今日の産経ニュース(2019年9月30日、10月1日分)ほか

被告と母親を提訴 遺族7200万円賠償請求 大阪・門真一家殺傷 - 産経ニュース

 訴状によると、小林被告は26年に統合失調症と診断され、同年12月に入院。しかし、母親が入院費を滞納するなどして27年3月に退院となった。退院時は病状が改善していたが、その後薬の服用を中断したため病状が悪化。他人に危害を加える可能性があった。
 小林被告の刑事裁判では、事件当時は妄想型統合失調症により善悪の判断力が著しく劣り、心神耗弱の状態だったと認定された。遺族側は、母親が退院後に適切な治療を受けさせず、病状の悪化を招いたと主張。「被告の病状から目をそむけたため事件を防げなかった。監督義務を怠った不法責任がある」と訴えている。
 判決によると小林被告は28年10月19日未明、自宅で就寝中だった川上さんを短刀で殺害し、長女ら3人にも約2週間~6カ月の重軽傷を負わせるなどした。
 1審大阪地裁の裁判員裁判は30年4月、被告に懲役30年*1を言い渡した。大阪高裁も今年5月、1審判決を支持し、小林被告は上告中。

 仮に原告が希望する判決が出たとしても*2、長期の懲役刑になるであろう被告人は勿論、この母親に果たして7200万円の金が払えるかと思うと「国でなんとかすべきではないのか」つう気はします。
 そして原告は「国に勝てる保証は勿論ありませんが」いっそ「問題提起」として「このような事件の発生は国にも責任がある」として国も訴えてもいいのではないか。


首相、残り任期「最大の挑戦」は少子高齢化 - 産経ニュース

 安倍晋三首相は1日、共同通信加盟社編集局長会議で講演し、(中略)自民党総裁としての残りの任期2年間の「最大の挑戦」として少子高齢化への対応を挙げた。

 いろいろな意味で「え?」ですね。
 まず第一に安倍にとって「最大の挑戦」は「九条改憲」ではなかったのか。やはり「一般論としては、ほとんど誰からも異論のない少子高齢化対応」ならともかく「野党からの批判がある九条改憲」を公言することに抵抗、躊躇があったのか(とはいえこう安倍が言ったからと言って、安倍は「少子高齢化対応>九条改憲(安倍にとっての重要度)」と全く思ってはいないでしょうし、ましてや九条改憲を諦めたわけでもないでしょうが)。
 第二に、「今頃になって少子高齢化対応?」ですね。それは安倍政権以前からずっと「問題になっていたこと」ではないのか。


【外交安保取材】中国の「一帯一路」意識 日本とEUの蜜月(1/3ページ) - 産経ニュース

 EPA、SPAをめぐっては昨年夏、安倍首相が西日本豪雨への対応のため、7月11日に予定していたベルギーでの協定署名をキャンセルし、一時は「これで発効は半年ぐらい遅れる」(同)との観測も出た。しかし、このときユンケル氏*3とEUのトゥスク*4大統領は「だったら晋三、ぼくらが行くよ」と提案し、署名式は直後の7月17日に行われ、EPAは今年2月に発効した。

 当然ながらこれは「産経の強弁」とは異なり「EPA経済連携協定)、SPA(戦略的パートナーシップ協定)の発効が早ければ早いほどEUにとって経済的利益になる」という話に過ぎず「安倍政権とEUの蜜月」という話ではないし、ましてや「中国封じ込めで安倍政権とEUが同意見」という話でもありません。
 

立民・福山幹事長、関電幹部の参考人招致を示唆 - 産経ニュース
 重大な疑惑なので当然の要望ではあるでしょうが「参考人招致したが何も有益な成果がなかった」ではまずいわけで追及する側の力量も問われるわけです。 
 なお、この要求に安倍政権がどう応じるかも注目ですね。「応じたら真っ白*5」とはいえませんが「応じなければ黒(つまり安倍政権や自民党国会議員などの関与がある)の心証が強い」とはいえるでしょう。 


千葉停電 経産相「猛省求める」 東電社長は陳謝 - 産経ニュース
 おいおいですね。「猛省求める」と他人事の態度で終わりにするのが安倍政権なのか。安倍政権の責任感のなさには呆れざるを得ません。


