今日の産経ニュースほか(2021年6月2、3日分)(追記あり)

仙台市長選 現職の郡和子氏が再選出馬を正式表明 - 産経ニュース
 一時期は「デマ右翼」「タクシーチケット横領野郎」の梅原克彦 - Wikipedia仙台市長だったところ、「それなりにまともな御仁・郡氏*1」が市長になって大変良かったと思います。まあ梅原があまりに酷すぎるのですが。


◆警官の泥棒行為

事務所荒らし関与認める 逮捕の三重県警巡査 - 産経ニュース
 三重県菰野町の男性会社役員宅に侵入し、計約1千万円相当の腕時計などを盗んだとして、住居侵入と窃盗の疑いで逮捕された三重県四日市西署の巡査岩永拓馬容疑者(23)が、同町内の会社事務所で現金十数万円が盗まれた空き巣事件への関与を認めていることが3日、捜査関係者への取材で分かった。
 岩永容疑者は事件後、腕時計2本を名古屋市内の高級ブランド品販売店に約500万円で売却。
(ボーガス注:盗品と気づかれて)身柄を取り押さえられた。「借金返済のためだった」と容疑を認めている。

深谷署長トイレ紙盗む 埼玉の商業施設、減給処分 - 産経ニュース
 埼玉県警は3日、商業施設のトイレからトイレットペーパーを盗んだとして、深谷署長の田中敬警視(60)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。窃盗容疑で書類送検する方針。田中警視は3日付で依願退職した。
 県警の荻野長武首席監察官は「幹部職員がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾だ。被害者と県民におわびする」とのコメントを発表した。

 やっていい訳では全くありませんが「20代の巡査(三重県警)」が(借金苦から?)泥棒するのはまだ分かります。
 借金苦になるのも、借金苦の解決法が泥棒というのも愚かではありますが。
 深谷署長(60歳の分別有る大人)がスーパーで泥棒というのは理解に苦しみますね。しかもそれも「おいそれとは購入できない高級品」ならまだしも「金を払って買えばなんと言うこともないトイレットペーパー」。
 署長に『トイレットペーパーを買う金がない』なんてありえないわけです。
 要するにたぶんだが、この埼玉県警深谷署の署長は、摂食障害者の万引き常習犯に近い精神状態ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が指摘するように「まともな精神状態ではない」のでしょうが、警察幹部がこんな不祥事とは非常に残念です。


ラムザイヤー慰安婦論文で沈黙守る学術会議に公開質問状 保守系団体「行動起こすのは国民への責任」 - 産経ニュース
1)ラムザイヤーへの抗議は正当な批判であり、不当な恫喝ではない
2)吉見義明氏*2林博史*3など専門家はむしろラムザイヤーを批判している
3)そもそもラムザイヤーの主張は日本政府公式見解である「河野談話」に反する
のだから「日本学術会議」に限らずまともな人間が奴を擁護しないのは当たり前の話です。


教科書「従軍慰安婦」記述見直しを 自民PT提言 - 産経ニュース
 戦争犯罪慰安婦」を矮小化しようといういつもの自民です。今後の警戒が必要ですね。
 しかし、「こうした慰安婦への侮辱」と「わいせつ教員を教育現場から追放しよう!(先日の議員立法)」「わいせつ犯罪者には厳罰を!(例:千葉のベトナム少女殺害犯人)」が両立するらしい産経らウヨ連中は俺には理解不能ですね。「性犯罪者は許さない。ただし国家権力(旧日本軍や米軍)は除く」なのか。


自民・下村氏、LGBT法案断念合意は「また聞き」と発言陳謝 - 産経ニュース
 実際何があったのかさっぱり分かりませんが、下村も随分とお粗末な話です。


皇位継承定めた憲法2条「男系・女系両方含まれる」 加藤官房長官 皇室典範で男系に限定 - 産経ニュース
 「憲法学界通説がそういう認識」なので、普通に考えてそういうでしょう。とはいえ「憲法2条は男系限定」「女帝導入には改憲が必要、皇室典範改正だけでは不可*4」と主張する「女帝反対派」の西修*5駒澤大名誉教授)、百地章*6(日本大名誉教授、国士舘大特任教授)、八木秀次*7(麗澤大教授、日本教育再生機構理事長)らウヨ「憲法学者」連中にとっては加藤発言は許せない裏切りでしょうが。これはやはり「女帝導入」が菅政権の思惑かもしれませんね。


