「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(4/16分:島田洋一の巻)(追記・訂正あり)

■平間洋一氏に突っ込む
『「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(4/10分:島田洋一の巻)(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20130410/5064208022)で突っ込んだ田母神レベルの元防衛大学校教員・平間氏に突っ込んでみましょう。平間氏のサイト(http://www3.ocn.ne.jp/~y.hirama/yh_j_top.html)のトンデモ記述をいくつか紹介します。

●大田かつ様*1を偲ぶ

国のPS―1の墜落事故*2で、遺族が遺体にすがりつき泣き悲しむシーンがテレピで放映された翌日、「平間さん、自衛隊もだめね。夫が死亡するのは悲しいことだが、軍人の妻として人前では悲しみを耐えるのが必要よ」。「あのように夫の遺体にすがりつき嘆き悲しむ姿をテレピで見た国民は、こんたに嘆き悲しむ妻を持った自衛官が、本当に有事に家族を忘れて国難に当たってくれるのかしらとの不安を持つわよ。」と厳しいご注意を受けた。

まあ、大田夫人のような戦前の軍人の妻だと「軍人の妻は人前で泣くな、泣く場合は隠れて泣け」が結婚直後からガンガン叩き込まれて、自然とそうなるのかもしれませんけどね。俺なんかご高齢のご婦人相手に喧嘩するのもばからしいからその場では「そんなもんですか」とか言いますけど、内心では「おっかねえなあ」「時代は変わったんだよ、戦前じゃねえんだよ」と思いますね。いいじゃん、人前で泣いたって。別に人前で泣いたからって有事が不安とか思いませんけど。むしろ「絶対に人前では泣かない」なんて変な思い入れが自衛官の奥さんにあるのなら「人前でも思う存分泣けばいい」と言いたいくらいですが。
マジで大田夫人の言葉に感動してるらしい、平間氏が理解できん。

そこで左近允先輩から送られて来た『小説新潮』掲載の大田さんの半生を描いた小説、「わが夫を偲ぶ」を抜き刷りし、幹部自衛官の女房教育資料として配布することを考えた。

 「軍人の妻たる者は人前で泣くな、大田夫人はご主人が沖縄で戦死しても泣かなかった」なんて「教育」するの?。嫌だなあ。俺だったらドン引きだよ。


●近衛上奏文の謎

近衛上奏文について、朝飯会のメンバー*3ゾルゲ事件で逮捕されたことや、支配階級に属する公家の近衛が「共産主義の妖怪に怯え」、共産主義の脅威を過大視しているとの見解、マルクス主義者であった近衛がマルクス主義者ではないとの「偽イメージ」を作る近衛独特の自己弁護の文書とか、天皇に事態の重大性を訴えるための誇張など多様な解釈がある。

 近衛自身そんな自己認識もしていなければ、「周囲も彼をマルクス主義者だなんて思ってない」ので弁解の必要性もなかったため、「近衛は自分がマルクス主義者ではないと弁解する必要があった」は論外です。しかし、「天皇に事態の重大性を訴えるための誇張(かえって理解されなかったわけですが)」とか「尾崎の逮捕で疑心暗鬼に駆られ、誰もが左翼に見えた」とかってのは充分合理的な解釈だと思いますよ。平間氏のように「近衛の言うとおり陸軍統制派や革新官僚は左翼だ」なんて解釈するのは気が狂ってる。大体、戦前革新官僚の一人は平間氏らウヨが評価する岸信介なんですが?。そして陸軍統制派がソ連の手先なら靖国神社ソ連の手先「東條英機」を英霊として祀ってることになるが?

総理となると書記官長(官房長官)に戦後はソ連のフロント組織「世界平和評議会」*4の評議委員、日ソ協会副会長となった共産主義者の風見章を選んだ。

 戦後の振る舞いを理由に「戦前から風見は左翼だった」と決めつける平間氏は正気じゃないですね。まあ「左翼イコールソ連スパイ」でもないですし。また戦後風見は左翼政治活動家になりますがその所属政党は社会党なので社会主義者と呼ぶならともかく、共産主義者と呼ぶのは不適切だと思います。
 それに風見が書記官長だったのは第1次近衛内閣であって、第2次、第3次近衛内閣の書記官長は富田健治*5ですが?(ちなみに第2次近衛内閣で風見は司法相をつとめた)

上奏文の「何者」かの「眼に見えない力」とは何であろうか。「何者」とは近衛の政策集団の昭和研究会や朝飯会のメンバーであり、「眼に見えない力」とは共産主義者(あるいはシンパ)を通じたコミンテルンの影響力であった。また、「国体の衣をまとった共産主義者*6とは、国家総動員体制や大東亜共栄圏の確立に協力した政策集団の昭和研究会や朝飯会のメンバーたちであった。

陰謀論にもほどがありますね。ソ連スパイとして逮捕されたのは尾崎*7だけなのに何を根拠にコミンテルンの影響力とか抜かすのか。それに昭和研究会も朝飯会も何ら公的な組織ではなくて近衛の私的ブレーンに過ぎないんだからその政治力には当然限界がありますが。
 大体誰が左翼かまともに説明できないから近衛が曖昧に表現しただけじゃないんですか?。誇張か本気か知りませんが「昭和研究会」がソ連の手先だなんて言っても天皇も信用しないでしょうよ。

この会*8には企画院事件や横浜事件などで共産党員として逮捕された革新官僚の和田博雄*9、稲葉秀三、勝間田清一*10、和田耕作*11などがいた。

 企画院事件も横浜事件もでっちあげなんですが。しかも企画院事件で平間氏が名前を挙げた和田らには無罪判決が下ってるし(政策を潰すことが目的で和田らを完全に抹殺することが目的ではなかったんでしょう)。
 平間氏はどういう神経してるんですかね。
 企画院事件について言えば企画院のたてた経済政策を「アカの謀略」で問答無用で抹殺することが目的でしょうに。

朝飯会にはゾルゲ事件で逮捕された尾崎秀実、西園寺公一*12犬養健*13などがいた。

尾崎はともかく西園寺や犬養の逮捕なんて言いがかりもいいところだと思いますが。西園寺も回想録で「政治的に小物でしかない自分や犬養には尾崎に渡す重要情報なんかない。むしろもっと政治的大物の方が問題だ」「どっちにしろ当時の尾崎は誰もスパイだなんて思ってない。それなのに自分や犬養が逮捕されるのは理不尽だ」「東条内閣による政治的な思惑による逮捕起訴(つまり昭和研究会と近衛へのネガキャン)ではないか」という趣旨のことを言っています。
大体、犬養には無罪判決が出てるし。

長期的に見るならば日米はコミンテルンの「資本主義国同士を戦わせ共倒れさせる」という陰謀に踊らされ戦ってしまったのではないか。

 コミンテルン陰謀論とはくだらない。人のせいにするなよ。日本が中国と和平してれば、あるいはハルノートを受諾してればこんな事にならないんだけど。こういう事を言いながら「あの戦争のおかげでアジアが独立できた」とか言うのだから日本ウヨは度し難い神経をしています。

東条は昭和天皇の誕生日に絞首台に送られた。

 東條が処刑されたのは12/23*14です。言わなくてもわかるとは思いますが昭和天皇の誕生日ではなくて「今上天皇明仁氏の誕生日」ですね。平間氏が「東條の処刑日を4/29と勘違いしてる」のか「12/23を昭和天皇誕生日と勘違いしている」のか「頭がぼけててつまらない誤記をした」のか知りませんが実にお粗末です。
 なお、平間氏はこの処刑日を「偶然ではない」と考えてるようですが根拠は何ら示されていません。俺は無知なのでこれが「単なる偶然」か「故意にそうした」のかは知りません。

東京裁判で起訴され懲役3年の刑を受けた元革新官僚で、戦後に総理大臣になった岸信介*15

 またもや自称歴史学者とは思えないとんでもない文章です。
 先ず第一に岸は逮捕はされましたが訴追なんかされていません(証拠不十分で釈放)。
 第二に、では「懲役3年の刑を受けた人間がいるか」といえばそんな人間もいません。一番軽い重光葵*16でも禁固7年です。どうすればここまでデタラメが書けるんでしょうか?

三田村武夫の『戦争と共産主義

この三田村本、「汪兆銘工作はコミンテルンの陰謀か?:三田村武夫大東亜戦争スターリンの謀略』*17(1)」(http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/ouchoumei3.html)、「汪兆銘工作はコミンテルンの陰謀か?:三田村武夫大東亜戦争スターリンの謀略』(2)」(http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/ouchoumei4.html)によれば汪兆銘工作をコミンテルンの謀略呼ばわりする陰謀論本のようです。平間氏のように好意的に紹介できるような本じゃありません。ちなみに本気なのか、「しがらみで仕方なく」なのか知りませんがこの陰謀論本の序文を書いたのは平間氏に寄れば岸信介だそうです。まあ、しがらみでも岸の行為は正気じゃないですけどね。

1946年まで国務長官であったハロルド・イッケス

つまらないことですがイッケスは国務長官ではなくて内務長官です。1946年に国務長官だったのはバーンズという人物です。誤記なのか、本気で国務長官と勘違いしてるのか知りませんが歴史家とは思えない凡ミスです。

ウィロビー*18は1947年4月23日には、「総司令部への左翼主義者の浸透状況」という報告書を提出し、占領軍司令部内に多数の「ピンキー」がいることを明らかにし、徐々にニューディール派が排除されていった。このように日本はウイロビーや冷戦の激化に助けられ、共産主義国家となることが救われた。

