今日の産経ニュースほか(2023年6/5日分)

国会前で入管法抗議の声 6日に参院法務委で採決 | 共同通信
 7日に参院本会議可決(法成立)を目指すという無茶苦茶さには心底呆れます。そしてそうした与党の無法を助長してるマスコミ(特にテレビ)の批判の弱さにもげんなりします。
 勿論不幸にして「可決成立した」としても「裁判闘争」「再度の法改正」等の戦いは続きますが。
 しかし、こうも急ぐという事は、早期解散を狙ってるのか(なお、国会会期末は6/21)。
 いずれにせよ解散を「受けて立つ」しかないわけですが。


公明代表、衆院選備え必要 「決断すれば受けて立つ」 - 産経ニュース
 「受けて立つ」とはまるで野党のような発言で「はあ?」ですね。


「小選挙区制反対だった」公明・山口氏、民意切り捨て理由 - 産経ニュース
 「死票が多い」「大政党に有利」等、主張自体は正論ですが、「今更何を言ってるのか?」と心底呆れます。「受けて立つ」発言とセットで考えると「自公連立がそう簡単に崩壊する」とも思いませんが「10増10減対応でのゴタゴタ」で自民との関係がかなりギクシャクしてるのか。


すりおろしても…乳児のリンゴ窒息事故が続発 注意すべき点は - 産経ニュース
 以前

新刊紹介:「前衛」2023年1月号(副題:改めて高世仁、勉誠出版、三浦小太郎に悪口する) - bogus-simotukareのブログ
◆ 保育事故をどうなくすのか:研修と配置基準の拡充こそが求められている(猪熊弘子*1
◆最近の保育園では節分の豆まきはやらない
 勘の鋭い人、この問題に詳しい人(保育士など)、幼児の親御さんなら分かるでしょうが何故かというと
もうすぐ「節分」… 豆まきの「豆」が窒息事故につながる恐れ 子供は気管が狭い (1/3ページ) - 産経ニュース2017.1.24
節分の豆をのどに詰まらせ4歳園児死亡 松江のこども園:朝日新聞デジタル2020.2.13
また節分の豆で幼児が窒息死 〜 いつまで死亡事故が繰り返されるのか! 〜(山中龍宏) - 個人 - Yahoo!ニュース2020.2.14
というリスク(豆が幼児の気道に詰まって窒息死する)があるからです。保育事故をなくすためにはこうした「保育知識のアップデートが必要だ」と猪熊氏は指摘しています。

と書きましたが、「誤嚥事故」というのは怖いですね。乳幼児は「大人なら食べられるもの(例:節分の豆やすりおろしリンゴ)でも誤嚥の恐れがある」わけで、保育知識として普及が必要でしょう。


【異論暴論】日本人の貧困化を助長 国民置き去りの「移民」政策 「正論」7月号好評販売中 - 産経ニュース
 確かに「悪名高い技能実習生問題」などはあるものの、移民(外国人労働者)と関係なく「自民党政権」によって「貧困化(派遣労働者の拡大等)」は進んできたのに良くも言ったもんです。単に「貧困化」を「外国人差別正当化の道具」にしてるだけです。


木下ほうかさん、提訴取り下げ 週刊女性の性加害記事巡り - 産経ニュース
 つまりは「細部はともかく、大筋では性加害は事実だった」のでしょう。性犯罪とかに関する人間の闇の部分にいまさらながら絶句する(追記有。地裁で懲役10年の判決) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の一例なのでしょうが、疑惑発覚後

木下ほうか - Wikipedia
◆2022年4月5日からスタートするNHK総合の連続ドラマ『正直不動産』に当初は主人公の上司・瀬戸課長役として起用されていたが、木下の登場シーンを全てカットしての放送となった
◆所属事務所からマネジメント契約を解消され、無期限活動休止を発表

となったのも自業自得と言うべきでしょう。もはや「日本のケビン・スペイシー(アカデミー受賞者でありながら、セクハラ問題で事実上、業界から追放:ケヴィン・スペイシー - Wikipedia参照)」とでも言うべき「事実上の廃業状態」ではないか。


