今日の産経ニュース(5/2分)ほか(追記・訂正あり)

日経新聞『中国、アニメ愛2兆円 日本らしさ人気』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDX01H0G_R00C17A5FFE000/

 1日まで浙江省杭州*1で開かれた「国際アニメ祭」。京都アニメーションの「小林さんちのメイドラゴン」など日本のアニメを配信する中国動画配信大手「ビリビリ動画」は特設ステージを設け、日本のアニメソングに合わせて来場者がダンスを披露した。国際アニメ祭には100万人以上が訪れ、関連グッズなど20億元(約320億円)以上を消費する見通しだ。
 「ワンピースや名探偵コナン、最近は黒執事かな」。
 普段は病院勤務の王さん(24)は、この日のためにネット通販で300元(約4800円)のコスプレ衣装を購入。好きなアニメを聞くと日本の作品名が次々と口をついて出た。中国のコンテンツ市場はアニメだけで2017年に1500億元(約2兆4千億円)と10年の3倍に膨らむ見通し。15年に1兆8千億円だった日本の市場規模を上回る。
(中略)
 日式コンテンツのファンをビジネスにつなげようと「日中合作」の動きも活発になっている。NTTドコモは携帯大手の中国移動やアニメ大手のミグ動漫と提携。中国版「初音ミク」とも言える2人組の仮想アイドル「麟&犀(リン&サイ)」のアニメを制作し、7月にも日中で同時公開する。

 「名探偵コナンやワンピース」は知っていてもオッサンの俺にとって「黒執事」、「小林さんちのメイドラゴン」といわれても「何のこっちゃ?」ですね。
 しかしウィキペ『小林さんちのメイドラゴン』によれば「2017年1月から4月までテレビ放送」ですから本当にリアルタイムで中国に伝わってるわけです。タイムラグがあまりない。
 まあそれはともかく、こういう状況で中国敵視することがいかに愚かかと言う事です。
 「中国」でググると他にも
NHK伊藤忠商事 中国で医療事業に参入へ』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170503/k10010969231000.html
■日経『中国輸出へ「フルグラ」4割増産 カルビー、京都に新工場棟』
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO15971020R00C17A5TJ2000/
なんて中国ビジネス記事がヒットします。


朝日新聞『ドゥテルテ*2大統領、中国との蜜月を強調 中国軍艦に乗船』
http://www.asahi.com/articles/ASK5177HXK51UHBI03C.html
 この記事から改めて産経の言う「中国封じ込め」などあり得ないことが分かります。
 小生も国際政治には無知なのでドゥテルテが何を考えどう動いているのか正確なところはよくわかりません。しかし「繰り返しますが」産経の言うような中国封じ込めなど彼が考えてはいないことだけは明白でしょう。
 何というか「欧米が批判する薬物犯罪者取締の問題」はともかく、こと「中国との関係」「北朝鮮問題での米国への振る舞いへの懸念の表明」などはよほどドゥテルテの方が安倍よりマシだと思います。


【ここから産経です】
■堺事件150年で検証 高知県立歴史民俗資料館「客観的事実を伝え残したい」
http://www.sankei.com/west/news/170502/wst1705020074-n1.html
 さすがに戦後においては研究がされてるんじゃないかと思いますが

戦前は外国人に対する11人の「潔さ」や「勇敢さ」が強調される一方、どのような経緯で刑が命じられたかなど、学術的な検証はあまりなされていない

というのが事実ならば全く物騒な話です。
 なお、堺事件の死者は「戦死者でないのに」靖国に合祀されてるそうです。
 靖国戦没者追悼施設ではないことはこの一件でも明らかでしょう。他にも「安政の大獄で死刑にされた吉田松陰橋本左内」、「桜田門外の変の水戸浪士」、「右翼テロで暗殺された大村益次郎」「東条英機*3元首相、広田弘毅*4元首相、板垣征四郎*5陸軍大臣ら死刑になった、あるいは小磯国昭*6元首相、白鳥敏夫元駐イタリア大使ら服役中病死した、あるいは裁判中に病死した松岡洋右*7元外相といった一部A級戦犯(いわゆる昭和殉難者)」なんかが「戦没者でないのに」合祀されてるわけです(ウィキペ『靖国神社』参照)。
 ちなみに「戦死者でもない松岡や白鳥が合祀されていること*8」に不快感を表明し「彼らが合祀されてる限り参拝しない」と昭和天皇が語った、と当時の富田宮内庁長官が記録した物が有名な富田メモです。ウヨを除けば「富田メモは富田氏の本当のメモ(富田氏死後の捏造ではない)」であり、かつ「実際昭和天皇はそう語った(富田氏の捏造ではない)」と見なすのが一般的見方、通説だと思います。


■黒田*9日銀総裁、AIIB加盟国拡大に「いいことだ」 アジア開発銀の加盟国上回る
http://www.sankei.com/economy/news/170502/ecn1705020021-n1.html
 先日の二階*10自民党幹事長の発言(AIIB加入の可能性はある)とセットで考えれば「日米両国でついに加入するのか?」という疑問を感じます。


■【主張】朝日支局襲撃30年 暴力には言論で対決する
http://www.sankei.com/column/news/170502/clm1705020001-n1.html
 口先だけで「テロに反対」というなら誰にだってできます。
 かつ産経の反対してるのは「テロ」に過ぎません。言論弾圧ではない。

白色テロであれ、赤色テロであれ、主張の如何(いかん)に関係なく、許されざる蛮行

 極左過激派が暴れまくってた時代ならともかく今時日本のどこに赤色テロなんかあるのか。
 白色テロ(右翼のテロ)しかないでしょうに。


テロ等準備罪*11自由社会を窒息させる」共産党メーデー志位和夫委員長
http://www.sankei.com/politics/news/170501/plt1705010025-n1.html
 恐らく全労連のことでしょうが、連合のことは「民進党系」と呼ばないのに「共産党系」と呼び、本文中ですら「全労連」という正式名称を出さない産経は異常と言っていいでしょう。
 そのくせ「日本会議と近い自民党」という指摘に対しては「不当なレッテル張りだ」と言い出すのだから全くふざけています。