 ばかばかしい。いわゆるニューディール派(ニューディーラー)は「容共穏健保守」に過ぎず、共産主義者じゃありませんし、彼らの実行した政策だって共産主義的じゃありません。彼らニューディーラーがウィロビーとの政争に仮に勝利したとしても日本が共産化することなどあり得ません。まあ、かなりリベラルな方向で政治が進んだでしょうし、それは平間氏のような極右にとって共産化も同然かもしれませんが。
 ウィロビーだってニューディーラーが共産主義じゃないことなんかよくわかってたでしょう。わかった上でライバル打倒のために左翼だ何だと騒いだに過ぎないわけです。
 単に日本の再建において「左派に対抗するため岸信介のような極右的な人間でも大目に見て使うか(ウィロビー)」、「日本の再建に多少、支障が出ても岸のような極右は徹底的に排除するか(ニューディーラー)」と言う違いでしかありません。


●「徳欠国家」日本ー日本がPKOに参加できない理由

北京を訪問した社会党の田辺委員長に、江沢民*19総書記は「私は今日まで、 会談した総ての人に対し(自衛隊の海外派遣には)慎重に対応すべきだと発言してきた」と、 また、 李鵬*20首相も「自衛隊の海外派遣に対する中国の態度はご承知と思う」と注意を換気し、 「これ(海外派遣を断念すること)は日本の利益にもなる」とダメを押した。 なぜ、 中国はこのように日本のPKOに懸念を示すのであろうか。
(中略)
 日米関係の緊密化の阻止という日米離反にあるのではないであろうか。

あんたらウヨが「ハルノートにはめられた」「南京事件はなかった」とか抜かしてあの戦争を反省してるか疑わしいからだろうに。そんな連中が自衛隊を外に出すのなんか普通の人間は恐怖感感じるぜ。
 自衛隊を出したいなら最低限、過去の反省が必要だろう。「ドイツは海外派兵してる」とか言うウヨがいるがドイツは「ホロコースト否定論を政府与党高官が吐いたり、全国紙がホロコースト否定論を大々的に記事にしたりする」ようなことはないですから。
 ドイツで日本のようにホロコースト否定論が横行してたら、海外派兵など夢のまた夢だろう。
 こういう常識のない平間氏のような極右は「南京事件否定論慰安婦否定論」を公言し自分でハードルを高くしながら「何故中韓は海外派兵に反対する」とか抜かすから弱る。


●『コミンテルンから見た第二次世界大戦と戦後日本(弘志会・中京青年会講演レジメ)』。レジメなのでアバウトな記述でしかなく詳細がよくわかりませんが。

1941年 ソ連KGBの「雪作戦(ハルノート)」の成功→太平洋戦争へ

 明らかなコミンテルン陰謀論ですね。「中国からの日本軍撤退を求めた」いわゆるハルノートソ連の陰謀だなんて証明されたことはありません。
 ハルノートソ連陰謀論批判として『コミンテルン陰謀説(1)「ハル・ノート」はソ連製?』(http://www.geocities.jp/yu77799/worldwar2/nitibeikaisen/White1.html)、『コミンテルン陰謀説(2)元KGB工作員パブロフの証言』(http://www.geocities.jp/yu77799/worldwar2/nitibeikaisen/White2.html)を紹介しておきます。
 (1)において「ゆう氏」は「ホワイト原案はハルノートよりも寛大であり、ホワイトが日米開戦を望んでいたとか非妥協的だったとか言えない」「むしろより非妥協的な代物にしたのはハル国務長官ら」としています。
 (2)において「ゆう氏」は「自称元工作員パブロフの証言」は「パブロフがソ連からのメモをホワイトに渡しただけ」「しかもパブロフはメモの内容を知らない(当然ホワイトに質問*21されてもパブロフにはメモ内容は説明できない)というまさに子どもの使い」という代物であることを指摘、「こんな頼りない工作でホワイトがソ連の望む案文を書けるとは思えない」「そんな事実がないからパブロフは『メモ内容は知らない』とごまかしてるのではないか」と見て証言が信用できるか疑問としています(そもそもパブロフ証言以外にはホワイトにそうしたソ連の指示が与えられたという確実な証拠は何もありません)。
 また証言が事実だとしても、パブロフは「ソ連が目指したのは日本軍の中国撤退」であり「日米開戦などねらっていない」と証言しているので「ソ連の陰謀で日米戦争になったとはとても言えない」と「ゆう氏」は結論づけています。
 それにしてもソ連の陰謀云々以前に「中国や中国の友好国・米国は日本の中国侵略を支持するか」考えればわかりそうなもんですが何で平間氏ら陰謀論者にはそれがわからないんでしょうか。ソ連云々以前に米国も中国も日本の中国侵略なんか支持するわけがないでしょう。中国から撤退して欲しいに決まってる。そう言う意味ではハルノートの登場は実に自然です。ソ連陰謀論を持ち出す人の気が知れない。しかもソ連の陰謀だろうがハルノートを受け入れれば戦争は回避できたんですが、平間氏には何故か「ハルノート受諾」という選択肢はないようです。まあそりゃ中国のかなりの部分を占領地にしたのに「全部返せ」と言われたらむかつくんでしょうが、戦争始めて占領地増やすこと自体が間違ってるし、アメリカに戦争しかけて自滅するよりはマシだったんですが。ドイツに期待しすぎた(ドイツのイギリス占領も間近、そうすれば米国もヨーロッパ戦線に兵力を送る必要があるので日本にそう簡単に手が回らなくなる)のがアメリカへの戦争行為というバカの原因でしょう。一方、アメリカはアメリカで「日本が大国アメリカ相手に戦争を起こせるわけがない」「おこされても大して怖くない」となめてかかってたんでしょう。日米の「お互いの事実認識があまりにも違うこと」「意思疎通がうまくいかないこと」が戦争を引き起こすわけです。

ルーズベルト政権と共産主義
①エレノア・ルーズベルト夫人はピンコ(ピンコ:共産主義の同調者、社会主義者など)
 ピンコ→ル夫人に取り入る→マーシャル大将の国務長官抜擢(序列14位)戦功なしの将軍
(中略)
③政権内(特に国務省)に200名余の共産主義者あるいはピンコ(VENONA文書1996年公開)
 ☆側近ナンバーツウのハリー・ホプキンズ*22 ☆大統領補佐官(中国担当)ロークリン・カリー
 ☆国務省アルジャー・ヒス ☆ハリー・ホワイト*23←「ハル・ノート」の作成者*24
④在中国アメリカ大使館のピンコ:エヴァンス・カールソン大使、ジョージ・アチソン*25(来日・初代駐日大使)
 ジョージ・エマーソン(来日)など10-12名のピンコ

・勝手に人のことを「ピンコ(日本語に訳せばアカというような差別的な呼び方)」呼ばわりして恥ずかしくないんでしょうか。
ジョージ・マーシャルについて「戦功がない」ってのもすごいですね。第二次大戦中の陸軍参謀総長の何が戦功がないんでしょうか?。またマーシャルの国務長官就任についていえばトルーマン大統領時代の任命でルーズベルトは関係ないんですが?

オゥエン・ラテモア「大平洋問題調査会」編集長(コミンテルンの援助の中国支援雑誌)

やれやれですね。ウィキペディア「太平洋問題調査会」によれば
1)赤狩り時代に太平洋問題調査会米国支部が「容共団体」と攻撃を受け解散に追い込まれたこと
2)その後、再建されたがダメージは大きく、結局1961年に解散したこと
は事実のようです。しかしコミンテルン援助なんてことはありません。


●罠に嵌められた日本―日米交渉の謀略

 蒋介石*26も宗一族から孔祥熙*27宋子文*28などをワシントンに送りロビー活動を強化し、中国軍需物資供給会社にルーズベルトの親族や側近を迎えてルーズベルトに近づき、さらに親中国派のホーンベック国務省顧問やヒス極東課長、カリー経済担当大統領補佐官、モーゲンソー財務長官の腹心ホワイト財務次官補などのピンコと呼ばれる親ソ派、共産主義者、そのシンパの官僚やジャーナリストを連日招き、中国への支援を強化するだけでなく、対日戦に参加させようと動いていた。

「日米開戦はソ連の陰謀だ」「ハルノートソ連の陰謀だ」と吹いていた平間氏が蒋介石の対米政治工作を認めるのだから大笑いだ。だったら素直に「ハルノートは中国のロビー活動の成果」と理解すればいいではないか。反共ウヨとしてどうしてもソ連叩きをやらずにはいられないらしい(なお、平間氏の指摘がどの程度正しいか知らないが蒋介石政権によるロビー活動自体は当然あったでしょう)。
 と同時に蒋介石も嫌いなので蒋介石叩きもやらずにはいられないのだろう。

1948年8月16日に下院の非米活動委員会に喚問されると、その3日後に持病の心臓疾患から死亡した。しかし、その死因には多くの疑念が残されている。

 ウィキペ「ハリー・ホワイト」によれば将来を悲観した事による「ジギタリスの大量服用による自殺説」が有力らしい。喚問されるまでは「多分無理だと思うけど俺の釈明が認められれば」とはかない希望を持っていたが、喚問でつるし上げられて将来に絶望したのだろう。

なぜ、吉田外相*29や外務省は開戦通告遅延に最も責任があった井口貞夫*30参事官、奥村勝蔵*311等書記官を外務省の最高ポストの外務事務次官に栄進させたのであろうか。
(中略)
外務省や吉田のこれら一連の人事の闇は(中略)深い。

 一方、平間氏が口を極めて罵倒する井口貞夫氏のご子息・井口武夫氏(歴史学者)は著書『開戦神話―対米通告はなぜ遅れたのか』(2011年、中公文庫、以下「井口本」と呼ぶ)で「父・貞夫氏への非難」を「不当な開戦神話」として「父上の冤罪を晴らすための反論」をしています。「対米通告は大使館のミスで遅れたのではなく真珠湾奇襲を成功させるため故意に日本外務省が遅らせたのだ」「悪いのはむしろ外務省本省だ」「そもそも対米覚書きは交渉打ち切りとしか書いてないので仮に大使館が戦争前に交付してもジャップのだまし討ちの批判は免れなかった」「アメリカには大使館を通じ覚え書きを交付したが、もう一つの開戦相手国イギリスには『英米は一体』と言う屁理屈で何ら外交文書を交付しようとしなかった。これもマレー奇襲を成功させるために故意に交付しなかったのだ」と。
 井口氏に非がないのなら彼を懲戒処分に出来るわけもなく、人事に闇など存在しないわけです。
 むしろ井口本が事実なら「井口氏のお父上に責任転嫁した本省の連中の方」がよほど闇でしょう。
 井口本を読んでいませんが、書評を読む限り、井口本の方が平間氏より説得力があるように思います。平間氏が井口本を知らないのなら「自称歴史学者としてお粗末」の一言でしょう。まあコミンテルン陰謀論なんか支持する時点で平間氏は論外ですが。