中国危機感、国威発揚狙う 東京五輪(1/2ページ) - 産経ニュース
 タイトルからして「はあ?」ですね。東京五輪でメダル獲得による国威発揚を狙ってるのは中国云々以前に安倍政権や産経のような日本ウヨではないのか。自分を棚上げして良くもこんな記事が書けるもんだと心底呆れます。


【正論】神武天皇論復刊に思う真の日本 文芸批評家・新保祐司 - 産経ニュース

 9月22日、文京シビックホール(東京都文京区)で、橘孝三郎著『神武天皇論(抄)』 *6の出版を祝う会が開かれた。

 ちなみに橘とはこういう人物です。

橘孝三郎ウィキペディア参照:1893年明治26年)3月18日~1974年(昭和49年)3月30日)
 郷里で農業に従事するかたわら、講演活動を行い、1929年(昭和4年)11月に農本主義に基づく右翼結社・愛郷塾を結成。1932年(昭和7年)の五・一五事件では愛郷塾塾生7人を率いて東京の変電所を襲撃。爆発物取締罰則違反と殺人および殺人未遂により無期懲役の判決を受けた。1940年(昭和15年)、恩赦により出獄。1959年(昭和34年)に右翼結社「全日本愛国者団体会議」の最高顧問に就任した。

全日本愛国者団体会議ウィキペディア参照)
 1959年(昭和34年)4月19日に設立された国内最大の右翼団体。最高顧問には(ボーガス注:ロッキード事件の)児玉誉士夫、(ボーガス注:三井財閥総帥・団琢磨井上準之助・元蔵相を暗殺した血盟団事件の)井上日召、(ボーガス注:515事件の)橘孝三郎、顧問には笹川良一*7らが就任した。

 つまりは橘とはプロ右翼活動家(それも元テロリスト)です。「今から45年も前に死んだプロ右翼活動家(それも元テロリスト)」の「神武天皇」についての著書(歴史学的にはおそらく評価に値しない)を復刊し、大喜びする。「頭がおかしい」としかいいようがないですね。
 右翼機関紙ならともかく全国紙に載せるような記事ではない代物です。こんな人間を褒め称えれば「極右以外の」ほとんどの人間は「自民党支持者ですら」産経にドン引きするという常識がないのだから呆れます。
 なお、515事件とは結果的には「犬養*8首相暗殺」以外にさしたる成果もなかったのですが

橘孝三郎ウィキペディア参照)
 1932年(昭和7年)の五・一五事件では愛郷塾塾生7人を率いて東京の変電所を襲撃。

と言う記述で分かるように実は単に犬養を暗殺するだけではなく

五・一五事件ウィキペディア参照)
・第一段として、海軍青年将校率いる第一組は犬養毅総理大臣官邸、第二組は牧野伸顕*9内大臣官邸*10、第三組は立憲政友会本部を襲撃する。つづいて昭和維新に共鳴する大学生2人(第四組)が三菱銀行*11に爆弾を投げる。
・第二段として、第四組を除く他の3組は合流して警視庁*12を襲撃する。
・これとは別に農民決死隊を別働隊とし、午後7時頃の日没を期して東京近辺に電力を供給する変電所数ヶ所を襲撃し、東京を暗黒化(長期の停電)する。
・加えて時期尚早だと反対する右翼活動家・西田税*13を計画実行を妨害するものとして、この機会に暗殺する。
 これによって東京を混乱させて戒厳令を施行せざるを得ない状況に陥れ、その間に軍部内閣を樹立して国家改造を行う、というものであった。

と言うことで実は226事件が「真崎*14陸軍大将による軍部内閣」を目指したのと同様「軍部内閣樹立*15」がその目的でした。 
 しかし幸いなことに515事件実行犯らは「斎藤*16内大臣、高橋*17蔵相、渡辺*18陸軍教育総監と言った政府要人を暗殺しただけではなく、首相官邸陸軍省、警視庁を一時、占拠するなどし、政治に大きな影響を与えた226事件青年将校」と違いその力不足から「犬養暗殺」以外にはさしたる成果を上げることは出来ませんでした。幸いにも「牧野内大臣暗殺」「東京の長期停電」などは起こらずに済んだわけです。

