今日のロシアニュース(2023年2月23日分)

【正論】露の侵攻1年、日本人の意識変化 青山学院・新潟県立大名誉教授 袴田茂樹 - 産経ニュース
 「反党分子」「右翼」袴田里見の親族らしい「右翼性」と言うべきでしょうか。

 読売新聞と米ギャラップ社が共同で行った昨年11月の世論調査の結果では「日本の防衛力強化」に対して、日本国民の68%が賛成した(読売12月15日)。ただ、今年1月6日の朝日の世論調査では「敵基地攻撃能力」の賛否を問う調査結果として、賛成56%と報道している。

 調査結果が事実なら「日本人のアホさ」に懸念を感じずにはいられませんが
1)現状でも日本の軍事力は世界有数であり決して弱体ではない、またウクライナで苦戦するロシアには日本侵攻の余裕などなく、ロシアの苦境を見る他国が日本侵攻を実行するとも思えない→軍拡は不要
2)軍拡は福祉、教育などの予算カットを招き国民生活破壊→軍拡は有害
3)敵基地攻撃能力は専守防衛の枠を逸脱
と言うことを強く訴えていく必要があります。

 17年から20年の調査であるが(World Values Survey HP)「もし戦争が起こったら国のために戦うか」との質問に、79カ国の国民(18歳以上の男女)が答えている。「戦う」と答えたのは、日本は最低で13・2%だ。

 前も別記事

日本の「過去の戦争被害」を考えれば「国のために戦う」という回答が低いのは当たり前の話だ - bogus-simotukareのブログ
今日の産経ニュースほか(2022年8/17、18分)(副題:安倍暗殺続報ほか) - bogus-simotukareのブログ
珍右翼・高世仁に悪口する(2022年9/9日分) - bogus-simotukareのブログ
松竹伸幸に突っ込む(2022年9月18日記載)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ*1

等で書きましたがこれは「国のために戦うか」と言う質問文に問題がある(何らかの企みから故意にこうした質問にしたか、不注意による過失かはともかく質問文のできが悪い)とみるべきでしょう。
 例えば今のロシアで「国のために戦う」とは「ウクライナでロシア軍の一員として戦うこと」なのか。プーチン政権は「国のためにウクライナで戦え」と兵士を鼓舞しているし、プーチン派のロシア国民も「プーチン政権と同意見」でしょうが、反プーチン派にとってはもちろんそうではない。
 内戦状態に突入したミャンマーで「国のために戦う」とは「ミャンマー軍の一員として民主派(アウンサンスーチー派)を軍事的に打倒すること」なのか。はたまた逆に「(武装闘争するか、平和闘争限定かはともかく)民主派としてミャンマー軍事政権と戦うこと」なのか。
 「米国の南北戦争」「幕末の戊辰戦争(幕府VS薩長)」「中国の国共内戦」など、内戦が分かりやすいですが「どちらも主観的には国のために戦ってる」わけで「国のために戦う」とはあまりにも意味不明で内容に乏しい言葉です。
 「政府の言いなりに戦うことが国のために戦うことなら、そんなことはできない。国の言いなりに日中戦争、太平洋戦争を戦って酷い犠牲を出したのが戦前日本ではないか。国のために戦えと言ってまた同じ過ちを繰り返すのか?」と言う意味での「日本は最低」と見るべきでしょう。
 実際この調査で最も多い日本人の回答は「戦わない」ではなく「わからない*2」です。これは「戦う覚悟はあるつもりだが、自分は弱い人間なので、その時にならないと分からない」という意味の回答もあるでしょうが、「外国の侵略に立ち向かう覚悟ならある。しかし、政府の言いなりに戦うことが国のために戦うことなら、そんなことはできない。国のために戦うの意味が分からないから回答できない。」と言う意味の回答が多いのではないか。
 質問文が国のために戦うかではなく「日本が外国から侵略されたら戦うか」「ミャンマーやエジプトのような軍事独裁が日本に生まれたら民主主義を守るために武器を持って軍政と戦うか」等だったら恐らく回答は変わってくるでしょう。そのような可能性は勿論日本において極めて低いですが。

*1:以前からこのように俺は松竹には否定的であり、除名以降に党盲従分子として松竹批判を始めたわけではない。

*2:一般的に「分からない」回答が多い質問は「質問のできが悪いので質問された相手が質問の意味をそもそも理解できてない」疑いがあります。今回のケースは明らかにそれでしょう。