今日のしんぶん赤旗ニュース(2023年1/21日分)(副題:赤旗の松竹批判&コロナ5類化問題)

コロナ「5類」へ引き下げ/今春移行 政府が決定/感染対策・公費負担縮小へ/死者急増のなか国の責任放棄
「5類」引き下げ/コロナ対策 責任投げ捨て/小池書記局長が訴え
主張/コロナ「5類」移行/引き下げありきは危険すぎる

◆ワクチン接種普及などで一時期の悲惨な状況はさすがに脱したこと
◆外国人観光客受け入れを望む旅行業界、入場者数規制撤廃を望むイベント業界など、コロナ緩和を主張する財界の要望
◆国民のコロナ疲れ

などでマスコミも最近は「コロナは5類移行が当然である」かのような報道をし始める中、俺も「果たして5類移行でいいのか」と言う疑問*1を感じます。
 「コロナワクチンの全額国庫負担をやめたい(国の負担軽減の方向)」「コロナ緩和で商売をやりやすくして欲しいという財界の要望」など「結論(5類移行)ありき」の決定ではないのか。


規約と綱領からの逸脱は明らか/――松竹伸幸氏の一連の言動について/赤旗編集局次長 藤田健*2
 この論文については松竹が「赤旗」藤田論文について・1 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Amebaで「党首公選制」云々の部分のみ「反論」していますが、「党首公選制」云々の部分については特にコメントはしません。
 しかしこうなると「規約と綱領からの逸脱は明らか」なので松竹の除名も「待ったなし」でしょうか。
 アンチ松竹の俺として是非「粛々と除名を実施して欲しい」ですね。
 なお、この論文は「公選制」云々だけでなく、

 松竹氏は、19日の記者会見で、2021年の総選挙で日本共産党が「安全保障問題、とりわけ自衛隊問題での野党間の違いを克服できなかった」などとして、それが野党共闘の失敗の原因であるかのように(ボーガス注:何の根拠もなく)いいます。そして、「『政権共闘の議論の対象になる』というぐらいのもの(政策)は提示する必要がある」として、安保・自衛隊政策を転換するよう主張しています。
 それでは提示すべき政策とはなにか。松竹氏は新たに出版した本のなかで、次のようにのべています。
 「共産党が現段階で基本政策として採用すべきだと私が考えるのは、結論から言えば、『核抑止抜きの専守防衛』である。日本は専守防衛に徹するべきだし、日米安保条約を堅持*3するけれども、アメリカの核抑止には頼らず*4、通常兵器による抑止に留める政策である」
 これは、日本共産党の綱領の根幹をなす、国民多数の合意で日米安保条約を廃棄するという立場を根本から投げ捨て、「日米安保条約の堅持」を党の「基本政策」に位置づけよという要求にほかなりません。
 松竹氏は、自身のこうした主張を、「綱領の枠内」のものと言い訳をしていますが、驚くべき主張というほかありません。
 党綱領では、日米安保条約について、「日本を守る抑止力」どころか「日本をアメリカの戦争にまきこむ対米従属的な軍事同盟条約」(第4項)と規定し、「日米安保条約を、条約第十条の手続き(アメリカ政府への通告)によって廃棄し、アメリカ軍とその軍事基地を撤退させる。対等平等の立場にもとづく日米友好条約を結ぶ」(第13項)と、日米安保条約廃棄の旗を高々と掲げています。
 党綱領のこれらの根本的命題を投げ捨て、「日米安保条約の堅持」と自衛隊合憲論を党の「基本政策」に位置づけよと主張しながら、自分の主張を「綱領の枠内のもの」と強弁する。いったい松竹氏は、長い間党に在籍しながら、綱領を真剣に学んだことがあるのでしょうか。
 日本共産党に対して、日米安保容認、自衛隊合憲の党への変質を迫る議論は、総選挙以来、自民党や一部メディアによって、執拗に繰り返されてきた攻撃です。松竹氏の行動は、“日本共産党という党の存在に期待している”といった装いをこらしながら、こうした攻撃に押し流され、迎合したものと言わざるをえません。