参考)

http://blog.livedoor.jp/ladder001/archives/52334478.html
井口武夫『開戦神話』(中公文庫、2011年)を読む
 この本は、著者である井口氏本人の対米開戦時の回想からはじまる。井口氏の父は、開戦時、駐米日本大使館の参事官として、対米外交の最前線にいた。彼ら大使館職員やその家族も日米関係が緊迫化していたのは熟知していたはずだが、この時期の開戦はまさに「青天の霹靂」との表現があるように想定外のことだったようである。
 ここからいえることは、政府の当事者たちは、対米戦を強く意識していたにもかかわらず、出先機関である駐米大使館にはその情報を与えていなかったということである。もちろん、機密保持の観点からある程度の秘匿は止むを得なかったにしても、これは少し常軌を逸している。
(中略)
・対米覚書の手交
 駐米日本大使館の職員が、この段階で戦争が起こるとは認識していなかった点はすでに触れた。外務本省から、正確な情報が入っていなかったということになれば、開戦時に彼らが外交官として職務怠慢だったという指摘は酷というべきだろう。
 仮に、情報の機密保持を重視するのであれば、東京に駐日米国大使館があるのだから、開戦前にジョセフ・グルー*32駐日大使へその旨を告げればよかっただけの話ではないか。ところが、政府及び外務省は、東京においてもそのような行動に出ていない。これも、真珠湾攻撃などのあと、伝達を行っているに過ぎないのである。
 さらに奇妙なのは、対米戦とほぼ同時に、日本は対英戦もはじめているが、英国に対して政府はそもそも通告する意思すらなかったという事実である。英米は一体だからというのが当時の日本側の理屈ということだが、いくらなんでもその抗弁には無理がある。
 事実として、1941(昭和16)年12月8日午前1時半(日本時間)、日本陸軍マレー半島のコタバルに上陸し、英国と戦闘状態に入っている。そして午前3時20分、日本海軍が真珠湾攻撃を行う。駐米日本大使の野村吉三郎*33・来栖三郎の二人が米国のハル国務長官に対米覚書を手渡したのが午前4時20分。ちなみに、駐英日本大使に政府は通告していない。そして、東京で駐日英米両大使に覚書の写しを手渡したのが午前7時20分。コタバル上陸作戦の開始から、六時間近く経過してからのことだった。
 すなわち、英米両国に開戦の意思を告げることをなるべく遅らせようとしたのは、日本政府の方針だったということになる。それが英米両国に対する同時奇襲作戦を成功させる意図からだったのは疑いない。
・開戦通告か、否か
 もうひとつは、米国に手渡された対米覚書が、そもそも開戦を通告する「最後通牒」ですらなかったという事実である。ハーグ条約の加盟国は、戦闘行為に入る前に相手国に対して開戦通告を行う義務を負っていた。しかし、対米覚書の内容は、日米交渉の打ち切りを示すものであっても、それによって戦闘行為に入る意思を伝えたものではない。
 従って、仮に日本が真珠湾攻撃マレー半島上陸よりも前に、英米両国に対して覚書を手渡したとしても、無通告の開戦を行ったという国際的な批判を受けることを免れ得なかっただろう。  
この点、ソ連の対日参戦に至る宣戦布告は、井口氏が指摘するとおり巧妙であった。ソ連満州に侵攻する前に、モスクワでモロトフ外相が佐藤尚*34・駐ソ大使に対日参戦の意思を告げた一方、ソ連日本大使館から東京の外務省への電報は、モスクワの電報局で差し止められた。そして東京では、満州侵攻後にマリク*35駐日大使が対日宣戦布告をしたという。これは、事前通告というアリバイを残しながら、対日参戦を効果的に行おうとするための行動だったといえよう。
 このやり方の是非はともかく、これと比べれば日本の対米開戦における行動は、稚拙だったといわざるを得ない。
・「だまし討ち」の責任は
 この二点を示した上で、井口氏は日本をそのような対米通告へと向かわせたのは誰なのか、そして戦後を通じて「だまし討ち」の責任を駐米大使館に負わせた背景は何なのかについて検討していく。
 そもそも、対米覚書について、外務省側は当初、最後通牒の要件を満たす草稿を用意していた。そして、通告をワシントンに伝える段取りも、真珠湾攻撃前までに間に合うように計画されていた。ところがそのいずれについても、横やりが入る。状況証拠から、井口氏は、奇襲作戦の成功を最重要視する軍部、とりわけ陸軍参謀本部からの介入によって、出先機関への情報を意図的に遅れさせ、覚書の内容も自らの戦争意思を悟られないようなものに変えてしまったという。外務省や外相も、対米戦やむなしとの姿勢に転じていたために、その介入に屈したのではないか、というのである。
 そのことは、敗戦ののち、東京裁判において外務省当局者にとって不利な事実となる。それゆえに「だまし討ち」の責任を在外公館に転嫁したのではないかと指摘する。

戦中期を指導した外務省幹部のなかには、戦後も引き続いて外交に携わった人物もいたから、事実はその後も隠蔽されたとする井口氏の批判には一理ある。

 なお引用文の太字強調は俺の独断と偏見に寄ります。


●エリス中佐変死事件ー英雄は創られる
 1923年に米軍のエリス中佐なる人物が病死したときに無責任なイエロージャーナリズム(アメリカ版東スポ)が「日本の謀殺じゃね?(当然、『謀殺されるからにはエリス氏はスーパーマン』と話がどんどんでかくなる訳です)」などというデタラメな報道を何故かしたので米国の陰謀論方面にそういう話が広まって迷惑だって話です。平間氏を信用すれば「反論が面倒くさい」「むしろエリス氏が英雄視された方が軍へのイメージアップで結果的には万々歳かも?」と言う理由でろくに米軍はこの陰謀論に反論しなかったようです(勿論支持もしないが)。その結果「軍が批判しないんだから俺達正しいんだ」とイエロージャーナリズムが余計頭に乗る。
 ただ「陰謀論は迷惑だ」って言ってるのが「コミンテルン陰謀論の平間氏」ですからね。「お前が言うな」と言うか何というか。それに面白い話ではありますけどこれって「豆知識」以上の価値があるんですかね?。まさかこんなことが日米関係に実害はもたらさないでしょう。


●海の「特攻隊」―戦艦大和の特攻作戦

 大和の特攻については多くの批判があるが、これをどのように解釈すべきであろうか。
(中略)
 もし大和が沖縄に出撃せずに戦い破れ、爆撃で焼け野原となった呉軍港に横たわっていたならば、後世の史家は果たして海軍を、大和を許したであろうか。祖国の危機に直面したとき、最後の一艦一機まで護国の任に倒れるのが海軍の伝統ではなかったか。勝敗を無視し情義を捨て民族の抵抗の意志を発揮すべき最後のチャンスと、指揮官たちは判断したのではなかったであろうか。当時は国家に対して忠誠を尽くす、国民として民族のために命をかけるのが当然の務めであった。大和の特攻を現在の価値観で判断してはならない、歴史は当時の価値観で見ないと真実の歴史にはならない。

 詭弁で犬死にを美化してるんじゃねえよ。そんなに特攻精神がすばらしいのなら一億総特攻・本土決戦路線を何故支持しない?。何故「終戦の聖断」を美化する?
 そして戦艦大和の特攻を美化するようなキチガイだから君らウヨは危険視されるんだといい加減気付け。実際、平間氏も引用してるように当時でも

 大和の特攻を非難する急先鋒は海軍のブレーンと言われた高木惣吉少将で、「いかなる戦いも、軍隊の面目や威信が最後の決をあたえるものであってはならない。『ソロバンずくでは勝利のめどはない。しかし、民族の名誉のために戦い続けるうちには、何らかのチャンスがある』というような考え方は、国民の名において国民を犠牲にするもので、ヤクザの決闘と同じなのである。個人は時には名誉とか理想とか、信念のために生命を賭けることがあるが、民族の興亡を賭けて戦う価値はどこにもありえない」と批判している。
 また、海上護衛総司令部の幕僚であった大井篤大佐は、「伝統、栄光、みんな窓の外に見える桜のように美しい言葉だ。しかし、連合艦隊主義は、連合艦隊の伝統と栄光のために、それが奉仕すべき国家の利益まで犠牲にしている。このさい、4000トンという重油があれば、大陸からの物資輸送は活発に行われ、また、日本海への敵潜の進入を食い止めるのに大いに役立つのに、大和隊に使う4000トンは、いったい日本に何をもたらすだろう。敵航空部隊をして、『大和討ち取り』の歓声をあげさせるだけではないのか」と批判は厳しい。

ということで批判者はいたわけです。


●国家の運命を変えた歴史的偽造文書「田中上奏文
 冗談も大概にして欲しいですね。「田中上奏文」なんて日中戦争にも太平洋戦争にも関係ないですよ。
 「何が何でも蒋介石政権を転覆し中国を完全植民地化する」と考えたから「日中戦争」になったのであり、「米国が蒋介石政権を支援するなら米国相手に戦争も辞さない」と考えたから太平洋戦争になったんでしょうに。

(注:GHQは)民主化という美名のもとに共産党を庇護支援し、教育基本法、労働法、財閥解体皇室典範などを改訂し、日本の左傾化や国家解体を強行した

 やれやれですね。どこが左傾化でどこが国家解体なんでしょうか。「共産党を庇護」って平間氏の頭にはいわゆるレッドパージはないんでしょうか?。これが元防衛大学校教員というのだからぞっとしますね。


