「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2/23分:高世仁の巻)(追記・訂正あり)

■「コーヴ」に反撃する二人の女性監督
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150901
 タイトル見ただけで俺は「見る気しねえ」ですけど。だってこういう映画を作れば「太地町や日本の水産庁辺り喜んで推薦してくれて元がとれる」て事は見え見えじゃないですか。
 つうか、そもそも「水産庁太地町など、捕鯨推進派から多額の資金提供を受けた」紐付きの疑いすらあるし。そういう問題点は「女性監督の一人」佐々木監督という人が『ハーブアンドドロシー』と言う映画で賞を取った有能な人だと言う事とは全く関係ない(この映画についてはhttp://d.hatena.ne.jp/takase22/20130208参照)。
 何せ二人の女性監督「佐々木監督と八木監督」は産経の取材を受けてる(産経記事についてはhttp://www.sankei.com/entertainments/news/150712/ent1507120013-n1.htmlhttp://www.sankei.com/world/news/150827/wor1508270004-n1.html参照)。
 産経の取材は八木監督は「映画公開時点」ですが、佐々木監督の場合に至っては「製作発表時点」です。「大手映画会社による人気小説の映画化、主役は超人気大物俳優」のようなケースでもなければ、製作発表時点でメディアの取材が来るなんて普通ないでしょう。「捕鯨賛成派」産経が佐々木監督に何を期待しているかがよーく分かります。佐々木監督は「バランスがとれた映画」と言ってますが彼女にそんな映画が撮れるか俺は疑問に思います。「捕鯨反対派にも問題があると思うが賛成派にも問題があると思う」なんて映画は産経は取材に来ない。
 八木監督にしたって同じです。

八木さんは去年11月に、「御社で作ったクジラの番組を見せてほしい」とオフィスにやってきた。

ですからね。
 高世が作った番組って『よみがえれ!雪鯨橋−商業捕鯨復活の願いを込めて−』(2006年11月17日朝日放送ムーブ!、http://www.jin-net.co.jp/housou2006.htm参照)ですからね。
 『沿岸捕鯨ならともかく、南氷洋商業捕鯨なんかよみがえるわけねえだろ、鯨肉はだぶついてるんだ』と高世には心底呆れます。
 高世の作品には「水産庁太地町」といった捕鯨マフィアの金がつぎ込まれてるのではないのか。
 八木映画は「水産庁太地町が喜ぶくだらないただの捕鯨万歳糞映画」なんだろうと思います。
 小生はシーシェパードが正しいとは勿論思いません。どんな理由がアレ暴力行使は論外だと思っています。いや正確に言えば「植民地独立戦争」「独裁者打倒の内戦」のような「暴力がやむを得ないケース」はあると思います。ただ捕鯨反対について言えばシーシェパードみたいな暴力路線は欧米ですら主流とは言えない*1わけですから、全然「暴力がやむを得ないケース」にはあたらない。まともな反捕鯨派からすれば「俺達、反捕鯨派の面汚し」ということでシーシェパードほど迷惑なもんはない。一方、水産庁辺りからすれば「被害者面して同情をかえるから」シーシェパードほどありがたいもんはない。現場の捕鯨実行者ならともかく霞が関水産庁官僚なんてシーシェパードが何しようと怪我はしませんし。
 何が言いたいかと言えば日本の捕鯨にはあまりにも問題がありすぎてもはや「シーシェパードの暴力は問題だ」「捕鯨は日本の伝統文化だ」ですまないということです。それでは結果的には「水産庁捕鯨行政を全面肯定する」と言うとんでもないものにしかなりえない。昔はともかく今は捕鯨論争はそのレベルではダメです。
 日本の捕鯨がいかに問題かはググって見つけたエントリを後で紹介しておきます。
 たとえば問題点としては
1)沿岸捕鯨はともかく、南氷洋捕鯨については伝統文化とは言い難いし、「商業としての捕鯨」は既に崩壊している(鯨肉は在庫が出るほど売れずにだぶついているので、仮に法的に商業捕鯨が可能になっても参入する企業があるとは思えない)
2)沿岸捕鯨にしても「沿岸漁民にとっての文化」にすぎず、日本全体の文化とは言い難い。一時日本で鯨肉が学校給食などで食べられたのは「沿岸捕鯨ではなく伝統文化とは言い難い南氷洋捕鯨」だし、学校給食に出たのは「当時は鯨肉が牛肉や豚肉より安かった」からで食文化という話では全くない
と言ったことが上げられます。
 こうした問題点を八木監督や佐々木監督が追及する、あるいは「今回の映画で追及しなくても」別の映画で追及するとか、映画で追及しなくても何らかの形で追及するのならともかくそうでなきゃただの「水産庁御用映画」でしかないでしょう。今さら水産庁御用映画の作成なんて愚行はやめて欲しい。しかしこういう問題点を「疑惑追及の老舗」日本共産党ですら追及できない*2のには呆れます。捕鯨は日本では恐ろしいことにそれほどのアンタッチャブルだと言う事です。下手に追及すると、票に響くわけですね。まあ、単に捕鯨支持者は「歪んだ愛国心の発露」に過ぎないわけですが。だって日本では鯨肉がだぶついてるわけですから。

【日本の捕鯨の問題点】
■『「当たり前」を疑う力:「伝統捕鯨神話」に反論する』(佐藤潤一
http://blogos.com/article/86407/
 捕鯨擁護派のメジャーな擁護論に対する批判です。
具体的には

Q1:
 捕鯨は日本の伝統か?
A1:
 沿岸捕鯨はともかく、南氷洋捕鯨は1930年代から「欧米の捕鯨技術を導入して」開始されたもので伝統とは言い難い。当時は鯨油目的で鯨肉はほとんど廃棄していたと言われる。
 鯨肉が「沿岸捕鯨の地元」以外でも日本で広く食べられるようになったのは「戦後の食糧難解消のため政府によって捕鯨が奨励されて以降」であって戦後のことである。「沿岸捕鯨の地元」を除けば鯨食文化は日本の伝統とは言い難い。
Q2:
 日本の調査捕鯨ができなくなると鯨は食べられなくなるの?
A2:
 その政治的・道義的是非はともかくアイスランド捕鯨*3をし日本にも輸出しているので、そう言うことは考えがたい。また現在日本では調査捕鯨の鯨肉が売れずにだぶついているのでむしろ調査捕鯨ができないことは結果的には「在庫減少に役立つ」のではないか。

て感じですね(なお、上の記述はオレ流要約で佐藤氏の文章の引用ではありません)。
 「擁護論への反論として必要充分ではない」でしょうが、ある程度の批判、反論が可能になるのでこういうのは大変ありがたい。


グリーンピース
■『「調査捕鯨」は水産庁の“天下り”“利権”のショーケース (1)』
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/archives/ocean/blog/30291/
■『「調査捕鯨」は水産庁の“天下り”“利権”のショーケース(2)』
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/whale/sato/148
■『「調査捕鯨」は水産庁の“天下り”“利権”のショーケース(3)』
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/archives/ocean/3/blog/30298/
■月刊宝島『10年で“税金”約80億円を投入!世界的批判を浴びても日本が「調査捕鯨」を続ける理由とは』
http://blog.takarajima.tkj.jp/archives/1934535.html
■勝川俊雄*4ブログ『「調査」捕鯨に明日はあるか?』
http://katukawa.com/?p=421
 調査捕鯨を行う団体が水産庁天下り組織化、利権化しており極めて問題だと言う批判です(ただしグリーンピースと違い勝川氏は捕鯨反対ではなく『調査捕鯨の利権化反対』に過ぎないようだが)。


flagburner's blog(仮)
■『クジラ食害論にこだわる赤松*5農水相
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/c934a142e6098f338abad2b13961aec5
■『だからクジラ食害論を広めるなと何度書かせれば(略)』
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/eceefd17ef943d352093b9a2ac4c28cf
 いわゆる「鯨食害論(捕鯨しないと鯨がサンマやイワシなどを食べ、漁業に悪影響が出る)」は現時点では根拠薄弱であり、確定的事実であるのかのように語るのはデマも甚だしいという批判です。
■『だから普通に調査だけやってろと何度書かせれば(略)』
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/8eecd2f35f90b3ee19b978f3a769a6b5
 日本の調査捕鯨が「まともな調査などしておらず調査名目での事実上の商業捕鯨」でしかない事への批判です。


■デモ規制が「決壊」した日
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150831

 ストレスフルな日々がつづき、ブログをだいぶ休んでしまった。

前回記事(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150824)が8/24、この記事が8/31だから「約1週間のお休み」です。

 きのうの国会前の集会は、12万人*6で最大規模だったそうだ。
 テレビを見ていなかったので、今朝、東京新聞の1面の写真を見て驚いた。
 車道も人で埋まっているではないか!