として松竹の安保外交政策を「右翼的で到底賛同できない」と批判していることも付言しておきます。
 なお「何の根拠もなく」安保問題が野党共闘の選挙での不振の理由であるかのように、松竹が放言していることには呆れます(そもそも党が選挙で躍進したとしても、俺は党の安保施策を右にシフトすることには「あるべき政治論」の立場から反対ですが、後で指摘しますが「安保施策を右にシフトすれば、それだけで躍進した」と見なせる根拠を松竹は何一つ提出しないからそれ以前の話です)。
 安保政策以外でも原発施策(電力労組を抱え、脱原発に消極的な連合に忖度して消極的な立民、一方脱原発を打ち出す共産)、消費税問題(枝野前代表の「消費税減税間違い」発言 立民内に波紋: 日本経済新聞等が報じる枝野発言で分かるように消費税減税に後ろ向きな立民、前向きな共産)など多くの分野で意見の違いがある*5し、世論調査野党共闘不支持の理由として「安保政策が一番多かった」という統計データも無い(少なくとも松竹はそんなデータを何一つ提出していません)。また立民が「安保施策が右寄りの維新」にすり寄り「左寄りの共産や社民から距離を置く」ことで支持率が上がったわけでもない。むしろ「下がってる」と言う指摘があります。「立民支持の低下」は明らかに松竹の主張「共産は安保施策を右に」に反する事実ではないのか。
 また「日米安保条約」こそが「日本は台湾有事や北朝鮮有事の際に集団的自衛権自衛隊参加の日米共同軍事作戦)を行使せよ(米国の要望)」と言う形で「専守防衛を阻害していること」を松竹が認めず「日米安保専守防衛が両立する」かのように強弁していることにも呆れます。九条改憲にしても「米国の要望」という要素*6が明らかにある。
 専守防衛を実現するには「日米安保廃棄」する以外に道はないとどうして松竹は認識できないのか。
 この点は藤田論文も『党綱領では、日米安保条約について、「日本を守る抑止力」どころか「日本をアメリカの戦争にまきこむ対米従属的な軍事同盟条約」(第4項)と規定』と指摘していますが。
 内心では松竹は「専守防衛の廃棄(集団的自衛権行使)」を容認しているのに口先だけで「専守防衛」と言っているに過ぎないのではないか。
 安保外交政策についての批判については「2以降」で松竹の反論があるんでしょうか。なお、俺も松竹の安保外交政策を「右翼的で到底賛同できない」と評価しています。
 「党員」「後援会員」「その他の党外のソフトな支持者(俺はこれにあたる)」など共産党支持者の大多数は恐らくそうでしょう。松竹コメント欄に出没する松竹信者グループ*7はまた別でしょうが彼らが支持者多数派とはとても思えません。
 最後に松竹記事に軽く突っ込んでおきます。

 昨夜、本日の「赤旗」に私を批判する論文が出ると教えてくれる人がいて、楽しみにしていました。

 松竹は党員なので「教えてもらうまでもなく」、赤旗を読むことが半ば「義務」でしょうし、松竹的にも「記者会見後の赤旗記事の反応」が気になっていたでしょうに、「教えてもらった」と書いて「俺には支持者がいるんやで」アピールしていることには吹き出しました。涙ぐましいパフォーマンスではあります。
 なお、以上の文章は松竹記事に投稿しましたが恐らく掲載拒否でしょう。コメント欄には既に松竹信者(勿論、本当に共産支持者かどうかは不明)の

◆党首公選制についても安保政策についても松竹氏の主張を支持する
◆こうした論文を掲載したと言うことは除名する気かもしれないがすればいい。かえって松竹氏に同情が集まり、彼の運動が発展するだろう*8

といった趣旨の賛同コメントが3つもついています。 
 「党首公選制*9」はともかく、党支持層で松竹の安保政策に「右翼的で支持できない」と批判的な人間が「全くいない」事はあり得ない*10ので、今後もそうした批判コメントが「俺のコメントに限らず」一件も掲載されなかったら、ほぼ確実に「松竹が批判コメントを掲載拒否している」と見なしていいでしょう。
 以前から「俺の投稿コメントが一部を除いてまるで掲載されないこと」で松竹が不当な掲載拒否をしていることは明白ですが「党に向かって自由な議論を呼びかける男」が自ブログのコメント欄では「賛同コメントしか掲載しない」のだから「その言行不一致」には心底呆れます。