■島田のツィート(2013年6/18)

共産党中国の真の国際的実力はこの程度だろう。
「中国社会の縮図」サッカー惨敗で政府に批判 (読売)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130617-OYT1T01692.htm?from=tw

「中国社会の縮図」とは何かと思ったら「(サッカー惨敗という問題が起こってもサッカー協会の)体制交代がない」というのと「一党独裁」をかけてるようです。そういう見方の是非にはノーコメントとしておきます。中国サッカーに詳しくないので。
 で島田が何を言うかと思ったら「中国なんて大国だと威張ってもサッカーで惨敗したように大した国じゃないんだ!」。
 「ええ、そういう読売記事と全く関係ないこと言うの?」と思いますね。それとともに「サッカーが強いかどうかと政治力や経済力の強さは関係ないだろうに」と思いますね。サッカーが弱かろうと中国は立派に大国でしょうよ。
 大体「サッカーの強い国が経済大国、政治大国か」と言ったら、まあ、ドイツやイギリスは大国でしょうけど、南米の国ってのは必ずしも大国って言えないでしょう。
 一方、日本は経済大国であることは間違いないですがサッカー大国ではない。まあ、「中国よりは強い」「アジアの中では相当のもの」ですけど、ドイツやイギリスといった強国と比べたらまだまだなのにどうして「中国ってサッカー弱いな」となめた口が島田はきけるんでしょうか。日本が強くなったのだって正直「Jリーグが成功したから」でそれ以前は大して強くないでしょうに。


■島田のツィート(2013年6/14)

シャラップしていた(全く存在感がなかった)人権大使が声を荒げたらしいが、中国の脱北者狩りなど、声を上げるべきところで上げてもらいたい
国連で「シャラップ」日本の人権大使、場内の嘲笑に叫ぶ
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/worldnews/662052/

1)国連拷問禁止委員会で外国人委員が「日本の刑事捜査は自白偏重で遅れている。だから冤罪が起きる。」「いわゆる捜査の可視化をしたらどうなのか」「まるで中世の犯罪捜査」と酷評
2)日本の人権大使が「うちは人権先進国ですよ」とトンデモ発言
3)会場から「何言ってるの、あのバカ」「捜査の可視化が全然進んでない日本が人権先進国?」「日本ももっとまともな奴を人権大使にしろよ」と予想も出来なかったあまりの居直り発言にこらえきれず「笑い出す委員」が登場
4)マジギレした人権大使・上田某氏が「シャラップ(笑うな!。黙れ!)」と言いだし余計日本の評判を落とす
という話のようです。
 でこの話を報じたネットニュースには「冷静さを失ってシャラップと怒鳴るなんて日本の恥」「非は素直に認めろ。日本の刑事捜査に問題がないなんて言えるわけがないじゃん、非常識にも程がある」などと言った批判ブクマがつくんですが、島田曰く「中国相手に怒鳴れ」。ずれてるとしか言いようがないですね。島田は「日本の捜査は自白偏重」という外国の批判について何か言うことはないんでしょうか?。国連の会議で「シャラップ」と怒鳴った礼儀知らずの上田某人権大使に何か言うことはないんでしょうか?
 しかし最近の「ツイッター暴言・復興庁官僚」といい「変なエリート官僚」もいるんですね。俺はそれなりの地位なんだからそれなりにまともかと思っていましたが。


■島田のツィート(2013年6/13)

田中“外交を語る資格なし”均氏は、現在、日本総合研究所・国際戦略研究所(三井住友フィナンシャルグループの100%子会社)の理事長に迎えられているという。

でそれが悔しくてたまらないわけですか?。財界系シンクタンクが「儲けにならない」のに、田中氏を理事長にはしないだろう。要するに氏の人脈や知力を評価していると言うことである。この点、同じ理事長でも国基研理事長などとは格が違うのである。


ツイッター+α(130611-130617)
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3107692/

下手な原稿棒読みへの会場の失笑

 何度も言うが失笑されたのは「日本の刑事捜査は自白偏重で前近代的」と言う指摘にまともに反論できなかったから、感情的に「日本は人権先進国だ!」ととんちんかんなことを言ったからである。
 英語が上手とか、下手とかそういう問題ではない。英語が上手であろうと、たとえば「慰安婦は合法」などと島田のような馬鹿なことを国連会議の場で言ったら失笑されるだろう。で島田が仮に人権大使で「慰安婦は合法」と放言し、失笑されたら「シャラップ」と言っているのではないだろうか。あげく「シャラップと言って何が悪い、不当な嘲笑に私は我慢がならなかった」と言って居直ると。大体、島田は中川昭一財務相(当時)の酩酊記者会見すら擁護する男なのでこの男にまともな倫理観や常識があるとは思えない。シャラップと言ったのが安倍や中川なら「安倍さんや中川さんを怒らせる方が悪い」などと言い出すのが島田だ。

逆ギレする様は、およそ外交官として訓練を積んだ人間とは思えない。

 おっしゃるとおりだがいくら何でも国際会議に出す人間にこんなバカをわざわざつけるとも思えない。とすると恐ろしいことだが「日本の外交官はこれが普通」「事務次官になるようなトップエリート以外はみんなこのレベル」「下手したら事務次官レベルもこれ」なのかもしれない。考えたくないことだが。 

外務省がいかにこのポストを軽視しているかが分かる。

 政府、外務省が人権大使ポストを軽視してるのだとしたらとんでもない話だ。だが「それなりに重視してるがそれでもこのレベルが人権大使」「日本の外交官はこれが普通」だとしたらそれもいやな話だ。

プロレス好きの左翼の票が、社民・共産から、一定程度、維新に流れるかも知れない。

ばかばかしい。プロレス好き、猪木好きは左翼にしかいないのか。そんなことはあるまい。別にプロレスは「左翼的な娯楽」というわけでもないし、猪木氏も左翼的人間というわけでもない(そもそも左翼的な人間は維新から立候補しないが)。
 極右の維新を「猪木が出たから」と言う理由で応援する「プロレスファン」「猪木ファン」の社共支持者がそんなにいるとも思えない(中にはいるかもしれないが社共に大きなダメージを与えたり、維新が大幅に伸びたりすることを期待できるほどの数はいないだろう)。誰が考えても維新がねらってるのは考えの近い自民やみんなの票を猪木効果で少しでも奪うことだろう(奪えるかどうかはひとまずおく)。
 大体「プロレス好きの左翼」云々と言う島田は、過去に自民党がプロレスラー(馳浩大仁田厚神取忍)を国会議員として擁立したことをどう考えているのか(なお、大仁田、神取は今は議員ではないが、馳は小泉内閣文科副大臣自民党文科部会長などを歴任し完全に政治家化したと言えるだろう)。

最も優れた「知日派」の一人、ケビン・ドークは、かつて日本に留学してきた頃は相当な左翼だったという(本人の弁)。それが日本の精神史を学ぶ中で、正統保守派*36へと成長した*37

 普通優れた知日派と言った場合、ライシャワードナルド・キーン、ジェラルド・カーチスといったそれなりに有名でそれなりに業績を上げた人の名前を出すと思うが。ドークに何の業績があるのか?。 でそれらの「有名な知日派」のほとんどは左派ではないかもしれないが、ドーク程の極右ではない。まあ、島田の場合「ドーク氏こそが本当の知日派ライシャワーその他など知日派とは言えない」と言い出すのだろうが。
 大体「相当な左翼」なんてのは自己申告だから本当かどうか不明だし仮に本当だとしても、ドークがトンデモ右翼に転落しただけの話ではないか。正直、「日本保守に親和的になる」ならわかるのだが「極右に親和的になる米国人」というのは理解できない。

彼の議論は示唆するところ大きいと思う。

ドークが靖国について言ってることは産経文化人と変わりなく何の新鮮味もないので示唆するものなど何もない。

中韓に煽られ、日本に誤った矛先を向けられては迷惑

島田は「韓国が米国の同盟国であること」や「米国が人権大国を標榜していること」をどう理解しているのだろうか。あおるも何も米国が「人権大国」を標榜している以上、人権侵害行為・慰安婦を容認できるわけがないし、韓国が米国の同盟国である以上、慰安婦を「合法かつ正当」などと強弁して韓国と敵対関係になれるわけもない。

習近平がスムーズな政体変更を実現させ、最後の中共帝国*38国家主席となる道を選べば、ゴルバチョフ同様ノーベル平和賞を受賞*39し、講演で世界を回る余生が期待できる。逆に抵抗すればムッソリーニ*40の運命を辿ることになる。

ばかばかしい。島田が「中国崩壊」を望むのは島田の勝手だが、その見込みは当分ないと思うが。産経の崩壊論など何の根拠にもならない。大体「崩壊間近の中国経済」ってよく勝手に決めつけられるものだ。
 かつ「中国の民主化を希望する」というのはわかるが「民主化のためには政府への批判が高まる必要がある。そのためには中国経済が崩壊してもいい」と言える産経や『産経記事に登場する産経文化人(富坂聰)』や島田の神経が理解できない。中国に比べたらずっと経済規模の小さいギリシャですら経済危機に直面したら世界中が大騒ぎしたのだ。中国が「国民が政府への不満から民主化運動を起こすレベルの経済危機」に直面したら民主化以前に世界経済がやばくなるだろう。当然そんな事態は世界各国が何としても阻止しようとするだろう。
 よほどの反中国極右でない限り「中国が民主化しさえすれば中国発の世界経済危機が起こってもいい」なんて奴はいない。まあ、そういうレベルの反中国極右が産経や富坂や島田の訳だが。

西村眞悟代議士は、時に言葉づかいに穏当を欠くが(私も他人のことは言えない)

