珍右翼・高世仁にコメントする(2024年5/26日分)(副題:高世に朝日新聞を非難する資格はかけらもないと思う)

朝日新聞の良識を疑う - 高世仁のジャーナルな日々
 高世が朝日を非難してる件については(悩みのるつぼ)朝日新聞の理不尽な冷笑と劣情扇動に我慢できない。朝日新聞 @asahi は有料クソリプ販売業者になったのでしょうか。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室や、

赤旗きょうの潮流 2024年5月26日(日)
 ある新聞*1の、お悩み相談の回答がSNSで話題になっています。ウクライナ侵攻やガザ攻撃に憤る男性。自分の生活を平穏に送ることだけを考えればよいか、どのように気持ちを保っていけばいいのかと
▼そんなに心配ならば実際に戦場に出向いて最前線で戦ってくればいいのに、と回答者*2。さらに、そんなことを嘆く前にいま自分が幸せなことに感謝して周りにいる人たちを大切にしようと答えます
▼この回答には、いやなことに目を閉じて耳をふさぐことがいいとは思わない、平和ボケしているんじゃないか、との批判があがっています。それを掲載した新聞や追従するような記者のコメントにたいしても

を紹介しておきます。
 村野瀬氏や赤旗や高世が非難するように、この件では朝日は非難されて当然でしょう。
 皮肉にもこの件で非難されてる「藤田直央*3編集委員」が高世が中村哲医師とティリチ・ミール登山 - 高世仁のジャーナルな日々で紹介した核搭載米艦、寄港容認の密約経緯 60年安保改定時、米公文書に明記:朝日新聞デジタルの書き手であることには「絶句」です。
 核搭載米艦、寄港容認の密約経緯 60年安保改定時、米公文書に明記:朝日新聞デジタルと言う記事を書く有能な人物が何でこんなに「人間性が酷い」のか。
 本気で野沢直子の回答に問題が無いと思うのか。
 それとも「森友問題での佐川元財務局長」等のように「組織防衛」の為に居直ったのか(仮にそうだとしてもむしろ逆効果ですが)。
 とはいえ、朝日にはこうした「問題点だけがあるわけではないこと」は指摘しておきたい。
 例えば、朝日新聞に「制裁解除論(礒崎教授コメント)」が掲載されたことを喜ぶ&小泉第二次訪朝(2004年5月22日)は第一次訪朝(2002年9月11日)に比べ知られてないと思う(2023年5月24日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで紹介した20年進まぬ拉致問題、まずは日本の政策転換で打開を 礒崎教授:朝日新聞デジタル(聞き手・高橋杏璃)がそうですね。
 1)書き手である高橋記者の考えでは無く、礒崎教授のコメント紹介にすぎない
 2)「家族会の反対で実現困難(礒崎)」と悲観的見方とは言え
朝日新聞に「20年進まぬ拉致問題、まずは日本の政策転換で打開を」、つまり「制裁解除によるバーター取引(制裁解除を拉致被害者帰国より先行)という政策転換をまず日本がすべきだ」と言う記事が遅きに失したとは言え、掲載されたことは俺は「未だに横田早紀江などとのしがらみから制裁解除と絶対に言わない高世」よりはずっとマシだと思います。
 正直、俺はこの朝日記事を読んだときに「遅きに失したとは言え、朝日にこうした記事がやっと載ったか」「やはり俺やid:Bill_McCrearyさん(「北朝鮮・拉致問題」のブログ記事一覧-ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の記事参照)、和田春樹氏などのバーター取引論は間違っていなかった。俺たちこそ正しかった。まともな人間ならそういう結論しか出ない。『救う会言いなりの家族会』は頭がおかしい」と思って不覚にも泣きそうになりました。
 正直、高世(1953年生まれ*4)の方が「高橋記者(1994年生まれ*5:小泉第二次訪朝(2004年)の時でも10歳で、そもそも家族会とはしがらみが少ない)」より「ずっと年上でベテラン」とはいえ、もはや高橋記者は「ある意味」、ジャーナリストとして、そして人間として「高世よりずっと格上」ではないか。このまま、高橋氏が立派に成長し「編集委員」など朝日を代表する記者になることを期待したい。
 高世に「礒崎主張(制裁解除によるバーター取引:つまり拉致被害者帰国より制裁解除を先行)」「礒崎主張を紹介した高橋記者」についてどう思うか聞けば未だに「制裁解除の先行には絶対反対、拉致解決後に制裁解除すべき」と言い出すのではないか。
 なお、「あの産経」ですら「問題点だけがあるわけではないこと」も指摘しておきたい。
 例えば、拙記事今日の産経ニュース(2024年5/9日分)(副題:今日も立民を批判する&コロナ後遺症の怖さ等)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ(2024.5.9)で紹介したコロナ後遺症で2年間寝たきり 演歌歌手の夢挫折 治療法手探り続く - 産経ニュース(2024.5.8)は「あの産経にこんな記事が載るのか!」と正直「感動」で不覚にも泣きそうに(以下略)(まあこうした良心的記事は少数派、例外ではあり、「阿比留のくだらない安倍礼賛」「古森や黒田のくだらない韓国誹謗」など駄記事が多い産経ですが)。
 何せ産経記事は「2024.5.8」、つまり「今から18日前」ですからね。
 もはや「コロナは5類、だから安全!」というムードが蔓延する中「コロナ後遺症で寝たきりの人が今もいることを忘れてはいけません!」と警鐘を鳴らす産経記事。
 正直、俺的には「朝日(あるいは毎日、東京、赤旗)か!」(タカアンドトシのギャグ「欧米か!」風に)であり、「綺麗な記事してるだろ。朝日(あるいは毎日、東京、赤旗)みたいだろ。産経なんだぜ」(あだち充・タッチの『綺麗な顔してるだろ。嘘みたいだろ。死んでるんだぜ』風に)ですね。
 ちなみに「朝日の高橋記事(2024年5月22日)」は

20年進まぬ拉致問題、まずは日本の政策転換で打開を 礒崎教授:朝日新聞デジタル(聞き手・高橋杏璃)
 20年前の5月22日、当時の小泉純一郎首相は2回目の訪朝で、拉致被害者5人に続き、その家族5人の帰国を実現しました。

ということで「小泉第二次訪朝(2004年5月22日)から20年」を「記念して書かれた記事」ですが、同時期の高世ブログには「高世が第二次訪朝を忘れてる*6のか、覚えてるが触れたくないのか」はともかく、「第二次訪朝」に触れた記事はありません。高世も全く冷たいもんです。

*1:勿論朝日のこと

*2:勿論野沢直子のこと

*3:著書『エスカレーション:北朝鮮VS.安保理・四半世紀の攻防』(2017年、岩波書店)、『ナショナリズムを陶冶する:ドイツから日本への問い』(2021年、朝日選書)、『徹底検証・沖縄密約』(2023年、朝日選書)

*4:1953年生まれの著名人としては「習近平中国国家主席」「岡田克也立民党幹事長」等がいます(1953年 - Wikipedia参照)

*5:1994年生まれの著名人としては「秋篠宮佳子(秋篠宮夫妻の次女)」「プロ野球選手の大谷翔平」「フィギュアスケート男子金メダル(2014年ソチ・2018年平昌五輪)の羽生結弦」等がいます(1994年 - Wikipedia参照)

*6:高世はともかく、多くの人間は「拉致の風化」「第一次訪朝(2002年9月17日)に比べてインパクトが小さいこと」で覚えてないでしょう。