加藤官房長官、皇位継承「世襲」は女系含まれる発言「従前より説明」 - 産経ニュース
 産経などウヨの反発に「以前からの政府見解だ」と言い訳する加藤です。実際その通りではあるでしょうが。


デタラメばかりの バイデン大統領の対中政策 - 酒井信彦の日本ナショナリズム

 コロナを利用した反トランプキャンペーンが、アメリカ主流メディアによって、大々的に行われたのは、間違いない事実である。

 酒井の詭弁には吹き出しました。韓国の文政権や台湾の蔡政権は「コロナ対応を評価されて国政選挙で野党に勝利した(ただし、最近は新たなコロナの波を抑えきれずどちらの政権も支持率が低下傾向にありますが)」のであり、トランプの敗北は彼の無能さの証明でしかありません。


「生理の貧困」健康調査へ DV避難先でワクチン接種も - 産経ニュース
 以前も触れましたが
1)コロナを蔓延させたあげく、ワクチン接種も遅れるなどコロナ失政への批判(あげく内閣支持率も低下傾向:俺的にはまだ高いですが)
2)杉田「女はいくらでも嘘をつく」、森「女性の多い会議は時間が掛かる」などの女性差別発言への批判
3)野党やマスコミが「コロナ禍での生理問題」を取り上げてること
などへのカウンターパンチとして「コロナ禍での生理問題云々」でしょう。動機が不純ですが「偽善だろうが、今後、成果があるなら、それはそれとして評価はしたい」と思います。
 俺は以前から例えば「金丸氏が金権政治家だろうが、彼の思惑が何だろうが金丸訪朝の成果(第18富士山丸船長、機関長帰国)」は評価しますので。

【追記】
 コメ欄でご指摘のあった大林啓吾*8編『コロナの憲法学』(2021年、弘文堂)については「コロナの憲法学」書評 各国比較で問う感染対策と自由|好書好日を紹介しておきます。

*1:衆院議員(民主党)。野田内閣で復興大臣政務官

*2:慰安婦問題の著書として『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)、『買春する帝国:日本軍「慰安婦」問題の基底』(2019年、岩波書店

*3:慰安婦問題の著書として『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年、花伝社)

*4:もちろん「女帝反対」連中がそう主張するのは「改憲のハードル(衆参両院の2/3、プラス国民投票過半数)」が「皇室典範改定のハードル(衆参両院の1/2)」より高いからなのは言うまでもありません。

*5:著書『日本国憲法を考える』(1999年、文春新書)、『日本国憲法はこうして生まれた』(2000年、中公文庫)、『日本国憲法成立過程の研究』(2004年、成文堂)、『憲法改正の論点』(2013年、文春新書)など

*6:著書『政教分離とは何か』(1997年、成文堂選書)、『靖国憲法』(2003年、成文堂選書)、『憲法の常識 常識の憲法』(2005年、文春新書)、『憲法と日本の再生』(2009年、成文堂選書)、『日本国憲法 八つの欠陥』(2021年、扶桑社新書)など

*7:著書『反「人権」宣言』(2001年、ちくま新書)、『明治憲法の思想』(2002年、PHP新書)、『日本国憲法とは何か』(2003年、PHP新書)、『本当に女帝を認めてもいいのか』(2005年、洋泉社新書y)など

*8:千葉大学教授。著書『アメリ憲法と執行特権』(2008年、成文堂)、『憲法とリスク:行政国家における憲法秩序』(2015年、弘文堂)、『アメリカの憲法訴訟手続』(編著、2020年、成文堂)、『感染症憲法』(編著、2021年、青林書院)など