西村の失言も、島田の暴言も「言葉遣いが乱暴」と言う問題ではないのだが当人達内容が問題とは思ってないらしい。さすがゲス。

西村氏が、慰安婦関連発言の不適切な(と本人が認めた)箇所を取り消し、幹部の要請に応じて離党届まで出したにも拘わらず、なお「世論の反発」の影に怯えて除名という辱めを加えた維新橋下派への愛想尽かしが、私においては「維新離れ」の最大の理由だ。

おいおいだ。不適切な箇所というのは「在日韓国人を売春婦呼ばわりした部分」だけで慰安婦否定論は撤回していないし、大体ガキじゃないんだから「失言したけど撤回したから許してね、てへ」で済むわけがないだろう。「離党届を出すほどのことをした」と自覚してるならまともな人間なら「離党届を出しても支持者の批判などで除名まで行くかも」ということは当然理解できるだろう。で普通の人間は「離党届を出せと言うから離党届を出したのに除名された、だまされた」なんて恥知らずな逆ギレはしない。「いずれ党を戻れる、形だけの離党だ」と認識していたと自白してるのも同然ではないか。
 西村を除名せずかばったりしたら、もっと支持率は落ちていただろう。大体、西村除名は「建前では維新の総意」「仮に異論があったとしても反対せず賛同した以上橋下グループ以外も同罪」なのに何で島田は「悪いのは橋下一派、平沼さんや石原さんは悪くない」と言いたがるのか?。安倍擁護と言い、平沼、石原擁護と言いこの男の特定人物への甘い態度はあまりにも無茶苦茶過ぎる。

なお、西村氏自身は、これでかえって自由に動ける、せいせいしたと言っている。

だったら黙ってればいいだろう。内心では「所属政党がないのでは政治活動しづらい、次の選挙もやばいかも」「どこかの党に所属したいが誰も引き取ってくれないだろう、畜生」とでも思ってるだろうに何を強がってるのか。
負け犬の遠吠え、引かれ者の小唄としか言いようがない。


■生気のない棒読みと逆ギレ―「人道人権大使」を即刻更迭すべし
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3107010/
 いつもながら島田は言ってることが異常です。これで田舎の三流大学「福井県立大学」とは言え教授になれるというのが信じられません。コネ採用なんでしょうか?。「逆ギレしてシャラップなんて言うバカは更迭しろ*41」以外は島田の主張には全く賛同できません。まあ、更迭しなければしないで島田は今後、何も言わないでしょうが。「更迭しろ、しろ」いうことは更迭しない安倍への批判になりますから。
 それとも「更迭しろ」と言った上で「安倍さんは更迭したいのに岸田外相が邪魔してるに違いない。安倍さんは悪くない、取り巻きが悪い」と取り巻き批判でも始めるんでしょうか。

日本の警察・検察の取り調べはやはりこの調子なのか、との印象をその場にいた人は強く持ったであろう。

まあ、「日本の警察や検察の取り調べって自白偏重で前近代的だよね」「だから自白強要で冤罪が起こるんだよね(例:足利事件)」と外国人委員に指摘され、まともに反論できない上に「シャラップ」では「やはり日本の刑事捜査は前近代的なんだ」「だからまともに反論できなくて逆ギレするんだ」と思われても仕方ないでしょう。つうか実際、前近代的でしょ。欧米の人権レベルに比べれば。発展途上国と比べても仕方ないんだから。

You Tubeに上げられた動画を見ると、英語原稿の生気のない(発音もよくない)棒読みが失笑を誘い

 いやいや失笑されたのは「英語が下手だから」じゃなくて「日本の刑事捜査って自白偏重だよね、前近代的だよね」と言われたのに対し、まともな根拠もあげずに「失敬だ!。日本は近代国家だ。人権先進国だ」と言い出すからですよ。おかしなことを言うから笑われるのであって発音の問題では全くない。

北朝鮮の国連職員並みだ。

こういうところで意味もなく北朝鮮への悪口が言える神経はすごいですね。全く理解できません。「ヨンビョン島砲撃など、北朝鮮の問題行為で北朝鮮への悪口が出る」のは理解できますけどね。

 しかもこの大使は、しっかり反論すべき慰安婦問題に関しては、日本政府が「『反省とお詫び』を繰り返し表明していることや、女性のためのアジア平和国民基金アジア女性基金)で元慰安婦1人につき200万円の『償い金』を支払ったことなどを説明した」のみだという。
 到底その任にあらず。早く更迭すべきだ。

やれやれですね。国連で「慰安婦は違法じゃない」なんて島田みたいな寝言を言って通用するわけがないでしょう。大体、安倍は渋々とは言え「河野談話の踏襲」を閣議決定したんですが。
 そもそも慰安婦問題での主張が許せない、更迭しろって更迭したって日本の主張はかわりませんよ。常識があればわかりますが上田人権大使が政府の了承も取らずに国連の会議で勝手に答弁した、にもかかわらず更迭されない、なんておかしなことがあるわけがないでしょう。政府機関がそんなアナーキーなわけがない。まるで島田は「安倍さんは悪くない、上田大使が悪い」と言いたいようですがそんなことがあるわけがない。国連だって質問への日本の回答についてはそれなりの準備期間を与えるでしょうし、その準備期間中に日本側もいろいろと検討してることでしょう。。
 大体、今の首相が安倍ではなく、島田の大嫌いな福田康夫氏だったら確実に「福田が上田にああ言わせてるんだ」と糞味噌ですよ。いやまあ、確かに政府代表の答弁は首相が言わせてる(というか首相の了解を得たことを政府代表が言ってる)のはその通りですが。
 「日本政府が俺の要望通りに動かないのは首相が悪い。だから俺は福田首相民主党の首相を批判してきた」「でも安倍さんだけはその例外だ。日本政府が俺の希望通りに動かなくても安倍さんは悪くない。安倍さんは日本政府のトップ(首相)だが安倍さんは悪くない」なんて無茶苦茶な前提が島田にあるから「安倍さんは悪くない、全て上田大使が悪い、更迭しろ」なんて馬鹿が言えるわけです。安倍は日本のトップなんだから、上田大使の主張は「シャラップのような不規則発言」以外は全て安倍の了解を取ってるに決まってる。
 まあ、せいぜい今後島田が日本政府・与党を慰安婦問題で「何故俺の希望通り動かない」と批判するとしても「外務官僚が悪い」「菅官房長官が悪い」「岸田外相が悪い」「公明党が悪い」「自民党三役が悪い」「とにかく安倍さんの取り巻き連中が悪い、安倍さんは悪くない」が関の山でしょう。絶対に安倍批判なんかしない。島田は全く知性や品格のかけらもない男です。こんなのが巣くう会副会長で家族会は腹が立たないんですかね。それどころか島田ら巣くう会連中の馬鹿さに腹をたてた蓮池透氏が巣くう会批判を始めると「敵対行為」扱いして家族会除名ですから家族会連中は度し難いバカです。


金正恩は「風格があった」―ナイーブな親朝派アントニオ猪木を立てる維新の迷走
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3106434/
 小生はトンデモ右翼・島田なんかと「結果的にであれ」意見が近いとか似ているとか共通点があるとか言うのは嫌なんですが今回はある程度意見が一致しますね。
 島田曰く「猪木氏は平壌でのプロレス興業以後、何度も訪朝し、その結果、日朝友好に尽力したという理由で北朝鮮から勲章までもらってる」
「その猪木氏がアンチ北朝鮮を主張する維新から出馬するのは筋が通らない、維新も猪木氏も政治的定見がないのか」
「維新が『プロレス界の有名人・猪木氏を担げば支持率が上がる』、一方、猪木氏が『無所属立候補では当選は難しいが、維新など政党のバックがあれば当選できる。自分を担いでくれそうな政党は維新しかないから維新から出る』という党利党略で手を組んだのなら論外だ」というのはおっしゃるとおりです。
 ただし「西村氏こそ猪木氏より重要な人物」ってのにはもちろん賛同できません。西村なんて知性も品格も政治力もない陣笠政治家の上、猪木氏のような知名度や人気もないのだから暴言を吐いて支持率低下に拍車をかければ切り捨てられるのも当然でしょう。島田の具体的文章にも突っ込んでみましょう。

「タクシーが増え、交通渋滞も激しい。新しいビルも立っていて、経済が成長しているようだ」

 訪朝後の猪木氏の言葉です。
「風格があった」はともかく「経済がそれなりに成長しているみたい」の何が問題なんですかね。事実成長してるんでしょうし。なお、「風格があった」発言を俺個人は何ら問題とは思いません。
 猪木氏の本心かリップサービスか知りませんが、北朝鮮と交渉しなければ拉致その他の問題は解決しませんし、その場合、罵倒するわけにもいかないでしょう。
 また実際「後継者としてある種の帝王教育を受けてる」わけですから本当に「ある種の風格」があるのかもしれません。
 問題はむしろ猪木氏が「アンチ北朝鮮」維新から出馬して過去の朝鮮との関係を無にしかねない事でしょう。

維新内には信頼できる優れた政治家もいる。理念なき大衆迎合路線を内部から突き崩すか、党を割るか、明確な対応が為されるものと期待したい。

 「信頼できる優れた政治家」とは、誰のことを言ってるのか知りませんがまあ、無理でしょうね。党として公式に擁立を発表したのに「猪木氏に重大なスキャンダルが発覚」「猪木氏が急病で重体」のような特殊事情でもない限り、今更猪木氏擁立撤回なんてしたら党の評判が落ちるだけです。また、これを理由に党を割っても「割った方が党員、党所属議員の9割を確保」のような「猪木擁立派が超少数派」なんて結果にならない限り割った方が政治的に不利益です。
「過去の猪木氏の北朝鮮についての発言」や「タレント候補は立てないとした過去の維新の発言」については何とかごまかしながら猪木擁立で今後も動いていくことでしょう。
 ちなみにこの件についての島田のツィート。

猪木に議席を与えて、何をさせたいのか。デヴィ夫人でなかったのが、せめてもの救いだが

 何で島田が「デヴィ夫人よりマシ」と思うのかがよくわかりません。それはともかく猪木氏は維新から出馬して何がしたいんだろう、何が出来ると思ってるんだろうとは思います。維新は明らかに猪木氏を客寄せパンダとしか思ってないですから。与党ならまだしも、野党の陣笠議員になったところで猪木氏にとってメリットがあるとも思えないですけどね。