■【産経抄】受け継がれる国を愛する心 5月2日
http://www.sankei.com/column/news/170502/clm1705020003-n1.html
 出羽の海(元横綱佐田の山)訃報記事で「出羽の海の愛国精神(相撲精神でない点に注意)を一番受け継いでる弟子は元小結・舞の海だ」と言い出す産経です。
 もちろん「舞の海が産経シンパの極右だから」こういってるに過ぎないでしょう。おそらく「出羽の海が一番かわいがっていた弟子が舞の海だった」など、何か根拠があるわけでもない。出羽の海に対して大変失礼です。
 まあ

昨日、訃報が届いた本名、市川晋松(しんまつ)さんは、小紙の取材にこんな言葉も残している。
「相撲という国技を通じて、国を愛する心を培ってきた。優勝を決め、賜杯を手にする直前に土俵で歌う君が代。日本人であることを誇りに思う瞬間だ」。

なんて言う出羽の海は右寄りではあるのでしょうが。「いつこういう発言を出羽の海がしたのか(現役力士時代か理事長時代か、等)」にもよりますが、「小錦(元大関)」「曙、武蔵丸朝青龍(元横綱)」「白鵬日馬富士鶴竜横綱)」などなど外国人力士が何ら珍しくなくなった現在、こうした発言は時代錯誤という批判を免れないと思います。
 とはいえそんな出羽の海でも

 フランスが核実験を強行した直後である。国内では(ボーガス注:抗議意思の表明として大相撲パリ興業の)中止を求める声が一斉に上がったが、「信義を守る」との決意は揺るがない。ただしエリゼ宮に招かれると、シラク*12大統領に対して核実験の中止を求めた。

という点では「親日国フランスの核実験を何とも思わない(ただし中国、北朝鮮、ロシアなど反日認定した国の核実験は非難する)」産経よりはマシだと思います。

*1:浙江省省都

*2:ダバオ市長を経て大統領

*3:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、近衛内閣陸軍大臣などを経て首相

*4:斎藤、岡田、近衛内閣で外相

*5:関東軍参謀として満州事変に関与。近衛、平沼内閣で陸軍大臣

*6:朝鮮軍司令官、平沼、米内内閣拓務大臣、朝鮮総督を経て首相

*7:満鉄総裁、近衛内閣外相を歴任

*8:白鳥、松岡がそれぞれイタリアびいき、ドイツびいきで日独伊三国軍事同盟締結を進めたことについて「三国同盟に乗ったことは間違いだった」という後悔の念が昭和天皇の松岡、白鳥嫌いには影響していると見られます。また松岡はともかく白鳥について言えば彼は極端な神がかり的天皇崇拝者(皇道派青年将校に近い)でありその点も合理主義者である昭和天皇とは感覚が合わなかったのでしょう。

*9:財務省国際金融局長、アジア開発銀行総裁などを経て日銀総裁

*10:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*11:共謀罪と呼ばない点も全くふざけています。

*12:ジスカールデスタン、ミッテラン政権首相、パリ市長を経て大統領

今日の産経ニュース(7/11分)ほか(追記・訂正あり)

■ハフィントンポスト『三原じゅん子氏「神武天皇は実在の人物」と認める 池上彰氏が質問(参院選)』
http://www.huffingtonpost.jp/2016/07/10/mihara_n_10914060.html
 さすが八紘一宇三原じゅん子です。勿論本気ではなく「ウヨ支持層へのこびへつらい」でしょうが一寸常人にはできない振る舞いです。


【ここから産経です】
■【参院選】10兆円超え? 「経済対策」12日に発表 課題は財源確保
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110261-n1.html
バーナンキ*1FRB議長が安倍首相と12日会談 「ヘリマネ」推奨か
http://www.sankei.com/economy/news/160711/ecn1607110031-n1.html
 もちろん最終目標は「改憲など右翼的政策」でしょうが早速、改憲隠しに「ドカン」と経済政策をぶちかますようです。もちろん「選挙前」でもいいわけですが安倍は「選挙後」の方がいいと思ったのでしょう。
 野党も「こうした目くらまし」は当然予想していたでしょうが「随分早いな」といったところでしょう。昭和天皇の「最後の一撃論(一発米国にぶちかまして戦況を有利にしてから降伏したい)」ではないですが「ばらまき予算成立で一発ぶちかまして」から衆院解散することを安倍は考えてるのかも知れません。
 まあ、とはいえ、「それだったら7月前にぶちかましてダブル選挙」て手もあるわけですが安倍もそれは怖かったのでしょう。 


■【参院選・大阪】お維新高木、出遅れなど逆境はねのけ「本拠地2議席目」、党勢拡大象徴に…“元敵”ながらも議員団全面支援
http://www.sankei.com/west/news/160711/wst1607110038-n1.html
 実に産経らしい記事です。産経が「アンチお維新」なら「比例では5議席の共産の後塵を拝し4議席にとどまった」「残り3議席は大阪2,兵庫1であり、お維新が所詮、大阪ローカル政党であることを示した」「やはり橋下引退のダメージは小さくはなかった」「お維新の展望は暗い」「日本維新の会時代、維新の党時代は2桁議席だったのに」とでも書いてるでしょうにね。
 何せ「3→6」の共産に対し「前回は8だから後退だ」と因縁つけるのが産経ですから。
 まあそれはともかく、お維新の今回の結果、議席を増やしたとは言え、正直「党勢拡大」とは言いがたいでしょう。いずれ「それなりの処遇されること」を交渉した上で自民入りを目指すのではないか。