 奇(く)しくも今年の4月に、保阪正康*19の『五・一五事件 橘孝三郎と愛郷塾の軌跡*20』が文庫になって出た。

 保阪本を読まないとなんとも言えませんが、保坂氏は保守とはいえ「産経とは違い」極右ではないので、さすがに橘や「彼が関与した515事件」を美化してはいないでしょう。
 なお、515事件では一番注目されるのは「橘と弟子がやった変電所襲撃」ではなくやはり「犬養首相暗殺」でしょう。
 犬養暗殺の中心人物が三上卓(事件当時、海軍中尉)で、彼はその後、右翼活動家として「性懲りもなく(?)」1961年に三無事件というクーデター未遂事件をやらかしています。


【一筆多論】昭和天皇のリアリズム 渡辺浩生(1/3ページ) - 産経ニュース
 まあ率直にいって昭和天皇に「リアリズム」なんてもんはないですよね。
 そんなもんがあったら昭和天皇というのも、時代錯誤な人だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で呆れられるような振る舞い(その可能性がもはやほとんどないのに、台湾の国連加盟継続を支持)はしないでしょう。彼に強くあるのはやはり「反共主義」でしょうね。それが「台湾ロビー以外何物でもない言動」を彼にさせるわけです。
 しかし産経にとってはこうした昭和天皇の「右翼的言動(他にも有名なものでは、例えば『言葉の綾発言』とともに沖縄県民の昭和天皇イメージを悪化させたとされるいわゆる沖縄メッセージ)」は望ましいものなのでしょうが、明らかに「象徴天皇の非政治性」に反するし、今後も天皇制を維持していくのならこんなもんは「出来る限りなかったことにしたい黒歴史」でしかないでしょう。米国で発見された「沖縄メッセージ」(米国の機密指定解除文書)を除けば昭和天皇の政治的発言が彼の生前にほとんど表に出なかったのもそういう話です。
 世の中、ああした昭和天皇の右翼的言動を支持する人間ばかりではないからです。それが分かってるからこそ上皇昭和天皇の息子)は「米長の例の無茶ぶり」を「やはり強要でないことが望ましい」とかわしたわけです。
 なお、自分に都合のいい昭和天皇の発言(たとえば、沖縄メッセージ、岸の日米安保改定支持、台湾の国連加盟継続を支持)はこうして「昭和天皇に賛成です!」というくせに都合の悪い富田メモ昭和天皇が評価しない松岡洋右*21白鳥敏夫*22が合祀される限り靖国参拝する気はない*23)などは無視するのだからあきれます。
 富田メモが「富田氏の主観でゆがんでるかもしれない(ウヨの強弁)」などというのなら、産経が賛同する「昭和天皇発言」もその全てが「佐藤栄作曰く、『昭和天皇は台湾の国連加盟継続を支持した』」など、「昭和天皇以外の人間による記録」であって富田メモ同様の「ゆがみの可能性」は一般論としては否定できないはずです(まあ俺個人の考えを言えば全て昭和天皇の考えがほぼ正確に記録されてるのだろうと思いますが)。いつもながら産経のデタラメさにはうんざりします。


共産、前職の辰巳氏を参院大阪に擁立へ - 産経ニュース
 「次回の参院選からの出馬確定」はある意味「最低ライン」として当然ではあるのですが、個人的には「次回の参院選」といわず、「次回の衆院選」でも何でもいいから国政復帰させてほしいとは思います。


【風を読む】国歌を嫌わず誇らしく 論説副委員長・沢辺隆雄 - 産経ニュース
 ラグビーワールドカップ君が代美化に利用するという産経らしいトンデモ記事です。
 ワールドカップ日本代表が君が代を歌いたいなら歌えばいい(まあ、彼らが自主的に歌っているかは疑問符がつきますが*24)。「卒業式での君が代」などで、問題になってるのは君が代の是非ではなく「君が代を是としない人間」に強制的に歌わせることの是非であり、もちろん「思想信条の自由」をまともに考える人間なら「君が代愛好家」でもそんなもんは「非」でしょう。
 たとえば産経は「中国国歌を是としない香港デモ隊」に何というのか。「中国国民だから歌って当然だ」というのか。おそらくそうは言わないでしょう。
 「日本と中国のその違いは何か」といったら産経はおそらくまともに説明できないでしょう。
 なお、「君が代礼賛」産経は仮に「ラグビーワールドカップ代表」から「君が代拒否者」がでたらその選手のプレー能力に関係なく、彼に悪口し「代表から外せ」というのでしょうね。それともそのときは「勝敗にこだわって、プレー能力が高ければ黙認」なのか。