西村眞悟議員インタビュー―慰安婦問題への切ない思いと怒り、維新橋下派の小ささ
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3106020/
「維新橋下派の小ささ」
 いや西村除名に同意した以上、「島田の大好きな」石原*42や平沼*43も橋下と同罪なんですけどね。何故か「橋下とそのお仲間(大阪維新の怪)だけが悪い」と言いたがるご都合主義の島田。

前半の動画で、西村氏は、維新橋下派の「若手役員」から、道州制を実現するためには左の票が必要なのに、あなたのおかげで右イメージが強くなり過ぎた云々の趣旨を、除名に至る経緯として聞かされたと語っている。

 そういうことを勝手にばらせばばらすほど維新は西村を憎むと思いますが、西村は「除名された時点でもう俺は政治家として終わったんだ!。こうなったら何が何でも維新を道連れにしてやる」「維新を道連れにした方が政治家として生き残れるかもしれない」と言う認識なんですかね。離党届が受理されてれば「党に迷惑をかけた」「慰安婦や韓国の方に申し訳ないことを言った」「離党届不受理で除名されても文句は言えないのに党の温情に感謝している(そもそも建前では離党届は西村の自主的行為です*44)」とかいって反省ポーズ(まあ、本心でないことはバレバレだが)取ってたんだろうが、除名されたら維新に悪口雑言って西村はすがすがしいまでの屑だな。
 しかし島田の紹介する西村発言が事実なら維新の若手役員も言うことがすごいな。別に西村発言なんかなくても「橋下暴言」だけでも左は維新なんか支持しませんよ。いやそれ以外にも橋下維新は9条改憲主張とか日の丸、君が代の教育現場での強制とか左派が支持できないような極右的なことばかり言ってるのに何を抜かしてるんでしょうか?
 言ってる意味がわからない。
 それはともかく島田が巣くう会副会長じゃ拉致敗戦も当然ですよ。だって国際社会で河野談話否定論が通用すると公言するほど常識がないんですよ。まともな北朝鮮認識が出来るわけがない。

慰安婦には、安らかな余生を送って欲しいところ、逆に国際的な反日謀略に利用され引きずり回されている現状への、西村氏の強い怒り

 根拠もないのに慰安婦を「洗脳されて操られてるかのように言う」なんて失礼の極みですね。
 自分の気に入ることを言えば評価して、気にいらないことを言えば非難するなんて慰安婦をバカにしてるのにも程があります。


北朝鮮においても軍事的な「人道支援」を
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3105903/
 「北朝鮮に先制攻撃」って島田が褒めるウールジー元米CIA長官ってのは正気なんですかね?

北の強制収容所の鉄条網や監視所の破壊など、軍事力による人道支援もぜひ実行したい。

 先ず実行不可能だろうし、無理矢理そんなことやったら戦争になるだろ。大体誰がやるんだよ。韓国軍?。在韓米軍?。頼まれたってやらないだろ。それとも「韓国や米国がやらないなら自衛隊でやろう」とでも言う気か?。勘弁してくれよ。それとそういう馬鹿なことを君ら極右が言うから「保守派にも護憲派がいる」ってことを理解した方がいいぞ。
 なお、島田のいう「軍事力による人道支援」というのは普通「人道的介入」という。
 最上俊樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』(2001年、岩波新書) と言う本がある。

アフガニスタンイラクリビアにおいて自由民主主義各国は、テロ政権を倒すため、そうした攻撃計画を実施してきた(成功の度合いは様々だが)。いま、シリアでも、軍事的介入が日程に上ってきた。北朝鮮においてのみ、武力を通じた政権打倒を考えない方がむしろ不自然だ。

おいおい。そういうことをして今アフガンやイラクリビアは混乱の真っ最中だと思うが?。何の問題もないとでも思ってるのかよ。倒してよかったか疑問だと思うぞ(少なくとも倒し方が適切だったかは疑問)。シリアだって俺は平和的解決を目指すべきだと思うぞ。
大体、北朝鮮でそんなことしたら巻き添えでヘギョンさんが死にかねないだろ。お前は巣くう会副会長の癖に横田夫妻に「国益のために孫が死んでも我慢しろ、北朝鮮は軍事力で打倒すべきだ!」と言う気か?。正気の沙汰じゃねえな。
 荒木や西岡はここまでキチガイじゃないのに何で島田ってこんなキチガイなの?。まあ、こんなキチガイを巣くう会副会長にすることも、それを家族会が容認してることも頭がどうかしてるとしか言いようがないな。まあ、さすがにこんな暴論は安倍は勿論荒木や西岡ですらどん引きではないかと思うが。


ケビン・ドーク靖国論―中韓の批判に応じることの危険性
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3105628/
 いろんな意味でばかばかしい。
1)まず第一にケビン某氏など「国籍が米国」なだけで言ってることは凡百の産経文化人と全く変わらない。「米国人を持ち出せば主張が産経新聞とかわらなくてもだませる」と世間をバカにするのも大概にして欲しい(大体、靖国については批判的な米国人の方が多い)。ポール・ボネ*45とかヤン・デンマン*46とかイザヤ・ベンダサン*47とか欧米人持ち出して自己正当化しようとするの多すぎだよな、日本ウヨって、事大主義というか何というか(しかも今あげた3人の場合全て日本人が外国人を偽装した偽外国人なのでそう言う意味でも問題。まあ、ケビン氏はモノホンのようだが)。
2)第二に靖国参拝に批判的な外国は中韓だけではない。米国も批判的だ。
3)第三に靖国参拝が問題なのは外国の批判だけではない。「政教分離原則問題」や「富田メモ問題」などもある。反対派に「外国の犬」レッテルを貼りたいらしい島田らウヨはこうした問題を全く無視するが。
4)第四に隣国たる中国、韓国と敵対関係になってまで靖国参拝することに何の意味があるのか?。
 政治家ならば「参拝したい」などという個人的感情ではなく「中韓との良好な関係」という国益を重視するのが当然だろう。「中韓と関係が悪化しても守りたい国益」ってなんだよ?

 島田の具体的文章にも突っ込んでみよう。

米国アーリントン国立墓地には、奴隷制度を守るため闘った南軍の将校も埋葬されているが、そこを米大統領が訪れることが奴隷制度肯定を意味しないのと同様、靖国神社参拝が、日本の関わった戦争の全的肯定を意味するものではない。

・アーリントンには北軍兵士も埋葬されてるんだから「奴隷制度肯定」を意味しないのは当然だろう。一方、靖国には「官軍兵士」「旧日本軍兵士」しか埋葬されてない。「戊辰戦争での会津軍兵士」「士族反乱萩の乱佐賀の乱西南戦争など)での賊軍兵士」「日中戦争での中国軍兵士」「太平洋戦争での米軍兵士」などは埋葬されていない。それは誰がどう見ても「官軍兵士」「旧日本軍兵士」の顕彰、礼賛ではないか。
・「日本の関わった戦争の全的肯定を意味するものではない」といったところで靖国参拝派が「あの戦争はハルノートにはめられて起こった」「日本は悪くない、日本批判するのは反日自虐史観」「南京事件慰安婦は捏造」などという人間ばかりで何の説得力があるのか。靖国A級戦犯を英雄扱いして合祀しているのに何の説得力があるのか。
 現実に「靖国参拝派=日本の戦争全肯定派」ではないか。ならば靖国参拝派(例えば島田)は「日本の戦争のどこが否定されると考えてるのか」まともに説明できるのか?

 中国や韓国の言うことを聞いて、追悼行為から宗教的要素を一切排除したらどうなるか? 具体的には、千鳥ヶ淵のような国立追悼施設で代替することは出来ないかという案です。

政教分離原則上、宗教色を除くべきというのは憲法の要請であって、別に中韓の要請ではない。
そもそも中韓が要請してるのは政教分離原則より「A級戦犯分祀」「附属博物館・遊就館のあまりにも極右過ぎる展示内容の変更」、つまり歴史認識問題だと思うが。

これは逆に独裁や個人崇拝をもたらす恐れがある。

意味がわからない。「千鳥ヶ淵での追悼」の何が「独裁や個人崇拝*48」をもたらすのか説明できるもんならしてみろよ。多分無理だと思うが。
 むしろ靖国神社の方が歴史的に「天皇は現人神」という個人崇拝と独裁を招いているのだが?。日本に限らず歴史的にも見ても宗教独裁、神権国家なんてものは珍しくあるまい(たとえばチベット仏教指導者ダライラマ統治下の「解放前」チベットとかイスラム指導者ホメイニ体制のイランとかそうだろう)。宗教が独裁を排除するなんて事実はない。

中国では毛沢東の個人崇拝につながっている

意味不明。毛沢東崇拝と「追悼施設の無宗教化」と何の関係があるんだ?。大体、ウィキペ「アーリントン国立墓地」によればアーリントンは「一番多いのは当然キリスト教」とはいえ「キリスト教など特定の宗教でなくても埋葬できる(イスラム教や仏教などでもOK)」からある種の「無宗教化」で「神道施設である靖国」とは全然違うんだが、アーリントンは米国で独裁や個人崇拝を招いてるのか?