■【参院選】共産・志位和夫委員長 2議席減なのに「重要な前進」と強弁
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110185-n1.html
 「3→6」で何が2議席減なのかと思ったら「前回参院選は8議席なのに今回は6議席だ」だそうです。
 「おいおい、そう来たか」とさすがに吹き出しました。「3→6」なのだから「重要な前進」でしょう。「どっちが強弁だよ」つう話です。さすが反共の産経です。
 まあ、こういう因縁がつけられないように「10議席取りたかった」ところですがその場合は「1998年の最高議席の15議席には及ばない」とでも言い出すんでしょう。こういうバカ野郎相手にはもちろん困難なことはよく分かってはいますが「過去最高議席をどんどんこえたい」ところではあります。

【追記】
■誰かの妄想・はてな版『その評価方法だと民進党一人勝ちってことになるんだけど、産経的にそれでいいのか?』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20160712/1468252418
を紹介しておきます。


■【安倍首相会見詳報】憲法改正は「わが党の案をベースに3分の2を構築する。まさに政治の技術だ」
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110206-n1.html
 卑怯者で恥知らずの安倍らしいと言えば安倍らしいのですが、あれだけ選挙戦で改憲問題から逃げながら大勝するや「改憲したい」というのだからどれほど面の皮が厚いのだろうと思います。普通は「勿論我が党は改憲が党是だが、それについては今すぐどうこう言うことは避けたい」など、もう少し遠慮すると思うのですが。


■【東京都知事選】民進長島昭久*2が出馬断念 「党本部は『野党4党の枠組みが大事』という方針だから…」
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110208-n1.html
 長島のようなウヨは確かに社民、共産は支持しないでしょうがそれ以前に「長島で、小池*3や増田氏*4に勝てるのか」疑問ですよねえ。出馬しない本当の理由は「思ったほど知名度も人気もない」ではないのか。ただそうは言えないから「四党合意の枠組みのせいだ」と言い逃れしてるだけでしょう。


放送作家でタレントの永六輔さん死去 83歳
http://www.sankei.com/entertainments/news/160711/ent1607110003-n1.html
 近年、彼が体調を崩していたことを知っていれば意外感はありませんがやはり「また著名人がなくなったか」という寂しさは感じます。
 永氏の経歴についてウィキペディアの記述を紹介しておきます。

永六輔ウィキペディア参照)
・1952年に早稲田大学文学部へ入学。在学中に三木鶏郎NHKラジオ『日曜娯楽版』の発案者)にスカウトされ、トリローグループのメンバーとして、放送作家、司会者としてデビューする。早稲田大学文学部を1952年に中退。
・1959年、作曲家の中村八大*5からの依頼がきっかけで作詞家として活動を始める。この年、「黒い花びら」で第1回日本レコード大賞を受賞。1959年〜1966年にかけて中村八大とのコンビにより「黄昏のビギン」(1959年)、「若い季節」(1961年)、「遠くへ行きたい」(1962年)、「こんにちは赤ちゃん」、「見上げてごらん夜の星を」(1963年)、「帰ろかな」(1965年)、「いい湯だな」(1966年)など数々のヒット曲を飛ばし、特に1961年に坂本九*6が唄って大ヒットした「上を向いて歩こう」がアメリカ合衆国で『スキヤキ・ソング』とタイトルを変え『ビルボード』のウィークリーチャートで1位(1963年6月15日付けから3週連続)に輝くという金字塔を打ち立てている。しかしラジオの活動に重きをおくようになった1967年以降は作詞活動から後退し、1969年以降は付き合いを除く作詞活動から撤退した。
■出演番組
テレビ
・2×3が六輔(日本テレビ、木曜25:10〜25:40など)
ラジオ
永六輔の誰かとどこかで(TBS、1967〜2013年、平日11:38〜11:47)
永六輔の土曜ワイドラジオTokyo(TBS、1970〜1975年、土曜13:00〜17:30など)
・土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界(TBS、1991〜2015年、土曜8:30〜13:00)
・六輔七転八倒九十分(TBS、2015〜2016年、月曜18:00〜19:30)
■著書
坂本九ものがたり:六・八・九の九』(1986年、中公文庫)、『大往生』(1994年、岩波新書)、『二度目の大往生』(1995年、岩波新書)、『職人』(1996年、岩波新書)、『芸人』(1997年、岩波新書)、『商人(あきんど)』(1998年、岩波新書)、『夫と妻』(2000年、岩波新書)、『親と子』(2000年、岩波新書)、『嫁と姑』(2001年、岩波新書)、『さよなら芸能界』(2001年、朝日文庫)、『職人と語る』(2003年、小学館文庫)、『妻の大往生』(2005年、中公文庫)、『芸人 その世界』(2005年、岩波現代文庫)、『あの世の妻へのラブレター』(2008年、中公文庫)など

 さて永氏と言えば

・1958年に若手の文化人らと警察官職務執行法に対する反対運動「若い日本の会」を結成し、安保闘争時には安保改定に反対した。
・1977年革新自由連合の結成に参加し政治活動にも進出。1983年6月26日の第13回参議院議員通常選挙比例代表区から出馬したが落選。以降選挙への立候補からは撤退している。
しんぶん赤旗掲載の日本共産党推薦人に名前を連ねたり、党が主催するイベントや支持団体の講演者として度々講演している。また、日本共産党中央主催の赤旗まつりでは色紙展に出品するのが恒例となっている。それゆえ権力者の如き振る舞いを見せる者を嫌っていて、たとえ付き合いのある相手でもそういう振舞いを見せれば袂を分かって批判する。代表的な例では青島幸男東京都知事時代、官僚と対決する公約を破っていると指摘した。また、田原総一朗石原慎太郎におもねった発言をしたとの理由で批判したことがある。
読売テレビの『遠くへ行きたい』には、永の趣味である旅番組であるために出演をしていて、番組開始時はレギュラー出演していたが、1980年代後半には国鉄分割民営化に反対する新聞の意見広告に出たため、スポンサーとの関係で出演しなかった時期がある。
(ウィキペ「永六輔」参照)

■国にノーといえない子 育てる、教育基本法改悪に反対、文化人129氏声明
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-01-21/01_01.html
大阪府教育基本条例案に反対します、浅田次郎さん・杉良太郎さん・竹下景子さんら 学者文化人 立場超えアピール
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-18/2011111801_01_1.html

http://mainichi.jp/articles/20160711/k00/00e/040/375000c
 テレビ出演番組「遠くへ行きたい」は、旧国鉄がスポンサーだったため、分割民営化に反対する立場から一時期出演を見合わせる*7など、筋を通した。