 これはスゴイですね。安倍のことですから「安保闘争時」の祖父・岸のように「声なき声は私を支持してる」「今日も東京ドームに客が一杯だ」と言い出しそうですが世論調査でも法案支持は低いし内心は「ストレスフルな日々」でしょう。とにかくこの安倍批判を一過性の動きに終わらせないことが大事だと思います(仮に一過性だとしてもスゴイですけどね)。

 きのう母親が電話してきて、「お父さんのシベリア抑留の体験を娘が描いた漫画があるとテレビで見た。その本を読みたい」という。
(中略)
おざわゆき『凍りの掌(こおりのて)』(小池書院*7)。
読んでみた。力作である。

これについては以下の記事を紹介しておきます。
産経新聞
■「【きょうの人】日本漫画家協会賞大賞を受賞・おざわゆきさん」
http://www.sankei.com/life/news/150620/lif1506200023-n1.html
■「【あの人の本】漫画だから描ける戦争 おざわゆきさん『あとかたの街*8』『凍りの掌』」
http://www.sankei.com/premium/news/150719/prm1507190024-n1.html

「暖かく、やさしいタッチのマンが表現なのにそこには『シベリア抑留』という氷点下の地獄図が深く、リアルに、静かに語られている」(ちばてつや

ちば氏と言えば
1)1945年に満州終戦を迎えた(当時6歳)
2)また、特攻隊を批判的に描いた『紫電改のタカ』と言う作品がありますし
3)■赤旗『漫画で「反戦」伝える、ちばてつや水木しげる*9さんら、中国人民抗日戦争記念館』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-10-27/2010102703_02_1.html
ということで「戦争の問題」については強い思い入れがあるのでしょう。


ダライラマ毛沢東に感謝するわけ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150824

 チベット人焼身抗議を描いた映画『ルンタ』(池谷薫監督)を観て、いろいろ考えることがあったが、チベットの老若男女が、非常に深く大乗仏教の根本を身につけていることが焼身という行為に表れていると思った。
 誰も殺めず*10に、自らの身を焼く。

 自殺美化もいい加減にして欲しい。高世の主張を信じれば池谷映画とは自殺を美化するゴミ映画でしょう。見る気になりません。
 大体、自殺者が続出してるといったってチベットの総人口314万人*11から見たら「100人焼身自殺」したところでパーセンテージとしては低いわけです。
 じゃあ自殺しない人間は「仏教を信じてない」のか。そういうことじゃないでしょう。どうきれいごとをこねたところで自殺は自殺です。自殺して当人にとっていいことは何もない。「生きてるウチが花」てことですね。
 また自殺者が家族を持ってれば家族が悲しむわけです。特にその自殺者が「一家の大黒柱」だったら「悲しむ」云々以前に生活が行き詰まってしまう。
 自殺を美化する奴ら(例:高世)が生活支援してくれるわけでもないでしょう。

 あるとき、ダライラマ法王が、「あなたが感謝する人は誰か」と尋ねられて、「毛沢東」と答えた*12という。
(中略)
 それは自分に「忍辱」(にんにく)の修行をさせてくれたからだという。

 「忍辱」とは「チベット仏教的な厳密性を無視してアバウトに」、かつ今風に言えば「アンガーコントロール(怒りのコントロール)」でしょう。「怒りを破壊的、暴力的方向に向けず建設的方向に向ける*13」と。キリスト教の有名な言葉で言えば「右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい」つうことでしょう。あのキリスト教の言葉は「本当にそうしろ」というよりはおそらくは「右の頬を打たれたら、反撃として相手を半殺しの目にあわせるような暴力的じゃない、心に余裕を持った生き方をしたい、平和的に生きたい」て話でしょう。
 ダライと高世には「やれやれ」です。
「この人(毛沢東)はとんでもない人だがこの人に勝つこと(高度自治達成?)ができたら自分は人間として成長でき、高い境地に達したのだと思う」
「この人のおかげで、解放前チベットが全然遅れてることが理解できた」
「この人のおかげでインドに亡命する羽目になったが、亡命後の活動が無意味だとは思わない。ノーべル平和賞はその証明だと思う」
「そう言う意味で感謝したい。あらゆることをいい方向で受け止めたいbyダライラマ」てただのきれいごとじゃないですか。かつ、こんなんダライじゃなくても日本でもよく言われることです。
 部下「今の上司は酷い人だが(以下略)」、嫁「お姑さんは酷い人だが(以下略)」、高校の野球部員「先輩のしごきに耐えることができたら(以下略)」とか。
 フジテレビの「ライオン奥様劇場・嫁姑シリーズ」(1977〜1984年、全9作)の姑「初井言栄*14」の嫁いびりに耐える嫁「市毛良枝*15」なんかその典型ですよね。
 そして、そう言うきれい事を抜かすのなら、「日本ウヨと野合する」なんて醜悪なまねをすんなって言いたいですね、id:Mukkeさん(皮肉のつもり)。
 つうか「忍辱の修業」と抜かすなら、「1959年に暴動なんか起こさずに」、起こそうとする奴らに「暴動を起こしても何にもならん」「暴動を起こしたい気持ちをぐっと抑えて平和的な問題解決をワシと一緒に目指そう、それが忍辱の修業だ」と言ったらどうだったのか。
 焼身自殺する人々に向かって「生きて闘うんだ、それが忍辱の修業だ」と言ったらどうだったのか。あえて言えば「忍辱の修業」ができてれば自殺しないわけです。
 暴動が起こってもパンチェン・ラマ10世やプンワンみたいに「あえて」チベットに残って「忍辱の修業」をしたらどうだったのか。
 インドにトンズラしたダライより、チベットに残ったパンチェンやプンワンの方がよほど「忍辱」の修業です(特に中国共産党員であるプンワンが)。
 中国に残った人間は当初においては「裏切り者」と見なす見方が強かったわけでしょうから(特に中国共産党員であるプンワンが)。
 もちろん、ウィキペ「パンチェン・ラマ10世」「プンツォク・ワンギャル」を見るだけでも分かりますが、1)パンチェンもプンワンもただ「中国共産党万歳」ではなく「インドに亡命したダライのような決定的な対立は避けた上で、彼ら流に批判等を行い、政策変更を内部から図る」という手法をとっていることが次第に明白になったこと(その結果、パンチェンもプンワンも文革*16に投獄されます)、2)ダライ路線に全く展望が見えないことから、ダライ一味ですらパンチェンやプンワンを一定程度評価せざるを得なくなります。

私の隣で、法王と話しているのはリチャード・ギアだ。

 ギアがダライの熱心な支持者だというのは割と有名な話でしょう。
 ウィキペ「北京のふたり(ギア主演の1997年米国映画)」によれば

舞台は北京だが、全編アメリカ国内で撮影され、北京のシーンは合成である。これは主演のリチャード・ギアダライ・ラマ14世の熱心な支援者であることで、中国国内での撮影が不可能だからという事情がある。

そうです。ただこの「北京のふたり」

http://ameblo.jp/shoukoeiga/entry-11534822490.html
 北京で一人のアメリカ人が、中国の女性弁護士と冤罪を晴らす法廷サスペンス。
 自社の衛星番組を売り込むため北京を訪れたジャック(リチャード・ギア)は、商談相手の息子リン・ダン(バイロン・マン)の接待を受け、そこで知り合ったホン・リン(ジェシー・メン)と一夜を過ごします*17
 翌朝、目覚めたジャックの隣には、一夜を共にしたリンの死体があり、そこへ警察が踏み込み、ジャックは殺人容疑で逮捕されました。
 拘置所でジャックは屈辱的な尋問を受け(中略)アメリカ人弁護士の要求や大使館への連絡も、中国の法廷では許されなかったのです。
(中略)
 無実を訴えるジャックの裁判が始まり、弁護士は中国人のシェン・ユイリン(バイ・リン)で、いきなりジャックの有罪を申し立てます。
(中略)
 無実を主張するジャックは弁護人のユイリンに有罪の撤回を求めますが、ユイリンは、この国で死刑を免れるには罪を認めるしかないと中国の司法制度を説明します。
 納得いかないジャックは、中国司法書を差し入れてもらい、獄中で学び、次回の法廷で自ら弁護するのです。
 一方、ユイリンもジャックの必死の訴えに応え、殺されたリンの生前のビデオなどから、ジャックは罠に嵌められたのでは?(注:と考え)ユイリンは一転して法廷で有罪から無罪を主張し、翌日、ジャックは保釈申請で釈放*18されユイリンと事件の検証をします。
 事件を調べるジャックの先回りをして証拠を消していく真犯人、
 益々、不利になっていくジャック。
 証拠を消されながらも、 調べていくうちにジャックは、ユイリンに自分の商売敵が怪しいと告げ、拘置所に戻る途中、ジャックは何者かに襲われますが(注:米国?)大使館へ逃げ込みます。
 しかし、保釈中のジャックに逃げられたことでユイリンの立場が不利になったことを知ったジャックは、自ら拘置所へ戻っていったのです。
(中略)
 ユイリンは自分の為にまた拘置所に戻ったジャックを救うため、真犯人を探し、突き止めたのはジャックを接待したテレビ省(注:高官?)の息子のダンでした。

なんて映画ですからね。ギア主演でなくても「何だ、この映画は、バカにしてるのか?」で北京での撮影許可おりないんじゃないか。そして、ギア的には「娯楽映画であり多少誇張もあるが、中国の裁判制度に問題があるのは事実、こういう映画に出演して良かった」といったところでしょう。


■中学生までが焼身抗議*19をする中国の暗部
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150823
 アンチ北朝鮮で一時飯を食っていた高世ですが、「南北朝鮮が外交交渉中」だからか、いい加減「大して金にならない」北朝鮮問題から手を引きたいのか、今のところ、北朝鮮砲撃事件についての記事はありません。
 それはともかく焼身自殺は、中国の暗部と言うより「チベットの暗部」「焼身自殺を正当化する恐怖の集団ダライ一味」と思いますけどね。こういうとid:Mukkeさんなんか激怒でしょうけど。

仏教の慈悲の教えにしたがい、誰も殺めずに、自らを灯明とすることで、世の中を変えたい。

 アンチ中国ウヨの高世らしい(毒)ですが焼身自殺を「仏教の慈悲の教え」と言って美化するのも大概にして欲しい。大体「誰も殺めずに」と言ったって「自殺」は自分を殺めてるじゃないですか。しかもそんなことしても世の中は変わらないわけです。
 かつ「過去にチベットがCIA支援でゲリラ戦していたこと」を考えれば非暴力とか大嘘のわけです。