*1:とはいえ、俺も「小心者のコロナ素人、感染症素人、医療素人」なので「5類移行を主張する風潮」について「(景気に悪影響を与えても)5類移行は絶対ダメ」と言い切れるだけの勇気は無い。また俺もいい加減「コロナ疲れしている」ので「緩和できるならその方がいい」と言う思いがあることは否定しません。

*2:「赤旗」藤田論文について・1 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Amebaでの松竹文章や「赤旗」藤田論文について・1 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Amebaコメント欄の信者が「たかが編集局次長か」「委員長や書記局長、常任幹部会などのレベルで反論できないのか」という趣旨の挑発をしていることには呆れます。これは1)編集局次長レベルでは、世間の話題になりづらいのでもっと上のレベルで反論してくれという「嘆願」であるとともに、2)編集局次長レベルなら無視するという「居直り」でしょう。志位執行部が今後どう動くか注目したい。

*3:「当面容認」ならまだしも「堅持」だそうです。日米安保堅持に方針転換して、かえって党勢が衰退した社民党を松竹はどう理解しているのか。安保施策について、共産党より右の政党の中には「共産より支持率が低い国民民主」「選挙の不振等で、既に消滅した新自由クラブ新党さきがけみんなの党、次世代の党、民社党」などがあること(自民党、維新のように共産より支持率が高い政党ばかりではないこと)を松竹はどう理解しているのか。そもそも国政選挙ならともかく、地方選挙において安保施策など選挙で選ぶ基準になり得ないことは松竹はどう理解しているのか。あるいは岸田首相 施政方針演説原案 子ども・子育て政策を最重要政策に | NHKと言う報道を松竹はどう考えてるのか。「大軍拡」岸田ですら「子ども・子育て政策を最重要政策に位置づける」「持続的な賃上げを実現するため、雇用の正規化やリスキリング(学び直しによる能力向上支援)、従来の年功賃金の見直しなどによる労働市場改革を加速させる方針を示す」(NHK報道)など安保施策以外にもいろいろ打ち出していることをどう考えてるのか。こうした岸田の「様々な政策表明」に対して共産党として、あるいは野党共闘としてどう対決策を打ち出していくのかを考えずして松竹のように「安保施策に異常なまでに固執しても」政権交代なり野党共闘発展なり共産の躍進なりが実現するわけもない。それにしても「党首公選の暁には出馬したい」とまで放言する松竹の「安保外交政策」以外についての無関心さには心底呆れます。なお、岸田の少子化施策については拙記事今日のボーガス川柳「異次元でなくていいので成果出せ」(副題:今日も「反党分子」松竹伸幸に悪口する) - bogus-simotukareのブログでも取り上げたのでこの機会に紹介しておきます。

*4:と松竹が言ったところで米国が核保有国である以上、日米安保が「核抑止」を含むことは当然です。松竹は一体「米国に核廃棄させる」以外にどうやって「核抑止に頼らない日米安保」を実現する気なのか。

*5:これらについてまで松竹が「立民にあわせて、政策を修正しろ」というならもはや「共産党の自主性はどこにあるのか」「お前、それでも党員か」「松竹は今すぐ離党しろ」と言う話です。

*6:勿論それだけではないですが。

*7:そもそも「コメント欄の松竹信者グループ」は「実名ではなく、反匿名」「共産党員でないと書けないようなコアな事実の指摘も特にない」ので、共産支持者(党員、後援会員など)かどうかすら怪しい連中ですが。共産の右傾化を画策する「自民党」「維新」「国民民主」「参政党」など右翼政党支持者の「なりすまし」の疑いが否定できません。

*8:まあ虚勢でしょう。そこまで放言するならとっとと離党しろという話ですが、ここまで挑発的なことを抜かす松竹一味に対しては志位執行部も躊躇無く「松竹除名」で対応して頂きたい。なお、松竹が自分ではここまで書けず、コメントというかたちで処理してるせこさには笑います。

*9:俺個人は「公選制に反対しないが積極的に賛成もしない」、「(既に指摘しましたが)日米安保を『当面容認』どころか『堅持』と言い切った松竹の安保政策は支持しない」ですね。

*10:共産支持者どころか社民党新社会党など多くの左派が批判するような右翼的主張を松竹はしていますのでね