メディアこそ真の戦争犯罪者 - 酒井信彦の日本ナショナリズム

 慰安婦を利用した、昭和天皇を戦犯としてでっち上げる謀略は、それほど成功しなかった。

 謀略も何も「国家元首で軍最高司令官(昭和天皇)=戦犯」に決まってるでしょう。
 米国が天皇を訴追しなかったのは「第一次大戦後、王制が崩壊したドイツ」「第二次大戦後、王制が崩壊したイタリア」と違い「長年の洗脳教育の成果」で日本国民の多くが「悪いのは軍部、天皇はむしろ被害者」として崇拝していたため「天皇は生かして使った方がいい」「戦争責任は主として板垣征四郎*25・元陸軍大臣東条英機*26元首相・陸軍大臣武藤章*27・元陸軍省軍務局長など陸軍に押しつければいい」と判断したに過ぎません。

 今回の企画展は、「女性国際戦犯法廷」の再現

 全然違いますね。少女像は別に「天皇が戦犯だ」とかそういう話じゃありませんので。

 天皇よりはるかに巨大な戦争犯罪を犯しながら、アメリカ占領軍によって、免罪にされた存在がある。それはメディア、新聞と放送である。具体的には、朝日・毎日とNHKである。

 おいおいですね。「国家元首、軍最高司令官より遙かに大きな戦争犯罪」とは何なのか。そんなもんがあるわけないでしょう。
 かつ酒井のようなウヨは論理がデタラメですよね。あるときは「あの戦争は自衛戦争だ、ハルノートが悪い」、あるときは「アジア解放の聖戦だ」と言う一方で「あの戦争を扇動したメディアの罪は重い」。
 「自衛戦争でアジア解放の聖戦」ならメディアに罪などないし、一方で罪があるのなら「自衛戦争だ」「アジア解放の聖戦だ」などと正当化することは出来ません。
 それにしても「朝日・毎日とNHK」てのも酷いですね。戦前から存在する「読売、産経、日経などといった他の新聞社」「講談社小学館、新潮社、文春、平凡社などと言った出版社」に罪がないのか、といったらそんなことはないわけです。単に「朝日・毎日とNHK」を嫌ってる酒井が悪口してるだけですし、なぜ悪口するかといったら「これらのメディアが戦前日本に批判的だから」ですからデタラメの極みです。むしろ問題なのは戦前から存在する上にあの戦争について批判的とはとても言いがたいウヨメディア「産経、新潮社、文春」などでしょうに。


不法滞在外国人、ハンスト続出で入管苦慮…約4割は元刑事被告人(1/3ページ) - 産経ニュース

 入管庁関係者は「国費をかけて好き好んで長期間収容しているわけではない。ハンスト対応などで入管現場は疲弊しており、早急に対策が必要だ」と強調する。

 対策自体はいいことですが、「現場の職員が疲弊してるから対応します」て「弁護士会や一部メディアなどが批判してる収容者の人権の観点は?」ですね。
 かつ「長期収容」も問題ですがそれだけでなく「収容の仕方も人権侵害的で酷い」と言われてるわけですが。
 全体的にあまりにも記事内容が「入管より」でしょう。


【野党ウオッチ】共産党の「韓国ラブ」がすごい「南朝鮮」呼称の時代とは - 産経ニュース

 「安倍政権のホワイト国除外は無法です」
 「隣国との友好関係を破壊してどうするのか」
 「徴用工判決を文政権はどうにかしろ(安倍政権)とは三権分立を安倍政権はまともに理解してるのか、違法な司法への行政介入を求めてるとしか思えない」
 「徴用工の件は日本製鉄と元韓国人徴用工が話し合って和解すればいいこと。中国人徴用工の問題では実際にそういう和解が成立している(三菱マテリアル西松建設)。西松や三菱ができたことがなぜ日本製鉄に出来ないのか。そして西松や三菱の和解では介入しなかった安倍政権がなぜ日本製鉄では介入するのか?」

などといっただけで「共産党の「韓国ラブ」がすごい」とはまあ、正気じゃないですね。
 「南朝鮮呼称」はともかく、共産党の「過去の韓国批判の主たる理由」は「朴チョンヒや全斗煥軍事独裁だから」であって金大中氏は応援してたわけで、韓国が民主化した今、むしろ「産経の言う韓国ラブ」は当たり前の話です。
 むしろ「あんたら産経は朴チョンヒや全斗煥の時代は韓国との友好をアピールしとったヤン*28」であり