彼女の心情を思うとき、「気高い行為」だとか「不屈の闘志」などと簡単に表現するのははばかられる。

・「気高い行為」つうより「気違い行為」です。
そして「キチガイじゃが仕方がない、中国が悪いから(横溝『獄門島』の了然和尚風に)」で済む話じゃない。
・「不屈の闘志」と言った場合、むしろ俺が思い浮かべるのはプンツォク・ワンギャル(プンワン)ですが。
 中国共産党員としてチベット解放に積極的に関わったプンワンは当初、ダライ一味に裏切り者扱いされてたわけです(米中国交正常化でチベット独立の可能性が完全に消え*20、ダライ一味が「高度自治」を唱えるようになると、当初から高度自治を唱えていたプンワンは掌返しでダライ一味に「中国共産党員のプンワンも高度自治と言っている」と評価されるようになりますが)。
 一方、じゃあプンワンが「中国べったりか」と言えば「文革時代には投獄された」わけです。文革時代は劉少奇国家主席トウ小平・副首相(後に国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席)すら迫害された異常な時代でしたが(周恩来は首相の地位にあり続けましたがその彼ですらその地位は盤石のものではなかったようですし)。
 「ダライからも中国からも必ずしも評価されない*21」プンワンの感じた「文革期の」絶望感、孤独感というのは相当のもんじゃないか。
 「ダライ路線じゃ何もならない、意味がないと思うから、俺は中国共産党員であり続ける。中国政府の一員として政治力を発揮したいと思うが、投獄されるようじゃ何ができるのか」「しかもチベット人の俺だけじゃない、漢民族の、それも最高幹部の劉少奇国家主席トウ小平・副首相すら迫害されている。明るい未来が全然見えない」と。
 それでもプンワンは「死んでも何にもならない、生きてれば何かがいいことがあるかもしれない」という不屈の闘志で「1922年から2014年まで生き続けた(享年92歳)」のわけです。途中でダライ一味はプンワン評価を大きく変化させますし、中国政府も文革終了後はプンワンを『全国人民代表大会常務委員、中央民族委員会副主任』などの要職に就けますから、「文革時という最悪の時期」と比べたらプンワンの晩年は恵まれた状況に変わってるわけですが。
 率直に言って「つらい境遇にある場合」死ぬことは大変気楽にできることでしょう。まして周囲が「焼身抗議」と詭弁を弄して自殺を扇動してるんだからなおさらです。
 むしろプンワンのように生きることの方がつらいでしょうし、その方が「気高い行為」「不屈の闘志」でしょう。プンワンの知的能力や精神力は常人とは違うと思いますけどね。

チベット弾圧という中国の暗部については、日本ではほとんど報じられることがない

 そんな事はないと思いますけどね。ダライのノーベル平和賞受賞後は割と報じられてる方でしょう。
 ダライも良く訪日して講演会とかやってますしね。ググったところ『ダライ・ラマの仏教入門』(2000年、光文社知恵の森文庫)、『ダライ・ラマ自伝』(2001年、文春文庫)、『ダライ・ラマ「死の謎」を説く』(2006年、角川ソフィア文庫)、『ダライ・ラマ「語る」』(相馬勝*22との共著、2010年、小学館101新書)、『空の智慧、科学のこころ』(茂木健一郎*23との共著、2011年、集英社新書)、『人間はひとりで生きられない』(2012年、学研M文庫)、『傷ついた日本人へ』(2012年、新潮新書)など、ダライの本も複数、日本で売られてる。
 国際社会にはいろいろな人権問題がありますが、その中では割と知られてる方でしょう。日本の場合、「騒ぐ連中がほとんどウヨ」「それをダライ一味も放置してる」「結果ウヨ以外が距離を置く」という悲惨な状況になってますが。

が、ここには中国共産党の本質が現れている。

 で本質だの何だの言って何か意味あるの?、高世は何が言いたいの?、て話です。反中国ウヨらしく「日中断交」でも唱える気でしょうか。それとも「中国はろくでもない国だから日中関係が悪くても仕方がない」と言って安倍擁護でもする気でしょうか。


終戦の逸機が大量死をまねいた
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150821

早くにやめていれば、沖縄の大量死も、広島・長崎の被爆も、満州朝鮮半島における民間人の悲劇も避けられたはずだ*24
(中略)
戦争をはじめた責任ばかりが問題にされるが、終戦の逸機もまた責任を問われるべきではないか。

 俺から言わせれば「高世は何ドヤ顔してるんだ?」ですね。
1)山田朗*25、纐纈厚*26『遅すぎた聖断:昭和天皇の戦争指導と戦争責任』(1991年、昭和出版
2)琉球放送ドキュメンタリー『遅すぎた聖断 〜検証・沖縄戦への道〜』(1988年放送、http://www.bun-kei.jp/seidan/参照)
で分かるように以前から「遅すぎた聖断」については多くの人が問題にしています。
 高世が言いたいことは「問題にしない日本人が多いように思う」と言うことかも知れませんが、だったら「山田氏、纐纈氏の著書」「琉球放送のドキュメンタリー」のようなものにきちんと触れるべきではないのか。

http://www.bun-kei.jp/seidan/
・日本の敗戦は必至とみられていた時期、元首相の近衛文麿は「国が壊滅する前に降伏すべき」と昭和天皇に進言*27する。だが昭和天皇は「降伏するにしても、もう一度戦果をあげて、日本に有利な条件にしてからだ」と近衛の進言を突っぱねた。
 天皇の敗戦判断がもう少し早ければ、沖縄戦のあの悲劇は起こらなかった。

てことですね。昭和天皇ら日本政府首脳部が判断を誤ったのは「ソ連を仲介とした和平」を画策していたからでしょう。「無条件降伏を避け、天皇制を守る」には「どこかの国を仲介にした和平」しかなくそれは「当時は中立国に見えた大国・ソ連」しかなかったわけです(実際には対日参戦の密約が米英との間にあったわけですが)。
 「ソ連を使った和平工作」「その和平工作による天皇制護持」に可能性がある限りは「沖縄戦東京大空襲でどんなに被害が出ようとも」、昭和天皇他、日本政府首脳陣にとっては「どうでもいいこと」のわけです。
 彼らにとっては「天皇制>国民の被害」ですから。
 それはともかく、こうして、「一時は、関東軍特種演習(関特演)を発動した反共国家日本」が「共産国ソ連」に頼らざるを得ないという皮肉な状況が発生します。
 しかしそれは8/9のソ連対日参戦で「ソ連が日本の和平仲介依頼に曖昧な態度を取っていたのは単に日本をペテンに掛けてただけ」で「ソ連の和平仲介はあり得ないこと」が表面化すると、一気に日本政府首脳部は「ポツダム宣言受諾」の方向に傾いていきます。
1)「天皇制護持にこだわらず日本国民の命を第一に考えていれば」、あるいは
2)「天皇制護持にこだわってもソ連による和平工作の可能性がないことを見切っていれば」
沖縄戦、原爆投下などの悲劇はなかったものの、実際はそうはならなかったわけです。

44年9月、天皇はこう言ったとされる。
「ドイツ屈服などの機会に名誉を維持し、武装解除や戦争責任者の問題なしに和平ができないものだろうか。領土はどうでもいい」。(重光葵*28外相のメモ)
 日清戦争前の領土に戻ってもいいから終戦を考えよというのだ。
 ただ、43年11月のカイロ宣言では日本の無条件降伏をめざすとされ、天皇のいう「武装解除」と「戦争責任者の追及」をクリアすることとは相容れなかった。

 「戦争責任者の問題」とは「東条首相ら部下の問題と言うよりは」要するに「俺(昭和天皇)が戦犯として裁かれないようにしろ」てことです。
 「武装解除は嫌だ」つうのは「武装解除したら俺の身の安全が保証できないじゃないか」てことです。この期に及んで天皇は自分の事しか考えてないわけです。


■人権侵害を「輸出」する中国
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150820

 バンコクで爆弾テロ事件がおきた。
(中略)
 犯人はまだ分かっていないが、イスラム過激派の犯行*29も疑われているという。
 タイの軍政は先月、中国新疆ウイグル自治区から逃れてきたイスラム教徒のウイグル族約100人を中国に強制送還していたからだ。
(中略)
 中国に送還されれば、密出国した反逆分子として厳しい処罰を受ける可能性がある。これまでもタイで拘束されるウイグル族はいたが、中国に身柄を渡すことはなかった。
 ところが今回、人権団体がこぞって非難の声を上げるなか、タイは中国の強い要請に従った。中国に逆らえなかったのだ。
 こうして、タイなどの周辺国が、中国の人権侵害を容認するように行動するようになり、それはその国の人権状況にも悪影響を与えるようになっていく。
 いわば人権侵害の輸出。
 中国が大国化するなかで憂慮されるのが、こういうことだ。

 中国が輸出するまでもなく「タイの軍政」は「人権侵害」してます。そもそも「軍事クーデターによるタクシン派政権転覆」自体が人権侵害です。「中国に逆らえなかった」という高世ですが、実際は「ウイグル難民なんか来てもらっても迷惑だから送り返せるなら中国に送り返したいと思ってたんで、中国が強い態度で助かる、これで送り返しても欧米相手に言い訳ができる」ということでむしろタイにとっては「万々歳」かもしれない。
 あと大国化しなくても「人権侵害は今現在多くの場合容認されてる」わけです。「タイの軍政」を「欧米が事実上容認してる」のもそういうことです。タイなんて「大国じゃない」けど「タイビジネス」つう意味でそうなるんでしょう。こういう例は他にもあるでしょう。大抵の発展途上国は「民主主義、人権的な意味」で問題がありますから。
 つうことで高世の物言いは極めて問題がある物言いです。

いま、中国との友好をという提言*30をよく聞くが、ただ仲良くすればいいというものではない。

 とはいえ、中国ビジネスを失うわけにもいきません。高世の場合、ウヨらしいただの反中国でしょうけど。


ルソン島 伯父さんは逝った
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150818

 ルソン戦に参加し生き延びた阿利莫二は『ルソン戦―死の谷*31の中でこう書いている

 阿利氏ですが本業は行政学(法政大学教授)であり、『子どものシビル・ミニマム』(1979年、弘文堂)、『出先機関の理論と課題』(1982年、地方自治総合研究所)、『都市政策』(1982年、総合労働研究所)といった著書があります。
 なお、ルソン戦参加者の著書としては他に有名なものでは
大岡昇平『野火』(1954年、新潮文庫)、『レイテ戦記 (上)(下)』(1974年、中公文庫)、『ミンドロ島ふたたび』(1976年、中公文庫)、『俘虜記』(1976年、新潮文庫)、『ある補充兵の戦い』(2010年、岩波現代文庫)
があります。

