないんじゃねえか?」と言うネタが結構あります。

*10:著書『「日中友好」は日本を滅ぼす!:歴史が教える「脱・中国」の法則』(2005年、講談社プラスアルファ新書)、『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(2013年、PHP新書)など。中国への悪口雑言が石のウリです。

*11:中国、台湾、南北朝鮮、日本の事

*12:インド、スリランカ、ネパール、パキスタンバングラデシュブータンモルディブののこと

*13:内モンゴル自治区の事。この呼び方だと外モンゴルは「北モンゴル」になる

*14:まあ、この天安門集会に集うようなバカウヨは「英国許さない」「英国も落ちぶれた」とか寝言しか言わないでしょうけど、英国以外の欧州大国(フランス、ドイツなど)も似たようなもんでしょう。

*15:「対抗措置」などと普通にかけないところがアンチ中国の産経らしい。

*16:戦争後の兵士たちの振る舞いは日本の政府方針とは全く関係ありませんが?

*17:著書『最終目標は天皇の処刑:中国「日本解放工作」の恐るべき全貌』(2012年、飛鳥新社

*18:既に民主化がなされ、国民党が下野し、民主進歩党が一回政権についてからの「国民党の政権復帰」ですから蒋介石独裁時代ならともかく今の馬英九国民党政権を「外来政権呼ばわり」は不当でしょう。

*19:台湾で一番の多いのは「統一派」でも「独立派」でもなく「現状維持派」なので当面独立などないでしょう。もちろん「現状維持派が多いこと」と故宮博物院には何ら関係はないでしょう。

*20:既に土着化してると思いますが。でなきゃ政権復帰は出来ないでしょう。

*21:本当に故宮博物院が中国に戻ったら、中国側が大喜びするでしょうね。独立派でもよほどの中国嫌いでない限りそんな勿体ないことはしないんじゃないか。

*22:2014年現在の生長の家のトップ(生長の家三代目)。「生長の家創立者谷口雅春の孫

*23:もちろんA級戦犯のこと

*24:靖国のこと

*25:初代教祖・雅春の子、三代目・雅宣の父。生長の家二代目教祖

*26:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長などを経て現在、生活の党代表

*27:著書『騎馬民族国家』(1991年、中公新書)など

*28:江上説への批判としてはたとえば佐原眞『騎馬民族は来なかった』(1993年、NHKブックス

*29:そもそもモンゴル族王朝の元を漢民族が主流の今の中国と同一視できるか疑問ですが。

*30:東久邇、幣原内閣外相を経て首相

*31:警察庁長官。大平内閣自治相(国家公安委員長北海道開発庁長官兼務)、中曽根内閣官房長官、宮沢内閣法相を歴任

*32:著書『影絵の世界』(1997年、平凡社ライブラリー)、『死霊1〜3』(2003年、講談社学芸文庫)、『幻視の詩学:わたしのなかの詩と詩人』(2004年、思潮社詩の森文庫)など

*33:もともとは月刊誌だったのですがよほど売れないのか隔月刊になったようです

*34:代表作『岸辺のアルバム』 『ふぞろいの林檎たち』(いずれもTBS)

*35:著書『拝金社会主義・中国』(2010年、ちくま新書)、『ネット大国中国』(2011年、岩波書店)、『チャイナ・ナイン:中国を動かす9人の男たち』(2012年、朝日新聞出版)など。なお「9人の男」とは中国共産党中央政治局常務委員(常務委員は党総書記、首相、全国人民代表大会常務委員長、人民政治協商会議全国委員会主席などを務める最高幹部集団)のこと。

*36:著書『日本外交:反省と転換』(1989年、岩波新書)、『外交官:ネゴシエーターの条件』(1991年、講談社現代新書)、『新しい世界秩序と国連:日本は何をなすべきか』(1991年、岩波セミナーブックス)、『「国際貢献」と日本:私たちに何ができるか』(1992年、岩波ジュニア新書)、『「国連中心主義」と日本国憲法』(1993年、岩波ブックレット)、『中国をどう見るか:21世紀の日中関係と米中関係を考える』(2000年、高文研)、『集団的自衛権日本国憲法』(2002年、集英社新書)、『戦争する国しない国:戦後保守政治と平和憲法の危機』(2004年、青木書店)、『13歳からの平和教室』(2010年、かもがわ出版)、『ヒロシマと広島』(2011年、かもがわ出版)、『すっきり!わかる 集団的自衛権Q&A』(2014年、大月書店)など

*37:対日本では「日本の集団的自衛権行使と思いやり予算」を意味するのだろう。

*38:経済的に深いつながりのない北朝鮮ならともかく日本企業が進出するなど、深いつながりのある中国相手に脅威論を煽る事は経済的に大不利益だが。

*39:国防第一委員長、朝鮮労働党第一書記、朝鮮人民軍最高司令官

*40:河野談話を撤回しようという態度もこうした約束軽視(相手は中国や北朝鮮でなく、韓国だが)にカウントしていいだろう。

*41:著書『韓国IT革命の勝利』(2000年、宝島社新書)、『韓国を強国に変えた男・朴正煕:その知られざる思想と生涯』(2004年、光人社NF文庫)、『証言「北」ビジネス裏外交:金正日と稲山嘉寛、小泉、金丸をつなぐもの』(2008年、講談社)など

*42:いくらアンチ朴クネとは言え、セウォル号事故という「政府の失態」を喜び遺族の神経を逆なでするほど俺もゲスではないですし、野党もゲスではないでしょうが客観的に見て追い風でしょう

*43:共産党主席

*44:ロックファンは中国には少ないという指摘

*45:いくつにわけるかはともかく確かに一枚岩ではないでしょう。

*46:ただし小生はこの三国が本当に徴兵制を導入してるか無知なので知りませんが。id:hyolee2氏に寄れば中国は志願制のようです。

*47:多摩大学学長、国際教養大学副学長を歴任

*48:著書『「日中友好」は日本を滅ぼす!』(2005年、講談社+α新書)、『【中国版】サブプライム・ローンの恐怖』(2011年、幻冬舎新書)、『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(2013年、PHP新書)など

*49:三島事件当時は六本木にあった防衛省本省(三島事件当時は防衛庁本庁だが)が現在は市ヶ谷に移転している。市ヶ谷にあった東部方面総監部は朝霞駐屯地に移転。六本木の防衛省本省跡地は東京ミッドタウンになっている

*50:益田兼利東部方面総監(陸将)。増田総監は事件翌年、引責辞任

*51:この場合の「レイプ」は「不法行為」とでも訳すべきで「強姦」ではありません。もちろん南京事件では強姦も起こっていますが、起こった「不法行為」は「殺人、放火、窃盗」などもあり、強姦オンリーではありませんので

*52:中国共産党政権の事

*53:ただしインドネシア東チモールを侵略してはいますが

*54:魯迅の小説「阿Q正伝」の主人公

*55:国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*56:著書『中国人の本音』(2010年、講談社

*57:今から約27年前の1987年に発生

*58:地下鉄サリン事件は今から19年前の約1995年に発生

*59:出来ればインターネット版でも掲載して欲しいところですが、やはり国内政治報道重視なのでしょうね

*60:アジア自由民主連帯協議会副会長。著書『「反日」の構造』(2012年、文芸社文庫)