ということである種のリベラル性の持ち主だったことを指摘しておきます。もちろん産経の訃報は女優・黒柳徹子氏など多方面に知人・友人をもつ「人気タレント永氏を罵倒するわけにも行かず」そういうことを「無視してなかったこと」にするわけですが。

*1:どう見ても安倍の「経済政策12日発表」に荷担してるようにしか見えません。俺的に米国現政権へのイメージは最悪ですね。

*2:鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣を歴任

*3:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任。

*4:岩手県知事、第一次安倍、福田内閣総務相

*5:代表作『上を向いて歩こう』、『こんにちは赤ちゃん』、『遠くへ行きたい』、『明日があるさ

*6:上を向いて歩こう』、『見上げてごらん夜の星を』、『明日があるさ』など数多くのヒット曲で知られる。1985年、日航機事故で43歳の若さで死去。

*7:ウィキペ「永六輔」の書き方では「干された」ような書きぶりですが。

今日の産経ニュース(1/21分)(追記・訂正あり)

■【産経抄】桜より梅 1月21日
http://www.sankei.com/column/news/160121/clm1601210003-n1.html
 ちなみに中村梅之助氏訃報について書いた東京新聞コラムを見てみましょう。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016012102000137.html
 本名を三井鉄男とおっしゃる。役者の家としては随分、武張った名だが、自著「前進座80年*1」によれば名付け親は前進座創設メンバーの一人で、共産主義に傾いていた四代目の河原崎長十郎さん。「鋼鉄の男」を意味する旧ソ連の「スターリン」の名から取ったそうで、穏やかな梅之助さんとはなかなか結び付かぬ逸話である▼もっとも鋼鉄だったのは気持ちの方か。下血、脳梗塞動脈硬化症など晩年は病との闘いが続いた。鉄の意志で劇団を守り、作品をこしらえ、観客をわかせた

 梅之助氏や現在の劇団・前進座がそうした左派性を持っているのかどうか小生は知りませんが、もともと前進座とはそう言う劇団だったわけです。
 東京新聞にはこうしたことを書く事への躊躇はなく落ちも「まさに名前通りの『鉄の男』といっていい役者人生だった」と落とすのに対し、こうした「前進座の左派性」を徹頭徹尾無視するところはさすがウヨの産経です。


■【阿比留瑠比の極言御免】民主・岡田代表「独裁批判」は鏡を見た方がいい 強権的だったのはどっち?
http://www.sankei.com/premium/news/160121/prm1601210004-n1.html
 阿比留らしい駄文です。何も安倍を「独裁的」と批判してるのは岡田氏だけではない。野党幹部に限定したって「岡田氏以外の民主党幹部(例:枝野*2幹事長)」「共産・志位委員長」「社民・福島*3副党首」などいろいろいるわけです。
 「岡田の方*4が独裁的だ」といったところで「で、それがどうかしたのか?。それは岡田批判ではあっても安倍擁護になんか全くならんぞ?」で終わる話です。「安倍さんは独裁的じゃない」「独裁的で何が悪い」などと阿比留が言えないのは「実際独裁的だと思ってる」「それを否定できないと思ってる」「また本心では安倍が独裁で何が悪いと思ってるが、さすがに公言できない」ので「岡田にそんな事を言われる筋合いはない」という話のすり替えが始まるわけです。
 

*1:2013年、朝日新聞出版

*2:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相などを経て民主党幹事長。

*3:社民党幹事長、党首、鳩山内閣少子化等担当相など歴任

*4:阿比留の言う独裁が「鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相時代のこと」か、党幹部(幹事長(鳩山代表時代)、代表代行(海江田代表時代)、今の代表時代など)としての党運営のことかはともかく。

今日の産経ニュース(12/25分)(追記・訂正あり)

■【産経抄】収容所から来た歌集 12月25日
http://www.sankei.com/column/news/151225/clm1512250003-n1.html
 ウィキペディア三波春夫」によれば「晩年は日本会議代表委員を務めた」そうですから、まあ、日本を代表する歌手とは言えその政治的見識は「実に残念なもの」だったのでしょう。
 三波の「右翼反動化」には「シベリア抑留」が影響したのは間違いないのでしょうが、それにしたって「日本会議はねえだろ?」と思いますね。
 ちなみに話がずれますが三波、「三波と同時期の演歌歌手・村田英雄」はもともとは浪曲師ですが、時代の変化で「浪曲では食えないと思って」演歌に転向したわけです。
 以前読んだ、落語家・入船亭扇橋氏の著書にも、彼ももともとは浪曲師志望で、浪曲師に弟子入りもした*1そうですが、師匠から「浪曲ではもう食える時代じゃないから別の道に転向した方がいい」と言われて、落語の世界に入ったと書いてあったかと思います。
 最近、浪曲師の国本武春氏がお亡くなりになってニュースにもなりましたがその後「浪曲でも食える時代になった」んですかね。

*1:ちなみに林家木久扇ももともとは「マンガ家志望で当時の人気マンガ家・清水崑に弟子入りした」が芽が出ないので落語家に転向した転向組です(ウィキペ「林家木久扇」参照)。

今日の産経ニュース(12/1分)(追記・訂正あり)

■英の中国傾斜ここまで、「影の財務相」が議会で毛沢東語録*1掲げ、「ここから学ぶべき」と痛烈皮肉
http://www.sankei.com/world/news/151201/wor1512010048-n1.html

 英議会で11月25日、政府予算への質問に立った英最大野党、労働党の「影の財務相」、マクドネル議員が「毛沢東語録」を引用し、英資産の中国売却に動く政府を批判するという前代未聞の国会質疑が行われた。