米軍をルソン島に釘づけにし、本土進攻を遅らせることで「捷三号」本土決戦のために時間をかせぎ、あるいは和平交渉を有利に運ばせようというものだった。

 これが事実なら沖縄戦と同じで「勝つことが度外視されてる」のだから全く酷い話です。
 「民間人が巻き添えになってない」だけ沖縄戦よりはマシですが。

悲惨だったのは、戦闘によって死ぬよりも、餓死と体力を失っての病死のほうが圧倒的に多かったことだ。

これについては赤旗の以下の記事を紹介しておきます。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-07/2014110704_01_0.html
 この戦争での兵士たちの運命に話を移した不破さんは、歴史学者の故・藤原彰*32の『餓死(うえじに)した英霊たち』*33を紹介しました。同書によると、日本軍人の戦没者230万のうち少なくとも半数以上が餓死者だったのでした。
 このようなことが起きたのは、軍首脳部が補給無視の戦争を行ったからです。
 ガダルカナル島の戦闘(42年8月〜43年2月)では、大本営は、制海権・制空権もない中、この島へわずかな食糧だけを持たせた兵士を次々と3万人も送り込みました。その結果、兵火による戦死者5千人に対し餓死者は1万5千人に上ったのでした。
 補給無視は「陸軍の弊風」でした。不破さんは、戦国時代でさえ補給は重視されていたのに、近代の日本軍では昭和の初めまで輸送に携わる兵は「卒」と呼ばれ、「輜重(しちょう=輸送)輸卒も兵隊ならば電信柱にも花が咲く」と言われていたことを紹介し、「こんな軍隊は日本の歴史にも世界にも例がない」と強調しました。

 「戦争責任」というと、ふつうは戦争を始めた責任をいうが、戦争指揮のひどさによって、不必要に多くの兵士*34を無駄死にさせることも、別の意味での戦争責任だと思う。

 むしろ「戦争責任」と言った場合「戦争に関係するあらゆる法的、道義的、政治的責任」をさすのであって「開戦責任だけ指す」なんて考えの人はいないと思いますが。
 高世の言う「インパール作戦沖縄戦のような酷い戦争指導による無駄死に」は当然戦争責任に入ります。
 また何故か高世が触れない戦争責任についていえば「九州大の生体解剖事件」「731細菌戦部隊」「南京事件」「慰安婦」といったいわゆる「戦争犯罪」も戦争責任には入るわけです。


■千鳥ケ淵墓苑へ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150815

パンパンと拍手を打つ人も。「神社だから手を打っていいんだね」と言っている。あのー、ここはお墓なんですけど。でも、日本は古来、神仏習合でやってきたから、まあいいか。

 靖国は神社で「政教分離に反する」から政教分離に反しない、神社でない千鳥ヶ淵ができた、訪日した米国国防長官、国務長官靖国に行かず千鳥ヶ淵に行った理由も、日本会議神社本庁などウヨ連中が靖国を評価しても千鳥ヶ淵を評価しない理由も「その一つ」*35はそう言うことだて事を知ってればあり得ない勘違いですが。高世の「まあいいか」は冗談でしょうがもちろんよくはありません。「靖国問題の何が問題か」わかってないってことですから。


核兵器運ばないとは書いてない
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150809
 高世も批判していますがまあ安倍政権は非常識です。

ミサイルは武器ですよね?
「いえ、武器ではなく、弾薬です。手榴弾もやはり弾薬*36ということになります。」
 例の安保法案では、「武器には含まれない弾薬の提供」ができることになっているので、ミサイルも提供OKというわけだ。

 「弾薬は武器じゃない。銃器に装填しないといけないから。それだけでは人が殺せないから」つうのも屁理屈だと思いますが、「ミサイルと弾薬は同じだ」というのはもっと酷い屁理屈でしょう。
 これが「爆弾がセットされてない北朝鮮のロケット発射」を「ロケット技術とミサイル技術は同じだ」と非難した国かと思うと唖然とします。「ミサイルが武器じゃないなら北朝鮮のロケット発射って少なくとも法的には問題ないんじゃない?」と言いたくなります。つうか浅井基文氏などは勇敢にもはっきりそう言って「安保理の制裁決議などを非難」していますが。 

 じゃ、このミサイルに核弾頭がついていてもいい?
 すると、首相よりずっと素直で、ときどき答弁に詰まる様子が一片の誠実ささえ感じさせる中谷元防衛相、「核兵器の輸送も法文上は排除しない」と答弁。
 核兵器運ばないとは書いてない   兵庫県 岸田万彩
 これについて、首相は「核弾頭の運搬はまったくあり得ない」と、またまたワンパターンの根拠なき断言で否定した。(7日の衆院予算委員会
 この調子で、国民を愚弄する国会答弁を続けておいて、「国民の理解が進んでいない」と首相は言うのだ。
 いや、理解は少しづつ進んでいる。
 「理不尽なことを狙っているのだな」と感じる国民が多くなっているからだ。

 安倍を見てると「本物のバカ」なのか「確信犯的嘘つき」なのか知りませんが高世が言うように「根拠レスで断言して恥じない」「それで『国民の理解が進まない』で困る、という」のだから呆れます。根拠レスで断言するだけの人間に「不安を感じる」のは誰だって当たり前です。
 大体「ありえない」とはどういう意味か。「法的に不可能です」という意味ではないでしょう。
 それでは中谷答弁と矛盾してしまう。「人間の瞬間移動(テレポーテーション)」「常温超伝導」のように「物理的、科学的にあり得ない」と言う意味でもないでしょう。
 運ぼうとすれば当然自衛隊核兵器を運搬できる。
 そうなると「米国からそういう依頼が来るとは思わない」ということでしかありません。
 しかし「その根拠何?」「何で米国の意思がわかるの?」「つうかありえないのならむしろ条文に『弾薬は運べるがその弾薬には核兵器は除く』と明記すればいいじゃない?。それで問題ないでしょ」と言う話です。
 「ありえないから条文に『運べない』とは書きません」というのは全く理屈になってない。
 「実際にやるかどうかはともかく、ありうるから『書かない』んじゃないの?」と疑われるのは当然です。
 大体「ありえない」というならそれこそ、安倍ら極右がよくいう「北朝鮮による日本や韓国、米国への軍事攻撃」「中国による台湾侵攻」の方がよほど「ありえない*37」でしょう(特に軍事的、経済的に韓国に大きく劣る北朝鮮による攻撃は)。
 なぜなら「そんな事をした場合、相手側の軍事的反撃、国際社会の経済制裁など、デメリットの方が大きいことが明らかに予想できるから」です。「メリットのない非常識なことはしない」てのは、これは何も北朝鮮や中国に限った話じゃない。小生にせよ、皆さんにせよ「反社会的なこと、違法なこと(犯罪行為)」は「立ち小便くらいの軽微なこと」ならともかく、「殺人、強姦、詐欺と言った重大犯罪」はしませんがしない理由の一つは「メリットがないから」です。もちろん多くの人はそれ以前に「道徳心がストッパーになる」でしょうけど。
 実際、北朝鮮は「朝鮮戦争以降」大規模な軍事侵攻なんかやっていません。
 大甘(?)に見ても朴暗殺に成功したら軍事侵攻したかもしれないと言われる「1968年の青瓦台襲撃事件」くらいでしょう。青瓦台襲撃事件から数えても既に47年も大規模侵攻などない状態が続いています。「大韓航空機爆破」「天安撃沈」「ヨンビョン島砲撃」などは「やっていい」とは言いませんが大規模軍事攻撃と言える代物じゃない。
 しかも天安撃沈については北朝鮮は犯行を否定しているわけです(否定説と肯定説とどちらが正しいか俺には分かりませんが、話の展開上、ここでは肯定説に立っています)。これでどうして「ミサイルをぶち込む」などといった全面戦争を北朝鮮が発動すると思えるのか。
 中国にしたって「台湾侵攻」を現実的に発動したのは1950年代までです。しかもそれは台湾の反撃で失敗に終わった。それ以降は「台湾侵攻は無理」との判断の下
1)「台湾が独立を宣言した場合は軍事侵攻もあり得るがそうでない場合は侵攻する気はない」「台湾が独立を宣言しない限り、文化交流、経済交流の上で問題はない」とし台湾に「独立宣言するな」とプレッシャーをかける一方で台湾との文化、経済交流をすすめ*38
2)一方諸外国には「台湾の独立を認めるな,認めたらウチはあんたの国と国交樹立しない」として諸外国による台湾独立支持を封じてきた*39
わけです。「事実上の独立状態」を打倒することはひとまずあきらめて「それが事実上なだけでなく、法的にも独立状態と認められること」を阻止することにした。
 でその「台湾独立封じ」は今のところ成功している。軍事侵攻してもそれが軍事的に成功するか分からない。1950年代のように台湾の反撃で失敗するかも知れない。
 また、成功してもメリットがあるか分からない。「天安門事件」当時のような国際社会の制裁でかえってデメリットかも知れない。実際ロシアはクリミア侵攻したら欧米の経済制裁を食らったわけです。
 それに1950年代と違い、台湾側も「大陸反攻」「中国共産党政権転覆」なんて考えてないわけです(考えてたらまた中国の態度も変わってくるでしょうが)。
 だったら「独立封じして統一は将来の課題にしよう」「それよりも台湾と交流をすすめよう、実利優先だ」と中国がなるのは当然です。もしかしたら本心では中国は「中台統一なんて無理だが統一の旗をおろすことは面子があって遠い将来はともかく当面はできない」と思ってるのかも知れない(実際どうか知りませんが)
 一方、台湾側だって「即時独立論者*40以外」は中国の態度は願ったりかなったりです。まず「将来は統一論者」。「将来は統一」だから「独立に反対」と言う中国の態度に反対する理由はない。「即時統一」が中国の態度なら反対するかも知れませんが中国も「徐々に交流をすすめて条件整備してから統一しましょう」ですからそういう意味でも「将来は統一論者」は反対する理由がない。
 次に「現状維持派」。現状は「事実上は独立状態だがそれを国際社会が認めてない状態」です。であるなら、「事実上は独立」なんだから「中国のコントロールがない」と言う意味では問題ない。
 むしろ「公式に独立を宣言した場合」、中国の経済制裁*41や軍事侵攻が危惧される。そうなれば台湾から外資(中国資本含む)が逃げるかも知れない。台湾に外国人観光客(中国人観光客含む)が来なくなるかも知れない。中国に進出した台湾企業は撤退せざるを得ないかも知れない。そんなデメリットを犯してまで「今すぐ独立を宣言してそれを国際社会にも認めさせたい」なんて人は世論調査に寄れば台湾にはほとんどいません。大体「台湾の同盟国(?)」アメリカも「台湾独立を認める気がないこと」を公式に声明してるわけですからそう言う意味でも台湾独立はリスキーです。
 台湾の主流は現状維持派です。途中話が大きく脱線しましたが、これでコメントを終わります。


