今日の産経ニュースほか(2020年2月6日分)

◆安倍による「検事長定年延長問題」をテレ朝「グッドモーニング」が取り上げる
 テレ朝を評価したいと思いますが、とはいえ他局の朝のワイドショーは、ほとんどがこの種の「安倍批判からは徹底的に逃げ」、毎度毎度「コロナウイルスガー」の上に、ただ肺炎の恐怖感を煽るだけですからね。安倍の長期政権には「マスコミが安倍批判を逃げること」も大きいわけです。


「社会人の心構え、十分でなかった」 裁判官、沢尻被告に説諭 - 産経ニュース
 いつも思うことですが、裁判官は「判決だけ下せばいい」のであって余計な説諭とかしなくていいんじゃないですかね?
 そもそも「沢尻に限らず」薬物依存症患者に「通り一遍の説諭(一般論としては正しいが個別具体性がなく心に響かないであろう説諭)」などしても意味があるとは思えませんし、「薬物治療の専門家でもない判事」に「個別具体性があり心に響く説諭」なんか出来るとも思えません。大体薬物治療なんてもんは「実際に沢尻が深く反省していたとしても」、「だから治療がスムーズに進む」つうほど楽でもないでしょう。そのことを考えたらこの種の説諭には「何だかなあ」という思いを禁じ得ません。


元朝日記者の控訴棄却 慰安婦記事で札幌高裁 - 産経ニュース
 もはや日本は「安倍に裁判所がこびへつらう三流の独裁国家」に転落したようです。安倍の一日も早い下野とともに「安倍に屈服した判事たちの断罪(植村氏敗訴に限らず、菅元首相敗訴、吉見義明氏敗訴など他の不当判決も含めて)」が将来的に求められると思います。それにしても「桜井がデマ記事を書いた」と事実上、認めながら「故意も過失もない」とは全くふざけた判決を出したもんです。ただし不当判決を出した裁判所ですら「桜井がデマ記事を書いたこと」は認めてることは注意する必要があります。
 つまりは植村氏に対する不当敗訴判決は「エイズ薬害の原因は安部元帝京大学副学長にあるが、当時の医学知識では故意過失があるとは言えない→無罪」のような話でしかありません。決して「安部氏のせいで薬害になったわけではない(桜井の記事は事実である)」と言う話ではありません。
 ちなみにこの安部氏無罪判決を散々悪口しているのが桜井の訳ですが。自分に都合が悪いと「不当判決(安部氏の無罪)」、都合がいいと「私が正しいと認められた」とはよしこも全くデタラメな人間です。


「国賓に値するのか」習近平国家主席の来日 反対集会で抗議文 - 産経ニュース
 安倍はこんなもん無視するでしょうし、そうなったらウヨ連中も黙りでしょう。「宮沢*1内閣の天皇訪中」だって「訪中前は散々反対と騒いでいたくせに」実行されたら黙りでしたからね。

 抗議文は、中国での邦人拘束事案を「事実上の拉致事件」と問題視し、尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺海域での中国船の活動について「不当な侵犯行為は侵略にほかならない」と主張した。
 さらに「中国政府は靖国神社への公式参拝という、日本国の総理大臣としての当然の行為に対し、いわれなき非難を繰り返している」と指摘

 他はともかく、少なくとも靖国神社の件は
1)欧米や韓国、ロシアなども批判している
2)外国の批判がなくても首相靖国参拝政教分離原則に反し不可
3)富田メモで分かるように、「建前ではウヨが尊敬している」天皇家すら戦犯合祀に否定的
なので「中国の不当な内政干渉」で済む話ではありません。


【阿比留瑠比の極言御免】記事論評 野党の変わらぬ強権体質 - 産経ニュース
 「安倍は強権じゃない、野党が強権だ」とは阿比留の認識のゆがみにはいつもながら唖然です。さすがに本気ではなく詭弁でしょうが。
 大体、阿比留があげつらう「安住*2・立民国対委員長が批判された例の件」は
1)社民、共産、国民民主、れいわなど他の野党には関係ないし、
2)そもそも最大野党とはいえ「野党幹部にすぎない」安住氏がそんなことをしても圧力にはなり得ない
3)安住氏も謝罪し、枝野*3代表ら党幹部も「不適切だった」と釈明
なのだから強権云々など馬鹿げた話です。安住氏も「軽い冗談のつもり*4」でやったのであり恫喝なんて話ではないでしょう(もちろん「だからやっていいという話ではない」ですが。世の中には冗談では済まない話があります)。
 そもそも自民党の勉強会で百田(一時、NHK経営委員)が「沖縄の地元紙を潰したい」といったときには何一つ批判しなかった産経・阿比留が良くも言ったもんです。自民党の勉強会でそんな発言が「元NHK経営委員」から出ることの方がよほど「恫喝」「強権体質」でしょう。