アメリ南北戦争の原因としての性奴隷(sex slaves)―ポール・ジョンソン
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3104550/
 また慰安婦ネタかよ。拉致じゃなくて。巣くう会副会長の癖に本当にこの男は拉致に興味がないのな。
 ま、それはともかく言ってることが意味不明。島田の言うような理由で米国が慰安婦問題にセンシティブなのではないと思う(今時南北戦争がトラウマの米国人なんていないだろう。戊辰戦争がトラウマの日本人なんていないように)。
米国が慰安婦問題にセンシティブなのは
1)慰安婦は性犯罪というのはもはや世界のコンセンサス。「人権国家」を標榜する米国としては性犯罪を擁護など出来ない
2)慰安婦を擁護すれば確実に米韓関係が悪化するから
3)慰安婦を擁護すれば日本極右が調子に乗って「ハルノート陰謀論」「大東亜戦争聖戦論」「東京裁判否定論」のような反米主義、戦前全面賛美にまで行きかねないから
などといった理由だろう。
 が島田の「米国の批判動機推測」が正しいか正しくないか、それ以前に「米国の批判動機をあげつらう」意味がわからない。
 「批判動機」が何であれ、「批判内容が正しい」のならば反論のしようがない。「批判動機が不純だ、問題だ」と言ったところで「批判内容が正しい」のならば何ら有効な反論になっていない(米国を怒らせたくないのか島田の文章は何が言いたいのか曖昧だが、要するに批判動機が気にくわないと言うことだろう)。
 なお、島田の紹介する『アメリカ人の歴史』は邦訳が共同通信社から出ている。しかしジョンソン氏も自分の著書の記述が島田の珍論に利用されるとは思っても見なかっただろう。島田の文章を知ったら呆れて笑い出すかもしれない。
 島田の具体的文章にも突っ込んでみましょう。

韓国政府、および背後で暗躍する中国共産党

 何で慰安婦問題で中国が暗躍すると思うんだか。
 「韓国に向かって慰安婦否定論を日本が言う」ってのは「イスラエルに向かってホロコースト否定論をドイツが言う」くらいの暴言なんだぜ。中国云々以前に韓国が激怒して当たり前だろ。

エイブラハム・リンカーンは、22才で二度目にニュー・オーリンズを訪れた際、若く美しい10代の黒人の少女が「処女お墨付き」として売られている場面に出会った。淫らな目付きの競売人が「この娘を買った方は儲けもんですよ」と叫んでいた。少女はほとんど裸だった。このゾッとする光景は若いリンカーンに強い印象を残した。

 大昔はそういう時代だったのかもしれません。しかし今「慰安婦擁護論」のようなその種の「女性差別的な」げすな振る舞いが許される時代じゃないわけです。島田は南北戦争前のアメリカ南部に生まれていれば幸せだったのかもしれませんね。


■安倍首相の田中均(外務省元幹部)批判について
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3103575/
・島田曰く安倍が田中均氏を「蓮池薫氏ら5人の北朝鮮一時帰国を主張した」と非難し「それを止めたのは俺だ」と自画自賛しているそうです。「ああ、いやだ、いやだ」ですね(ちなみに最近では蓮池透氏がツイッターで「弟たちが帰国をやめたのは我々家族が説得したから、安倍さんの政治利用は不愉快だ」とはっきり安倍を批判しています。)。
 そもそも田中氏は既に外務省の人間じゃありません。対北朝鮮政策に影響が及ぼせる立場じゃない。例の5人の帰国も既に「帰国させない」ということで片のついた話です。北朝鮮も「帰国させろ」なんてもう言ってない。今更そんなことを蒸し返しても何がどうなるもんでもない。なぜ蒸し返すのか? 
 何故かといったら北朝鮮問題での飯島訪朝が結局失敗だったということなんでしょうね。飯島訪朝はうまくいってるけど、田中氏に批判されてむかっ腹がたったから田中氏の悪口を言ったならまだいいですけど、たぶんそうじゃないでしょう。飯島訪朝もうまくいかず、田中氏みたいな「歴史認識」批判は米国や国連からも出る。アベノミクスも今ひとつ、参院選で勝てるかわからない、いや勝てても自分は化けの皮がはがれ不人気宰相としていずれ引きずり下ろされるんじゃないかなんて不安があるのかもしれません。第一次安倍内閣崩壊のトラウマは未だに大きいんでしょうし、正直、安倍という男は「小心者で、その上それを隠せない情緒不安定な男」だと俺は思っています。批判に余裕しゃくしゃくで正面から言い返せるようなタイプじゃない。
・とにかく安倍が飯島訪朝を生かす能力がないのか、飯島訪朝自体が期待はずれのお粗末な代物だったのかはともかくどうも失敗したとしか思えない。
 悲しい話ですが。
 繰り返しますが成功だったら「田中の愚行を止めたのは俺だ」なんて後ろ向きの話なんかしないでしょう。
 「飯島訪朝を僕はこういう方向に持っていくつもりです!。期待してください、横田さん!」という前向きの話をするでしょう。で頭が完全に「安倍信者」「島田や荒木ら巣くう会右翼の同類」の奥さん・早紀江氏はともかく、そうではない横田滋さん当たりは「田中氏バッシング以外にすることがないのか」と完全に失望し呆れてるでしょうね。島田なんかは大喜びしてエントリまで書くわけですが。
・もちろん飯島訪朝が失敗だったと言うだけではなく、田中氏がマスコミ取材に対して「安倍氏河野談話を踏襲すべきだ」「価値観外交などと言ってインドに行けば中国への挑発と中国に誤解されて日中関係が悪くなる(まあ、誤解じゃなくて正解ですけど、田中氏も安倍に多少は気を遣ってるんでしょう。一方安倍は田中氏に対してこの種の配慮が全く出来ないのですのから、格が違うとしか言いようがないですね。首相の格がこんなに低いことに絶句です。)」などと安倍の極右性を批判してることに逆ギレもしてるんでしょうが。
 しかしこういう田中氏の批判に対して「価値観外交の何が悪い」「河野談話見直しの何が悪い」と正面から言い返せないで「あいつは北朝鮮の手先」的なネガキャンで対応する安倍は本当にお粗末ですね。これが日本の首相かと思うと心底恥ずかしいですね。

「これほど能動的・創造的な外交を構想し行動する外政家が、われわれの同時代にいる」「稀有の外交官」(五百旗頭前防衛大学校長)

ま、俺も五百旗頭氏に同感です。なお五百旗頭氏は防衛大学校長なんだから保守派の訳です。
保守派でもまともな頭があればこう言うという話です。


ツイッター+α(130603-10)
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3102650/

次期自民党総裁候補*49の顔ぶれを思い浮かべると、第一次安倍内閣の後に福田康夫内閣が続いた事態の二の舞が懸念される。

いや、島田のことだから「安倍さんは長期政権5年だ!」「そして立派な後継者を派閥の中から育てるに決まってる!」「第一次政権の挫折で安倍さんは強く生まれ変わった。もう心配などない!」「安倍さんは首相退任後も「昭和の妖怪」と呼ばれた祖父・岸信介*50のように政治的影響力を維持し続けるだろう!(岸は弟・佐藤栄作*51首相や義理の息子・安倍晋太郎*52などによって政治的影響力を保持し続けた)」とか「本心はともかく」「身内だけの会話ではともかく」、外部には豪語するかと思いきやこの発言。
 よほど福田政権がトラウマだったのだろう(福田氏は清和会出身だし、当然、歴代自民党総理と比べても決して左派と呼べる人間ではなく「中国を敵に回して構わない」と暴言を吐く島田と違って、単に常識人なだけなのだが)。
 また、安倍という人間やその子分連中の政治力や右翼性を内心では評価していないのだろう。
 「連中には政治力なんかない」「連中はすぐ中国や米国相手にへたれる」「だから今のうちに俺達の希望を叶えておかないと」ということだろう。
 つうか、島田的にはポスト安倍が「麻生*53副総理・財務相」や「石破*54幹事長」では政治力や政治的志向の点で不満足なのか?。まあ、俺も連中は安倍に比べたらマシだと思うが充分右翼だろ。
 なお、以前、「稲田に総裁になって欲しい」とブログで放言した島田だがさすがにそれが現実的でないことはわかっているのだろう。

日本が実効支配している尖閣諸島は、政府が「中国や台湾の間で領有権の問題は存在しない」との立場を取っており、教科書編集の基準となる学習指導要領解説書にも明記されていない。

ま、そういうことです。「領土問題は存在しない」と言う立場なら教えないのは当然でしょう。日本が実効支配してるのだからそれで別にたいしたデメリットもないわけです。

ドーク氏は、靖国神社に日本の指導者が参拝するのは当然との立場を取っている。

 本心か「島田ら日本右翼に媚びてるのか」はともかく、ケビン・ドーク氏とやらが極右なだけじゃないですか。
 アメリカ人で靖国参拝を肯定する人間なんてほとんどいませんよ。


■「維新離れ」もう一つの理由―世論の影に怯えた「西村眞悟除名」
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3102683/

 「日本の最高権力者・安倍にびびってでしょうが」マスコミでの橋下批判が必ずしも安倍批判に結びついていないところは実に残念ですね(海外はその点安倍も批判しているようですが)。そのためか世論調査でも安倍自民の支持率があまり下がらない。野党の力不足を考慮しても日本人は安倍に甘すぎでしょう。こういう馬鹿な行為(安倍容認)は絶対に「日本人って戦前礼賛者の集まりなんだ、危険な奴らだな」と国際社会に認識されるという意味で大きなつけを払わされることになるのに。

西村氏は、(中略)決して差別主義者でも排外主義者でもない。

あれを「差別主義者でも排外主義者でもない」といえるのは島田のようなバカ右翼だけでしょう。

拉致問題では、最も早くから(つまり票にならない頃から)被害者家族と共に先頭に立って汗を流してきた。

  だから何なんですか?。あの男の拉致問題での汗の流し方は「極右のただの北朝鮮叩き」という不純きわまりない動機で、であるからこそ方法論も全く間違っていたと思いますが、それはさておき。
 「拉致で頑張ってれば」、慰安婦に向かって差別暴言を吐いても許されるとでも?。許されるわけがないでしょう。本来、西村を除名した維新のように家族会や救う会が「あんな人と一緒扱いされてはたまらない」と西村を批判すべきなのですが巣くう会副会長の島田が西村を擁護してしまうんだから呆れて物も言えません。大体「票にならない」云々というなら「慰安婦問題で慰安婦の立場に立つこと」の方がよほど票にならないですけどね。被害者はほとんど外国人ですから。日本人の人権意識は決して高くないですし。また『票にならないのに拉致云々』というならそれが一番該当するのは、宇野*55外相、梶山*56国家公安委員長から「アベック失踪は北朝鮮拉致の疑いがあると認識している」と言う答弁を引き出した橋本敦参院議員でしょう。