■混迷 ギリシャ危機
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150808
 小生の家には衛星放送がないのでこの番組見れないのですが。

ギリシャ危機を緊急取材しました。
新自由主義の影響か、日本のなかには、「怠け者は餓えてもしょうがない」という感覚が広がっているような気がします。
では、ギリシャ人はほんとうに怠け者なのか

 この高世の指摘について思った事を二つ書いておきます。
 まず第一に高世が言うように「貧乏なのは努力が足りないからだ」というのは明らかに間違いだろうということです。
 それだと「貧乏人は努力が足りないから」「過疎地は努力が足りないから」「発展途上国は努力が足りないから」となってただの弱者切り捨てになってしまう。
 またたとえば「安倍みたいな二世政治家」がわかりやすいですが「恵まれた環境にあれば」大して努力しなくてもいいけれど、「悲惨な環境にあれば」すさまじい努力をしないといけないわけです。そう言うことを無視していいのか。
 第二にとはいえ「自業自得」と言うべき人はいるでしょう。わかりやすい例で言えばアル中とかギャンブル依存症とかです。でそう言う人を「甘やかす」のもまた違うでしょうが「自業自得だから見捨てる」と言うのもまた違うんじゃないか。「甘やかさないが見捨てず社会が支えていく」、難しいことですがあるべき理想はそう言うことでしょう。


■私たちは緑に支えられている
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150727

しばらくブログを更新せずにいたら、親しい友人から、「どうした、何かあったのか」と連絡があった。このかん、異様に忙しく、またトラブルがいろいろ出てきて、てんてこまいだっただけなのだが、心配してくれるとは、ありがたいことだ。

 小生も「随分しばらく更新しないもんだなあ」とは思っていました。
 が、そう言う前例が過去にもあったし、「金策でいつも大変」「夏の時期は戦争番組で忙しい」「海外取材だったのでしばらく更新できませんでした(全て過去の高世ブログでの高世の言葉)」とのことなので大して気にもしてませんでした(実際高世曰く、重病だの、親族の不幸だのと言った悲劇ではなかったわけですが)。まあ、高世と連絡が取れるわけでもないし気にしようがないんですが。
 高世の友人が本気で心配してたのか、はたまた「それを口実に単に高世と連絡が取りたかっただけ」なのかはともかく確かにありがたいことです。

 先週、山形の赤湯に住む叔母が亡くなったとの知らせがはいる。
 転んで頭を打ったらしい。

 人間年を取ればそういうことで「死にやすくなるわけで」、だからこそ横田夫妻なんかは強情を張らずに「孫と暮らすこと」でも選べばいいと思います。そう言う連想をしたのは勿論滋氏が「転倒して怪我したから」ですが。

自分だけはすぐに死ぬことはないだろう(いや、ひょっとしたら死なないんじゃないか)、などと思ってしまうのだから、人間はどこまで自分勝手なのか。

 若くても「ガン病死」「事故死」などはあります。また年を取れば高世の言うようにいつ死んでもおかしくない。ただ「脳梗塞やがんなどの重病で、長期入院状態」などでもない限り、人間、なかなか死は覚悟できないもんです。

葬儀のあと、うちの菩提寺に寄る。
このブログではおなじみの「珍蔵寺」。

 ググったところこのお寺について高世は以前以下のブログで触れてますね。他にもあるかも知れませんが。
■『父のルーツをたどる1』
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20121102
■『父のルーツをたどる3』
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20121106
■『拉致工作機関を空から見る』
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141118
 さてこの「珍蔵寺」ですが

http://www.yamagata-furusatojuku.jp/cgi-bin/dogasite.cgi?mode=do_page&kdata1_do=10703082020159386&kdata1=11
 南陽市は、民話「鶴の恩返し」発祥の地と言われています。
 ここ「鶴布山珍蔵寺(かくふざん・ちんぞうじ)」は「鶴の恩返し」の舞台になった場所として知られ、寺の名前の「鶴布」は、鶴が恩返しのために織った布、「珍蔵」は、鶴を助けた民話の主人公の名前に由来していると伝えられています。

だそうです。


■国会が迷彩した時代があった
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150717
 高世記事を読めば分かりますが戦時中ですね。迷彩しないと目立ってしょうがない、米軍機の空襲目標になりかねないと言う事で国会議事堂を迷彩したんでしょう。高世の言うように「忘れてはいけないこと」だと思います。

 ジャーナリストの安田純平さん*42がシリアで行方不明になっている。

高世の言うように無事を祈りたいと思います。
高世曰く

調べると、ある武装勢力にとらわれているようだ。「イスラム国」ではないので、すぐ殺されたりはしないだろう

とのことで少なくともしばらくは「安心」のようですが早く救出しないといけません。

「ホルムズの根拠*43薄れてさあ急げ」(静岡県 増田謙一郎 朝日川柳より)
 イラン核協議最終合意で、米vsイランの戦争可能性は著しく減少した。それ今のうちだ!と安保法制を可決したかのようなタイミングを詠んだ。
 国会で議論すればするほど国民の支持がなくなるのが分かっているので、採択を急いでいる。安倍首相は、かなり追い詰められた心境だと察する。
 追い詰められた首相、轟々たる批判を浴びている新国立競技場の建設計画を、急転直下、白紙に見直すと表明した。
(中略)
 これから、沖縄基地問題、TPP交渉、原発再稼動、70年談話と難問が待ち受けるなか、新国立競技場でがんばったら持ちこたえられないと判断したのだろう。
 (注:計画見直し自体は)よかったのだが、これでガス抜きになって(注:安保法案強行採決原発再稼働などへの)国民の批判がやわらぐ危険もある。
 要注意。

「イラン問題についての高世の認識(イラン有事の危険が遠のいた)」
「安倍の追い詰められた心境についての高世の認識」
「国立競技場計画見直しがガス抜きになる事への高世の警戒」
 全て俺も同感です。


衆議院で通ったが波乱の予感
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150716
 最近高世の言ってることがあまりにも正論過ぎて「そうですね」としか言いようがない。
 一部意見の違う所はありますけど。

 ここまでくると、法案をどうするというのを越えて、安倍政権打倒にもっていくしかないが、特に、新国立競技場問題が急激に盛り上がっているのが戦線拡大になっている。
 この問題は、森まゆみさん*44らが、2年前から国立競技場の新築ではなく、改修する方向での計画見直しをと声を上げていた。その考えには私も賛成だったが、主張はあまり国民に浸透しないように見え、今年はじめ、旧競技場は取り壊されてしまった。
 ところがここ2〜3週間で、この問題が一気に脚光を浴びてきた。森さんたちがあきらめずにしぶとく訴えてきた成果が、タイミングを得て、いま出てきたのだ。
(中略)
 もう一つ大きなネタが出てくれば、政権は本当にがたつくだろう。「あきらめない」というのが大事だ。

・「大阪都構想の挫折による橋下衰退」もそうですが高世の言うように「あきらめない」事が大事でしょう。まずは参院で廃案を目指す。それが無理でも法案審議で少しでも問題点が明らかになるよう野党がベストを尽くす。心あるメディア人や市民運動がそうした野党を応援する。
 不幸にして可決成立した場合も「違憲訴訟を起こす」「法案の発動*45を許さない」など新たな戦いを続行する、といったことです。
・そもそも無茶な強行採決の背景には「何を言おうが俺達は多数議席を握ってる」とアピールしあきらめさせることが狙いの訳ですから。
・安倍政権も「何でもかんでも国民無視では政権が持たない」ということで一時は「国際公約でもあるし今さら変えられない」「決めたのは民主党で我々のせいじゃない」と安倍自ら公言していた競技場の件で「見直し検討」を口にし出しました。
 もちろんどんな見直しをするのか現時点では分からない。でも「見直し表明まで追い詰められたこと」は「仮に安倍が『河野談話踏襲を口にしながら何とか踏襲発言を反故にしようと画策しているように』、競技場建設の見直しを今後詭弁で反故にしようとも」、あるいは「見直し表明で下降気味の支持率にストップがかかって、頭に乗った安倍が安保法制や70年談話など他の面で暴走を始めようとも」それ自体はいいことだと思います。
・安倍の見直し表明がまともな物になるのかと言う監視と、「安倍が見直し表明しようとも安保法案など他の件では批判をゆるめないこと」が今後大事でしょう。
(追記:ザハ案見直しによる支持率上昇を危惧していましたが、■共同通信安倍内閣支持急落37% 不支持過半数で逆転』(http://www.47news.jp/CN/201507/CN2015071801001351.html)によれば安倍が「計画見直し」を7/17(金)に発表した後の『18,19日(土・日)の共同通信世論調査』では「支持37%、不支持51%」で誤差はあるでしょうがついに「不支持が支持を上回った」「しかも不支持率が50%を超えた」ようです。安保法案についても「強行採決に批判的な意見」は73%です。幸いにもザハ案見直しで支持率が大幅に上向くというほど世論は甘くなかったようです。「アベノミクスて騒ぐけど俺の給料は上がらないし物価は高いし、生活は全然楽じゃない!」つうことでアベノミクスの化けの皮がはがれつつあるというのも支持率低下の理由ではあるでしょう。このまま、どんどん安倍の支持率が下がり「安倍おろし」が起こると大変ありがたいです。そう言えば安倍の祖父・岸首相も「新安保条約」を成立させたものの、世論の岸批判とそれをバックにした党内の岸おろしに抵抗できず退陣していますね)
 最後に高世の「リニア新幹線批判」を引用しておきます。

