ホロコーストとホロドモール - 高世仁の「諸悪莫作」日記
高世仁に突っ込む(2020年8/19日分) - bogus-simotukareのブログでコメントした「飢餓」か「食糧不足」かージョーンズ VS デュランティ - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
一方、ソ連は米英仏などとともにナチズムと戦った連合国=「正義」の陣営に属し、戦後、国連の常任理事国になった。のちに中華民国に替わって中国(中共)が常任理事国におさまり、社会主義諸国(共産圏)は世界の「勝ち組」、いわば主流になったのである。西側諸国は、共産圏の犯罪の真相究明を強く迫ることをためらった。
そんな事実はどこにもないと思いますが。反共右翼の高世の脳内妄想でしか無いでしょう(と言うと高世は怒るのでしょうが)。
ホロドモールの件(1930年代)は単に「1930年代においてナチドイツと戦うために、ソ連の協力を必要とした英米がこの問題を曖昧に処理した→1940年代以降もそれが長く続いた」と言う話でしか無いでしょう。大体、その高世の珍論では米国での「いわゆる赤狩り」の説明がつかなくなるでしょうに。
共産主義権力による虐殺―ソ連、中国、北朝鮮、カンボジアなどなど―には共通のメカニズムがある。そしてそれはコミンテルン*1共産党のなかで受け継がれてきたと私は思う。
ソ連の「ホロドモール」は中国の「大躍進」に、さらには北朝鮮の大飢餓へとつながっている。
いや、「つながってはいない」ですよねえ。「ホロドモール」「大躍進」「いわゆる苦難の行軍(北朝鮮での飢餓)」、これらの事件は「共産主義体制下での餓死事件」と言う以外には何の共通性もないでしょう。
かつこれらの餓死事件(特にホロドモール)を「共産主義体制だから」と見るべきかどうかは俺は疑問に思います。
別に共産主義体制を免罪する気も無いですが、「ホロドモール」についていえば、これは 高世仁に突っ込む(2020年8/19日分) - bogus-simotukareのブログでも指摘しましたがいわゆる飢餓輸出の一種でしょう(一方、大躍進や北朝鮮での飢餓には飢餓輸出という要素はないのでは無いか)。
そして、「非共産国でも飢餓輸出があるから」「ロマノフ朝時代からやってたから」という理由で旧ソ連やスターリンを免罪する気も無いですが、高世仁に突っ込む(2020年8/19日分) - bogus-simotukareのブログでも指摘しましたが、飢餓輸出は非共産国でも起こった事件ですし、ロシアにおける小麦の飢餓輸出は「ロマノフ朝時代から行われていた話」です。
高世の物言いは「共産圏で無くても起こりうる問題(ホロドモールのような飢餓輸出)」を「共産国ガー」ということで
1)不当に共産国をおとしめると共に
2)不当に非共産国を美化していると言っていいでしょう。さすが反共右翼(特に反中国、反北朝鮮)、救う会一味の高世と言うべきでしょうか。
まあ何というかこの種の「歪んだ見方」が「ジンネットを倒産させた」ように思いますね。高世という男は物事を「事実に基づいて客観的に見ることができない」。希望や偏見から物事を見てしまうが故に「反共主義丸出しの珍論」をこの文章では書くし、会社について言えば経営に失敗して倒産させるわけです。
映画『赤い闇』の上映を機に、左の全体主義による悲劇に光が当たってほしい。
「高世、お前、どこの反共右翼だよ?」「はあ?」ですね。
ホロドモールは無名にせよ「スターリン粛清、毛沢東の文革、ポルポト虐殺」など「左の全体主義による悲劇」は充分、日本でも知られてるでしょう。
そして「右の全体主義による悲劇」はそんなに知られてるのか。さすがに「ヒトラーのホロコースト」は有名ですが、例えば「右の全体主義による悲劇」である「インドネシア共産党員が大量虐殺されたという930事件」や「韓国の済州島四・三事件や保導連盟事件」が日本において知られているかと言えば知られては居ないでしょう。高世の認識は明らかにおかしい。
共産主義は大量殺戮を引き起こす「構造」を内包しているのか、というのが私の問題意識である。
(つづく)
高世が何をどう続ける気なのかよくわかりませんがそれはさておき。
俺個人は「キリスト教の十字軍」「神道の廃仏毀釈」など「全ての思想(もちろん反共右翼の高世が敵視する共産主義を含む)は大量殺戮を引き起こす危険性がある」と思っています。
何も「共産主義ガー」と言う話では無い。
問題は「その思想」に、「価値相対主義(自らを神聖不可侵、絶対的な物としない)、自由主義、民主主義、立憲主義(法治主義)などといった大量殺戮を阻止する要素」が内包されているかどうか(キリスト、ムハンマド、ブッダ、マルクスなど提唱者が当初から提唱している場合、つまり当初から内包されている場合に限らず、後継者たちによる後付けの場合も含む)だと俺は思っています。
で今時、「価値相対主義、自由主義、民主主義、立憲主義(法治主義)などといった大量殺戮を阻止する要素」を否定するマルクス主義者、共産主義者もいないでしょう。
ということで
・共産主義は大量殺戮を引き起こす「構造」を内包していない
というのが俺の結論です。
「過去に共産主義の名の下に虐殺ガー」というのはおかしい。なぜなら「キリスト教の十字軍」「神道の廃仏毀釈」などほとんどの全ての思想にその種の「黒歴史があるから」です。
というか日本共産党という政党が日本国内にあって活動してるのに、ここでの高世の物言いは日本共産党に対して失礼にもほどがあるでしょう。
つうか「(国籍を変えない限り)僕たち日本人、今日も明日もあさっても(ドラえもんの過去のテーマ曲「僕たち地球人」風に)」なんだから「共産主義の虐殺ガー」なんかより「日本人の過去の虐殺(例:関東大震災での朝鮮人虐殺、南京事件、731部隊での細菌兵器実験による虐殺)」でも高世は考えたらどうなのか。
「朝鮮人虐殺が起こった関東大震災」のあった9月1日でもそうした文章を高世は書いたらどうかと思いますが「ただの反共右翼(そしてレベルの低い嫌韓国?)」が高世だから書かないんでしょうねえ。