今日のロシアニュース(2022年3/2日分)

ファシズムはイデオロギーなしに成立する - ペンは剣よりも強く
 「ファシズムの最大の特徴は極右反共」「左の全体主義スターリニズムと呼ぶべき」が通説的見解でしょう。
 その点を曖昧にして、このようなことを言うことはファシズムを「政治分析のための学術用語」ではなく「ただの悪口雑言」にしてしまわないか。


「ウクライナは核を放棄したからロシアに侵攻された」という議論が見逃していること(秋山 信将) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)
 「ウクライナが核なんか持っていたらそれは米英仏独伊にとって勿論、脅威だった。もし今のウクライナが『ルカシェンコのベラルーシ』のようにプーチン側についたら話は全く違ってくる」「ウクライナが今、親欧米というのは結果論に過ぎない。ロシアだけでなく、米英仏独伊にとってウクライナの核保有など認められる話ではない。また核保有には大変な費用がかかり、当時は貧乏だったウクライナにとってコストが高すぎた(当然、核保有を希望しない米英仏独伊は『核保有コスト』を支援するわけがない)。ウクライナの核保有などあり得ない」という指摘です。

 ウクライナのクレバ外相は、2022年2月22日のFoxニュースでのインタビューで司会者に尋ねられ、「ウクライナが、ブダペスト覚書によって、財政支援と安全の保証と引き換えに世界第3位の核戦力を放棄したのは間違いだった」と述べた。
 しかし、この発言は注意深く理解する必要がある。彼は当初司会者からそれが間違いであったか尋ねられた際に、「過去のことをとやかく言っても仕方がない。やってしまったことは元には戻らない」と直接の回答を留保し、再度尋ねられてやっと前述の回答をしたのだ。

 つまりはこの発言は本心と言うより「欧米が核廃棄してもロシアから守るというから廃棄した。守らないなら覚書なんか嘘じゃないか」という「政治的突き上げ(欧米は約束を守れ)」と見るべきだという話です。しかもその突き上げは「終わったことは言っても意味がない」でかわそうとしたところ、司会者がしつこく聞いてくるので「発言した」レベルの話です。


【講演会報告】 ウクライナ情勢と国民詩人シェフチェンコ(講師 三浦小太郎) | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会

 2月26日の講演会は、三浦事務局長の連絡ミスにより、表題のように内容が変更になりました。
 ラエイマウンさんならびに、ミャンマー情勢の報告を楽しみにしておられた皆様に心よりお詫びいたします。
 同日、お詫びを兼ねて、三浦事務局長が「ウクライナ情勢と国民詩人シェフチェンコ」と題して行った講演会について動画・文章にて報告いたします。

ということで当初はミャンマー問題での「別人の講演を予定」というのだからまともな人間なら「怒って帰る」でしょう。ミャンマー問題の講演を別の日にやるならともかく、「三浦のウクライナ問題の講演」で何の詫びになるのか。
 そもそも疑えば「最初から三浦のウクライナ講演の予定だったのに嘘ついてだました可能性すらある」。
 大体、ウクライナの専門家でも何でもない三浦が付け焼き刃で講師というのだから「失笑」するほかないですね。
 その結果、ウクライナ一本で話すことが難しかったのか

◆私は東南アジアには、タイとミャンマーに二回ほど行ったことがあるだけなのですが、なぜタイに行きましたかと言うと、そこで北朝鮮難民問題についてのNGOの集まりがあったからでした。
◆今のカンボジア政権が事実上中国政府に支配されている*1
第二次世界大戦の時代に、ソ連の侵略に打ち勝ち、少なくとも主権を守ったフィンランドについてお話いたします。

ウクライナと全く関係ない話をする滑稽さです。


侵攻「国民68%が支持」 露政府系世論調査 - 産経ニュース
 政府系世論調査会社なので「水増しの可能性」も疑えます。
 それにしても産経が「仮に支持多数が事実だとしてもロシアマスコミが散々ロシアの侵攻に大義があると宣伝していた」と言い出すのには吹き出しました。確かにそうした面はあるでしょうが、それなら例えば

どういう了見で、毎日新聞はこんな記事を書くのか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2018.1.08
精神に重大な問題があったのだから、減刑になるのは仕方ないと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2020.10.30

が批判するように、「死刑支持につながる報道(死刑判決を望む被害者遺族の声を垂れ流すなど)ばかり」して袴田事件など死刑冤罪問題などはネグり、世論調査で「死刑賛成派が多数」と宣伝する産経ら日本マスコミはどうなのか。
 「自分の顔を鏡で見てみろ」と言いたい。

*1:吹き出しました。確かに中国の影響力は大きいでしょうがカンボジアは中国の保護国ではない。米軍基地があることなどを理由に「今の日本が事実上米国に支配されている」というくらい馬鹿げている。