 おととい、友人のジャーナリスト樫田秀樹さん*46から「受賞しました」との知らせがきた。
 日本ジャーナリスト会議(JCJ)が優れたジャーナリズム活動に贈る今年のJCJ賞に、樫田さんの『“悪夢の超特急”リニア中央新幹線』が選ばれたという。
 発表はきのうだったが、その前に知らせてくれたのだった。「高世さんが出版社を紹介してくれたおかげ*47です」と感謝された。
 この本は、出版直後にここで紹介したが、この問題は非常に重要だ。日本の将来を左右する国策にかかわる。
 http://d.hatena.ne.jp/takase22/20140927
 しかし、(注:政財官*48総ぐるみのビッグプロジェクトだからかマスコミの批判も弱く)残念ながら、まだ大きな関心を呼んでいない。
 以下は、日刊ゲンダイに載った本の紹介。
《「“悪夢の超特急”リニア中央新幹線」樫田秀樹著
 10月17日、国土交通省リニア中央新幹線の工事実施計画を認可した。これによって、着工はもはや確実となったと言ってよいだろう。
 品川から大阪までを1時間7分で結び、そのスピードから“夢の超特急”とうたわれるリニア。しかし、樫田秀樹著「“悪夢の超特急”リニア中央新幹線」では、リニア構想の裏側に国民生活を揺るがしかねない大きな問題が隠れていることを浮き彫りにしている。
(中略)
 リニアの総事業費も問題だ。全長の9割がトンネルを走ることになるリニアのトンネル工費は、1キロあたり約200億円と見積もられている。しかし、これは甘い試算だ。実際、東京中央環状線のトンネル工費は1キロあたり700億円、地下鉄では300億〜500億円かかっている。革新的技術の場合、当初の見積もりの数倍の出費がかかるのが常だ。リニアの総事業費は、計画当初は3兆円といわれてきたが、90年代には5兆円に、そして最近では9兆円ともいわれている。採算が合わず経営破綻が起きた場合、税金によるシワ寄せを食うのは我々一般国民だ。
 他にも、工事による川の水枯れなどの環境破壊、電磁波による人体への影響についても詳述。スピードと引き換えに背負う問題から目をそらしてはならない。》
 この機会にぜひお読みください。


■7月15日を歴史に残すのか
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150715
 最近高世の言ってることがあまりにも正論過ぎて「そうですね」としか言いようがない。
 一部意見の違う所はありますけど。

あとで振り返って「歴史的な日」にしたくないものである。

 要するに「参院で廃案にしたい」ということでしょう。ただし「参院で廃案になっても」この日が「日本政治史上に残る汚点」となったことは間違いないでしょう。

《なぜ、NHKは今日の国会中継を放送しないの? これほど国民の関心が高い法案を無視して、“公共放送”と言える?》
 これは乙武洋匡*49のツイート。

 与党に「自らの行為について」『何ら恥じるところはない』という自信があれば国会中継するでしょう。要するにそう言うことです。「石原の後継者」猪瀬都知事時代*50に都教育委員をやる程度の「低レベルな」乙武ですらこの程度の批判はするわけです。

 公明党も名前を汚した。
 弁護士出身の議員が多いのに、なぜ集団的自衛権行使が違憲ではないのか*51自民党のブレーキ役などと自らを呼ぶのはやめてほしい。もはや自民党山口派にすぎない。創価学会信者の行動を期待したい。

 いや公明党が「自民とずぶずぶ」「平和の党、自民のブレーキ役というのは大嘘」なのは遅くとも「小泉政権イラク派兵に賛同したとき」から明白でしょう。そして「公明党の方針」はずっと、明らかに池田大作・名誉会長、秋谷栄之助・会長ら創価学会上層部の意向でしょう。
 その意味では「個々の創価学会員の自公政権批判」は期待できても「組織としての創価学会」には何一つ、自公批判など期待できません。安倍政権がこの件で「ほぼ確実にレイムダック化でもしない限り」、あるいは「創価学会が離脱者続出で崩壊の危機にでも直面しない限り」「組織としての創価学会」は屁理屈で自公政権を支持し続けるでしょう。その意味では「自民党山口派」などというのはある意味、山口公明党代表に失礼です。
 公明党は「自民党創価派」「自民党池田・秋谷派」とでも呼ぶべきでしょう。
 なお、「個々の創価学会公明党関係者の批判」としては次のような物があります。本村武豊町議はともかく「共産党の選挙集会に応援メッセージを寄せる二見氏」は完全に公明と袂を分かったと見ていいのでしょう。二見氏は、「新進党分裂時に公明党ではなく小沢自由党に移籍、小沢自由党民主党と統合すると民主党に移籍」と言う方のようですが(ウィキペ「二見伸明*52」参照)。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-04-09/2015040903_02_0.html
赤旗『日曜版、とめよう戦争立法 共産党に期待大、戦後70年 加藤剛さんインタビュー』
 「とめよう戦争立法」。
 二見伸明・元公明党副委員長や自民党員で防衛協会会員の女性らが「共産党の人たちに大いにがんばってほしい」と期待を語ります。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-20/2014102004_02_0.html
赤旗『いっせい地方選まで半年、国会議員が各地の演説会や集会へ』
 茨城県つくば市では、県議選(12月5日告示、14日投票)をたたかう日本共産党の山中たい子予定候補=元職=の勝利をと、笠井亮衆院議員を迎えて演説会が開かれました。
(中略) 
 元公明党副委員長の二見伸明氏らが応援あいさつに立ち「安倍政権の戦争する国づくりを許さないためにも、山中さん勝利を」(二見氏)などと訴えました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-11/2014111104_01_0.html
赤旗『安倍政権打倒 地方選 党躍進へ 各地で演説会、県議選勝利し暴走阻む、茨城・取手で小池副委員長』
 12月5日に告示(14日投票)が迫った茨城県議選取手市区(定数3)での上野たかし予定候補の勝利をと、取手市利根町地域の日本共産党は9日、小池晃副委員長・参院議員を迎え演説会を開きました。
(中略)
 二見伸明・元公明党副委員長も駆けつけ、「暮らしと憲法を壊そうとする安倍極右政権に、上野さんの当選で風穴をあけよう」と激励。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-20/2014122004_03_0.html
赤旗『激戦リポート:北関東ブロック 11年ぶり2議席奪還、激励次々 「一点共闘」広がり実感』
 茨城県在住の二見伸明元運輸大臣(元公明党副委員長)は「およそ共産党とは無縁な知人が、投票日前日に『今回は、共産党の話がツボに触れる』というので驚いた。共産党の主張が有権者の魂に訴えたということだ。安倍政治の現状が、こういう発言を生んだのだろう。(中略)共産党に期待したい」と語りました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-07-17/2015071714_01_1.html
赤旗『止めよう戦争法案、公明離党 廃案訴えノボリ掲げ、愛知・武豊町議 本村強さん(62)』
 憲法が禁じる海外での武力行使を可能にする戦争法案は16日、衆院本会議で、日本共産党など野党が退席するなか政権与党により強行採決、可決されました。同法案の廃案を強く求める世論は日ごとに高まっています。政権与党の公明党を離党、集団的自衛権断固反対のノボリをかかげて廃案を訴える愛知県武豊町の無所属、本村強町議に思いを聞きました。(山本眞直)
 池田大作創価学会名誉会長の著書の一節にこうあります。
「戦争ほど悲惨で、残酷なものはない」。
 私は28歳で入信したとき以来、これこそが宗教者、政治家としての活動の原点とがんばってきました。
 公明党山口那津男代表は当初「集団的自衛権は認められない」と言明してきましたが、実際には、「ブレーキ役」どころか暴走に手を貸しています。
 かつてPKO(国連平和維持活動)法案でも公明党は容認してきました。そのときは国際的な平和に貢献するのだから認めよう、と無理やり自分を納得させてきました。
 しかし、日本が攻撃を受けていないもとで自衛隊を海外の戦場に送り出す集団的自衛権行使容認は、海外での武力行使を禁じた憲法9条に明らかに違反します。
(中略)
 これはなんとしても反対しなければ、と昨年7月の閣議決定にあたって、日本共産党や無所属会派の議員とも相談して反対の意見書を共同提案し、1票差でしたが賛成多数で可決しました。
 公明党の方針に反するとして議論になり、私は昨年9月に離党届を提出しました。今春の町議選では無所属で立候補、学会関係者からは「あなた個人の票は得票の2%」と言われましたが、「集団的自衛権断固反対」のノボリを掲げて訴え、3選を果たしました。
(中略)
 ともかく戦争法案は今国会で、廃案にしたいです。


イラク派遣で犠牲者が出なかったのは幸運にすぎない
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150714
 最近高世の言ってることがあまりにも正論過ぎて「そうですね」としか言いようがない。

イラクで犠牲を出さなかったのは、本当に幸運だったのだなと思う。イラクで大丈夫だったから、これからも・・とはならない。日本は、これまで、イラク派遣を「派遣すべきだったかどうか」をふくめ、十分に検討してこなかった。

 付け加えれば日本ではイラク派兵だけでなく「そもそもイラク戦争を支持して良かったのか(まあ俺は間違いだと思いますが)」もまともに検討されていません。
 米英のように「大量破壊兵器の嘘にだまされた!」としてブッシュ政権やブレア政権が政治的に追い詰められるようなこともなかった。
 日本はそういうところは「駄目な国家だ」と思います。失敗を直視して次に生かす能力が極端に欠落している民族が日本人じゃないか。例の「1945年の敗戦」も「現在進行形の失敗の一つ」である「国立競技場問題*53」「拉致敗戦」も「日本人の馬鹿さ」の象徴と言えるかも知れません。いやいつになくペシミスティックになってしまいました。