問題になった慰安婦発言でも、不適切な箇所は取り消し、党幹部の要請に応じて離党届まで出している。

・取り消したのは「在日韓国人には売春婦が沢山いる」ってところだけじゃないですか(さすがにこの部分は島田や西村も「何が悪い」と居直れないわけです。まあ、まともな人間はそもそもこんな発言はしませんが)。「河野談話への悪口雑言」は何ら取り消してない。かつ幼稚園児じゃないんだから「謝ればOK」って話じゃないでしょう。政治家にはもっと高い倫理が要求されるわけです。
 『綸言汗の如し』(責任ある人間の口から出た言葉は撤回しても取り返しがつかない)って言葉を知ってますか?
・離党届だって本来自主的に出すべき物を、党執行部から言われて渋々出したんじゃないですか。しかも離党届を出さざるをえないようなことをしたという自覚があれば「除名されても仕方がない」と思って、「除名しやがった」なんて馬鹿なことは西村も言わないでしょうよ。
 「本当は出したくないけど、出せって言うから仕方ない、出すか。出さないと世間がうるさいからな。でもほとぼりが冷めたら党に戻れるはずだ。中曽根*57元首相や加藤*58元幹事長が一時離党しても復党したように(中曽根はリクルート疑惑、加藤は金庫番秘書の脱税問題)」と言う甘い考えだから除名されて文句が口から出るんでしょ?。それって全然反省してないじゃない。

失速を挽回しようと、西村氏を生贄(いけにえ)の祭壇に差し出した維新幹部の醜態に愛想を尽かした私のような有権者も、少なからずいるだろう。

読売新聞の「女性票が逃げた」という記事からはむしろ「西村を切っても所詮同罪」と見なす人間が多いから失速してるんだと思いますけどね。西村発言のような女性差別発言を容認する女性ってのはあまりいないでしょう。ただ橋下はタレント時代にも「中国の売春0DA発言」なんて女性差別暴言がありますし、本当に女性票が逃げたんだとして「批判が遅いよ。今まで支持してたって女性は維新のどこ見てたんだ」と思いますけどね。ま、未だに支持する女性よりは見捨てる女性の方がずっとまともですけど。

*1:沖縄戦で戦死した大田実陸軍中将の妻

*2:もちろん戦闘行動ではなく、訓練中の事故で死亡したのだろう

*3:尾崎秀実、西園寺公一犬養健のこと。ただしこのうちスパイと言えるのは死刑判決が下った尾崎だけであり、犬養には無罪判決が下ったし、西園寺にも軽い罰しかついていない。しかも西園寺の有罪理由は「尾崎に対し軽率に重要情報を漏らしたこと」であって「ソ連スパイという尾崎の正体を知りながら故意に漏らした」とは認定されていない。

*4:何を根拠にフロント組織呼ばわりするんですかね?

*5:内務省に入り、石川県警察部長、大阪府警察部長、内務省保安課長、警保局長など警察畑の要職を歴任。戦後は自民党代議士。

*6:いや昭和研究会や朝飯会は国体を強調するような集団じゃないからここでいう「国体の衣をまとった共産主義者」はもっと右翼的な個人、団体でしょうよ。具体的に誰を指すのかは無知なので知りませんが

*7:尾崎が逮捕されたのは統制派のボス・東條が首相の時なのにどうして「統制派=ソ連の手先」になるのか?。なお、逮捕が東条首相時だったので、西園寺公一の回想に寄れば尾崎が信頼されていたこともあり当初、尾崎の友人達は「近衛氏や昭和研究会をネガキャンするための東條の謀略ででっちあげ」と思っていたらしい。

*8:昭和研究会のこと

*9:吉田内閣農相、片山内閣経済安定本部総務長官を歴任。後に政界入りし社会党政策審議会長、副委員長などを歴任

*10:後に政界入りし社会党国会対策委員長、政策審議会長、委員長などを歴任

*11:ソ連抑留経験から戦後は反共主義となり反共政党・民社党の結成に参加。党代議士会長などをつとめた。

*12:元老西園寺公望の孫

*13:515事件で暗殺された犬養毅首相の三男。吉田内閣で法相

*14:なお東條だけではなく死刑判決を受けた全てのA級戦犯がこの日に処刑されました

*15:東條内閣で商工相。戦後公職追放されるが逆コースで復権自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*16:東條、小磯、東久邇内閣で外相。公職追放されるがいわゆる逆コースで復権鳩山内閣で外相

*17:三田村『戦争と共産主義』が後に改題の上復刻されたもの

*18:GHQ参謀第二部長

*19:電子工業部長、上海市長などを経て党総書記、国家主席、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*20:電子工業部長、副首相、首相、全国人民代表大会常務委員長などを歴任

*21:ただしパブロフに寄れば質問はなかったそうですが

*22:ルーズベルト政権で商務長官

*23:ルーズベルト政権で財務次官補。赤狩りソ連スパイ扱いされたことを苦にして自殺

*24:正確にはホワイトはハルノートの原案の作成者に過ぎず、ハルノートはホワイト案に修正が加わっています

*25:誤爆とはいえアチソン(当時、駐中国アメリカ大使館員)は日本軍の南京戦時に乗っていた米艦船「パナイ号」を沈められる被害(いわゆるパナイ号事件)にあってるので日本への感情が悪くなっても仕方ないだろう。もちろんたとえ誤爆でもこんなバカなことをする当時の日本軍はどうしようもない集団と言っていいだろう。

*26:妻の宗美齢を通じ宗一族と縁戚関係にあった

*27:蒋介石政権で財政部長、行政院長などを歴任。妻の宋靄齢を通じ宗一族と縁戚関係にあった

*28:蒋介石政権で財政部長、外交部長、行政院長などを歴任。

*29:吉田は外相兼任の首相だった

*30:戦後、外務事務次官、カナダ大使、米国大使、中華民国(台湾)大使(この時期、日本は中華人民共和国ではなく中華民国と国交があった)などを歴任。

*31:戦後、外務事務次官、スイス大使などを歴任

*32:戦後、国務長官代理

*33:阿部内閣で外相

*34:林内閣で外相

*35:戦後、外務次官、国連大使、駐英国大使などを歴任

*36:極右のことを正統保守派なんて言うなよ

*37:そもそも「日本の歴史には小林多喜二のような左翼もいる」以上、左翼米国人だからと言って「知日派ではない」とは言えない。日本の歴史を知った上でそこから何を選択するかは価値観の問題で知識の問題ではないからだ。日本についての知識が増えれば特定の価値観に導かれるというものでもあるまい。

*38:島田の「帝国」概念とはどのような物なのだろうか?。単に気にくわない国を帝国呼ばわりしているのではないかと疑う。

*39:揚げ足取りをすればゴルバチョフノーベル平和賞を受賞したのは1990年、ソ連が崩壊したのは1991年なので「政体変更したから」ゴルバチョフは受賞したわけではない。ゴルバチョフの米ソ宥和外交と漸進的民主化(及びそれが東欧革命を引き起こしたこと)が評価されたに過ぎない。保守派に妥協せざるをえなかったためゴルバチョフ改革は漸進的なものだったがそれでも保守派の反発はすさまじくクーデター未遂事件を引き起こすことになる。

*40:ムッソリーニ・イタリアが日独伊三国同盟により日本の同盟国だったことを島田はどう理解しているのだろうか?。戦前日本を礼賛する島田がムッソリーニを非難できる神経がよくわからない。ここで「処刑されたチャウシェスクの運命」とかが出てくるのなら理解できるのだが。

*41:ただしバカ、ゲスの極みである島田にシャラップ発言を非難する資格はないと思うが。興奮してシャラップと叫ぶのと、自ブログにげすな悪口雑言(中には名誉毀損に該当する疑いのものもある)をアップし続けるのとどっちが低劣か理解しろと言いたい

*42:福田内閣環境庁長官、竹下内閣運輸相などを歴任。前都知事。現在維新の怪共同代表

*43:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相を歴任。現在、維新の怪国会議員団長

*44:除名されたあとで西村は離党届を出すよう党幹部に強要されたとか言いだしてますけど

*45:ウィキペによれば正体は右翼作家・藤島泰輔。1974年(昭和49年)、藤島は日本ペンクラブを代表する形で韓国を訪問、朴正煕独裁政権下で行われた詩人金芝河への死刑判決を「金芝河の有罪は文学活動ではなく、政治活動によるもの」とコメントし朴政権を擁護。ペンクラブからは有吉佐和子司馬遼太郎立原正秋が抗議脱会、理事だった安岡章太郎阿川弘之が辞意を表明した。1992年(平成4年)、今上天皇の中国訪問に反対する小田村四郎らによる「ご訪中問題懇話会」が組織されると、藤島は懇話会に賛同し訪中反対の意見広告に名を連ねた。ということで藤島はもろにごりごりの右翼。

*46:ウィキペによれば正体は週刊新潮記者だった斎藤十一

*47:正体は山本七平。詳しくは浅見定雄『にせユダヤ人と日本人』(1986年、朝日文庫)参照。

*48:個人崇拝って誰を個人崇拝するんだ?

*49:誰のことだろう。麻生副総理・財務相とか石破幹事長とか?

*50:自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*51:岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*52:中曽根内閣外相、自民党総務会長、幹事長などを歴任

*53:小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相などを歴任

*54:福田内閣防衛相、麻生内閣農水相などを歴任

*55:田中内閣防衛庁長官福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*56:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、橋本内閣官房長官などを歴任

*57:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木内閣)、総務会長(福田内閣)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相。

*58:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政務調査会長(河野総裁)、幹事長(橋本総裁)などを歴任