 単に今の労働党執行部が「非常識な反中国*2」なだけじゃないですか。
 ペマ・ギャルポや楊海英、I濱女史なんかは「良くやった」「今後も中国を罵倒しろ」とマクドネル議員を褒めるかも知れませんが彼らのような異常な反中国分子以外はそう言う馬鹿な事しない。
 今時「毛沢東主義」で中国が運営されてるわけもないのにマクドネル議員も何考えてるんでしょうか*3。もちろんマクドネル議員がやるべきことはこんな糞パフォーマンスではなく「チベット問題や劉暁波投獄問題など人権面で問題がある国とずぶずぶでいいのか。カネのためなら人権後回しでいいのか」「中国との経済交流は本当にメリットなのか、安い中国製品で英国の農業や工業が壊滅的打撃をかえって受けないか」「中国に重大な企業秘密が流出するようなことはないのか」とかいった「具体的な質問*4」であるべきでしょう。「そういう地味な質問じゃ受けないから、ウケ狙いで毛語録読んだ」と言うんじゃ話になりません。政治とはそう言うウケ狙いではいけない。そんなんでは橋下とどこが違うのか。仮にそんなウケ狙いで労働党が結果的に支持されたとしても意味があるのか。
 そんなんだったら最初から中国関係の質問などしなければいい。
 記事を読む限り政府は何ら質問(?)に困っていないで「何が言いたいんだか?」的に軽く流している。
 今時、次世代の党だって議場で毛語録読んだり、読んだあげく「文革を発動した毛沢東を国父と仰ぐ危険な国家が中国なんです!」と叫んだりしないんじゃないか。
 しかし「左派のはずの労働党」が「中国共産党を罵倒」し、「右派のはずの保守党」が中国との経済協力を深め、英国財界もそれを歓迎する。何というか「昔では考えられなかった」ねじれ現象でしょう。極右の産経にとっては「反中国らしいが左派の労働党」と「右派だが親中国の保守党」、どちらに好意的態度をとるべきか悩ましいといったところでしょうか。まあ、産経だからこそ「見よ、英国では労働党が中国批判してる」「それに引き替え我が日本では次世代の党以外、全然中国批判してない、安倍には期待してたのに!」つう意味合いで書いた記事かも知れません(苦笑)。
 まあ、産経が望むような「打倒中国」ではなければ、「劉暁波投獄問題」とかで、それなりに自公や民主、社民、共産も中国批判してるんですけどね。

共産主義を信奉する強硬左派のコービン党首ら労働党指導部

 実に産経らしいですね。コービン氏は「労働党内最左派」のようですがさすがに「共産主義者」じゃないでしょう。共産主義者が「英国労働党党首」になったらビッグニュースです。
 極右・産経にとっては「社民主義共産主義の区別はできない」のかもしれませんが。
 あるいは英国では「あいつは赤だ」と言う攻撃が未だに有効なんでしょうか?(さすがに保守党が公然とそう言う攻撃をやりはしないでしょうが)

マクドネル氏はこの“事件”について、「注目を集めるためのパフォーマンスで冗談だった」と弁解。

 さすがに労働党内や労組からも「そんな中国敵視で政権が取れると思ってるのか?」「そんなんがまともな中国批判だと思ってるのか?」「ウチの党が非常識だと物笑いになっただけだ!」「政府批判として全く無意味だった!」などと批判が続出したんでしょう。で弁解する羽目になったわけですが、とはいえ「パフォーマンスで冗談」では済まないと思いますけどね。最大野党の幹部議員(影の財務相)がこんなことをすれば「何だ、労働党のあの態度は。議場で毛語録なんか読みやがって。ウチだって文革なんか今時支持してねえっての。四人組裁判も知らんのか?。つうか今我が国がやってる改革開放は文革時代に打倒の対象になった事だろうがよ。あれが英国の最大野党って、我が国をバカにするのも大概にしろよ(中国)」などと英中関係がやばくなりかねません。俺が英国の選挙民だったらとても労働党を支持する気になりません。
 俺が英国の選挙民で労働党支持者なら「マクドネルを処分しろよ」「処分できないというならせめて影の財務相から更迭しろ」「こんな糞くだらないパフォーマンスで恥をさらしやがって、お前ら政権とる気があるのか!。労働党執行部はいい加減にしろよ」「こんなふざけたことばかりしてたら『保守党は支持しないが』他の党(第三政党の英国自民党とか、地域政党とか)を支持するからな」と思うでしょうね。
 そして保守党も「英中友好関係を破壊してしまう、外交音痴、経済音痴の危険な労働党に票を投じていいのか!」「景気を考えるならやっぱり保守党」などと宣伝するんじゃないか。

「洗脳教育のための本を民主主義の議場に持ち込むとは見識を疑う」「恐怖の象徴だった独裁者礼賛本を引用する姿を見て、背筋に悪寒が走った」との批判が噴出している。

 マクドネル氏は中国に対し無礼であり、非常識だとは思います。とはいえ産経の紹介する「噴出する批判」とやらも「為にする言いがかり」としか思えませんよねえ。マクドネル氏は「毛語録は素晴らしい本だ」として好意的に紹介したわけではなく「文革という惨事を引き起こした毛沢東のような独裁者が国父の国とずぶずぶでいいのか。経済交流を深めていいのか。キャメロン政権に反省を促す」的な皮肉で毛語録を引用したことは産経記事を読む限り、どう見ても疑いないわけですから。
 ただ産経並みの極右なら「マクドネル氏の朗読理由」などガン無視で「労働党って旧ソ連の手先だろ」「ポルポトとか文革とか賛美してたんだろ」「だから毛語録を議場で読んだんだよ。最低だな、公安警察労働党を叩き潰せばいいのに」「学ぶべきって言ってるんだからマオイストなんだろ。『学べ』てのは皮肉だ?。言い訳は寄せよ、このマオイスト」とかとんちんかんな理解をするのかも知れません。いや「労働党が政権を取ったことがある英国(例:ブレア政権)」でそんなトンデモ極右がいるのか知りませんが。