■産経ウオッチ:産経の「韓国ヘイト」がすごい「朴チョンヒ、全斗煥」の時代とは

でしょう。


【参考:産経の言う「韓国ラブ」とやらの例】
徴用工問題の公正な解決を求める――韓国の最高裁判決について/志位委員長が見解
元徴用工問題/個人の請求権消滅せず 冷静に話し合い解決を/NHK番組で笠井政策委員長
「徴用工」問題 個人の請求権は消滅せず 一致点で話し合い解決を/志位委員長、原告側弁護士の協力要請に
徴用工個人の請求権 外相「消滅してない」/衆院外務委 穀田議員に答弁
穀田議員の韓国徴用工質問/日本政府の主張 根拠失う/河野外相「個人の請求権が消滅したとは申し上げない」/外務局長「個人の慰謝料請求権自体は消滅していない」
徴用工問題 「赤旗」攻撃の河野外相/どちらがミスリードか
安倍首相、日韓首脳会談を回避/問題解決の機会放棄
韓国への輸出規制 安倍外交は“やぶれかぶれ”―かじ取りまかせられない/志位委員長が批判
韓国向け輸出規制/事実上「徴用工」への対抗措置/「禁じ手」で日韓関係壊す安倍政権
対韓輸出規制拡大の閣議決定の見送りを/志位委員長が首相に緊急申し入れ
韓国を優遇対象から除外/安倍政権 “禁じ手”の措置強行
韓国を優遇対象国除外/安倍外交 破綻の末の暴走
対韓輸出規制拡大の閣議決定の撤回を求める/志位委員長が談話
日韓関係 打開の道は/話し合いで外交的解決を/日本共産党の提案と働きかけ
徴用工問題の解決を求める日韓弁護士や支援団体声明(全文)
シリーズ 日韓関係を考える/徴用工問題 協議開始を/弁護士 川上詩朗さん
対話の呼びかけを日本政府は徹底して無視/韓国大統領府高官が会見
植民地支配への真摯な反省を土台にしてこそ解決の道は開かれる――日韓関係の深刻な悪化について/志位委員長が表明
「慰安婦」強制連行の事実否定/神奈川 黒岩知事が“少女像”攻撃
シリーズ 日韓関係を考える/被害者の傷深めた首相/弁護士 大森典子さん
「慰安婦」・強制徴用問題―歴史修正主義を最優先した安倍政権/韓国・京郷新聞が志位委員長インタビュー
これでいいのか 韓国報道/嫌韓一色のワイドショー
旭日旗容認見直しを/党都議団 五輪組織委・都に要請


【参考:南朝鮮呼称を辞めた理由についての赤旗の説明】

「韓国」「北朝鮮」と呼ぶわけは?
 一九九一年に、南北の国連同時加盟が実現しました。これは国際社会が、どちらか一方が朝鮮全体を代表するというのでなく、朝鮮の南北それぞれの部分を代表する政権として双方を認めたことを意味します。この結果、たとえば「韓国」と呼ぶことが南を「唯一・合法政府」とする立場ととられることなどは、なくなってきました。
 他方、(中略)南の政権をもっぱら「南朝鮮」と呼ぶと(ボーガス注:北朝鮮が「南朝鮮」呼称を使用しているために)北側の立場に立っているかのように誤解される危険性も生まれてきました。
 これらの点をふまえ、日本共産党は一九九七年から、南の社会や政権そのものを呼ぶときは「韓国」を略称としています。

*1:心神耗弱を認定してもそんなに重いのか、つう気はします。「治療を怠った落ち度がある」とか「犯行の凶悪性」とかいうことでしょうか。

*2:勿論出る保証はないでしょうが。

*3:ルクセンブルク財務相、首相を経て欧州委員会委員長(EUの国会議長にあたる)

*4:ポーランド首相を経て欧州理事会議長EUの大統領に当たる)

*5:もちろん「黒い(つまり安倍政権や自民党国会議員などの関与がある)が今のところ安倍政権関与の報道がないから応じてもなんとか逃げ切れる」と思えば「応じるだろうから」です。