参考

自民会合で言論弾圧大合唱/議員“広告減らせ” 百田氏「沖縄2紙つぶせ」
 安倍晋三首相を支持する自民党の若手議員らが同党本部で開いた会合で、講師として招かれた作家の百田(ひゃくた)尚樹氏や出席議員から「マスコミを懲らしめる」「つぶせ」などと言論弾圧をあおる暴言が相次いでいたことが明らかになりました。26日の衆院安保法制特別委員会で野党側が追及。浜田靖一*5委員長は発言があったことを認める一方、安倍首相は「事実なら大変遺憾だが、党の正式な会合ではない」などと居直りました。
 問題の会合は、自民党の若手・中堅議員が25日に開いた「文化芸術懇話会」(代表・木原稔*6党青年局長)。出席した議員からは、戦争法案を批判する報道に関して「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなることが一番。経団連に働き掛けてほしい」などの声が上がりました。
 百田氏は「本当に沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない。あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島でも中国に取られれば(沖縄県民も)目を覚ますはずだ」などと暴言。
 26日の特別委員会で、安倍首相は「報道の自由というのは民主主義の根幹で当然尊重されなければならないというのが安倍政権、自民党の立場」と発言したものの、現に党内で異常な発言がまかり通っていることについて、謝罪したり、改める姿勢を見せませんでした。
◆塩川議員が謝罪を要求
 日本共産党塩川鉄也議員は26日の衆院安保法制特別委員会で、自民党の会合で報道規制を求める発言が相次いだ問題を取り上げ、「報道の自由言論の自由に対する許しがたい挑戦であり、沖縄県民に対する許しがたい発言だ」と批判。安倍晋三首相に対し、「自民党総裁として事実関係の徹底した調査と謝罪を強く求める」と述べました。


【インタビュー】『鬼滅の刃』大ブレイクの陰にあった、絶え間ない努力―――初代担当編集が明かす誕生秘話 - ライブドアニュース
「鬼滅の刃」異形のブーム アニメ終了後なぜ加速 :日本経済新聞
 小生も最近、週刊少年ジャンプは「俺にとっては面白くない」ので全く読んでないし、テレビアニメも最近の作品は「俺にとっては面白くない」ので全然見てないので知らなかったんですが、こういう漫画(東京MX、BS11*7などでアニメ放送)が人気らしいですね。職場で同僚とたわいもない話してたら「ウチの子どもが好きなんだ」などと言われて「そうなんですか?」と相づちを打つことしか出来なかったんですが(そもそも知らないので相づちくらいしか打てない)。

「鬼滅の刃」異形のブーム アニメ終了後なぜ加速 :日本経済新聞
 今回の鬼滅ブームをけん引したのは、10~40代の女性だ。

 今や「週刊少年ジャンプ」といっても必ずしも読者は「男性でもなければ10代でもない」ということのようです。


【主張】高年齢者雇用 職務に応じた待遇整備を - 産経ニュース
 「働きたければ死ぬまで働くこと」に誰も異論はありません。
 問題は安倍自民や財界、厚労省だと
1)年金財政が苦しいから高齢者は働け(年金支給額も引き下げる予定だ)
2)人手不足だが、若い社員に金を払いたくないから高齢者は働け
3)2)という理由で高齢者には安月給しか払う気は無いが我慢しろ(今だって定年後に嘱託などで働くと大抵の企業は現役時代よりも給与を引き下げますが)
というのが見え透いていることでしょう。正直、「いずれは高齢者になる俺」からすれば「ふざけんな!」て話です。

*1:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*2:民主党選対委員長(小沢代表時代)、国対委員長(菅代表時代)、野田内閣財務相民進党国対委員長岡田代表時代)、代表代行(蓮舫代表時代)などを経て立憲民主党国対委員長ウィキペディア安住淳」参照)

*3:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*4:ただし安住氏が酷評した読売、産経が無茶苦茶な安倍応援団であることは事実です。

*5:麻生内閣防衛相、自民党国対委員長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*6:第四次安倍内閣首相補佐官

*7:コメ欄でご指摘がありますが今やジャンプ人気マンガですら「ゴールデンタイムにキー局で放送」などまずありません。「キー局だが深夜に放送」「ゴールデンタイムだがCS放送やMX」ということが多いわけです。そうなると知名度も当然ながら昔に比べれば落ちてきます。