民主党安保対案 後方支援対象は「ACSA締結国に限定」で一致
http://www.sankei.com/politics/news/151201/plt1512010028-n1.html
 「やれやれ(呆)」ですね。何故「ACSA締結国に限定」すれば対案として提示できると思えるのか意味不明です。集団的自衛権を認めてることでは安倍と変わらないし「ACSA締結国を増やしていけば」こんなものは何の制約にもなりません。
 共産党としても民主党には「何だこいつら?」と心底呆れてるでしょう。「安倍の集団的自衛権は汚いが民主の集団的自衛権はきれい、だってACSA締結国に限定してるから」なんて詭弁では「安倍批判派」からも「安倍支持派」からも「お前ら、何のために安倍安保法に反対したの?。単に世論が批判的だからそれに乗っただけかよ?」「本心はあの法案に賛成だったんだろ?」と批判されるでしょう。結局「共産党との選挙協力を難しくし」、かつ安倍支持派は勿論、安倍批判派からも呆れられて「民主党のさらなる惨敗」が危惧されますが、まあ、民主党ってのはまともな政治的信念も常識もないんでしょうね。それでも「自民党のように長年かけて作り上げた利権構造」があれば「多少の無理を押し通せる」でしょうが民主党にはそんなものないですからね。
 まあ、俺的には「共産を支持し続ける」以外に道はないですね。民主党が酷すぎるので。


■【人民元SDR入り】悪貨が世界を脅かす(田村秀男*5
http://www.sankei.com/economy/news/151201/ecn1512010043-n1.html
 反中国の田村らしいですが、悪貨だ何だといったところで何がどうなるもんでもないでしょうに。
 そもそもIMFは「悪貨だと思わない」からこそのSDR入りでしょうに。


■【人民元SDR入り】中国に前のめりの「高揚感」 「ドル支配体制」挑戦へ
http://www.sankei.com/world/news/151201/wor1512010041-n1.html
 実に産経らしい反中国記事です。既にドルの他に「英国ポンド、日本円、EUユーロ」がSDR入りしてるわけですが「それらの通貨」も「ドル支配体制」に挑戦してるんでしょうか。つうか産経は「ドル支配への挑戦だ、大変だ」と言いたいようですが、SDR入りを認めたIMFは米国の政治的影響力が強い組織なんですけどね。中国も「ドル支配への挑戦」なんて言ってませんし、実に産経らしい煽りです。


■【正論】海道東征が覚醒させた建国の魂
http://www.sankei.com/column/news/151201/clm1512010001-n1.html
 海道東征でも何でも好きなら「他人に押しつけない限り」演奏するのも聞くのも産経の勝手ですが、何で「建国の魂」とか時代錯誤なことをいうのか。

この「抑制をきかせ」た音楽の復活を「戦前」の復活などと「がなり立て*6」る人々は、「品性」がないのである。

 そもそも「海道東征の演奏それ自体」を「戦前の復活」と批判してる人はいるんでしょうか?。産経の被害妄想じゃないのか?。ただし産経のこうした「海道東征」の扱い方それ自体は「極めて右翼的で戦前復活」で「品性がない」と思います。当然産経のような態度は「批判されて当然」と思います。


■【主張】拉致と日朝合意 いつまで待てというのか
http://www.sankei.com/column/news/151201/clm1512010003-n1.html
 こういうタイトルですが、オチは

交渉を後押ししたい。

のだそうです。「安倍応援団」産経としては安倍政権相手に「交渉を打ち切れ」とは言えないようです。
 なお「交渉を後押ししたい」という産経ですが「どう後押しするのか」まともな具体論は何も書いてありません。

拉致問題に何の進展もない以上、解除した一部制裁を復活させ、新たな制裁も検討すべきである。

などという「それ交渉の妨害でしかないだろ?」という、いつもながらあほなことを言っていますが、「小泉訪朝後、10年制裁して効果がなかったこと」も「中露が公然と北朝鮮を支援してる事」も「韓国が開城工業団地をやってること」も産経の脳みそにはないようです。
 そもそもこの文の内容の大部分は

 拉致被害者横田めぐみさんの母、早紀江さんは「なれるなら、1年でも身代わりになってあげたい」と、38年前にさらわれた娘を思いやっている。そして政府には「本気で命を助けなければならないという思いだけで、動いていただくことをお願いします」と求めた。政府には、79歳の母の思いに応える義務がある。
 早紀江さんは、大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫北朝鮮工作員から、めぐみさんが北朝鮮で「君が代」を歌っていたと聞いたという。それは日本人だという意思表示であり、望郷の念が歌わせたものでもあったのだろう。
 また早紀江さんには、大切にしているカセットテープがある。
 めぐみさんが小学校の卒業式の謝恩会で歌ったシューマンの『流浪の民』が録音されたものだ。

なんて「拉致解決を論じる上では何の意味もないお涙頂戴」ですからいつもながら産経はお話になりません。


■【産経抄】妖怪が助けてくれた 12月1日
http://www.sankei.com/column/news/151201/clm1512010004-n1.html
 この水木氏追悼コラムで面白いのは「ゲゲゲの鬼太郎」には触れても、NHKドラマにもなった「総員玉砕せよ!」などの戦争マンガには一言も触れないことですね。何故そうなるのかは分かります。水木戦争マンガに小生も詳しいわけではありません。「総員玉砕せよ!」しか知らない。しかし「総員玉砕せよ!」を読むだけで、あるいはNHKのドラマを見るだけで水木氏の「あの戦争についての認識」は産経とは違い、批判的なものであることがわかります。
 当然、産経としては触れたくない。触れて「水木氏の批判するとおりあの戦争は酷かった」とも、また逆に「あの戦争を批判する水木は反日左翼だ、売国奴だ」とも産経は言いたくないからです。
 一方、赤旗

