今日の中国ニュース(2022年3月2日分)

台湾 蔡総統 台北訪問中のポンペイオ前米国務長官に勲章授与 | 台湾 | NHKニュース
 「ポンペイオのようなウヨを持ち上げるとはお前さえ良ければそれでいいのか」と蔡英文には心底呆れます。
 しかもポンペイオ(トランプの元側近)は「アンチバイデン」ですから、バイデンも蔡英文にずいぶんとなめられたもんです。


リベラル21 血に染まった北京パラリンピックは中止すべし(盛田常夫)
 「中国の態度は欧米に比べてロシアに甘い→北京パラリンピックを中止すべき」てよくも現実性に乏しいことを無責任に放言できるもんです。さすがリベラル21です。勿論褒めていません。呆れています。
 ちなみに
パラリンピック ウクライナ選手団 北京に到着 | 北京 冬季オリンピック・パラリンピック | NHKニュースということで「是非はともかく」紛争当事者のウクライナはそんな中止論は主張していません。

 冷戦時代の1956年、ソ連中国共産党を無視することができず、中国共産党の了解を得るまで(ボーガス注:ハンガリーへの)最終的な武力侵攻を決断しなかった。それは今も変わらない。ロシアは中国の了解を取り付けることで、ウクライナ侵攻を決定したことは確実である。

 おいおいですね。これは「この記事の前日(!)」にリベラル21に掲載されたリベラル21 中国はロシアのウクライナ侵攻を予期できなかった(阿部治平)と明らかに矛盾します。リベラル21は一体「どういう立場なのか?」といえば「常連寄稿者の記事をそのまま、ノーチェックで載せてます。サイトとしての意見は何もありません」という馬鹿話でしょう。
 勿論「中国はロシアの侵攻を事前に知らなかった(阿部)」と「知っていた(盛田)」の間でおそらく論戦も起こらない。
 こんなサイトに何の意味があるのか、何が『私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民メディア、リベラル21を創った』なのか?、と心底呆れます。
 なお、今の中露関係は「中露が共に共産国だった昔」とは違います。
 「1956年のハンガリー動乱時は中国毛沢東の事前了解を得てから、ソ連フルシチョフは軍事侵攻を決意した。今回も事前了解があったに違いない(盛田)」て

◆当時のソ連と今のロシア
◆当時のハンガリーと今のウクライナ 
フルシチョフ首相とプーチン大統領
毛沢東主席と習近平総書記

は「単純比較できる話ではない(そもそも中ソ自体が、その後、犬猿の仲となりますが。おそらく1968年の「プラハの春弾圧」では中国の事前了解など取ってないでしょう)」。
 勿論中国が仮に「ロシアの言うNATO東方拡大(ウクライナNATO加盟)反対には私たちも賛成だ」といったとしても、そのレベルでは「その主張の是非」はともかく到底「侵攻の容認」とは言えません。
 なお、俺個人は阿部同様「中国は知らなかった」とみます。
 知っていれば侵攻前に「ロシアとウクライナの対話による平和的解決を希望」とは言わないでしょうし、侵攻後に「ロシアを激しく批判はしない」ものの「擁護もしない」という曖昧戦術は採らないでしょう。躊躇なく擁護したでしょう。
 中国としては「北朝鮮問題などでロシアと共闘してきたこと」など「過去のしがらみ」でこれを機にロシアを「激しく非難したり、厳しい制裁をかけたりして」関係を完全に切ることにも躊躇するが、ロシアに道理があるとは言えず、勝ち目があるかも疑問なウクライナ侵攻で「全面支持」して「ロシア批判するG7諸国(米英仏独伊など)やEU諸国、ウクライナとの関係」を悪化させるわけにも行かず頭が痛いというところでしょう。
 おそらくウクライナも「俺のように理解している」のでしょうが、ウクライナ 中国 外相電話会談 停戦に向け仲介求める | ウクライナ情勢 | NHKニュースだそうです(ウクライナが中国に求めた停戦の仲介について「どこまでウクライナが本気なのか(つまりどこまでウクライナに停戦意思があるのか、ロシアが中国の仲介を受け入れると思ってるのか、そもそも中国が仲介に動くと思ってるのか)」はひとまずおきます)。
 なお、安保理では中国だけでなく「非常任理事国インド」も「BRICS」でのしがらみからか、ロシア非難決議について中国と同様に「棄権」していることを指摘しておきます。まさか盛田も「インドに事前に話があった」とは言わないでしょう。
 そもそも「平和の祭典」を建前とする「パラリンピック開催中の軍事侵攻」を中国が容認するかどうか。
 そもそも「中国が容認しようとも」、欧米の経済制裁が実行されたら相当痛い(中国が仮にロシア支援したところで支えきれるかどうか)わけで、それを無視して軍事侵攻に踏み切ったプーチンが「事前に中国の了解を得ようとする」とは限らないでしょう。
 「中国が反対しようが侵攻する。下手に中国に話をして欧米に通報されたら困る」とプーチンは思ったかもしれない。