「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年9/21日:島田洋一の巻)

島田洋一
 外務省出身の松川るい*1参院議員は期待したい人材の1人だが、田中均氏を尊敬してきたという姿勢をしっかり総括してもらわねばならない。

 リベラルではないにせよ、「元外務省キャリア官僚(東大法学部卒。外務省条約局法規課課長補佐、アジア大洋州局地域政策課課長補佐、女性参画推進室初代室長(安倍政権時代に新設、おそらくこの時のつてで安倍政権時代に参院議員当選)など歴任)」松川は本心では島田のような極右には嫌悪感が強いでしょうからね。出世欲のために安倍などのウヨに媚びてるだけで。そのことを内心では島田の方もよく理解しているでしょう。
 なお、外務省出身の政治家と言えば、過去には

加藤高明
 第四次伊藤、第一次西園寺、第三次桂、第二次大隈内閣外相などを経て首相
幣原喜重郎
 戦前、加藤高明、第一次若槻、濱口、第二次若槻内閣外相。戦後、首相、吉田内閣副総理を歴任
広田弘毅
 第一次近衛、斎藤、岡田内閣外相、首相を歴任
重光葵
 戦前、東条、小磯内閣外相。戦後、禁固7年。公職追放されるが後に解除され政界復帰。鳩山内閣で外相。
吉田茂
 東久邇宮、幣原内閣外相を経て首相
芦田均
 片山内閣副総理・外相などを経て首相

と言う大物(首相)もいるところ、昨今は外務省に限らず「官僚OB」の大物議員は皆無。外務省について言えば外務官僚出身の首相は芦田均が、外相は岡崎勝男(第5次吉田内閣。元外務事務次官)が最後です。

親族関係にある政治家一覧 - Wikipedia参照
安倍晋三
 元首相。岸元首相の孫、安倍晋太郎元幹事長(竹下総裁時代)の息子
石破茂
 元自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)。鈴木内閣自治相・国家公安委員長を務めた石破二朗の息子
加藤勝信
 元官房長官菅内閣)。中曽根内閣農水相を務めた加藤六月の女婿
河野太郎
 第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革相を経て岸田内閣デジタル相。鳩山内閣農水相自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣建設相等を歴任した河野一郎の孫。河野洋平自民党総裁の息子
林芳正
 岸田内閣外相。中曽根内閣厚生相、宮沢内閣蔵相を務めた林義郎の息子
細田博之
 小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て衆院議長。大平内閣防衛庁長官、中曽根内閣運輸相などを務めた細田吉蔵

自民党幹部議員はほとんど世襲と言うのは何とも寂しい限りです。

島田洋一
 自民党が左翼に迎合する度合いに応じて日本は悪くなる

 むしろ「自民党が右翼に迎合して日本が悪くなった」と思いますがそれはさておき。「自民党の左翼迎合」とは一体何のことなのか。
 「自社さ連立の村山内閣」で、村山内閣での「村山首相談話」「アジア女性基金」のことか?(勿論、俺はこれらを評価する立場ですが)

島田洋一
 習近平氏が、台湾武力併合の意向を益々明らかにしている。

 「基本は平和統一だが、台湾が独立宣言すれば武力併合もあり得る」は鄧小平(1997年死去)健在の時代から言ってることですし、習氏が「独立宣言しなくても武力侵攻がありうる」「平和統一方針は廃棄した」などと方針をさらに過激にした事実もないので島田の物言いはデマも甚だしい。

島田洋一
 村上誠一郎衆院議員(愛媛)が安倍元首相を「国賊」と呼び、国葬儀を欠席するという。自民党はいい加減この男を除名すべきだろう。
安倍氏国葬を欠席へ 自民・村上氏:時事ドットコム
 自民党村上誠一郎行政改革担当相は20日、安倍晋三元首相の国葬について「最初から反対だし、出るつもりもない」と述べ、欠席する考えを明らかにした。安倍氏政権運営が「(ボーガス注:アベノミクスで?)財政、金融、(ボーガス注:韓国に対するホワイト国除外などで?)外交をぼろぼろにし、(ボーガス注:財務省の森友疑惑、内閣府桜を見る会疑惑、警察庁のレイプもみ消し疑惑、国交省の統計捏造問題、文科省統一協会改名許可疑惑など不正行為の強要で)官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判した。党本部で記者団の質問に答えた。

赤旗
自民・村上議員が批判/雑誌『世界』 憲法解釈変更は「禁じ手」2014.4.11
村上誠一郎議員、自民総務会を退席/“憲法が有名無実化する”2015.5.13
自民・村上誠一郎議員のあいさつ/日弁連院内勉強会2015.6.11
信念と良心で反対 自民・村上氏2015.7.1

などで分かるように、村上は以前から安倍に批判的な男ですがそれにしても「現職の自民党衆院議員」が安倍を「国賊」呼ばわりとは驚きました。
 当然、島田のような安倍信者は上記の通り、激怒です。
 「志位共産党委員長」「福島社民党党首」「山本れいわ代表」など欠席表明した野党幹部でもここまで言ってないのではないか。
 実際「除名処分」「次期選挙では公認しないと恫喝した上で、実際に溝手氏に対して行われたような刺客候補の擁立」も危惧されますが、村上は「やりたければやればいい。負けるつもりはない(つまり相当に選挙に強い)」「仮に負けて政界引退でも構わない、俺にも誇りがある」「今更、党執行部にへいこらして、大臣や党の要職に就きたいと思わない」ということなのでしょう。

島田洋一
 公然と故安倍首相を「国賊」と罵倒した村上誠一郎議員を即日除名できないような自民党が、中国共産党に毅然と対処できるはずがない。

 あまりにも主張が意味不明すぎて「はあ?」ですね。

*1:菅内閣防衛大臣政務官。著書『挑戦する力』(2022年、飛鳥新社