*6:展転社から刊行

*7:国粋大衆党総裁、国際勝共連合名誉会長、財団法人日本船舶振興会(現・公益財団法人日本財団)会長など歴任

*8:第一次大隈内閣文相、第二次山本、加藤高明内閣逓信相を経て首相

*9:第1次西園寺内閣文相、第2次西園寺内閣農商務相、第1次山本内閣外相、宮内相、内大臣など歴任

*10:牧野は226事件での暗殺ターゲットとして襲撃されます。彼がいかに右翼軍人に敵視されていたがよく分かります。

*11:血盟団事件では団琢磨三井財閥総帥)が暗殺されていますし、当時の右翼運動は財閥を激しく敵視していたわけです。

*12:警視庁は226事件でも襲撃されています。特高警察がウヨを監視対象としていた事への反発の表れでしょうか。

*13:西田は襲撃され重傷を負いますが命は助かりました。しかしその後226事件の共犯として、右翼活動家・北一輝とともに死刑判決が下ります(これが『北や西田と言った民間人に青年将校が踊らされたのであって陸軍は関係ない』として北と西田に責任転嫁するための捏造だったことは有名な話です)。

*14:台湾軍司令官、参謀次長、陸軍教育総監など歴任

*15:なお、515事件実行犯の希望するようなタイプの「軍人内閣」はもちろん生まれなかったのですが「政党内閣は困難」と考える元老西園寺らによって犬養死後の首相に擁立されたのは元海軍大臣斎藤実でした。

*16:第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣を歴任

*17:日銀総裁、第一次山本、原、田中、犬養、斎藤、岡田内閣蔵相、首相など歴任

*18:陸軍航空本部長、台湾軍司令官、陸軍教育総監など歴任

*19:著書『死なう団事件:軍国主義下のカルト教団』、『眞説 光クラブ事件:戦後金融犯罪の真実と闇』(以上、角川文庫)、『60年安保闘争』(講談社現代新書)、『農村青年社事件:昭和アナキストの見た幻』(筑摩選書)、『五・一五事件』、『孫文辛亥革命を助けた日本人』、『東條英機天皇の時代』、『三島由紀夫楯の会事件』(以上、ちくま文庫)、『後藤田正晴』、『陸軍省軍務局と日米開戦』(以上、中公文庫)、『蒋介石』(文春新書)、『「きけわだつみのこえ」の戦後史』、『参謀の昭和史 瀬島龍三』(以上、文春文庫)、『松本清張と昭和史』(平凡社新書)など

*20:2019年、ちくま文庫

*21:第二次近衛内閣で外相。戦後、戦犯として裁判中に病死。後に靖国に合祀

*22:戦前、駐イタリア大使。戦後、戦犯として裁判中に病死。後に靖国に合祀

*23:なお、昭和天皇が「松岡、白鳥の合祀が辞められれば他の戦犯が合祀されていても参拝するのか(白鳥、松岡の合祀のみ問題視してるのか)」「戦犯の合祀全てを問題視しているが特に白鳥、松岡の合祀が問題だと思ってるのか」は富田メモだけでは分かりません。俺は「他の戦犯はともかく、白鳥と松岡の合祀は昭和天皇の意思に反する」として「二人の合祀だけはやめる」可能性もあるかと思っていましたが、今のところ靖国やウヨ連中にそうした考えはないようです。

*24:というのは「歌いたくない」などといった場合、右翼からのバッシングが予想されるからです。「とにかく試合に集中したい」「試合を犠牲にしてまで君が代拒否する気はない」と思えば「歌いたくなくても歌う(いわゆる「強制された自主性」)」でしょう

*25:関東軍高級参謀として満州事変を実行。その後も関東軍参謀長、第一次近衛、平沼内閣陸軍大臣朝鮮軍司令官、第7方面軍(シンガポール)司令官など歴任。戦後死刑判決。後に靖国に合祀

*26:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、第二次近衛、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相など歴任。戦後死刑判決。後に靖国に合祀

*27:参謀本部作戦課長、中支那方面軍参謀副長、北支那方面軍参謀副長、陸軍省軍務局長、近衛師団長、第14方面軍(フィリピン)参謀長など歴任。戦後死刑判決。後に靖国に合祀

*28:まあその時代ですら朴チョンヒは「文世光事件」では「(日本の交番から盗まれたピストルで犯行がされたのに)日本政府のきちんとした謝罪がない」と激怒したため、椎名悦三郎自民党副総裁(韓国ロビー)が訪韓し、朴と会談して彼をなだめてます。また「藤尾文相・韓国併合正当化発言問題」では全斗煥の抗議を受け入れて中曽根首相が藤尾文相を更迭しています。