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-12-02/2015120201_06_0.html
 戦争中、南方の最前線に送られ、所属部隊は水木さんを残して全滅。自身もマラリアに苦しみ、空襲で左腕を失い、死線をさまよいました。不条理、人間の死、生への執念。その体験は「総員玉砕せよ!」などの戦記漫画に描写され、むごさを告発してきました▼みずから作詞した鬼太郎の歌にこんな一節があります。「たのしいな たのしいな おばけは死なない 病気もなんにもない」。そこには、あらゆる尊厳を奪われ死んでいった戦友たちへの鎮魂と、反戦への強い思いが込められていたはずです。

とし水木氏の「戦争批判精神」について触れています。

*1:「毛主席語録」と呼ばれることもある。

*2:「中国の安い商品が大量に英国に来たら会社を首になるかも」という労働者に迎合してるんでしょうか?。それなら「ある意味左派的」かもしれません。理由は何でアレこんな反中国は非常識だとは思いますけどね。

*3:中国批判するなとは言いませんが「沖縄に米軍がないと中国が攻めてくる(I濱女史の珍発言)」とか「議場でいきなり毛語録読む(マクドネル議員)」とか非常識なことをしても何ら意味のある中国批判ではありません。

*4:なお、質問は「俺が思いついた仮想質問」に過ぎないのでこれ以外でも構いませんし、こうした仮想質問について「俺が『企業秘密漏洩の恐れ』などについて具体的な根拠を有しているわけではない」ので念のため断っておきます。

*5:著書『人民元、ドル、円』(2004年、岩波新書)、『アベノミクスを殺す消費増税』(2013年、飛鳥新社)、『消費増税の黒いシナリオ:デフレ脱却はなぜ挫折するのか』(2014年、幻冬舎ルネッサンス新書)、『人民元の正体:中国主導「アジアインフラ投資銀行の行末」』(2015年、マガジンランド)など

*6:「批判する」と書かず「がなりたてる」と悪意もろだしの表現という辺りはさすが産経らしいゲスさです。

今日の産経ニュース(11/27分)(追記・訂正あり)

■【フィギュア】羽生がSP世界最高で首位、女子は宮原がトップ、浅田4位と出遅れる
http://www.sankei.com/sports/news/151127/spo1511270035-n1.html
 これなら大きく取り上げる順番は成績順に「世界新&男子トップの羽生*1>女子トップの宮原>浅田*2」と普通はなるでしょうがたぶん「浅田>羽生>宮原」となるのが日本です。
 つうか「無良が3位」なのにタイトルに入らないで「4位の浅田がタイトル」というのは無良に対して酷い気がします。浅田でなければ「無良がタイトルに入ったと言っていい」んじゃないか。
 いつもながら「お前らどんだけ浅田好きだ」て話です。今からここで断言したいと思いますが「SPの1位を宮原がこのままキープして優勝しても」マスコミは「浅田>宮原」じゃないか。
 つうことで「宮原が優勝したときのマスコミ報道が楽しみ」なので「浅田その他に逆転されることなく」是非宮原には優勝してほしいですね。

【2016年11/28午後9時15分現在】
 今、宮原が好成績を上げ「浅田など逆転優勝が可能な選手が全て滑り終えていた」ので、「宮原の優勝」が確定しました。
 ちなみに宮原の動画がNHKサイト(http://www.nhk.or.jp/figure/movies/index.html)で見れますが滑り終えた後のアナの言葉が「もう優勝は間違いないでしょう。最高のフリーを見せることができました」。無理に浅田万歳しないところに好感が持てます(苦笑)。
 しかしこうなると浅田の今後によっては「外国選手どころか、宮原ら国内選手にすら勝てず早期引退」という事態もあるのかもしれませんね。
参考
■【フィギュア】女子は宮原が初優勝、浅田は3位 NHK杯
http://www.sankei.com/sports/news/151128/spo1511280041-n1.html


二階俊博*3総務会長、「言うだけ番長*4」らを輩出した松下政経塾をこき下ろし「松下幸之助氏は政治に口出しすべきでなかった」
http://www.sankei.com/politics/news/151127/plt1511270014-n1.html
 産経の記事にも書いてありますし、ウィキペ「松下政経塾」にも書いてありますが

野田佳彦菅内閣財務相を経て前総理)
前原誠司鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相を歴任)
玄葉光一郎菅内閣少子化等担当相(民主党政調会長兼務)、野田内閣外相を歴任)

といった民主党幹部議員は松下政経塾出身ですが
自民党にも

高市早苗自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て現在、総務相
小野寺五典(前防衛相)

と言った「松下政経塾」出身の面子がいるのによくこういう事を言うと思います。それとも、二階氏にとっては大声ではいえないものの「松下政経塾出身者は自民党議員もろくでもないと思ってる」んでしょうか。まあ、「松下政経塾出身の他の人間はともかく」高市松原仁(野田内閣国家公安委員長)について言えば「歴史修正主義極右」でろくでもないと思いますが。
 それにしても松下政経塾とは松下幸之助の思いはともかく、今や「財界ともパナソニックグループとも」あまり関係ないのでしょうね。


■【菊地直子被告逆転無罪】「あまりに意外」「上告して判断を仰ぐしか…」検察からは困惑も
http://www.sankei.com/affairs/news/151127/afr1511270038-n1.html
 証拠がなければ無罪になるのは当然なのですが、日本のテレビ局は「厳罰論扇動が大好きな岡っ引き根性」なので、明日のテレビワイドショーが今から憂鬱です。「何年も逃げたのに無罪か」とかね。

【追記】
■【主張】オウム被告に無罪 裁判員の意義を問い直せ
http://www.sankei.com/column/news/151129/clm1511290006-n1.html
 予想通りの感情論丸出しの産経です。しかしこうなると裁判員制度なんか止めた方がいい気がしてきますね。まともな国ならああ言う制度が合ってもいいのでしょうけどね(そもそも裁判員制度は欧米のいわゆる陪審制度や参審制度がルーツですし)。日本はまともじゃないから。小生も導入前は「裁判が身近になっていいのでは(市民が裁判に関心を持つことで冤罪など問題点の解消に期待)」と思いましたが、どうもそう言う効果なさそうですしね。

