高世仁に突っ込む(2021年3/4日分)

中国残留孤児の訪日調査から40年 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 3月2日の朝のNHKおはよう日本」で、1981年の中国残留孤児の訪日調査開始から40年になることが報じられていた。

 何で「中国残留孤児の訪日調査から今年で40年」というと勿論「約49年前(1972年)の日中国交正常化(田中*1内閣)」から「中国残留孤児」は「訪日できるようになったから」のわけです。
 それでも本格的な調査開始は「福田*2内閣の日中平和友好条約締結(1978年)」などを経て

中国残留孤児 訪日調査40年で... - 国際報道 2021 - NHK2021.3.3
 1981年3月2日、中国残留*3孤児が初めて訪日調査のため故郷の土地を踏んでから40年。国の調査で判明している2800人の孤児のうち、およそ9割がこれまでに帰国を果たした。その一方で、帰国したものの、戦後76年たった今も身元が判明せず肉親を探し求める人も少なくない。また、日本に帰国せず中国にとどまることを選択した人もいる。翻弄され続けた人々の選択と人生を見つめる。

ということで40年前(1981年3月2日、当時は鈴木*4内閣)だそうです。「1972年の国交正常化」が遅れていれば恐らく「中国残留孤児の訪日調査開始」は「1981年よりも遅れた」でしょう。
 ちなみに「中国残留孤児の訪日調査が開始された」1981年には

1981年 - Wikipedia
1981年の日本 - Wikipedia
◆1月20日
 ロナルド・レーガン*5が、アメリカ大統領に就任。
◆3月31日
 ピンク・レディーが後楽園球場でのコンサートをもって解散。
◆5月10日
 フランス大統領選挙でミッテランが当選(21日就任)。
◆5月16日
 フジテレビでバラエティ番組『オレたちひょうきん族』(出演:ビートたけし明石家さんま他)が放送開始(1989年10月終了)。
◆6月11日
 フランス・パリで、日本人留学生佐川一政が、自宅で友人のオランダ人女性留学生を銃で射殺。屍姦の後、遺体の一部を食べ、残りを遺棄する猟奇殺人事件発生、15日に逮捕。(いわゆるパリ人肉食事件)
◆7月23日
 山口組三代目組長田岡一雄が急性心不全により死去(後継者争いの発生によるいわゆる山一抗争のきっかけ)
◆7月29日
 英国のチャールズ皇太子がダイアナと結婚。
◆8月22日
 台湾の航空機墜落事故で乗客だった作家の向田邦子が死亡。
◆8月26日
 阪神江本孟紀投手が「ベンチがアホ」発言。
◆9月8日
 日本人初のノーベル賞ノーベル物理学賞)を受賞した湯川秀樹が死去。
◆9月18日
 フランス、死刑を廃止。
◆10月6日
 フジテレビのクイズ番組『なるほど!ザ・ワールド』(司会:愛川欽也楠田枝里子)が放送開始(1996年3月終了)。
◆10月19日
 福井謙一ノーベル化学賞(日本人初)を受賞。
◆12月28日
 『金田一耕助シリーズ』で知られる推理作家の横溝正史が死去

などの出来事がありました。
 それはともかく「今年で1981年の中国残留孤児の訪日調査開始から40年」からは「北朝鮮拉致問題も、『日中国交正常化で進展した残留孤児問題』のように、日朝国交正常化で進展が期待できる」「当面は平壌に常駐事務所を置こう(自民党総裁選での石破*6元幹事長の主張)」という話になるでしょうが、そうはならないのが「拉致被害者家族会、救う会太鼓持ち幇間」の高世ですから心底呆れます。
 まあ、「ただの反北朝鮮右翼(拉致を北朝鮮叩きのネタにしているだけで解決する気など無い)」の救う会が「日朝国交正常化」「平壌への常駐事務所設置」に反対するのは「理解は出来る(勿論、支持は出来ませんが)」。
 拉致被害者(それも自分の家族)を帰国させることを目的としているはずの団体「家族会」が救う会の言いなりに「日朝国交正常化」「平壌への常駐事務所設置」に反対し、そうした主張者(例えば常駐事務所設置主張の石破氏)を敵視するのは全く理解が出来ませんね。家族会は実に愚劣だと思います。俺は家族会にはもはや「軽蔑」「憎悪」「憤怒」といった負の感情しかありません。

 先々週の日曜日2月21日、東京・三鷹市公会堂で報道写真家の山本宗補(むねすけ)さんの講演を聞いた。

 ググったところ、山本氏には

◆『ネグロス・嘆きの島』(1991年、第三書館)
◆『ビルマ大いなる幻影:解放を求めるカレン族とスーチー民主化のゆくえ』(1996年、社会評論社
◆『フィリピン 最底辺を生きる』(2003年、岩波フォト・ドキュメンタリー)
◆写真集『ビルマの子供たち』(2003年、第三書館)
◆『また、あした:日本列島 老いの風景』(2006年、アートン
◆『鎮魂と抗い: 3・11後の人びと』(2012年、彩流社
◆写真集『戦後はまだ… 刻まれた加害と被害の記憶』(2013年、彩流社

の著書があります。

 残留孤児、残留婦人をはじめ、国策で被害を被った人たちに日本は冷たすぎる。

 状況は改善されてるとは言え、「国策で被害を被った人たち」は他にも「同化政策アイヌ」「隔離政策のハンセン病患者」とか、まあ、いろいろありますね。とはいえ「残留孤児、残留婦人」をライフワークとしているらしい山本氏はともかく「昔は拉致問題で飯を食っていたくせに、今は『拉致は儲からない』とばかりに拉致被害者家族を見すてたお前がそういうことを言うか?。お前の拉致被害者家族に対する態度も本当に『冷たすぎる』よな?。人間として恥ずかしくないか?、クズ」感が高世にはありますね。

*1:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*2:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*3:「残留」というと「帰りたくても帰れなかったのに自ら残留したイメージがある」と言う批判がありますが、とはいえ既に定着している言葉だし、他に上手い言葉も思いつきませんしねえ。

*4:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(佐藤、田中、大平総裁時代)などを経て首相

*5:カリフォルニア州知事を経て大統領

*6:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任