【世論輿論】LGBT法案③ なぜ当事者からも慎重論が噴出するのか - 産経ニュース
 「蓮池透」という「産経に都合の悪い当事者の声(救う会批判)」は「蓮池氏は家族会の少数派」として無視したくせに良くも言ったもんです。その理屈なら「LGBT法案反対」など「明らかに少数派」ですが。
 なお、コメント欄で指摘がある「アイヌ新法に反対のアイヌ」と言えば「砂澤陣*2」が特に有名ですね。「産経など一部右翼」に持ち上げられてるだけで、まともな人間からは呆れられてると思いますが。今回の「LGBTの当事者」とやらも「砂沢みたいなもん」でしょう。


「政治からハラスメント根絶」大阪維新 議員・首長340人が研修会 - 産経ニュース
 維新自体が「ハラスメント集団」なので、「ウクライナ侵攻&核恫喝」プーチンロシアが「世界から侵略と核兵器をなくす」というようなもんで呆れて二の句が継げません。


都議補選大田区 無所属森氏と自民鈴木氏が当選 - 産経ニュース
1)都議補選に当選した2人のうち、森氏は「もともとは都民ファ所属の都議」だが離党して都議(当時)も辞職し、「野党共闘候補」として、太田区長選に出馬したこと(但し現職に敗れ落選)
2)今回も野党共闘候補として出馬したこと(当然、区長選も今回の補選も共産が支援してること:例えば、日本共産党東京都委員会『大田区長選でもり氏を支援』、赤旗もり候補勝利で政治改革/東京・大田 都議補選 市民と野党共同宣伝/田村副委員長訴え(2023.6.2)参照)
を指摘しておきます。「元都民ファ」とはいえ、野党共闘候補が「維新」「都民ファ」を破って当選したことを素直にまずは喜びたい。しかし都民ファも昔なら「大阪における今の維新」並の勢力(今回の選挙のように候補が乱立すると都民ファがトップ当選)がありましたが、今や「相当に没落した」といっていいのでしょう。だからこそ森氏も都民ファを離れたのでしょう。
 ちなみにkojitakenの「理不尽なれいわ叩き」に悪口する(2023年4/13日記載) - bogus-simotukareのブログで批判したkojitaken記事元号新選組は大田区長選で都ファの候補を推しているらしい(呆) - kojitakenの日記の「都民ファの候補(離党してるので正確には元都民ファ)」が森氏です。今回の都議補選当選をkojitakenがどう評価するのか気になるところです。


【主張】首相襲撃報告書 安倍氏失った反省がない - 産経ニュース

 事前の打ち合わせで和歌山県警は聴衆エリアに受付と金属探知機の設置を要請したが、主催者側は聴衆が漁協関係者に限られ、顔で確認する、広く参加を呼びかけないと(ボーガス注:いけないと)説明してこれを拒否した。
 首相の演説場所から聴衆の最前列まで10メートル以上の距離を確保するとの要請も、主催者側が難色を示し、約5メートルとした。
 県警の事前の要請をことごとく断った主催者側と、これを諾々と受け入れ*3、結果として爆発物の投擲を許した警察の双方に大きな責任がある。

 主催者とは勿論自民党であり、「安倍や岸田の襲撃」について「警察ばかりを非難できない、自民にも問題がある*4」と産経がしている点が興味深い。
 とはいえ「警備をガチガチにすると政治演説に支障が生じる」のも事実ではあるのでしょう。難しい問題ではあると思います。

*1:朝日新聞出版の育児雑誌AERA with Baby』編集統括などを経て現在、名寄市立大学特命教授。著書『死を招いた保育:ルポルタージュ上尾保育所事件の真相』(2011年、ひとなる書房)、『「子育て」という政治:少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?』(2014年、角川SSC新書)など

*2:アイヌ彫刻家・砂澤ビッキ(1931~1989年)の息子。著書『北海道が危ない!』(2016年、 扶桑社)

*3:相手は野党ではなく、政権与党であり「受け入れなければ後日の報復左遷人事もあり得る」し「何かあれば責任は全て自民党が取る(本当に事件が起きればそれでは済みませんが)」「厳重な警備のせいで、選挙に負けたら、県警に責任取れるのか」等と突っぱねられれば「襲撃の可能性が高い」という情報があるわけでもなく、どうしようもないでしょう。責任はむしろ自民の方が重いと思います。

*4:当然「自民トップ=安倍や岸田」なので「被害者なので言いづらい(特に死亡した安倍)」ですが、彼らの襲撃については「自己の危機管理を怠った自業自得」と言う面が多かれ少なかれあります。