■早紀江さんの「すごい人生」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150708
 再調査から1年が過ぎたが成果が出なくて残念だと言うだけの文章です。荒木ら巣くう会と違い「制裁発動は叫んでいない」しタイトルから予想される程、横田ママを絶賛してるわけでもありません。
 高世も「もう拉致からは手を引きたがってるのではないか」と思える無内容な文章です。


■砂川判決のもう一つの汚点、「統治行為論
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150701

 今の安保法制をめぐる議論で、日本が集団的自衛権をもつべきかどうかということと、集団的自衛権を今の憲法が認めているかどうかは全く別の話だ。
 いま問題になっているのは後者であり、(注:改憲して)集団的自衛権を持つべきだと思う人も、(注:法的ルールを重視するならば、改憲派の高世のように)安保法制は「違憲だ」と声を挙げるべき事態なのである。

 まあそういうことですね。俺個人は「集団的自衛権そのもの」にも反対の考えですが。


■安倍政権の体質が露呈した「勉強会」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150627
 前半は例の百田暴言「沖縄の2紙(沖縄タイムス琉球新報)は左翼に乗っ取られた、潰したい」「沖縄の島が中国に奪われれば沖縄県民も目覚めるんじゃないか」が飛び出した自民党勉強会への高世の批判です。
 「メディアへの恫喝と沖縄差別、とんでもない話だ」「百田氏をその場でたしなめるどころか、賛同するとは今の自民党は何を考えてるのか」という高世の批判には全く同感です。なお、こうした沖縄差別とメディア恫喝はこの勉強会に出た人間の物と言うよりは「安倍政権の体質」であり「安倍が喜ぶと思って自民党議員らは安倍が対談し、NHK経営委員にまでしてやった百田を呼んで百田発言に媚びた」わけです。
 「翁長知事の要望を無視して工事を続行する」という安倍政権の態度は明らかに沖縄差別です。
 そして「官房副長官時代のNHK慰安婦番組への圧力」「小泉訪朝後、ウンギョンさんインタビューをしたメディアに対するバッシングへの荷担」「慰安婦問題での朝日バッシングへの荷担」など、安倍には「メディア恫喝体質」もあるわけです。自民党自体「創価学会言論弾圧事件への荷担(佐藤総裁時代の田中幹事長)」、「西山記者事件(佐藤内閣)」、「いわゆるTBS成田事件*54(佐藤内閣)」「ニュースセンター9時・三木元首相インタビュー封印事件*55(鈴木内閣)」など「安倍の政界進出以前から」過去にメディアへの恫喝、介入の前科がある政党です(最近は昔以上に酷くなってると思いますが)。
 次に後半の「安倍と拉致」についてコメントします。

 ところで、安倍首相といえば、拉致問題が「売り」だが、それは虚像だと有田芳生さんがツイッターで指摘している。
《朝日連載「70年目の首相」は昨日今日と拉致問題拉致被害者北朝鮮に戻さないと決めたのが安倍首相(当時は官房副長官)というのは物語。蓮池透さんが「安倍さんが戻すのをとめた、というのは美化されすぎた話」と証言。じつは拉致問題で首相の成果はこれまでまったくないのが現実なのだ。》
 拉致被害者が戻らないという決断は、日本政府*56と相談しながら、蓮池薫さん自身が下したのだ。
 『拉致と決断』(蓮池薫、新潮社)には、不安や迷いに揺れながら決断に至った場面がこう描かれている。
(中略)
 意を決し、日本政府に電話した。
「日本にとどまって子どもを待つことにしました。よろしくお願いいたします」
 このように書くと、まるで私が冷静沈着で決断力のある人間のように思われるかもしれないが、実際はそうではない。何度も何度も迷い悩み、考えを翻した上での苦渋の決断であり、最後は半ば放心状態で運を天に任せ、リスキーな賭けに身を委ねたのだった。

 「だったら、最初から蓮池兄弟はそういえ」と思いますが「救う会も安倍を称えてたし、当時は官房副長官の安倍に貸しを作っておくのがいいと思った」てことなんでしょう。でも今は救う会とも対立するようになったし、考えが変わったと。
 そもそも「蓮池夫妻が帰らない」てことは成果なのか?(薫さんも「運を天に任せた」「リスキーな賭け」て言ってるようですが)。俺はむしろ「判断間違ったんじゃないか」「その判断ミスを政府が小泉第二次訪朝などでリカバリーしたんじゃないか」と「今でも」思いますけどね。仮に百歩譲って「蓮池夫妻が帰らないことが成果」だとしても「蓮池さんの家族が日本に帰ってきた」のは直接のきっかけは「小泉第二次訪朝」のわけです。「蓮池さんが帰らないから家族も自然に帰ってきた」んじゃない。
 なお、「小泉第一次訪朝」で官房副長官だった安倍が完全に「蚊帳の外」だったことは、訪朝前に拉致被害者帰国の見込みがあったのかと言うメディアの質問に「なかった」と答えてること*57で明白でしょう。一方、福田官房長官や飯島首相秘書官(役職はどちらも当時)は「もちろんあった、なければ訪朝しない」と答えてるわけです。

*1:たとえばグリーンピースは暴力路線ではない。

*2:と思いますが違いましたっけ?

*3:もちろん合法行為です

*4:三重大学准教授。著書『日本の魚は大丈夫か:漁業は三陸から生まれ変わる』(2011年、NHK出版新書)、『漁業という日本の問題』(2012年、NTT出版

*5:社会党書記長、民主党副代表、鳩山内閣農水相衆院副議長など歴任。社会党国会対策委員長などを務めた赤松勇・元代議士の息子

*6:主催者発表で。警察発表では3万人だそうで、産経などは早速因縁をつけてますが、「3万人」でも相当な数であり当然無視していいもんじゃありません。大体産経が宣伝した「ウヨの法案賛成デモ」は主催者発表で500人です(苦笑)。

*7:子連れ狼』で知られる小池一夫氏の出版社

*8:名古屋大空襲がテーマ。

*9:水木氏には戦争関係の著書として『総員玉砕せよ!』(1995年、講談社文庫)、『水木しげるの娘に語るお父さんの戦記』(1995年、河出文庫)、『水木しげるラバウル戦記』(1997年、ちくま文庫)などがある。

*10:「自分を殺めてる」のに何バカ抜かしてるのか。かつ過去においては暴動やゲリラ戦で中国人を殺めていたわけです。単に「暴動やゲリラ戦の展望がない」から焼身自殺してるだけじゃないですか。

*11:ウィキペによると2014年の数値。ちなみにウィキペ「都道府県の人口一覧」によれば茨城県人口(2010年)が296万人

*12:素直に「チベット仏教信者や支援者(例:リチャード・ギア)の方々」とでも言えばいいと思いますけどね。

*13:つまり「怒らないこと」でも「単に怒りを我慢すること」でもないわけです。

*14:1929年生まれですので奥様劇場の時期は「40〜50歳代」でまだ若いのですが「若い頃から老け役が多い」のがこの人の特徴です。例えば『フジ「花嫁衣裳は誰が着る」で演じた役は、実際には2歳年上の俳優・織本順吉が演じた役の母親役であった』(ウィキペ「初井言栄」)そうです。1990年になくなって大分たつので最近の若者には「天空の城ラピュタ」で「ドーラの声」をしてる人といった方がわかりやすいかと思います。

*15:当時若妻役を演じ、「理想の花嫁ナンバー1」と言われたこの人も今は「姑役」を演じる年齢になりましたが。

*16:「繰り返しになりますが」文革期は劉少奇国家主席トウ小平副首相すら迫害される異常な時代でしたが。

*17:ゲスな物言いになりますが要するに「セックス接待」でしょうね。リンの自由意思で一夜を共にしたわけでもないでしょう。もちろんジャックの方もそれが分かった上で「おいしくいただいた」わけです。

*18:「中国の法制度は酷い」のなら「無罪主張者」に対しそう簡単に保釈が認められるわけもない(日本だってそう簡単には保釈されません)のですが、まあ、保釈を認めないと「ジャックの犯人捜し」という見せ場が作れませんからね。

*19:自殺と言わない当たり実に高世らしい(毒)

*20:米中国交正常化前から独立の可能性は低かったわけですが

*21:もちろんだからこそプンワンが「独立独歩の男」として評価されるわけですが

*22:ウィキペディア「茅沢勤」によれば茅沢名義の著書(古い著書)と相馬名義の著書(最近の著書)がある。時事通信記者、産経新聞記者を経てフリーライター。著書『悪の三国志スターリン毛沢東金日成』(2004年、講談社)、『北朝鮮最終殲滅計画:ペンタゴン極秘文書が語る衝撃のシナリオ』(2006年、講談社プラスアルファ新書)、『中国「秘密結社」が共産党政権を倒す日』(2008年、講談社)、『習近平の正体』(2010年、小学館)、『川島芳子・知られざるさすらいの愛』(2012年、講談社)、『対日戦争を仕掛ける男・習近平の野望』(2012年、幸福の科学出版)、『習近平の「反日」作戦』(2015年、小学館)など。「幸福の科学出版」から本を出すとは相馬は完全に一線を越えてますね(苦笑)。そしてこんなのに利用されちゃうダライの脇の甘さって(再度、苦笑)。