爆発物によって手の指を失った被害者は「長年逃亡し、罪の意識はあったはずだ」と悔しさをにじませた。合議を重ねて1審判決を導き出した裁判員らも、無力感にさいなまれているだろう。

 ただの感情論じゃないですか。まともな裁判批判ができない低能が社説を書くのが産経という低能新聞のわけです。

 東京高裁の大島隆明裁判長は被告に無罪を告げた後、「法律的には無罪だが、あなたの行為が重大な結果を招いた。自分の中で整理してほしい」と説諭した。被告は深々と頭を下げたという。
 重大な結果を招いた行為が、法律的に無罪であるという裁判の結末こそが、被害者や一般国民に一番分かりにくいのではないか。

 「はあ?」ですね。「法的責任はなくても道義的責任は発生しうる」ということがアホの産経には分からないようです。


■「サザエさん」中島君、「ドラえもん出木杉*5、声優の白川澄子さん死去 80歳 自宅アパート浴槽で
http://www.sankei.com/entertainments/news/151127/ent1511270019-n1.html
■「俺たち永遠に親友だよな」カツオ役の冨永みーなさん 中島役の白川澄子さん死去にコメント
http://www.sankei.com/entertainments/news/151127/ent1511270022-n1.html
 高橋和枝(カツオ)、永井一郎(波平)に続きまた一人「ベテラン声優」「サザエさん声優」がなくなりました。

*1:ソチ五輪金メダル

*2:バンクーバー五輪銀メダル

*3:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相を歴任

*4:前原氏に対して産経が愛用してる悪口。ただしさすがに産経以外ではまず見ません。

*5:既にドラえもんは「ドラえもんのび太役が交代した例の大幅リニューアルの時」に降板しています。

今日の産経ニュース(11/25分)(追記・訂正あり)

■昭和代表する映画女優原節子さん死去 「お嬢さん乾杯!」「青い山脈」「東京物語
http://www.sankei.com/entertainments/news/151125/ent1511250011-n1.html
 正直「まだ生きてたのか!」であり、「死ぬとやはりニュースになるのか!(10年ぐらい経ってからやっと死去が分かるのかと思ってました)」ですね(ただし9/5死去だそうですからニュースになるのは少し遅れたわけですが)。


■【歴史戦】韓国が慰安婦資料集作成へ 予算なんと5億円超 来年から10年かけ30巻
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250076-n1.html
 なんとと言うほどのカネとも思いませんけどね。もちろん5億円は安い金じゃないですが、10年かけて本格的研究をすると言うのならそのくらいはかかるんじゃないか。むしろ「今までそう言うコトしてなかったのか?」と韓国政府に失望するというか何というか。
 まあ、「安倍の存在」を怪我の功名と理解しておくことにします。


■東京高裁「中国の判決は日本では無効」 2審も原告敗訴
http://www.sankei.com/affairs/news/151125/afr1511250049-n1.html
 お断りしておけばこれは「法制度が違うのでA国の判決はB国では無効」という一般論でしかありません。松村と展転社は詭弁で「俺達の主張の正しさが認められた」とほざきそうですけど。
 つまりは「中国でなくて米国でもオーストラリアでもおそらく話はかわらない」。
 本当なら「A国でとった判決は条件付でB国でも使えます」つう方がこの国際化時代、便利だと思いますがなかなか難しいんでしょう。


■全国学力テスト入試使用禁止へ 文科省方針受け大阪府教委が断念
http://www.sankei.com/west/news/151125/wst1511250048-n1.html
 おそらく学テ入試使用は下村・前文科相のごり押しであり、下村が大臣でなくなった今、馳大臣は「学力テストは入試目的で実施したわけではないから入試に流用したら違法の疑いがある。行政訴訟をおこされたら負けるかも知れない、やめた方がええ、と事務方が言うんならやめるわ」「別にこんなことで下村・前大臣の方針に従わなくてもええ。橋下の考えなんぞ知るか」つう考えなんでしょう。
 そして橋下が市長を辞め当分「あまり公然とは活動できない状態」で、橋下ほど「学力テストを入試に使いたいんだ!」つう人間も維新にはあまりいないんでしょう。
 安倍も「改憲で維新を駒に使いたいだけ」でこんな事には橋下や下村と違って思い入れがないので「馳君の自由にやりなさい」なんでしょう。今の「市長辞めた」橋下は「何故学テ使用を認めないんだ!」と安倍に喧嘩売れる立場じゃないでしょうし。
 結果「平成29年春以降の使用を断念」と。「28年度の使用もやめてほしい」ですが、まあ、取りあえずはいい話だと思います。
 下村の大臣辞任と橋下の市長辞任を素直に喜びたい。
 「アンチ橋下の俺の願望込みですが」こうなると橋下も次第に「客寄せパンダとして使われるが実権はない」という形で松井知事、吉村市長にいいように使われるということになるのかもしれません。


■英でEU離脱賛成が過半に 最新世論調査、パリのテロ反映
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250047-n1.html
 「賛成52%、反対48%」で僅差とは言え「賛成がこんなにいるというのはびっくり」です。まあ、本当に「EU離脱の是非を問う国民投票」がされるか疑問ですし、国民投票が実施されたらさすがに「離脱ノー」かもしれませんが。


■【正論】朝日新聞夫婦別姓賛成*1は的外れな論旨が多い しわ寄せは子や孫に… 秦郁彦(現代史家)
http://www.sankei.com/premium/news/151125/prm1511250008-n1.html
 以前、夫婦別姓反対論に八木秀次を持ってきたのには呆れさせられましたが今度は秦郁彦だそうです。しかし秦もよくもまあ「この問題の専門家でも何でもない」のにこんな文章を書きますよね。既に産経の「秦への扱い」は「八木秀次と同じ扱い」「便利に使える産経文化人扱い」なんでしょうが、それで恥ずかしくないんですかね?。

*1:今時、日経ですら夫婦別姓賛成論が記事として載る時代に「朝日ガー」と言ってる秦の方がよほど的外れです。今や夫婦別姓賛成論なんて革命的でも何でもない。