今日の中国ニュース(2022年11月13日分)

【中国観察】習政権が「人民食堂」復活? 毛沢東時代回帰に警戒感 - 産経ニュース
 こんなものが「毛沢東主義回帰」なら日本の子ども食堂やフードパントリーも社会主義になるでしょう(まあ極端な右なら社会主義扱いかもしれませんが)。
 というか中国のこの食堂もどうもそういった類のもののようですが。

 
世界の特許出願件数、3年ぶり過去最高 中国がけん引: 日本経済新聞
 中国の発展を改めて実感します。


【新聞に喝!】パンダブームで隠される「チベット侵略」 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦 - 産経ニュース

 今年は中華人民共和国との国交成立から50年の節目だが、中国から贈られたパンダ2頭の上野動物園(東京都台東区)来園50年ともなり、新聞各紙には関連記事が見られた。
 10月12日付朝日新聞「耕論」欄の「日中とパンダの半世紀」で、歴史学者の家永真幸氏*1は、「世界的に見ても、日本ほどパンダが好きな国はないと思いますが、中国はそんな日本人のパンダ好きを巧妙に使ってきたともいえる」「パンダを誘致したいがために、日本人が中国政府の嫌う話題を避けるようになってしまうと、たとえば人権問題など、真剣に議論すべき問題の解決は遠のいてしまうでしょう」と指摘している。

 パンダ云々よりも「中国の巨大市場」の方が「中国批判を自重する動機としては大きい」と言う意味で「何だかなあ」と言う指摘です。


【主張】台湾とリトアニア 自由と民主主義の連帯だ - 産経ニュース
 とはいえリトアニアも「中国と断交して台湾と国交樹立」まではしないので産経ほどには評価できないでしょう。


【竹島を考える】解決できない尖閣問題 日本政府10年間の無為無策 - 産経ニュース
 尖閣問題(中国だけでなく台湾も領有権を主張)とは「無理に解決しようとすれば」、中国だけでなく、産経が「親日扱いする台湾」との関係も確実に悪くなりますが、【1】中国や台湾の関係に配慮して、日本政府は強硬解決はしないと思った上で放言してるのか、【2】断交ドミノなどで弱い立場の台湾は日本に従うはずだ、仮に従わなくて日台関係が悪くなっても知ったことか、と台湾を舐めてるのか、何故かそうしたことを無視する産経には心底呆れます。


【主張】日中首脳会談 懸念にゼロ回答は問題だ - 産経ニュース

 尖閣問題には「政治的な知恵と責任で食い違いをコントロールしなければならない」と語った。尖閣をめぐる発言はつまるところ、日本から島を奪う野望を捨てない*2ということだ。

 尖閣領有権は台湾も主張してるのに中国だけに悪口する産経は「反中国が酷すぎる」と言うべきでしょう。


「親中」の野党なぜ優位? 台湾統一地方選 24年総統選にも影響 | 毎日新聞
 前も別記事今日の中国ニュース(2022年10月27日分)(副題:ドイツと中国の友好関係を喜ぶ、ほか) - bogus-simotukareのブログで書きましたが「地方選挙では国政課題は多くの場合、争点にならない(争点になるのは地域の問題)」という日本でもよくある話でしょう。
 なお、国民党が親中国と言ってもそれは「反中国色を強める民進党と比べれば」と言う相対的な話に過ぎません。


【正論】「対中迷走」のドイツは他山の石 明星大学教授・細川昌彦 - 産経ニュース
 反中国右翼的には「迷走してること」にしたいのでしょうが別に迷走はしてないでしょう。勿論、日本が「ドイツに比べて」脱中国というわけでもないでしょう。


【日曜経済講座】台湾有事 危うい「抱きつき戦略」 関西経済界、過度の中国依存 大阪経済部長・藤原章裕 - 産経ニュース

「ダージャーハオ」
 関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)が「皆さん、こんにちは」という意味の中国語で約100人の聴衆に語りかけたのは10月13日、関経連大阪市内のホテルで開催した「日中国交正常化50周年記念事業」のあいさつの冒頭だった。
 松本氏はあいさつで、「関西財界は(昭和47年の)日中国交正常化に先立ち、中国との経済関係を切り開いてきたことを誇りにしている」と胸を張った。

 この程度の社交辞令で因縁をつける産経には心底呆れます。

*1:東京女子大学准教授。著書『パンダ外交』(2011年、メディアファクトリー新書)、『国宝の政治史:「中国」の故宮とパンダ』(2017年、東京大学出版会)、『中国パンダ外交史』(2022年、講談社選書メチエ

*2:「単なる棚上げ論」を随分と悪意たっぷりに表現したもんです。