*23:著書『心を生みだす脳のシステム:「私」というミステリー』(2001年、NHKブックス)、『意識とはなにか:「私」を生成する脳』(2003年、ちくま新書)、『「脳」整理法』(2005年、ちくま新書)、『脳の中の人生』(2005年、中公新書ラクレ)、『ひらめき脳』(2006年、新潮新書)、『クオリア入門:心が脳を感じるとき』(2006年、ちくま学芸文庫)、『欲望する脳』(2007年、集英社新書)、『セレンディピティの時代:偶然の幸運に出会う方法』(2009年、講談社文庫)、『脳を活かす勉強法』(2010年、PHP文庫)、『幸福になる「脳の使い方」』(2013年、PHP新書) 、『すべては脳からはじまる』(2014年、中公新書ラクレ)、『脳を活かす伝え方、聞き方』(2015年、PHP新書)、『生命と偶有性』(2015年、新潮選書)など

*24:東京大空襲(昭和20年3/10)」以降の「名古屋大空襲(3/12)」「大阪大空襲(3/13)」「神戸大空襲(3/17)」「川崎空襲(4/15)」「横浜空襲(5/25)」「鹿児島空襲(6/17)」「浜松空襲(6/18)」「福岡大空襲(6/19)」「姫路空襲(6/22)」「佐世保空襲(6/29)」「熊本空襲(7/1〜2)」「姫路空襲(7/3)」「高松空襲、徳島空襲、高知空襲(7/4)」「千葉空襲、甲府空襲(7/6)」「和歌山空襲、堺空襲、岐阜空襲(7/9)」「仙台空襲(7/10)」「宇都宮空襲(7/12)」「福井空襲(7/19)」「松山空襲(7/26)」「青森空襲(7/28)」「水戸空襲(8/1)」「富山空襲(8/2)」「前橋・高崎空襲(8/5)」「豊川空襲(8/7)」「福山空襲(8/8)」「大湊空襲(8/9)」「長野空襲(8/13)」「熊谷空襲(8/14)」など地方主要都市への空襲による死者も忘れてはいけないでしょう(ウィキペ「日本本土空襲」参照)

*25:著書『大元帥昭和天皇』(1994年、新日本出版社)、『軍備拡張の近代史:日本軍の膨張と崩壊』(1997年、吉川弘文館)、『歴史修正主義の克服』(2001年、高文研)、『昭和天皇の軍事思想と戦略』(2002年、校倉書房)、『護憲派のための軍事入門』(2005年、花伝社)、『世界史の中の日露戦争』(2009年、吉川弘文館)、『これだけは知っておきたい日露戦争の真実:日本陸海軍の〈成功〉と〈失敗〉』(2010年、高文研)、『日本は過去とどう向き合ってきたか』(2013年、高文研)、『近代日本軍事力の研究』(2015年、校倉書房)など

*26:著書『日本海軍の終戦工作:アジア太平洋戦争の再検証』(1996年、中公新書)、『侵略戦争:歴史事実と歴史認識』(1999年、ちくま新書)、『「聖断」虚構と昭和天皇』(2006年、新日本出版社)、『田中義一:総力戦国家の先導者』(2009年、芙蓉書房出版)、『日本は支那をみくびりたり:日中戦争とは何だったのか』(2009年、同時代社)、『日本降伏:迷走する戦争指導の果てに』(2013年、日本評論社)、『日本はなぜ戦争をやめられなかったのか:中心軸なき国家の矛盾』(2013年、社会評論社)など

*27:1945年2月のいわゆる近衛上奏文のこと(ウィキペ「近衛上奏文」参照)

*28:東条、小磯内閣外相。東京裁判A級戦犯として裁かれ禁固7年の判決。4年7ヶ月の服役後、1950年に恩赦により釈放。釈放後は改進党総裁、日本民主党副総裁(総裁は鳩山一郎)、鳩山内閣外相を歴任。

*29:もちろん「タクシン派過激派」など「単なる国内の軍政批判派のテロ」で国際的広がりはないとの見方もあります。下手に「イスラム過激派」なんて言うと「やっぱ送還してよかったじゃん、イスラムはやべえよ(タイ軍政)」ということにもなりかねない。

*30:つうかあんだけ安倍が日中関係を悪くしてそう言う提言がでなかったらその方が異常です。高世は今の日中関係をどう思ってるのか問いただしたくなります。

*31:1987年、岩波新書

*32:著書『太平洋戦争史論』(1982年、青木書店)、『南京大虐殺』(1985年、岩波ブックレット)、『昭和天皇15年戦争』(1991年、青木書店)、『昭和の歴史(5):日中全面戦争』(1994年、小学館ライブラリー)、『南京の日本軍:南京大虐殺とその背景』(大月書店、1997年)、『中国戦線従軍記』(2002年、大月書店)、『天皇の軍隊と日中戦争』(2006年、大月書店)など

*33:2001年、青木書店

*34:沖縄戦のようなケースもあるのだから兵士に限る必要はありません。

*35:あとはA級戦犯合祀でしょう。千鳥ヶ淵には戦没者でないA級戦犯はいません。

*36:榴弾は別に「銃器に装填」などという厄介なことをしなくてもそれだけで殺傷行為に及べるのに何が「武器じゃない」んでしょうか。屁理屈にも程があります。

*37:勿論ここで言う「あり得ない」とは「そう言うことを中国、北朝鮮が実行するとは思えない」と言う意味です。勝敗やメリットデメリットを度外視すれば「物理的には一応できる」でしょう。

*38:こうした文化交流、経済交流の主目的は勿論「実利優先」でしょうが「台湾が独立宣言しにくくなる」と言う効果も勿論狙ってるでしょう。

*39:台湾と国交のある国はありますがそう言う国とは勿論中国は国交を結んでませんし、台湾と国交のある国に欧米の経済先進国は含まれていません

*40:後述するようにそんな人間はほとんどいませんが

*41:正直な話、中国も「いきなり軍事侵攻はしない」でしょう。「台湾の反撃による失敗」「国際社会による制裁」の危険性があってリスキー過ぎるからです。まずは「独立を撤回しない限り制裁する」として揺さぶりをかけそれでも駄目なときに初めて軍事侵攻でしょう。

*42:著書『囚われのイラク:混迷の「戦後復興」』(2004年、現代人文社)、『誰が私を「人質」にしたのか:イラク戦争の現場とメディアの虚構』(2004年、PHP研究所)、『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書

*43:安倍が「自衛隊によるホルムズ湾の機雷掃海(もちろんこの場合機雷をまくのはイラン)」を法案が想定する事例として答弁したこと。

*44:作家。個人サイト(http://www.yanesen.net/mayumi/)。著書『谷中スケッチブック:心やさしい都市空間』(1994年、ちくま文庫)、『不思議の町・根津:ひっそりした都市空間』(1997年、ちくま文庫)、『長生きも芸のうち:岡本文弥百歳』(1998年、ちくま文庫)、『明治快女伝:わたしはわたしよ』(2000年、文春文庫)、『一葉の四季』(2001年、岩波新書)、『「谷根千」の冒険』(2002年、ちくま文庫)、『東京遺産:保存から再生・活用へ』(2003年、岩波新書)、『大正美人伝:林きむ子の生涯』(2003年、文春文庫)、『樋口一葉の手紙教室』(2004年、ちくま文庫)、『こんにちは一葉さん:樋口一葉ってどんな人』(2004年、NHKライブラリー)、『明治・大正を食べ歩く』(2004年、PHP新書)、『昭和快女伝:恋は決断力』(2005年、文春文庫)、『「婦人公論」にみる昭和文芸史』(2007年、中公新書ラクレ)、『「懐かしの昭和」を食べ歩く』(2008年、PHP新書)、『断髪のモダンガール:42人の大正快女伝』(2010年、文春文庫)、『望郷酒場を行く:東京で味わう故郷の店』(2010年、PHP新書)、『円朝ざんまい』(2011年、文春文庫)、『「即興詩人」のイタリア』(2011年、ちくま文庫)、『震災日録:記憶を記録する』(2013年、岩波新書)、『明るい原田病日記:私の体の中で内戦が起こった』(2013年、ちくま文庫)、『異議あり!新国立競技場:2020年オリンピックを市民の手に』(2014年、岩波ブックレット)など。

*45:一番あり得るのは中東やアフガンなど既に米軍が展開してるところでしょう。「南シナ海で中国とガチンコ」というのはないでしょう。

*46:個人ブログ(http://shuzaikoara.blog39.fc2.com/)。著書『自爆営業』(2014年、ポプラ新書)など。

*47:この件については樫田氏のブログエントリ『リニア、拙著「悪夢の超特急 リニア中央新幹線」が第58回JCJ賞を受賞』(http://shuzaikoara.blog39.fc2.com/blog-entry-421.html)参照。樫田氏に寄ればJR東海国交省ともめることをおそれてか引き受けてくれる出版社がなく最終的には高世(ただし樫田氏のブログでは「知人」と言う表記で個人名は出されていない)が紹介してくれた旬報社から本を出すことができたとのこと。

*48:自民党JR東海国土交通省など

*49:個人サイト(http://ototake.com/)。著書『自分を愛する力』(2013年、講談社現代新書)、『五体不満足・完全版』(2014年、講談社文庫) など

*50:当初勘違いから「石原都知事時代」と書きましたが、コメント欄の指摘を受けて、修正しました。

*51:まあそれ言ったら谷垣幹事長も、高村副総裁も、稲田政務調査会長も、そして橋下大阪市長も一応弁護士ですが。一方で枝野民主党幹事長、福島社民党副党首と、反対派の野党の方にも弁護士はいます。

*52:公明党政策審議会長、副委員長、羽田内閣運輸相など歴任

*53:追記:事情はどうあれ安倍が白紙検討方針を表明したことにより、最悪の事態は避けられたように思います。

*54:自民党の圧力で当時TBSのニュースキャスターだった田英夫氏(後に参院議員、社民連代表)がキャスター降板、TBS退社に追い込まれた(ウィキペ「田英夫」「TBS成田事件」参照)。

*55:1981年(昭和56年)、ニュースセンター9時の特集「ロッキード事件5年の真実」で、三木武夫元首相の田中批判発言が島桂次報道局長(後にNHK会長)の指示によりカットされた(ウィキペ「NHKの不祥事」参照)。

*56:安倍限定じゃないんでしょう

*57:安倍も変な所で馬鹿正直だと思いますが。